【20-21選手名鑑】ドニ―・ファン・デ・ベーク No.34【マンチェスター・ユナイテッド】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

今回はユナイテッドのNo.34 不遇のミッドフィールダー

ドニ―・ファン・デ・ベーク

を紹介します。

以下項目です。

①プロフィール

選手名:ドニ―・ファン・デ・ベーク
生年月日:1997年4月18日
国籍:オランダ
身長:184cm
ポジション:CM,AM,DM
背番号:34
チームキャリア:アヤックス・ユース(08-09~)→アヤックス(15-16~)→ユナイテッド(20-21~)
利き足:右
契約終了年:2025年6月30日

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オランダのナイケルケルフェーンで生まれ育ったドニ―・ファン・デ・ベーク。農家で育ち、木登りと動物が好きな幼少期でしたが、4歳の時に父親とアヤックス・スタジアムで初めてサッカーを観戦。それ以来サッカーの虜になります。そして地元のクラブ、Veenshe Boysでサッカーを始めます。野心的で練習熱心だったファン・デ・ベークはメキメキと上達。2008年、当時11歳のファン・デ・ベークはアヤックスから声が掛かりアカデミーに加入します。

2014年1月、若干17歳にしてアヤックスU-19のチームで出場し、いきなりゴールを決めています。2015年にはエールディビジのADOデン・ハーグ戦のベンチに登録。出場はしなかったものの、この年のAFCアヤックス・タレント・オブ・ザ・フューチャー賞を受賞しています。期待の高さが伺えます。

そして2015年11月に行われたヨーロッパ・リーグのセルティック戦でトップチームデビュー。そのシーズンはトップチームで10試合に出場しています。16-17シーズンはリーグ戦、ヨーロッパ・リーグ合わせて29試合に出場し3アシストを記録。

17-18シーズンからはトップチームに完全シフト。エールディビジで34試合(全試合)に出場し11G6Aの活躍を見せ、オランダ代表でもデビューを果たしました。18-19シーズンはファン・デ・ベークの名を一躍世界中に轟かせたチャンピオンズ・リーグでの躍進がありました。リーグ戦では34試合9G10A。CLでは12試合3G2Aの成績を残します。

そして昨シーズン(19-20)、コロナウイルスで短縮されたとはいえ、ファン・デ・ベークはエールディビジで23試合8G5Aを記録し、過去最高のシーズンを送りました。

2020年9月2日、ファン・デ・ベークは3500万ポンド+500万のボーナスという移籍金でユナイテッドに加入することが発表されました。契約は5年+1年の延長オプション付きです。背番号は34番を付けます。しかしながら、加入初年度はなかなかチームにフィットできず。全コンペティションで36試合1G2A、先発はわずかに15試合に留まりました。

②プレースタイル

2-1.ストロング・ポイント

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ファン・デ・ベークのストロングポイントは、高いボールテクニック、スペースを見つける空間認識力、ピッチを所狭しと走り回る走力の3つ。中盤センターならトップ下も、ボランチもできるファン・デ・ベーク。ユーティリティ性の高さも特徴です。さらに毎シーズン、コンスタントにゴールもアシストも記録しているのは戦術眼にも優れている証拠でしょう。

プレースタイルについてはこちらの記事で詳しく書いていますので参考にして頂きたいのですが、スペースを見つけてパスを出すプレー。自らのランで味方にスペースを作るプレーはユナイテッドでも武器になると思います。

【移籍決定!】ファン・デ・ベークの役割と起用法【マンチェスター・ユナイテッド】
20-21シーズンの新戦力!ドニ―・ファン・デ・ベークに求められる役割と起用法を考察します!

19-20シーズンの主なスタッツ(リーグ戦)

90分当たりシュート数・・・1.3回
90分当たりキーパス・・・1.8回
ビッグチャンスクリエイト・・・6回
パス成功率・・・82%
地上デュエル勝率・・・58%
空中戦勝率・・・54%
90分平均走行距離・・・10.1km

レベルの高いボックス・トゥ・ボックス型のプレーヤーですね。

2-2.ウィーク・ポイント

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攻守に貢献できるプレーヤーでクオリティも高いので、それほど極端なウィーク・ポイントは見受けられません。しかし、海外のサイトなどではフィニッシュを改善点に挙げているものもありました。

シュートを打つか、ラストパスをするかの状況判断。シュートを打つ足の部位(インサイドキックかインステップかなど)。シュート姿勢(体の向き)などが的確でない場合があるとしています。

19-20シーズンの枠内シュート率は36.4%でした。これは本数も含めてブルーノとほぼ同じ数字です。リーグレベルを考慮するとやはりもう少し高い数字が望ましいのかもしれません。

20-21シーズンは、とにかく良さが発揮できませんでした。そもそも味方に使われて初めて活きるタイプですが、なかなかファン・デ・ベークにパスが出てこないシーンも散見されています。あまりにも継続的に出場できないので自信を失っている面もあり、フィットするのはかなりの時間が掛かりそうです。

2-3.課題

課題はまずは、プレミアの強度、スピードに慣れる事です。これには時間が掛かる可能性も捨てきれません。プレミアの中盤でのプレーは、スペースも時間も少ないので思うようにプレーできない事もあると思います。フレッジなどはプレミアに馴染むまでに丸1年擁しました。ファン・デ・ベークは183cm74kgで体格はしっかりしているのでフィジカル面は問題なさそうですが、プレミアとエールディビジではリーグのレベルはかなり違うと思います。

そしてユナイテッドでの地位を確立する事。ポジション的にはブルーノやポグバ、フレッジやマクトミネイなどとスタメンを争う事になります。チームメイトの動きを理解しつつ、自分の良さもどんどん出してほしいですね。

③エピソード

・ユナイテッド加入にはアヤックスCEOで、ユナイテッドのレジェンドでもあるエドウィン・ファン・デル・サールの力も大きかったようです。ファン・デ・ベークはインタビューで「彼はクラブについてだとか、たくさんのことを教えてくれた。このクラブはとにかく偉大で、ここでの経験がいかに素晴らしかったか話してくれたよ。」と言っています。そしてファン・デル・サールはユナイテッドファンに対して心温まる手紙を公開してくれました。

www.manutd.com

・ユナイテッドでの背番号を34にした理由について

これは僕にとって特別な番号だ。友であるアブデュルハーク・ヌーリのことについて知っている人は多いと思う。彼は僕の親友だ。そして、彼の家族や兄弟とも仲がよく、たくさん話してきた。その中で、この背番号を着用することを決めたんだ。この番号にはたくさんの思い出がある

と語っています。 ファン・デ・ベークと同様にアヤックス下部組織出身のヌーリは、2017年7月に行われたブレーメンとのプレシーズンマッチ中に不整脈による発作を起こし、そのままピッチに倒れました。緊急搬送されるも脳にダメージを負ったことで、以降は昏睡状態に。その後、昏睡状態を経て意識を取り戻しましたが、後遺症で現在も寝たきりの状態が続いているという事です。

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・ファン・デ・ベークの獲得にはアーセナルレアル・マドリーがかなり近づいていたようです。代理人のシャーク・スワルト氏が明かしています。アーセナルは資金を捻出できず。レアルは3月の段階で、ファン・デ・ベーク獲得が既定路線にあったようですが、コロナウィルスの影響で先送りになったそうです。

・ファン・デ・ベークの才能にいち早く気づいたのは、デニス・ベルカンプです。アヤックスとアーセナルで活躍したレジェンドは2009年にアヤックスのユース部門にいましたが、当時12歳のファン・デ・ベークの才能に気付き、のちに凄い選手になると豪語していたようです。ファン・デ・ベークは派手なテクニックを持った選手ではなかったので、当時は信じない人も多かったとか。結局はベルカンプの目利きが正しかったことが証明されました。

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・ファン・デ・ベークは2019年の夏からそのベルカンプの愛娘、エステルさんと交際しています。父のデニスはアーセナルで11年間プレーしていたので、エステルさんはロンドンで生まれ育ったそうです。現在もロンドン在住とのこと。う~ん、本当はアーセナルに行きたかったのかもしれませんね(笑)。

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👿まとめ

いかがでしたか?

ラファエル・ファン・デル・ファールトやウェズレイ・スナイデル、クリスチャン・エリクセンなど、数多くの優秀なプレーメイカーを輩出してきたアヤックス。その系譜を継ぐドニ―・ファン・デ・ベークに掛かる期待は大きいです。

18-19シーズンに躍進したアヤックスにはフランキー・デ・ヨング(バルサ)ハキム・ツィエフ(チェルシー)マタイス・デ・リフト(ユベントス)などが在籍していましたが、そういった選手たちはビッグクラブに引き抜かれていきました。

ファン・デ・ベークもそれに続く形ですが、アーセナルやレアルなど多くのビッグクラブの関心がある中でユナイテッドをチョイスしてくれたのは嬉しい限りです。

親友のムーリに対するエピソードなど、人間性も素晴らしく、アヤックスのレジェンド、ベルカンプの娘さんに手を出す辺りは、物怖じしないメンタリティも素晴らしいですね(笑)。

ユナイテッドではブルーノやポグバなどとのし烈なポジション争いに困惑気味です、早くユナイテッドで実力を発揮するところが見たいですね!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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