こんにちはMasaユナイテッドです。
19-20ヨーロッパ・リーグ準決勝はスペインのセビージャと対戦しました。
前半9分にブルーノがPKを決め先制に成功しますが、26分にはスソに決められ同点に。ユナイテッドは後半開始と共に怒涛の攻撃を見せますが、キーパー、ボヌの好セーブなどもあり得点できません。56分にセビージャは交代カードを切り流れを引き寄せ、78分に途中出場のルーク・デ・ヨングに逆転ゴールを許します。最後まで攻めたユナイテッドですが及ばず。ユナイテッドはここで敗退となりました。
試合の詳細はユナイテッド公式を参照下さい。
今回はこの試合を敗因を5つ挙げて振り返ります。
以下項目です。
👿ラインナップ

ベンチメンバー
セビージャ:ディアス、ヴェシリーク、エスクデロ、ペレス、ゴメス、ジェナーロ、グデリィ、ララ、バスケス、トーレス、ムニル、デ・ヨング
ユナイテッド:グラント、ロメロ、バイリー、メンギ、フォス=メンサー、マクトミネイ、ペレイラ、リンガード、マタ、マティッチ、ジェームズ、イガロ
①逃し続けた決定機
1つ目の敗因は決定機を決められなかった事。
コペンハーゲン戦に続いて流れの中から得点出来なかったユナイテッド。シュートはセビージャの倍の20本を放つもキーパーボヌの好セーブや、セビージャ守備陣の身体を張ったディフェンスにより決められず。PKの1得点のみに終わりました。
枠内シュート・・・7本
枠外シュート・・・7本
ボックス内シュート・・・13本
ブロックされたシュート・・・6本
セーブされたシュート・・・6本
というスタッツ。
個人のシュート数を見ると、ブルーノが6本、ラッシュフォード4本、マルシャル 3本、グリーンウッド4本と前線の4人に集中していますが、マルシャル 、グリーンウッドは決めるべきシュートが数本あったと思います。
ゴール期待値も2.7を記録しているので、3点近くは決めていないといけないということですね。
今回のユナイテッドはかなり攻撃がナローでした。SBのオーバーラップはほとんど見られず、横に広げる作業をせずにとにかく中、中で狭い曲面を打開しようとしていました。
ゲームプランだったのかはわかりませんが、いつもより攻め急いでいる印象を受けました。セビージャのボックス内には入れても、崩し切っていないという感じ。
いずれにせよ後半開始の15分。この時間に得点出来なかったのが大きかったです。ポグバ が前に出て攻撃に絡んだこの時間帯が最大のチャンスでした。
②整理されていない守備
2つ目は守備です。
セビージャのサッカーは幅を使ったワイドな攻撃が特徴で、両SBの上がりが鍵を握ります。このセビージャのストロング・ポイントをユナイテッドは消すことができませんでした。2失点ともサイドバックからのクロスから得点が生まれています。
ユナイテッドはサイドの守備が整理されていないように見えました。まず、上がってくるサイドバックを誰が見るのかが曖昧。基本的にウィングが見ていたと思いますが、グリーンウッドの戻りも中途半端で、ラッシュフォードに至ってはほとんど守備に戻りませんでした。
それでいてユナイテッドの4バックも横幅をコンパクトにして中央を固める配置をしていて、ある程度クロスは上げられても、中央で跳ね返すつもりだったのかもしれません。
しかし、結果的に1失点目はレギロンのインナーラップに反応出来ず、ウィリアムズはスソを見失っていましたし、2失点目はリンデロフがデ・ヨングを見失ない、ワン=ビサカのポジションも最悪でした。
失点時のマグワイアもポジションが中途半端でしたし、ワン=ビサカ も特に前半は戻りが遅く、誰を見るのか迷っているようにも見えました。
正直、守備に関してセビージャ対策がなされていたようには見えず、またディフェンスの選手の集中力も充分ではありませんでした。これならむしろ5バックにして、人に付けた方が守備の仕方が明確になったでしょう。
③遅い交代
3つ目は遅すぎた選手交代です。
1点ビハインドの状況でスールシャール監督が動いたのが87分。マタ、ファス=メンサー、ジェームズが投入されますが、本人達もあと3分でどうしろと?と思ったでしょう(笑)。
基本的に先発に選んだ11人を変えようとしないスールシャール。逆に勝っている状況の方が、大胆な交代策に打って出る事もあります。加えてベンチメンバーに対する信頼が薄い事もあり、ギリギリまで前線のメンバーが得点してくれることを期待しました。
確かにグリーンウッドよりマタの方が得点を取る可能性が高いかと言えばそうではないですが、選手交代によって流れを変えたり、相手の対応を難しくしたりは出来るはず。
セビージャ戦は、バックアッパーに対する不信感を改めて浮き彫りにし、交代を躊躇したために代償を払うことになりました。
④セビージャのチーム力
4つ目はセビージャのチーム力です。
ヨーロッパ・リーグ優勝5回の経験がものを言ったのかと言えばそうではないと思います。チームはその頃とは一新されており、スタメンの実に6人が新加入選手でした。それにも関わらず高い組織力を見せているのはロペテギ監督の指導力と、3人のベテランによるところが大きいです。
ナバス、バネガ、フェルナンドの30オーバーの3人がチームに落ち着きを与えていました。ユナイテッドに攻め込まれても、逆に自分たちが攻め込んでも、どちらの局面でも冷静さを失わず自分たちのスタイルを貫いてプレーできたのは、この3人のベテランの豊富な経験がものを言ったと思います。バネガは最多の110回のボールタッチと94%のパス成功率を誇り、ナバスは1アシストをマーク。フェルナンドはチーム最多の5回のタックルを記録しました。
そしてロペテギ監督は、新加入選手達にワイド攻撃やショートカウンターといった戦術をいち早く浸透させ、シーズン後半戦では公式戦19試合無敗を記録(ユナイテッドに勝って20試合無敗)。そしてユナイテッド戦でも、絶妙のタイミングで交代カードを切りユナイテッドの流れを断ち切りました。途中出場させたルーク・デ・ヨングが決勝点をマーク。采配を的中させました。
ベテランの力、監督の経験値など、ユナイテッドに比べてチーム力で勝っていたと思います。
⑤判定
最後は判定です。
あまり敗因に判定を挙げたくはないのですが、1失点目に繋がるセビージャのスローインはユナイテッドボールだったと思いますし、ジエゴ・カルロスは2枚のイエローで退場になっていてもおかしくなかったです。後半ブルーノがボックス内で倒されたのはPKの可能性もあったと思います。
あの人格者のラッシュフォードが判定に対してブチ切れるほどですから、選手達もジャッジに対してフラストレーションがあったようですね。さらにセビージャの選手たちはファールを受ける度に、主審にカードを出すように要求したりもしていました。スールシャール監督は試合後、フェリックス・ブルイヒ主審と話していたのでクレームを付けたと思いますが、ジャッジに関しては敗戦の要因の一つと言えます。
👿まとめ
セビージャ戦の敗戦は本当に悔しいです...。決定的なチャンスが何度もあったのでなおさらですね。この試合の敗因を5つ挙げましたが、負けたのは
「チャンスを逃し、上手く守れなかった」
というとてもシンプルな理由です。確かに監督の差もありましたし、層の薄さもあります。判定にも泣かされました。しかし結局はチャンスを決められず、相手に簡単にゴールを許してしまった事が一番の原因でしょう。
スタッツはこちら

この敗退により、長かった19-20シーズンはようやく終わりました。最後は勝って終わりたかったですが、課題が浮き彫りになって終わるという形に...。
19-20成績
プレミアリーグ・・・3位
カラバオカップ・・・準決勝敗退
FAカップ・・・準決勝敗退
ヨーロッパ・リーグ・・・準決勝敗退
チャンピオンズリーグ出場権獲得は大きな成果ですが、3つのカップ戦いずれも準決勝で敗退は悔やまれます。1つぐらいはタイトルを取りたかったですね。
来シーズンの課題は多いですが、ひとまず選手たちはゆっくり休養してリフレッシュして来シーズン迎えて欲しいですね。そしてスカッドの底上げのためにも補強!シーズンオフの醍醐味なので噂に一喜一憂しながら楽しみましょう!
シーズンは終わりましたがブログの更新は続けるつもりです。少し休憩するかもしれませんが、その時はお知らせします。いつも読んで下さっている方々本当にありがとうございます!
そしてユナサポの皆さん1年間お疲れさまでした!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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