【19/20PL】シーズン・レビュー ~ストーリー編~【マンチェスター・ユナイテッド】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

7月26日、19-20シーズンのイングリッシュ・プレミアリーグは幕を閉じました。

チェルシーに4-0で勝利した開幕戦から38試合。様々なドラマがありましたね。

そこで今回は19-20シーズン・レビュー第1弾として開幕から第38節までをサラッと振り返ります。今シーズンのユナイテッドの軌跡を辿りましょう!

なおシーズン・レビューは3回ぐらいに分けて書こうと思っています(多・・・)。

以下項目です。

①開幕節~第10節

10節までのキーワード
✔新戦力がフィット
✔主力の負傷離脱
✔崩せない攻撃陣
✔スールシャール解任論

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19-20 開幕戦~第10節

出典:transfermarkt

シーズン開幕前にルカク、サンチェス、スモーリング、エレーラ、ダルミアン、バレンシア等をレンタルも含めて放出し、新たにマグワイア、ワン=ビサカ、ジェームズを獲得。平均年齢24.8歳と若返りを図ってスールシャール本格体制はスタートしました。開幕節のチェルシー戦に4-0で勝利し、最高の滑り出しを見せます。前線からのプレスや鋭いカウンターで戦い、ジェームズがいきなりゴールを上げるなど新戦力も存在感を示しました。

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しかし早くも第3節のクリスタル・パレス戦、ホームでまさかの敗戦。引いてブロックを組む相手を崩せないという弱点を露呈します。さらにここでショーがハムストリングを負傷。4節から13節まで離脱することになります。マルシャルもこの試合で負傷しており、4節から9節まで離脱します。

この2人の離脱はかなりダメージが大きかったですね。特にマルシャル不在時、トップに入ったラッシュフォードが不発。一人で何とかしようとし過ぎて攻撃が機能しない試合が続きます。ポグバも4節のサウサンプトン戦後に負傷。7節のアーセナル戦だけ復帰しますが17節のエヴァートン戦まで離脱を強いられます。

レスターにはかろうじて勝利しますが、ウェスト・ハム戦とニューキャッスル戦の敗戦はかなり深刻で、早くもスールシャール解任論が巻き起こります。アーセナル戦、リヴァプール戦は内容的には善戦したと言えますが、9節のレッズ戦終了時点で14位と低迷します。とにかく点が取れない、崩せない。これがこの時期のユナイテッドでした。

しかし10節のノリッジ戦でマルシャルが復帰。前に出てきたノリッジ相手にカウンター戦術がハマり3-1の快勝を見せました。

★10節終了時点の順位★
7位 3勝4分け3敗 勝ち点13
ベストゲーム・・・第1節vsチェルシー(4-0)H
ワーストゲーム・・・第3節vsパレス(1-2)H

②第11節~第20節

11節から20節のキーワード
✔攻守のバランスの欠如
✔️若手の台頭
✔スパーズ、シティに連勝
✔過密日程によるコンディション低下
✔不安定なパフォーマンス

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19-20 第11節~第20節

出典:transfermarkt

11節ボーンマス戦は先制を許したあと、ボーンマスの鋭いトランジッションに苦戦。1-0の敗戦を喫しますが、その後はブライトン戦3点、シェフィールド戦3点、ヴィラ戦2点とマルシャル の復帰とともに複数得点ができるようになってきます。しかし同時に失点も増えており、シェフィールド戦、ヴィラ戦は勝ちきれませんでした。この時期は攻守のバランスが見い出せなかった時期ですね。

なおブライトン戦でブランドン・ウィリアムズがプレミアデビューを飾っています。3戦連続のスタメン出場を果たし、シェフィールド戦ではゴールも上げました。なおグリーンウッドもシェフィールド戦でプレミア初ゴールをマークしています。

そして過密日程のなか迎えた第15節スパーズ戦。見事なハイプレスと鋭いトランジッションで2-1の勝利を飾ります。この試合ではマルシャルが負傷欠場しましたが18歳グリーンウッドが先発。ラッシュフォードが2ゴール挙げています。

続く16節シティ戦も2-1で勝利!引いた守備からのカウンター戦術でラッシュフォード(PK)、マルシャルのゴール、さらに守ってはワン=ビサカがスターリングを封じ込めダービーに勝利しました。

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シティ戦の勝利により5位まで順位を上げますが、エヴァートン戦に引き分け。ワトフォードには手痛い敗戦を喫します。ワトフォード戦は年末の過密日程で疲労が溜まり、コンディション低下も要因ですが、デ・ヘアのキャッチミスで失点しています。

続くニューキャッスル戦は相手のミスもあり4-1の逆転勝利。しかしマクトミネイが負傷。20節から26節まで離脱することになります。年内最後の20節バーンリー戦も勝利し、2019年を締めくくりました。なおバーンリー戦から再びポグバが離脱しています。

★第20節終了時点の順位★
5位 8勝7分け5敗 勝ち点31
ベストゲーム・・・第16節vsシティ(1-2)A
ワーストゲーム・・・第18節vsワトフォード(2-0)A

③第21節~第29節

21節から29節のキーワード
✔最悪の1月
✔フレッジの進化
✔ブルーノの加入
✔チェルシー、シティを撃破

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19-20 第21節~第29節

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新年1月は今シーズン最悪のパフォーマンスになりました。アーセナルに2-0で負け。22節ノリッジ戦には4-0の快勝を収めますが、ラッシュフォードが背中を負傷。次節から離脱します。23節リバプール戦は5バックで挑むも2-0で敗戦。続くバーンリー戦でも20本以上シュートを放つも決まらず0-2で負けました。

この時期は負傷者と連戦によるローテーションもあって、スタメンが毎試合変わり本来のチーム力を発揮できませんでした。特にラッシュフォードの離脱は痛かったですね。なおヤング(インテル)とロホ(エストゥディアンテスへローン)をこの間に放出しています。

バーンリー戦の後、プレミアリーグはウィンターブレイクとなり9日間中断します。この間にチームにやってきたのがブルーノ・フェルナンデスとオディオン・イガロです。

そして再開した25節ウルブス戦から、ユナイテッドの快進撃が始まります。ウルブス戦に引き分けた後、26節チェルシー戦では3-4-1-2システムで挑みブルーノが躍動。見事な勝利を収めます。ワトフォード戦もフォワード陣が素晴らしいパフォーマンスを披露し3-0で勝利します。続くエバートン戦もデ・ヘアのミスがあり引き分けますがブルーノが見事なゴールをマークしました。

そしてハイライトは29節のシティ戦。2-0での見事な勝利でした。FKのサインプレーでブルーノからマルシャルへ繋いでのゴールと、マクトミネイの終了間際のダメ押し弾。シティ相手にシーズン・ダブルを達成した最高の勝利でした。

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25節から29節は何といってもブルーノの加入によるチーム全体のパフォーマンスが上昇した時期です。引いた相手に対してもポゼッションから崩しのバリエーションが増え、同時にカウンターの鋭さも増しました。そして、ブルーノと共に大きな成長を見せたのがフレッジでしたね。ポグバ、マクトミネイ不在の中盤を豊富な運動量で支えました。

そしてこの後、コロナ・ウィルス蔓延の影響により、リーグ戦は一時中断になります。

★第29節終了時点の順位★
5位 12勝9分け8敗 勝ち点45
ベストゲーム・・・第29節vsシティ(2-0)H
ワーストゲーム・・・第24節vsバーンリー(0-2)H

④第30節~第38節

第30節から第38節のキーワード
✔️強力な前線4人
✔️ベスト布陣の発見
✔️疲労困憊
✔️CL出場目標達成

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19-20 第30節~第38節

出典:transfermarkt

ロックダウンが解除されユナイテッドのリーグ戦が再開したのが6月19日でした。この時点で4位チェルシーとは勝ち点3差。3位レスターとは8ポイント差もあったんですね。無観客で再開された初戦のスパーズ戦は1-1の引き分けに終わりますが、ポグバやラッシュフォードが怪我から復帰したのは朗報でした。ただ失点シーンはマグワイア、デ・ヘアのミスとも言え、そこはマイナスポイントでしたね。

続くシェフィールド戦は3-0の快勝。そこから34節のヴィラ戦までスタメン固定で臨み、3得点以上をマーク。マルシャル 、ラッシュフォード、グリーンウッド、ブルーノにポグバも絡む攻撃陣を中心に快進撃を続けます。しかし35節サウサンプトは疲労からコンディション低下の選手も見受けられ、終了間際に同点弾を浴びドロー。この試合でショーが負傷し残り試合を欠場することになります。

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中2日、3日のペースで試合があり疲労困憊の選手達でしたが、チェルシー、レスターとの三つ巴のチャンピオンズリーグ出場権を賭けた争いは、最後は気力で乗り切ります。

パレス戦勝利、ハマーズ戦ドローの後、迎えた最終節レスターとの直接対決。引き分け以上で4位以内に入れるユナイテッドは見事0-2で勝利し3位でフィニッシュ。見事チャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。

★最終順位★3位 18勝12分け8敗 勝ち点66
ベストゲーム・・・第32節vsブライトン(0-3)A
ワーストゲーム・・・第35節vsサウサンプトン(2-2)H

👿まとめ

ラスト2節で3位を奪取。来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を確保しました。ちなみに勝ち点66は6位に終わった昨シーズンと同じです。いかに今シーズンが2強(リバプール、シティ)とその他だったかわかりますね。

とても浮き沈みの激しいシーズンで、最低順位は14位でした。

序盤から主力選手の負傷離脱などで戦い方を浸透させられず、格下の引いてブロックを作る守備を崩せない。そんな試合がずっと続きましたね。

しかしシティに対してシーズンダブルを喰らわすなど、カウンター戦術は格上相手には機能し勝ち点を得る結果に。

そして3位という結果に大きく影響を及ぼしたのは、ブルーノの加入とコロナによる中断でしょう。ブルーノ加入以降の14試合を9勝5分けの負けなしで駆け抜けたのはもはや伝説です(笑)。

そして中断がなければ、これほど快進撃を続けられなかった気がします。この間に、ポグバ、ラッシュフォードの復帰チームワークを上げられたのは大きかったと思います。

今回はシーズンをサッと振り返りましたが、次回は戦術面にフォーカスしてシーズンレビューしていきます。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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