【アカデミー】マンチェスター・ユナイテッドU-23大特集【1stチームへの切符を掴め!】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

今回はユナイテッドのアカデミー(育成部門)を紹介する第2弾

マンチェスター・ユナイテッドU-23を紹介します!

若手の育成には定評のあるユナイテッド。

チーム編成として、一番上にトップ・チーム(プレミアリーグ)があり、その下にU-23(プレミアリーグ2)があります。その下にU-18(U-18プレミアリーグ)がありその下にユース・チームがあるという構造です。

今回はその中で23歳未満の選手で構成されるU-23のスカッドを紹介します。

この中から次世代のスターが誕生します!どんな選手がいるのか見ていきましょう!

以下項目です。

①19-20シーズンのU-23

1-1.リーグの概要

プレミアリーグ2は16-17シーズンにそれまでのU-21プレミアリーグに代わって開催されている下部組織の為のリーグです。トップリーグ(プレミアリーグ)の技術、強度をできるだけ体験できることを目的としています。登録可能選手は23歳未満(1996年1月1日以降に産まれた選手は登録可能)のアカデミー選手と、各試合で最大3人までのオーバーエイジ選手を配置できます。(オーバーエイジはアカデミー選手である必要はありません。)さらにゴールキーパーは年齢制限なしなので、現在36歳のリー・グラントも出ていました。

リーグは24チームでディビジョン1とディビジョン2に分かれており(12チームずつ)、昇格・降格システムがあります。15チームがプレミアのクラブ、8チームがチャンピオンシップ(英2部)、1チームがリーグ1(英3部)のチームです。ディビジョン1の1位のチームが優勝で下位2チームが降格となります。ディビジョン2の1位は自動的に昇格できますが、2位から5位のチームは「プロモーション・プレーオフ」を行い最後の昇格チームを決定します。なおディビジョン2からの降格はありません。

18-19シーズンの優勝はエバートンU23でした。

19-20シーズンは17、18節終了時点でコロナウィルスの影響でシーズン・キャンセルになりました。順位表は以下の通り。

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プレミアリーグ2 順位表

出典:FlashScore.com

ユナイテッドは

14勝1分け2敗でディビジョン2の2位でした。得点は45。失点は17

という成績。

ディビジョン1への昇格のチャンスがありますが、現時点(2020年5/31現在)ではプレーオフの開催については未定です。

1-2.ユナイテッドU-23スカッド

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U-23ユナイテッド スカッド

19-20シーズンのU-23のメンバーは上の通り。なお表にはU-18登録のメンバー(メンギやディバインなど)と、主にファースト・チームでプレーしているグリーンウッド、ウィリアムズは入れていませんが試合には出場しています。さらに、ローン移籍で出ている選手は他にもいるかもしれません。抜け落ちがあればすみません。

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U-23 ラインナップ

基本フォーメーションは4-2-3-1。4-3-3もオプションで持っています。監督を務めるのはニール・ウッド。彼は現役時代、ユナイテッドのアカデミーでのプレー経験がありますが、トップチームには昇格できませんでした。その後、ベルギーやイングランドのブラックプール、コベントリーなどでプレー。最終的にはボスニアのリーグで引退しています。なおアシスタント・コーチにはユナイテッドのレジェンド、クライトン・フォーチュンが抜擢されています。

U-23のチームはトップチームへ昇格させる選手の選抜をメインテーマに、U-18の有望株のポテンシャルを計るため、そしてファースト・チームで怪我の調整や、試合勘を取り戻すための場としても使われている印象。リーグ戦の成績も重要ですが、ユナイテッドでの未来を掛けた個人のアピールという局面が強いチームと言えます。

チームの中心は、ファースト・チームにも登録されているジェームズ・ガーナー。ボランチの選手ながら10試合で8Gという成績。ボランチの相方ディラン・レヴィットもELアスタナ戦で先発出場を果たすなど、20-21シーズンのファースト・チーム昇格が確実視されています。

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GKは守護神マタイ・コバール。PKストップに定評がある完成度の高いキーパーです。ディフェンスの要はCBディショーン・バーナード。もう一人のCBはU-18のキャプテンテデン・メンギが入ることが多くなっています。左SBは前半戦はウィリアムズが入るケースがありましたが、ファースト・チームが主戦場になってからはこちらもU-18からリース・ディバインが抜擢されています。右SBには攻撃性能の高い注目株イーサン・レアード

前線は長身のドマーニ・メローをトップに、期待値の高いチーム得点王ラージー・ラマザニ。9Gをマークしています。トップ下にチーム最多出場(15試合)のイーサン・ガルブレイス。そして右にはユーティリティーに秀出たスペイン人アルナウ・ピグマルと屈指の陣容を誇ります。後で注目選手5名を詳しく紹介しますね。

リーグ戦のハイライトです。参考にどうぞ。↓


U23 HIGHLIGHTS | West Brom 0-5 United | The Academy

1-3.その他のU-23出場選手

プレミアリーグ2では23歳未満の選手は出場できるため、現在トップチームで主に戦う選手やU-18の選手もプレー可能です。グリーンウッドとウィリアムズに関しては完全にファースト・チームに組み込まれたと見て良いと思いますが、ウィリアムズはU-23のキャプテンも務め、やはり1人出来が違うところを見せつけていました。タヒス・チョンもU-23の中では別格でしたし、ジェームズ・ガーナーもゴールを量産してアピールしておりこの2人とアンヘル・ゴメスは20-21シーズンが勝負の年となりそうです。この辺りの選手についてはこの記事を参考にどうぞ。

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U-18からは、CBのテデン・メンギやLBのリース・ディバイン。MFのハンニバル・メブリやLWGのエランガなどがU-23でのプレー機会を与えられています。U-18についてはこちらの記事を参照ください。

【アカデミー】マンチェスター・ユナイテッド U-18大特集【次世代のスター候補たち】
若手の育成に定評のあるユナイテッド。今回はU-18のチームを紹介します!未来のスター候補をチェック!

②注目選手

2-1.ディラン・レヴィット

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生年月日:2000年11月17日
国籍:ウェールズ
身長:181cm
ポジション:CM
利き足:右
成績:プレミアリーグ2 12試合3G4A
ヨーロッパ・リーグ 1試合
期待値:☆☆☆☆

中盤のゲームメイカーにしてキャプテンも務めるディラン・レビット。デビューこそまだですが、ライアン・ギグスのウェールズ代表にも招集された期待の19歳MFです。U-23では中盤でジェームズ・ガーナーとコンビを組むことが多いです。どちらかというとパサーのガーナーに対して、テクニックの高いレヴィットという印象でしたが、実際は逆ですね。ガーナーの方がボックス付近まで上がっていきミドルを放つのに対してレヴィットは深い位置から、前線へ散らしのパスでゲームを組立ます

パスの精度が高く、ワンタッチで展開するパスも得意でスコールズを彷彿とさせます。

その才能はスールシャールを始め首脳陣からも評価が高く、2019年11月のヨーロッパ・リーグのアスタナ戦でファースト・チームデビューを飾り、90分プレーしました。この試合のレヴィットはパス成功率96%を記録しています。20-21シーズンはU-23中心にプレーしながらカップ戦などではトップチームでチャンスが与えられるでしょう。

2-2.ラージー・ラマザニ

*追記(2020/09/30):19-20シーズンをもってユナイテッドを退団しました。

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生年月日:2001年2月27日
国籍:ベルギー/ブルンジ
身長:167cm
ポジション:LW RW
利き足:右
成績:プレミアリーグ2 13試合9G2A
ヨーロッパ・リーグ 1試合
期待値:☆☆☆☆☆

快速の小柄なアタッカー、ラージー・ラマザニはベルギーのアンデルレヒトアカデミー出身で、チャールトン・アスレティックに加入したあと2017年7月にユナイテッドにやってきました。ラマザニの武器はアジリティ。緩急の付いたドリブルでサイドを切り裂き、カットインしてシュートを放つプレーが得意。3人ぐらいに囲まれても掻い潜れるドリブルスキルもあります。右利きですが、左でも遜色なくシュートを放てるのも特筆すべき特徴。シュートを決めた後はバク宙のセレブレーションを披露し、身体能力の高さを示します。

スキルと身体能力の高さでトップチーム昇格を目指しますが、やはりポイントとなるのは167cmと小柄な体格です。大柄なディフェンダーに対してどこまでスキルとアジリティで対抗できるか。鍵を握るのはそこでしょう。ELアスタナ戦でファーストチーム・デビューし、マクトミネイも期待の若手にラマザニの名前を挙げるなど周囲の期待は大きいです。

2-3.ディショーン・バーナード

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生年月日:2000年10月14日
国籍:イングランド
身長:187cm
ポジション:CB
利き足:右
成績:プレミアリーグ2 12試合1A
ヨーロッパ・リーグ 1試合
期待値:☆☆☆☆☆

19-20シーズンのプレミアリーグ2で、ユナイテッドU-23はディビジョン2での最少失点(17失点)を誇っています。その中心となっている選手がキーパーのコバールと共に最終ラインを統率するCBディショーン・バーナードです。ロンドン出身でチェルシーのユースチームで育成されたバーナードは2017年7月にユナイテッドに移籍してきました。

187cmの長身を活かしたヘディングが売りで、ハイボールをことごとく跳ね返します。さらに縦パスを入れるシーンも多く見られ、組立の起点になれるポテンシャルがあります。ファースト・チームデビューのアスタナ戦ではオウンゴールがあり、失意のデビューとなってしまいましたが、これを糧にさらに成長してほしいですね。彼も20-21シーズンはより多く、トップチームでのチャンスを与えられるでしょう。

2-4.アリュー・トラオレ

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生年月日:2001年1月8日
国籍:フランス
身長:188cm
ポジション:CM
利き足:右
成績:プレミアリーグ2 14試合4A
期待値:☆☆☆☆

2017年にPSG(パリ・サンジェルマン)からやってきたアリュー・トラオレ。トラオレはダイナミズムのあるボックス・トゥー・ボックスタイプのMFです。188cmの恵まれた体格を持ち、パワフルで大きなストライドでゴール前まで上がっていく姿は迫力満点。スピードとドリブル・テクニックも低くないことからサイドで使われることもあります。

フランス人でそのようなプレースタイルから当然ポグバと比較されることの多いトラオレですが、個人的にはスパーズのムサ・シソコに似ていると思います。まだファースト・チームでのプレー経験はありませんが、シティやユベントスも獲得を狙っていたように加入当初の期待は絶大でした。怪我もあり少し成長がスローダウンしていますが、その才能は間違いないでしょう。アピールに成功しチャンスをもらいたいですね。

2-5.アルナウ・ピグマル

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生年月日:2001年1月10日
国籍:スペイン
身長:173cm
ポジション:CM RMF RB
利き足:右
成績:プレミアリーグ2 14試合3G1A
ヨーロッパ・リーグ 招集のみ
期待値:☆☆☆☆

2017年スペインのエスパニョール・ユースからやってきたアルナウ・ピグマル。スペイン人らしいテクニシャン・タイプかと思いきや、推進力が売りの右足のキック精度の高いプレーヤーです(基本テクニックは高いですよ)。そのため、右のSBとしても使われたりします。中央でプレーするときはスルスルとボックス付近のスペースへ侵入し崩しに関与するプレーが得意。サイドの時は角度のない所からのシュートが上手い印象です。FKを任される時もあります。

ユナイテッド加入前はバルセロナも獲得を画策し、激しいデットヒートの末ユナイテッドが引き抜きに成功した才能。ELアスタナ戦では招集のみで出番はなかったですが、そのユーティリティ性もあり、20-21シーズンに何度かトップチームでプレー機会が与えられるでしょう。

👿まとめ

いかがでしたか?

注目選手はまだまだいます。5人に絞るのは至難の業でしたが、RBのイーサン・レアードとGKのコバールは実力的にはかなりファースト・チームに近い所にある印象です。

さらに10番を背負うガルブレイスや一時期話題となったエイダン・バーロー。CBではメンギの躍進により弾き出された格好にはなりましたがリー・オコナーなど楽しみなタレントが目白押しです。

ファースト・チームの壁は厚いですが、今回紹介した中から20-21シーズン、大舞台でプレーする選手が必ず出てきます。その時はこの記事を思い出していただければ幸いです!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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