【選手名鑑】ダビド・デ・ヘア No.1【マンチェスター・ユナイテッド】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

今回はユナイテッドのNo.1 ユナイテッド10シーズン目

ダビド・デ・ヘアを紹介します!

以下項目です。

①プロフィール

選手名:ダビド・デ・ヘア
生年月日:1990年11月7日
国籍:スペイン
身長:189cm
ポジション:GK
背番号:1
チームキャリア:アトレティコ・マドリーB(08-09~)→アトレティコ・マドリー(09-10~)→ユナイテッド(11-12~)
利き足:右
契約終了年:2023年6月30日

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スペインの首都マドリードで生まれたダビド・デ・ヘア。ゴールキーパーの父親(ヘタフェのホセ・デ・ヘア)とハウスキーパーの母親の間に産まれました。幼いころからスポーツが好きで10歳の時にラ・エスクエラ・デ・フボル・アトレティコ・カザルルベエロスというアトレティコ・マドリーの下部組織に入団します。なお当時はキーパーではなくフィールド・プレーヤーでしたが、恵まれた身長と父親への憧れから14歳の時にキーパーに転身します。

2007年17歳の時にアトレティコU-19に昇格しプロ契約を結びます。08-09シーズンはアトレティコBに昇格。セグンダ・ディビジョンBで31試合に出場します。翌09-10にはトップチームに昇格し、2009年9月30日のCL(チャンピオンズリーグ)FCポルト戦で負傷したロベルト・ヒメネスに代わってトップチーム・デビューを果たします。当時のアトレティコの守護神はセルヒオ・アセンホでしたが、U-20ワールドカップから戻ったアセンホはミスを連発。デ・ヘアがそのままレギュラーに抜擢されました。09-10シーズンはラ・リーガ(スペイン・リーグ)に19試合出場28失点クリーンシート3回を記録しています。

10-11シーズンはラ・リーガ全38試合にフル出場。53失点11のクリーンシートを記録。活躍が評価され2011年6月29日マンチェスター・ユナイテッドへ移籍金推定1800万ユーロで加入します。ファン・デル・サールの後継者として期待されましたが、プレミアへの適応に苦戦。11-12と12-13シーズンの途中までリンデゴーアとの併用起用を強いられました。しかし翌13-14シーズンからは完全に守護神の座を勝ち取りリーグ戦37試合43失点12のクリーン・シートをマークします。

2017年の夏にはレアル・マドリー移籍事件が勃発しますが、ユナイテッドに留まり気づけばスモーリングに次ぐ古株に。デ・ヘアは在籍9シーズンでプレミア優勝1回、FAカップ優勝1回、リーグ・カップ優勝1回、EL(ヨーロッパ・リーグ)優勝1回を勝ち取っています。

19-20シーズンは第29節終了時点で、全29試合出場30失点8CSを記録しています。なお2月1日のウルブス戦にて、ユナイテッドの選手として8人目の300試合出場を果たしました。最終的には全43試合44失点15CSの成績を残しています。

21-22シーズンは、自身の失点に繋がるミスやディーン・ヘンダーソンの台頭もあり、シーズン後半には正守護神の座が危うくなしました。全36試合に出場46失点12CSを記録しています。(*2021年9月18日追記)

②プレースタイル

2-1.ストロング・ポイント

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デ・ヘアのストロング・ポイントは類まれな反射神経です。至近距離からのシュートへの反応速度も速いですし、体の横、特に下横に飛んでくるボールを倒れながら弾き出すのが得意です。長身でありながら低い位置へのシュートには滅法強い、それがデ・ヘアの特徴。それには“足”を使ったセービングも大いに関係します。デ・ヘアの代名詞と言えるのが足を使ってシュートを弾くセービング。倒れていては間に合わない場合は足を出しますが、手で弾くより遠くにクリアできるので一石二鳥です。デ・ヘアは足を使う頻度が他のキーパーに比べて多い気がしますね。

デ・ヘアはシュートが放たれるタイミングとコースを予想するのがとても上手いと思います。シューターの体の向き、角度、足の振り上げ度合などをギリギリまで見てシュートに備えるので、大抵のボールには反応できます。デ・ヘアにはあまりノー・チャンスのボールというのがないのは、それだけ反応できる範囲が広いという事です。

2-2.ウィーク・ポイント

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ユナイテッド加入当初はハイボールの競り合いに負けるなど、デュエルが課題でしたがすっかりたくましくなりました。しかし一方で、2018ワールドカップ以降18-19シーズン辺りからミスも散見されるようになりましたね。コースの厳しいシュートには強さを見せますが、19-20シーズン第18節のワトフォード戦のように、比較的イージーなボールをキャッチ・ミスしてしまうシーンがちらほら見受けられます。

もう1つはパスです。精度が悪いわけではないのですが(成功率75.4%)、組立の起点にはなれていないのが現状です。そもそもそういった役割を担っていないと言えばそれまでですが、加入当初は足元も上手いキーパーとして定評がありました。年々鋭さがなくなってきている印象です。キーパーが組立の一角を担うのはそれだけで数的優位を確実なものにできるのですから、現代のサッカーにおいて重要な要素の一つです。デ・ヘアにはそれができるスキルがあると思いますが活かせていないのが現状です。

2-3.課題

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デ・ヘアはユナイテッド1の高給取りです。ミスで自信を無くしている場合ではありません。スモーリングが退団すれば、最古参にもなるわけでバックラインだけではなく、チーム全体を引っ張るリーダーシップも求められます。下からはディーン・ヘンダーソンの突き上げもあります。まだまだ守護神の座を譲らないのあれば安定感と自信を取り戻すとともに、ウィーク・ポイントでも書いたように組立の起点としての役割もこなしていきたいですね。デ・ヘアについてはこちらの記事も参考にどうぞ。

【マンチェスター・ユナイテッド】正ゴールキーパはどっちだ!?【デ・ヘアvsヘンダーソン】
守護神デ・ヘアの座を狙うヘンダーソン。来シーズン、ゴールマウスを守るのはどっちだ!?

③エピソード

・デ・ヘアのエピソードとして、恐らく一番有名なのが「ドーナツ事件」でしょう。2011年9月、まだユナイテッド加入間もないデ・ヘアはスペインからデ・ヘアに会う為にマンチェスターを訪れたいとこ達と、郊外のオルトリナムのスーパー「テスコ」にて1.19ポンドのクリスピー・クリーム・ドーナツを店内の雑誌コーナーで食べました。その後会計をしようとしましたが、財布を車の中に忘れた事に気付き店を出たところ警備員に捕まります。当時は常識を知らない若者が万引きしたなんていう一部報道もありましたが、海外のスーパーなどは会計前に物を食べるのはOK。警備員に止められた時にデヘアは説明したのですが、英語が堪能ではなかったので上手く伝わらなかったようです。通りすがりのスペイン人女性が通訳してくれて事なきを得ました。

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・2011年、引退するファン・デル・サールの後継者としてユナイテッドにやってきたデ・ヘアですが、ファーガソン監督は当時シャルケに在籍していたドイツ代表GKマヌエル・ノイアーをトップターゲットとしていたそうです。しかし当時のGKコーチのエリック・スティールがデ・ヘアの獲得を強く希望したそうです。「エリック・スティールは長い間、ダビド・デ・ヘアを追っていたんだ。彼はデ・ヘアを獲得すべきと言って譲らなかった」とのちにファーガソンは明かしています。スティールは3年後にはデ・ヘアはノイアーを超えると断言していたそうです。

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・クラブのレジェンド、リオ・ファーディナンドはデ・ヘアの加入当時のことをこう振り返っています。「彼がチームに来たとき、選手たちですら彼の実力に疑問を抱いていたよ。まだ若い少年がユナイテッドに来たんだ。私たちは毎年優勝しなければいけないチームだった。『経験もなく、自信も無さそうに見える少年とどうしろって言うんだ』と話をしていた。しかし、今の彼がいる。これはいるべき場所にいるために努力を続けてきた選手の証だ」最初はチームメイトにも信用されていなかったんですね。

・2017年の夏の移籍市場で、移籍期限の最終日にデ・ヘアはレアル・マドリー移籍目前まで迫っていましたが。書類の手続きが完了せず破談に終わりました。デ・ヘアの気持ちが退団に傾いた原因は当時のユナイテッド監督、ファン・ハールにありました。2016年に2人の間に確執があり、当時のGKコーチのスティールが明かしたようにそれが原因で移籍するはずだったようです。デ・ヘア自身も「ファーガソンが勇退してからはいろいろと厳しいときもあり、ファン・ハール体制では奇妙な状況に陥ったね。おそらく彼(ファン・ハール)がそのまま残っていたら、僕はここに今、いないだろう」と後に語っています。

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・19-20シーズンの前半、思うように結果が出ず11位と低迷していたユナイテッド。こうした状況を何とか変えようと、デ・ヘアはマタの協力を得て決起集会を行いました。マンチェスターにあるマタの経営するレストランにチームメイトを10名ほどを集め、食事代はデ・ヘアが支払ったそうです。デ・ヘアはスペイン人ですが、長年チームに貢献していますし、何よりユナイテッド愛も強い選手です。

・デ・ヘアにはエドゥルネ・ガルシアさんという5歳年上のガールフレンドがいます。彼女はスペイン人の歌手、女優、タレントとして超有名人。2010年から2人は交際しています。

なお2021年3月にはエドゥルネさんとの間に、第1子となる女の子を授かっています。(*2021年9月18日追記)

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17-18シーズンのデ・ヘアは神がかっていましたがセーブ率は80.7%を記録していました。ちなみに19-20シーズンは71.3%で7位の成績です。

👿まとめ

いかがでしたか?

もうユナイテッドで10年近くプレーしているデ・ヘア。加入当初はヒョロっとして表情も自信なさげで心配しましたが、本当によくめげずに鍛錬を積んで世界的GKまで上り詰めましたね。

最近のミスにより、ヘンダーソン待望論なども出ていますがそう簡単には守護神の座は明け渡さないでしょう。

いずれにせよデ・ヘアのユナイテッド愛は深いです。マタも言っていたように

「これまで僕らのために救ってくれたポイントは数え切れない

これを忘れてはいけません。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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