こんにちはMasaユナイテッドです。
今回はプレミアリーグ第31節、3対0で快勝したシェフィールド・ユナイテッド戦を勝利に導いたポイントを5つ挙げて振り返ります。
以下項目です。
👿ラインナップ
まずはラインナップから

ベンチメンバー
ユナイテッド:ロメロ、ウィリアムズ、バイリー、マクトミネイ、ペレイラ、マタ、フレッジ、ジェームズ、イガロ
ブレイズ:ベリップス、ロドウェル、オズボーン、ベルグ、ルーク・フリーマン、キーロン・フリーマン、シャープ、マクバーニー、ジブコヴィッチ
スパーズ戦から3枚入れ替えたユナイテッド。ダブルボランチはポグバとマティッチを選択。右WGには18歳のワンダーキッド、メイソン・グリーンウッドを起用したスールシャール監督。
一方のシェフィールドは3対0で敗れたニューキャッスル戦から5枚変更。守護神のディーン・ヘンダーソンはユナイテッドからのローン移籍のため出場不可。CBのイーガンは前節の退場処分のサスペンションで出られません。2トップをマクゴールドリックとムセという前回の対戦と同じ2人を選択したクリス・ワイルダー監督。
①ユナイテッドのトランジッション
最初のポイントはユナイテッドのトランジッションです。
試合開始から効果的なサイドチェンジを使い、お得意のCBオーバーラッピングでユナイテッド陣内に攻め込んだブレイズ(シェフィールドの愛称)ですが、ユナイテッドは中央を締めて冷静に対応。フォーメーション的に噛み合う形だったので、右CBベイシャムの上がり以外はユナイテッドの守備陣に混乱は見られませんでした。前回対戦ではフォーメーション選択のミスから、前半ブレイズにやられた反省を活かせていましたね。

前半のユナイテッドはポジ、ネガともにトランジッションの反応と選択が素晴らしかったです。自陣でボールを奪うと、前線のラッシュフォード、マルシャル、グリーンウッドが鋭くスペースに動き出し、ブルーノを起点にして上がったブレイズの最終ライン裏を果敢に攻めました。ブレイズの陣形が整っているときは無理せず、マティッチから展開のパスを多用してポゼッションで前進。ポグバのこの時のポジショニングはまさにリンクマン。マティッチとブルーノの間のポジションで効果的にブレイズのボランチ、ノーウッドに選択を迫る動きができていました。
最初の5分はブレイズがペースを握りましたが、7分の先制点以降はユナイテッドの効果的なトランジッションで、ユナイテッドペースで試合は進行していきます。
②マティッチの貢献
2つ目のポイントは先発起用されたマティッチの貢献です。
個人的にはMOMをあげたいぐらい完璧なプレーだったと思います。過密日程をこなしていくこともあり、前回スパーズ戦で先発したマクトミネイとフレッジを休ませ、ポグバ、マティッチのダブルボランチで臨んだ今節。マティッチの働きにも注目していました。
まずはビルドアップ。CBのマグワイアからビルドアップをスタートさせるユナイテッドですが、マティッチがマグワイアとリンデロフの間に落ちるいわゆる「ダウンスリー」でビルドアップ。マティッチが落ちる事によりブレイズの2トップは数的不利になり、ハイプレスを仕掛けられなくなります。マティッチに相対するランドストラムが前に出れば、ブルーノがフリーになるため前には出れません。この為ユナイテッドの最終ラインは余裕を持ってボールが持て、安定したビルドアップが可能になっていました。

展開のパスも、ワンタッチで叩いたり、スルーパスを通したり、サイドにロングパスを送ったりと良く全体が見えており、ポゼッション時のマティッチ、ポグバ、ブルーノと両SBの連携はとても良かったと思います。
もともと散らしの上手いマティッチですが、ブルーノの加入で安定したポゼッションと前線の良くなった動き出しでマティッチのプレーも活きるようになっていますね。
今節のマティッチは
パス成功率96%(95/99)
アタッキングサードでのパス24本(2位)
ボールリカバリー8回(1位)
という成績でした。
③マルシャルの動き
3つ目はマルシャルです。
この試合のMOMで自身キャリア初のハットトリックを達成したマルシャル。7分の先制点、44分の2点目、74分の3点目には共通点があります。もっと言えばこの試合マルシャルは同じ動きを繰り返していました。
それは「ニアのゴールエリア角に侵入する」という事です。試合後のインタビューでスールシャール監督はマルシャルがフィニッシュのトレーニングに力を入れていた事を明かし、ゴールに関しては「好位置に攻め込んでのフィニッシュ」という表現をしています。
マルシャルはこの試合、ボールがサイドに出ると、ボールサイドのハーフスペースにポジショニング。そこからゴール方向に斜めのランニングをしてゴールエリア角辺りに走り込むという動きを繰り返していました。

このポジションに侵入する選手は相手ディフェンダーからすると捉えにくく、マルシャルは意図してそこを狙っていたのは間違いないでしょう。2アシストしたラッシュフォードとクロスでアシストしたワン=ビサカも素晴らしい仕事をしましたが、マルシャルの動きがボールを呼び込んだと言えます。
さらにマルシャルは前線でのプレッシングも献身的に行っていて、攻守に渡ってチームの勝利に貢献しました。
④ブレイズのコンディション
4つ目はブレイズのコンディションです。
再開後のビラ戦を不運な形(ゴールラインテクノロジーが作動せずゴールを認められなかった)でスコアレス・ドローになってしまい、30節のニューキャッスル戦はCBイーガンが2枚のイエローで退場。3対0で敗れています。巻き返しを図りたかったブレイズですが、DAZN解説の粕谷さんのおっしゃっていた通り、コロナでの中断が好調だったブレイズの流れを切り、また残留というシーズン当初の目標達成が確実ということもあって、モチベーション的にも難しくなっているかもしれませんね。
加えて今節は守護神であるヘンダーソンと守備の要のイーガンの不在も大きく影響しました。前半の終了間際という時間帯に2点目を取られたのも痛かったですし、ここでワイルダー監督のプランと大きくズレた印象を受けました。
29度という気温もあって、後半シェフィールドの選手達は動けなくなっていき、コンディションが整っていないのは明らかでしたね。さらにチームの中心選手でキャプテンのノーウッドを前半で下げたのも「なんで?」という感じでした。コンディションによるものかもしれませんが、前半はかなりノーウッドが効いていただけに采配に疑問が残ります。もしかしたらこの試合は捨てて、次節(FAカップ準々決勝が控えます)に備えてノーウッドを休ませたのかも…。
⑤ユナイテッドの一体感
最後のポイントは「一体感」を挙げたいです。
この試合、ユナイテッドは攻守のバランス、プレスの連動性、カウンターの一体感、守備陣のカバーリンクなどほぼ100点の出来。
ボールを持った時も持っていない時も、各選手迷いがなく自分の役割を遂行していて安定感があり、足並みが揃っていました。
中断期間のチームトレーニングでも一体感は伝わってきていましたが、4位以内に入るという目標に向かってチーム一丸になっているのがわかります。
もちろんブルーノというタレントの与える影響も大きいですが、スールシャールを始め、コーチ陣がしっかりマネジメントしている賜物だと思います。
👿まとめ
3対0の快勝となったユナイテッド。マルシャル やマティッチなど、個人で素晴らしい働きをした選手もいましたが、チームとしての強さを示せた試合となりましたね。
崩しの曲面でのブルーノのアイデアは相変わらず素晴らしいですが、前線の選手の裏を狙う動きは見違えるほど良かったです。強豪チーム相手にどこまで通用するかわかりませんが今日の動きを継続して欲しいですね。

出典:プレミアリーグ公式

出典:ユナイテッド公式
19-20プレミアリーグは、リバプールの優勝が決定しました。その事については詳しく触れませんが(笑)、4位チェルシーがシティに勝った為、ユナイテッドの4位入りがかなり厳しくなってしまいました。チェルシーは再開後、波に乗っており取りこぼしが期待できません。むしろ3位レスターの方が調子が上がらず落ちてくる可能性があります。
いずれにせよユナイテッドは残り7試合全勝が必須です。
次節のリーグ戦は第32節、7月1日(水)4:15分からアメックス・スタジアムでのブライトン戦。勝ってさらに勢いつけましょう!
カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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