こんにちはMasaユナイテッドです。
*この記事は2020年3月にnoteで公開しました。
今回は、私が見てきた中での、マンチェスター・ユナイテッドの歴代最強スカッドとして、02-03シーズンを紹介します。
私は00-01シーズンからユナイテッドを見ていますが、「このシーズンのユナイテッドは強かったなぁ」と思うスカッドが3つあります。
順次紹介していきますが、今回は02-03シーズンを、3つの項目で評価していきます。
項目は以下です。
①ラインナップ フォーメーション
最初の項目は、ラインナップとフォーメーション です。このシーズンの基本フォーメーション は以下。
シーズン前にデニス・アーウィン、ドワイト・ヨーク、ロニー・ヨンセンが退団。新加入はリーズ・ユナイテッドから3000万ポンドで加入したリオ・ファーディナンド。当時23歳でした。
フォーメーションは、4-4-2、4-5-1、4-4-1-1を主に使用。中盤の「4」は、フラット4(ベロンをSHで使う場合)の時もあれば、ウィングシステム(ギグス、ベッカムの両翼)の時もあり、この辺りはファーガソンらしいシステムですね。
このシーズンのフォーメーションの特徴は、
スコールズのセカンドトップでしょう。
名MFとしての印象が強いスコールズですが、02-03シーズンはセカンド・トップとしてファン・ニステルローイとコンビを組みゴールを量産しています。
出場数トップ5は以下の通りです。
①シルベストル 54試合
②ギグス 52試合
③ファン・ニステルローイ 50試合
④バルテズ、スコールズ 46試合
⑤ベッカム、リオ 45試合
その他の主な在籍メンバーは
フォルラン(FW)、キャロル(GK)、フォーチュン(MF)、リカルド(GK)、フレッチャー(MF)、リチャードソン(MF)
などがいました。
ラインナップとフォーメーション を点数評価すると
90点/100点
です。フォーメーション 的には革新的要素もあり、バランスも良かったですが、タレント的には欲を言えば、バックラインにもう少しワールドクラスのタレントが欲しかったかなと。
②シーズン・スタッツ
02-03 シーズンテーブル
続いて、シーズン・スタッツ。
2シーズン振りに、プレミア王者に返り咲いた02-03シーズン。リーグ戦では25勝8分5敗の勝ち点83でフィニッシュしてますが、3節から35節まではアーセナルが首位をキープしていました。残り3節でユナイテッドが首位に立ち、アーセナルに5ポイント差をつけて逆転優勝しました。得点74は、アーセナルの85に及びませんでしたが、失点34はリーグ最少。堅守が際立ったシーズンとして記録されています。
その他、FAカップでは5回戦でアーセナルに敗れ敗退(この時、ベッカム・スパイク事件が勃発!)。リーグ・カップでは決勝でリヴァプールに敗れ準優勝でした。CLではレアルに敗れベスト8に終わっています。
このように、歴代最強を名乗るには、タイトル数的に物足りないシーズンだったのは確かですが、リーグ戦の後半の「まくり」は、これぞユナイテッドという印象で、すごく記憶に残っているシーズンです。
ベッカムのラストシーズンで、来シーズンからロナウドが加入するということもあり、古き良き時代のユナイテッドのラストシーズンと言えます。そして、このシーズンで培った堅守をベースに、ファーガソンの第2黄金期を迎えていきます。そういった意味でも転換期のシーズンですね。
シーズンスタッツの点数は
80点/100点
う〜ん。物足りないか…?
③タクティクス
最後は戦術部門です。
このシーズンのユナイテッドは、これまでの、【3点取られても4点取って勝つ】というスタイルから脱却し、堅守速攻色が強くなったシーズンでした。具体的に見ていきましょう。
3-1 ディフェンス
先述したように、このシーズンは失点34で堅守をベースに戦ったシーズンです。01-02シーズンは、ブランを軸に、ヨンセンや、若手のブラウンをCBに起用し、45失点していますから、かなりの改善と言えます。その要因は
✅リオの加入
✅ブラウン、オシェイの成長
✅DMFにバットやフィル・ネビルを起用
の3点が挙げられます。
特に、当時のイングランドの移籍金最高額の3000万ポンドで、リーズからやってきたリオ・ファーディナンドは、衰えの見えるブランに代わって(ブランはシーズン終了後引退)、加入初年度からディフェンスラインを統率しました。その後も2014年まで、ユナイテッドの最終ラインに君臨し、レジェンドの一人となるのは、ご存じの通りです。
3-2 オフェンス
“アタック”こそユナイテッドの魂ですが、このシーズンはエンジンが掛かるのに時間が掛かりました。しかし、中盤戦以降、エース、ファン・ニステルローイが覚醒。全コンペティションで44ゴールを上げる大活躍を見せました。オフェンスのポイントをまとめる。
✅ファン・ニステルローイの覚醒
✅セカンドトップ スコールズ 20G
✅スールシャール 9G10A(プレミア)
✅ギグス 8G9A 36試合出場(プレミア)
✅シルベストル 6A(プレミア)
の5つです。
そのファン・ニステルローイとコンビを組んだスコールズは、持ち前のシュートセンスをいかんなく発揮。キャリア・ハイの20Gを記録。しかし、その世界屈指の中盤での展開力を欠くことになったので、スコールズのセカンド・トップ起用はこのシーズンだけのものになりました。
スールシャールは、ストライカーですが、このシーズンは10アシストと、アシスト能力が開花しています。のちに、右WGで出場することも増えていきますが、このシーズンがきっかけになっています。
ギグスもこのシーズンは、リーグ戦38試合中、36試合でプレーしています。それまで、怪我で離脱することが多かったギグスですが、ヨガを取り入れた成果が出て、このシーズンはとても充実したシーズンとなりました。
戦術面では、やはり当時のユナイテッドの代名詞であるサイドアタックですね。特に、左SBのシルベストルはキャリア・ハイの6アシストを記録していますが、ギグスがインナーレーンを使い、大外をシルベストルがオーバーラップして、低めの速いクロスを上げ、ルートがゴール前で合わせる形が良く見られました。
ベッカムも、ややクロスの精度が落ちていましたが、ルートとの息はピッタリ。9アシストを記録し、チームに貢献しました。
戦術部門の評価は
85点/100点
です。
前半戦のオフェンスの迫力不足がマイナス要素です。
👿まとめ
02-03シーズンをまとめると
①ラインナップ・フォーメーション …90点
②シーズン・スタッツ…80点
③タクティクス…85点
合計 255点/300点
最強かどうかは分かりませんが、私が見てきた中ではかなり魅力的なチームでした。
ベッカムの退団により、92年組ラストシーズンとなった事もあり、とても思い入れのあるシーズンです。
いかがだったでしょうか?
評価には個人差があると思いますが、当時を見ていた方も、見てなかった方も、参考にしていただけるとうれしいです!
次回Vol2はそのうちやります。(笑)
次はどのシーズンか、お楽しみに!
最後まで読んで頂きありがとうございます。気に入っていただければSNS等で拡散していただけると嬉しいです!
*この記事は2020年3月にnoteで公開しました。
コメント
ありがとうございます!めいパパさんの記事もとてもタメになります。また来てくださいね!
イギリス留学してからマンUファンです!!楽しませていただきます。
To wumi-chanさん
ユナイテッド・ファンの方大歓迎です!よろしくお願いします!