こんにちはMasaユナイテッドです。
今回はユナイテッドのNo.17 チーム1のハードワーカー
フレッジ
を紹介します!
以下項目です。
①プロフィール
選手名:フレッジ(フレデリコ・ロドリゲス・デ・パウラ・サントス)
生年月日:1993年3月5日
国籍:ブラジル
身長:169cm
ポジション:CM
背番号:17
チームキャリア:インテルナショナル(11-12~)→シャフタール・ドネツク(13-14~)→ユナイテッド(18-19~)
利き足:左
契約終了年:2023年6月30日
ブラジル、ミナスジェライス州の州都ベロ・オリゾンテ出身のフレッジ。2003年10歳の時にアトレティコ・ミネイロでキャリアをスタートさせました。その後2009年にポルト・アレグレに移籍。この時に左SHからセントラルMFにコンバートされました。2011年にインテルナショナル・ユースに加入。2012年にはトップチームに登録され、リーグ戦28試合6G5Aを記録します。次の2013シーズン途中までの2年間でチームの国内リーグ2連覇とレコパ・スダメリカーナ優勝に貢献。2013年7月にウクライナのシャフタール・ドネツクへ移籍します。この時フレッジ20歳でした。
13-14シーズンはリーグ戦23試合2G4Aを記録しリーグ制覇に貢献。ウクライナ・スーパー・カップも制しすぐに結果を残します。その後ウクライナで5シーズン過ごし、トータル155試合15G15A。3度のリーグ制覇と3回のウクライナ・カップと4回のウクライナ・スーパー・カップ優勝を勝ち取りました。ウクライナ在籍中にCL(チャンピオンズ・リーグ)にも出場しています。
そして2018年6月5日マンチェスター・ユナイテッドへ5200万ポンドの5年契約で移籍。18-19シーズンは初挑戦のプレミアに苦戦。17試合1G1Aの成績に終わりましたが、19-20シーズンはリーグ戦29試合に出場。完全にスタメンに定着しています。さらにEL(ヨーロッパ・リーグ)では9試合2G4Aの記録を残しています。
20-21シーズンは全48試合に出場。1Gの成績を残しています。(*追記:2021年9月19日)
②プレースタイル
2-1.ストロング・ポイント
フレッジの特徴は豊富な運動量とカバー範囲の広い守備、そしてパスに見ることができます。加入初年度の18-19シーズンは運動量だけで、どのプレーも中途半端だったフレッジですが、19-20シーズンはポグバの負傷離脱に乗じてリーグ戦第8節からスタメン出場を続け、プレー面も進化。監督やファンの信頼を勝ち取りました。19-20シーズン最も成長した選手の1人です。
ボランチのポジションに入るフレッジは、バイタルのケアをもちろん、左右のSBの上がった裏のスペースも豊富な運動量でカバーしてくれます。小柄なフレッジですが19-20シーズンのプレスの回数はチームトップの680回(リーグ戦)を記録。タックル数は2位の72回。インターセプトは3位の36回と守備面での貢献が目立ちます。
さらにパス本数はチーム2位(1574本)。キーパス(シュートに繋がるパス)は1位の36本を記録するなどパス精度の高さも特筆に値します。
フレッジに関しては分析記事を書いていますので参考にどうぞ!

2-2.ウィーク・ポイント
フレッジのウィーク・ポイントはシュート精度でしょう。19-20シーズンは全コンペティションで23.6%のショッツ・オン・ターゲット(枠内シュート率)でしたが、これはフレッジより下位はリンデロフやワン=ビサカなどのディフェンダーしかいない数字です。逆にnpXG(PKを除いたゴール期待値)は2.8で7位の数値を示しています。上はラッシュフォードやマルシャルなどのFWしかいません。
これはつまり、決めるべきシュートを決められていないのが今シーズンのフレッジだったということです。フレッジのシュート精度が上がれば完璧なボックス・トゥー・ボックスプレーヤーになるのですが…。
2-3.課題
19-20シーズンの残り試合と20-21シーズンの課題はポジション争いになります。怪我でフル稼働できなかったマクトミネイとポグバが戻ってきます。さらにマティッチもコンディションさえ良ければまだまだ頼りになる存在。3センター・システムの採用もあり得ますが、ダブルボランチ・システムなら2枠を4人で争うことになります。
メンタリティも素晴らしいフレッジ。切れない集中力とハードワークでチームを支えるプレーヤーです。シュート精度を改善して文句なしのファースト・チョイスを目指したいですね。
③エピソード
・フレッジのブラジルでのキャリアはロナウジーニョの兄であるロベルト・デ・アシス氏の存在が大きいようです。ロベルト・デ・アシス氏は現役引退後(コンサドーレ札幌でもプレー)、代理人としても活動しており、フレッジのポルトアレグレ移籍やインテルナショナル移籍を斡旋したとの事。
・2015年のコパ・アメリカのブラジル代表の試合で、フレッジから禁止薬物の陽性反応が出て、1年間の出場停止処分が下っています。ただしこれは南米サッカー連盟主催の大会だけに適応されており、当時の所属クラブであるシャフタールでの試合は出場していました。もちろん本人は無罪を主張していました。
・フレッジのユナイテッド移籍に尽力したのは、元アーセナルのレジェンド、ジウベルト・シルバです。代理人を務めるジウベルト・シルバはフレッジのユナイテッドでの成功に太鼓判を押していました。そして、加入1年目、なかなか出番がもらえなかった時期にもフレッジはジウベルト・シルバに相談していたようです。ジウベルトは、「私は、彼がユナイテッドで上手くやれると確信しています。彼は強いキャラクターを持っており、過去にもそれを示してきています。ブラジルでの生活とウクライナでの生活では大きな違いがありますが、フレッジはそれによく対応しました。なので、行く行くはオールド・トラッフォードでも同じように適応しますよ。」と当時言っていましたが、正にその通りになりましたね。
・ユナイテッド移籍の前、シティもフレッジにオファーを出していました。シティにはセレソンの仲間たちも多数在籍しており、最初はシティの様子を聞いていたようです。しかし、ユナイテッドがオファーを出し、当時の監督のモウリーニョが直接フレッジに話をした事で移籍が大きく前進しました。フレッジはモウリーニョについて「モウリーニョ監督のような世界一のプロフェッショナルと共に働くことができて最高な気分だよ。毎日彼から学ぶことがある。厳しい時もあるけど、それは監督としての仕事を果たしているんだ。彼はロッカールームで冗談を言ったり、雰囲気を和ませることもできる人だ。モウリーニョ監督の存在が僕のユナイテッド移籍の大きな決め手であるし、彼のような監督に自分のサッカーが認められて誇りに思うよ」と移籍当初語っていました。
・19-20シーズン前半戦で、チーム最速スピードを記録したのは実はフレッジです。第17節エバートン戦で記録した37.29km/hが最速でした。2位はクリスタル・パレス戦のラッシュフォードで36.32km/h。1km/h近い差がありました。
・フレッジは2019年7月、原子力技術開発センターに勤務するモニーク・サルムさんと結婚しました。2人にはすでに2019年1月に第1子となる男の子がいます。
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・その結婚について、時期がプレシーズン・ツアーの真っ最中だったので、フレッジはスールシャールに許可を得てブラジルに戻り挙式したようですが、開幕から4試合はベンチ入りさせてもらえず…。本当に許可取ったんですかね(笑)。
・19-20シーズン、フレッジはブロック数でもワン=ビサカに次ぐ2位の62回を記録しています。モウリーニョには守備面でのダメ出しを受けていたフレッジですが、本当によく改善した上に自分の強みにまでしましたね。
データ参照:FBREF
👿まとめ
いかがでしたか?
19-20シーズン大躍進を遂げたフレッジ。キャリックやブルーノのおかげもあり、自信を持ってプレーしているのが伝わってきます。あとはシュートさえ枠に飛んでくれれば文句はありません!(笑)。
ユナイテッド移籍当初も、英語の教師を付けるよう要求したというエピソードもあり、勤勉な性格でもあるフレッジ。その勤勉さで来シーズンさらに進化する事を期待しましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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