こんにちはMasaユナイテッドです。
前節のレビューはこちら

プレミアリーグ最終節、アウェイでレスター・シティと対戦したユナイテッド。引き分け以上でCL 出場権獲得となるユナイテッドに対して、自力でCL出場を決めるには勝たなければならないレスター。お互い緊張感の高い試合の入りでしたが、後半ブルーノのPKと終了間際のリンガードのゴールでユナイテッドが2-0の勝利を飾りました。
詳しくはユナイテッド公式を参照下さい。
今回は最終節を勝利に導いた立役者5人を取り上げてレスター戦を振り返ります。
以下項目です。
👿ラインナップ

ベンチメンバー
レスター:ワード、ベネット、ジェームズ、メンディ、プラート、グレイ、ペレス、バーンズ、ハースト
ユナイテッド:ロメロ、フォス=メンサー、バイリー、リンガード、マクトミネイ、マタ、フレッジ、ジェームズ、イガロ
①ブルーノ・フェルナンデス
まず最初はブルーノ。
この試合も決してパフォーマンスが良かったわけではないのですが、71分に先制点となるPKを決めました。公式のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選ばれています。
前節ウェスト・ハム戦から中3日空きましたが、ブルーノの疲労は回復し切っていませんでした。好調時よりは運動量も少なかったですし、パスも精度に欠けました。さらに主審のマーティン・アトキンソンに中々ファールを取ってもらえず、フラストレーションの溜まる試合でもありました。それでも攻撃陣の中では一番可能性を感じさせるプレーを披露。特に前半は積極的に自らも裏へ抜ける動きを見せたり、上がったサイドバックのスペースを埋めに自陣まで戻るなど攻守に渡ってチームを支えました。
スタッツを見てみると
シュート・・・2(1ゴール)
パス成功率・・・33/50 66%
キーパス・・・1
アタッキングサードのパス・・・15/25(最多)
ボールリカバリー・・・10(チーム最多)
アタッキングサードでのパスが最多。さらにボール・リカバリーもチーム最多と、悪いなりにしっかりと自らの役割をこなしているのは流石です。様々なところで何度も言われていますが、ユナイテッドの後半戦の躍進はブルーノあっての事です。彼が手繰り寄せたチャンピオンズ・リーグと言っても過言ではありません。
②ヴィクトル・リンデロフ
2人目はリンデロフ。
リーグ戦再開後、最も安定したパフォーマンスを見せていたのがこのリンデロフではないでしょうか?そして最終節も気合の入った守備でヴァーディをシャットアウト。最も警戒すべきヴァーディでしたが、予想通りリンデロフにマッチアップを挑んできました。
カウンター時のスピード勝負では完全にヴァーディの方に分がありますが、リンデロフは集中を切らさずヴァーディを監視。近づき過ぎず、離れすぎず適度な距離で対応しました。63分には珍しく激し目にタックルにいき(気持ちの表れですね)、イエローカードを貰い、その後の守備が心配でしたが最後まで高パフォーマンスを見せました。
スタッツは
空中戦勝利・・・100%
タックル成功率・・・100%
パス成功率・・・49/61 80%
ボールリカバリー・・・5
インターセプト・・・2
個人的にはこの試合のベスト・プレーヤーです。空中戦の対応や、下がり過ぎる守備を批判される事もありますが、再開後のパフォーマンスはとても素晴らしかったと思います。
③ブランドン・ウィリアムズ
3人目はウィリアムズ。
前節ウェスト・ハム戦でのパフォーマンスが批判され、最終節にショーが間に合わない事を懸念する声もありましたが、その心配を払拭するパフォーマンスを披露しました。
特に前半は深い位置を取るオルブライトンを利用して、高い位置をキープ。ハーフ・スペースでボールを受けたり、ボックス内に侵入するなど攻撃面でも存在感を見せました。スールシャールが言うようにとてもハートの強いプレーヤーです。前節の批判に屈せず、自分のプレーを取り戻しましたね。
スタッツは
ボールタッチ・・・91(最多)
パス成功率・・・56/63 89%(2位)
ドリブル・・・3/4 (1位)
ボールリカバリー・・・8(チーム3位)
インターセプト・・3(チーム1位)
ブロック・・・2(1位)
ショーに比べれば当然見劣りしますし、ビルドアップや1対1の対応などまだまだ課題も多いですが、19歳でこのプレッシャーが掛かる大一番で、先発起用に応えるメンタリティーは素晴らしいと思います。最後、リンガードのゴールを祝いに駆け寄った時の笑顔はまだまだ少年ですけどね(笑)。
④アントニー・マルシャル
4人目はマルシャル。
マルシャルも決して良かったわけではありませんが、先制のPKに繋がる一瞬のスキを突く裏抜けを見せました(エヴァンスに倒されPKに)。それまではエヴァンス、モーガンによく研究されていて快適にプレーさせてもらえませんでしたが、このようにほぼ消えている試合でも一瞬のプレーだけで決定的な働きをするのがマルシャルです。
ブルーノやグリーンウッドとの連携も良くなく、もっと引いて受けたり、サイドに流れたりすれば良いのにと思っていましたが、あの鋭いトランジッションは高い集中力を維持していた証拠。ストライカーとしてのマルシャル のプライドが見えた試合でした。
スタッツは
シュート・・・1(ブロックされる)
パス精度・・・10/15 66%
タッチ数・・・27
デュエル・・・3/7
被ファール・・・3(最多)
被ファールが最多の3回と、デュエルの7回は印象的。ファールを貰うのが上手くなりましたし、リードしてからは体張って時間稼ぎもしていました。この辺りもマルシャル の成長を感じ取れます。
⑤ジェシー・リンガード
最後はリンガード。
試合終了間際の98分にキーパーのシュマイケルからボールを奪いダメ押しの2点目を上げました。この試合、リンガードは1点リードした状態の78分にグリーンウッドに代わって投入されました。
試合を終わらせる為に運動量でスペースを埋める役割を任されましたが、もう勝利が確実な終了直前でもキーパーまでプレスに行き、見事ボールを奪いゴールを決めました。
リーグ戦では2018年12月22日のカーディフ戦以来のゴール。リンガードのゴールはユナイテッド全員を笑顔にしましたね。
リンガードについて試合後スールシャール監督は
「彼は難しいシーズンを送っていたが、誰のキャリアにも起こること。彼は乗り越えた。トレーニングではエクセレントで、活力があった。彼がプレミアリーグ最終戦でゴールを決められて、本当に嬉しい。」
とコメントしています。
👿まとめ
最終節を見事勝利で飾り、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権を確保したユナイテッド。引き分けでも良いという条件の中、いつリスクを犯すか判断が難しい試合だったと思います。特に前半のレスターはユナイテッドに持たせてカウンターを狙う戦い方だったので尚更やりにくかったと思います。
そんな中、先制点も2点目も前線でのプレスからでした。点を取りに前に出てきたレスターに対してズルズル下がる事なく前からディフェンスした結果ですね。
勝利の立役者として5人を挙げましたが、チーム一丸となって勝ち取った勝利だと思います。

出典:プレミア公式

出典:ユナイテッド公式
長かった19-20シーズンもようやく終了しました。ユナイテッドは最終節をレスターに勝利し、チェルシーはウルブスを2対0で破ったため、ユナイテッドとチェルシーは勝ち点66で並びましたが、得失点差でユナイテッドが上回り3位になりました。これで来シーズン、ユナイテッドはチャンピオンズリーグで戦う事になります。シーズン・レビュー記事も書いていく予定ですが、とりあえずはスールシャール本格体制1年目で3位という成績は「よくやった!」というところです。
ユナイテッドは8月からはヨーロッパ・リーグの戦いが再開します。こちらはタイトルを狙える大会なので、若手や控え選手も試しながらも上手く勝ち進んでほしいですね。
次の試合は8月6日(木)4:00から、オールド・トラッフォードでの ヨーロッパ・リーグ 2ndレグのラスク戦。1stレグは5-0で勝っているのでまず突破は間違いないでしょう!カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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