こんにちはMasaユナイテッドです。
プレミアリーグ第35節、ホームでサウサンプトンと対戦したユナイテッド。
勝てば3位に上がれる絶好のチャンスでしたが、先制したのはアウェーのサウサンプトンでした。その後ユナイテッドは逆転に成功しますが、最後の最後に同点弾を浴び手痛いドローに終わりました。
セインツ(サウサンプトンの愛称)戦の模様は公式を参照下さい。
今回はこの試合の3つのBadポイントと2つのGoodポイントを取り上げて振り返ります。
前節のレビューはこちら

以下項目です。
👿ラインナップ

ベンチメンバー
ユナイテッド:ロメロ、ウィリアムズ、バイリー、フレッジ、マクトミネイ、マタ、ジェームズ、ペレイラ、イガロ
サウサンプトン:ガン、ベスターゴーア、ボキンズ、スモールボーン、ホイビアー、ダンソ、フェリ、ロング、オバフェミ
①Badポイント
1-1.課題を露呈
まず最初は、ユナイテッドは現時点での課題を露呈してしまったということ。
再開後の好調から一転、支配率、シュート本数でもセインツに及ばなかった要因は「ビルドアップ」が上手くいかなかった為です。
シェフィールド戦、ブライトン戦、ビラ戦では、相手チームはユナイテッドのビルドアップに対してハイプレスは仕掛けず、引いてブロックを築くリトリート・ディフェンスを採用していました。
今シーズンのユナイテッドは引いた相手を崩すのに苦労していましたが、ブルーノの加入により崩しの質が上がりブロックを破るのはより容易になっています。
しかし今節のセインツは、ゲーゲンプレッシングをチーム戦術として採用しているチーム。前半からユナイテッドのビルドアップに対してハイプレスで前からハメてきます。特にボランチのポグバ、マティッチのところは、ボールを持つと圧の高いプレスを仕掛けていました。先制点はデヘアのパスを受けたポグバがイングスにボールを奪われたところからでしたが、まさにセインツの狙い通りの形と言えます。

この様にポグバ、マティッチが比較的余裕のある状態で前を向けないとビルドアップが機能しないという課題を晒す事になりました。
不安定なビルドアップは両SBが高い位置を取れずチームの重心も下がってしまいます。いつもと違いアタッキングサードで人数が少なく、プレーの選択肢が限られて攻撃も機能しなかった事がスタッツにも現れています。
1-2.怪我人3名
2つ目は怪我人が出てしまった事。
先発で出たショーは70分ごろ、キックモーションに入った時に軸足を捻り負傷。一旦はピッチに戻りますが、結局75分にはウィリアムズと交代を余儀なくされています。
そしてその代わりに入ったウィリアムズも90分にウォーカー=ピータースとヘディングで競り合った際頭同士がぶつかり倒れます。軽い脳震盪の様な症状もあり、メディカルスタッフに支えられてピッチを後にしました。さらに目の上を切っており出血も見られました。
翌日のトレーニングには2人ともに姿を見せていますが、実際にトレーニングに参加したのかは現時点(7/15)で不明です。金曜日(現地木曜日)のクリスタル・パレス戦に出られるかは不透明な状況。
ショーは再開後、攻守におけるチームの要だったので、もし出られないとなるとイタいですね。ウィリアムズもショー不在時には計算できる選手。2人とも出られないとなると左SBはダロトしか選択肢がなくなります(トゥアンゼベは怪我)。果たしてダロトでザハが止められるのか…不安は拭えませんね。パレスは中盤を5枚にすることが多いので、いっそのこと3バック(マグワイア、リンデロフ、バイリー)にしてダロトとワン=ビサカのウィングバックっていうのもありだと思います。
さらにグリーンウッドもオリオル・ロメウのひどいタックルにより足首が腫れている模様。こちらも出場は厳しいかもしれません。
1-3.3位浮上ならず
そして最大のBadポイントは3位浮上のチャンスを逃した事です。
ユナイテッドの前に第35節を戦った3位チェルシーと4位レスター。共に敗れ勝ち点を積み上げられませんでした。3位チェルシーとは勝ち点差2だったので、セインツ戦に勝てば一気に3位浮上できるチャンスだったユナイテッド。
土壇場で勝ち点2を失い、勝ち点1しか積み上げられなかったのは痛感の極みです。特に絶好調だっただけに個人的にも引き分けや負けの想像をしてませんでした。メチャメチャ悔しいです。
残り試合を整理しておきましょう。
3位チェルシー 勝ち点63(第36節終了時点)
7/15 vsノリッジ(H)1-0 win!
7/23 vsリバプール(A)
7/27 vsウルブス(H)
4位レスター 勝ち点59 得失点差29(第35節終了時点)
7/17 vsシェフィールド・U(H)
7/20 vsスパーズ(A)
7/27 vsユナイテッド(H)
5位ユナイテッド 勝ち点59 得失点差26(第35節終了時点)
7/17 vsクリスタル・パレス(A)
7/23 vsウェスト・ハム(H)
7/27 vsレスター(A)
チェルシーは36節を行いノリッジに勝ちました。ただ残り2試合は王者リバプールと難敵ウルブスが残っています。そして調子の上がらないレスター再開後7試合でわずかに1勝しか上げていません。そして残りがシェフィールドとスパーズというこちらも難易度が高い相手が残り、最終節ではユナイテッドと直接対決になります。
対戦相手的にはユナイテッドに分がありますが、今シーズンユナイテッドは、クリスタル・パレスとウェスト・ハム両方に負けている事を忘れてはいけません。
②Goodポイント
2-1.マルシャル
そんな中でGoodポイントもありました。マルシャル です。
この試合1G1Aを記録したマルシャル 。ビラ戦で得点出来なかったのがよっぽど悔しかったのかこの試合はとても貪欲にゴールを目指しました。ポグバのアーリー・クロスをポストし、ラッシュフォードに流したアシストも見事でしたし、左サイドからカットインして強烈なシュートも決めました。
確かに開始10分のウォード=プラウズのミスからキーパーと1対1になった場面は決めて欲しかったですし、後半80分の自陣でボールを奪って単独でのドリブル突破からのシュートは、冷静にフリーのグリーンウッドにパスを出してほしかったりもしますが、攻守におけるボールへの執着はエースとしての自覚と責任感が根付いてきた証拠だと思います。
シュート・・・4本(枠内2本 1ゴール)
チャンスクリエイト・・・2回
キーパス・・・2本
ドリブル・・・6回(内5回成功)
というセインツ戦の成績でした。
2-2.ラッシュフォードの復調
もう一つのGoodポイントはラッシュフォードの復調です。
再開後6試合目にしてようやくゴールを上げたラッシュフォード。背中の骨折から復帰して徐々にキレが戻ってきました。ポジショニングも再開後の試合では左サイドに張っている事が多かったですが、この試合はゴール前に侵入する場面も何度かありました。マルシャルとのポジションチェンジという戦術的側面もありますが、自信を取り戻しつつある証拠でしょう。
ラッシュフォードもマルシャル同様、68分のゴール目の前のシュートを決めてればっていうのもありますが、ドリブルやキックの精度は間違いなく上向きです。次のクリスタル・パレス戦での活躍に期待しましょう。
エースの復調は明るい材料です。
シュート・・・3本(枠内1本 1ゴール)
ドリブル・・・2回(2回成功)
これでリーグ戦、マルシャル とラッシュフォードは揃って16得点になりました。今シーズンのプレミアで、同一チームで15点以上決めた選手が2人いるクラブはユナイテッド(マルシャル 、ラッシュフォード)、シティ(アグエロ、スターリング)、リバプール(サラー、マネ)の3つだけです。
👿まとめ
今節の結果はかなりマズいと思います。ロスタイム、怪我人が出て1人少ない状況でのセットプレーからの失点で土壇場でドローというのは負けに等しい精神的ダメージを受けます…。しかも8月のアウェイで対戦したセインツ戦と同じような戦い方で挑み、同じようにハイプレスとゲーゲンプレスでペースを掴めずドローに終わっている事を考えると、同じ失敗を繰り返していると言えます。後半、リードしている事もありリトリート気味に引いて守ってカウンター狙いというユナイテッドの試合運びは本当に正しかったのか疑問でもあります。
ビルドアップと守備が上手くいかなかった今節。メンタル的にきついですが中2日で次節が待っています。気持ちを切り替えて臨んでほしいですね。

出典:プレミアリーグ公式

出典:ユナイテッド公式
この結果、ユナイテッドの順位は変わらず5位ですが、4位レスターとポイントでは並びました(得失点差でレスターが上回っています)。さらに18戦無敗は継続です。残り3節果たしてどんな結末を迎えるのか?クライマックスです!
次節は7月17日(金)4:15からセルハースト・パークでのクリスタル・パレス戦。シーズンを左右する一戦になります!カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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