【20-21プレミアリーグ開幕】5つのポイントで見るシーズン・プレビュー【マンチェスター・U】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

9月12日、2020-21シーズンのプレミアリーグが開幕しました!

ユナイテッドは昨シーズンのヨーロッパ・カップ戦を8月17日まで戦ったため、1週遅れて9月19日(日本時間20日1:30~)に初戦を迎えます

今回は新シーズンを5つのポイントに分けてプレビューしたいと思います!それぞれの項目に対してユナイテッドの克服すべき課題を書きました。これを全て克服できれば優勝間違いなし!?

以下項目です。

①戦力

20-21シーズンは優勝を目指すユナイテッド。まずは戦力値から見てみましょう。

★戦力値・・・75/100点
✅ゴールキーパー・・・S
✅ディフェンダー・・・A
✅ミッドフィールダー・・・S
✅フォワード・・・A
*C~SSの5段階評価

総合評価点は75点を付けました。

9月12日現在のスカッドは以下を参照下さい。

www.premierleague.com

新戦力はファン・デ・ベーク1人のみ。主要選手での退団はアレクシス・サンチェスの1人のみで、獲得も売却もほとんど進んでいないのが現状です。

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20-21ユナイテッド ラインナップ

セクション別に見てみるとGKは欧州屈指の陣容です。スペイン代表のデ・ヘアを筆頭にロメロ、シェフィールドで飛躍して戻ってきたイングランド代表ディーン・ヘンダーソンが控えます。ロメロは恐らく退団になってしまうと思いますが、デ・ヘアとヘンダーソンの正ゴールキーパー争いは新シーズンの大きなポイントになりますね。

ディフェンダー陣は昨シーズンと変化なし。キャプテン、マグワイアはシーズン・オフにギリシャで事件に巻き込まれたので、序盤は少し影響するかもしれませんが、彼を中心にリンデロフ、ワン=ビサカ、ショーの4バックが基本形になるでしょう。この4人は素晴らしいクオリティを持っていますが、問題はバックアッパーの質です。CBとLBは補強の必要性も言われており今後動く可能性もあります。特にCBはスモーリング、ジョーンズ、ロホが退団となれば、怪我がちのバイリートゥアンゼベに若手のメンギだけと心もとないです。LBはレギロンの獲得に動いているようですが9月12日現在膠着状態です。

ミッドフィールド部門は欧州屈指の陣容を誇ります。ブルーノポグバというワールドクラスの2人を中心にオランダ代表のファン・デ・ベークを獲得。マティッチ、マクトミネイ、フレッジとバックアッパーの質も高く盤石の陣容が整っています。

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フォワードは、ユナイテッドが誇る3トップ、マルシャル、ラッシュフォード、グリーンウッドがメインになりますが、グリーンウッドはイングランド代表初招集で問題を起こしてしまいました。関係者やファンを大きく失望させ、プレー面への影響が懸念されます。さらにこのセクションもバックアッパーの質には改善の余地があり、リンガード、マタ、ジェームズ、ペレイラ、イガロはファンの信頼を得る活躍を見せる必要があります。サンチョの獲得オペレーションはまだ進行中で、10月5日の移籍デッドラインまでもつれる可能性も...。サンチョを獲得出来るか出来ないかは戦力の底上げに大きく影響します。

戦力面の課題は

✅スタメンとバックアッパーの質の差
✅さらなる新戦力の獲得(サンチョ)

の2点です。

②戦術

続いて戦術。

★戦術完成度(100点満点)
✅カウンター・・・80/100
✅ポゼッション・・・70/100
✅崩し・・・75/100
✅ビルドアップ・・・50/100
✅ポジティブ・トランジッション・・・60/100
✅ネガティブ・トランジッション・・・60/100
✅ブロック守備・・・85/100

昨シーズンは鋭いカウンターがユナイテッドの代名詞となりました。さらにブルーノ加入後はポゼッションからの崩しの質も上がり、シーズン前半に苦手としていた、ブロックを作って自陣に引いて守る相手に対しても改善が見られました。

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新シーズンも、基本的なプレースタイルは同じでしょう。攻撃に関しては戦術でガチガチに縛らず、個のクオリティとコンビネーションで勝負。そういった意味では各個人のコンディションや局面での判断が大きく影響してしまうのが不安要素でもあります。さらにバックアッパーで流れを変えることも得意なチームではないので、やはり得点関与のプレーが多いサンチョは欲しい人材ですね。

守備に関しては昨シーズンの堅守を維持しつつ、ビルドアップの質を上げる事が課題です。昨シーズンの再開後の試合では、明らかに後方からボールを繋いでいこうとする姿勢が見られ、スールシャール監督がテコ入れしたい戦術パートだと思います。左利きのCBや左SBにキック精度の高いレギロンやアレックス・テレスをリストアップしているのは偶然ではないでしょう。もしかしたらレギロンを獲得してショーを左のCBに起用するプランもあり得るかもしれません。

新シーズンの戦術的な注目はビルドアップだと思います。

戦術面の課題は

✅攻撃陣が不発に終わった時のプランB
✅新ビルドアップは機能するのか

の2点を挙げます。

③日程

開幕戦のアウェー、バーンリー戦は延期。ユナイテッドは9月19日の第2節クリススタル・パレス戦が開幕戦になります。

全日程はこちらを参照

www.manutd.com

対ビッグ6との対戦日程は以下の通り。

★対ビッグ6対戦日程
10/3・・・vsトッテナム(H)
10/24・・・vsチェルシー(H)
11/1・・・vsアーセナル(H)
12/13・・・vsシティ(H)
1/17・・・vsリヴァプール(A)
1/31・・・vsアーセナル(A)
2/28・・・vsチェルシー(A)
3/7・・・vsシティ(A)
4/10・・・vsトッテナム(A)
5/1・・・vsリバプール(H)

ご覧いただいてわかる通り、ビッグ6との対戦では年内全てホーム戦2021年はほとんどがアウェーでの試合となっています。これが吉と出るか凶と出るかはわかりませんが、年内でポイントの取りこぼしが多くなると、後半戦が厳しくなる可能性もあります。逆に、戦術やコンディションが整ってくる2021年にアウェーで戦えるのは「吉」と捉えることもできますね。観客を入れての試合がいつ再開されるのか現段階では不透明ですが、観客が戻ってくればホーム、アウェイともに試合に影響を与える要素になります。

過密日程に関しては、リーグ戦だけで言えば12月13日のシティ戦から1月3日のヴィラ戦までの22日間で6試合をこなす必要があり、毎年恒例の年末年始が山場となります。しかし、それ以外でもカップ戦や、チャンピオンズ・リーグも入ってくるので、基本的に週2試合を戦うと思っておいた方が良いでしょう。

日程的な課題としては

✅ビッグ6との対戦
✅過密日程によるコンディション管理

の2点を挙げることができます。

④キーパーソン

20-21シーズンのキーパーソンは

★新シーズンのキーパーソン
✅ダビド・デ・ヘア(GK)
✅ディーン・ヘンダーソン(GK)
✅ブルーノ・フェルナンデス(MF)

✅アンソニー・マルシャル(FW)

の4人。

デ・ヘアヘンダーソンは正ゴールキーパーの座を争うことになります。近年ミスが散見されるデ・ヘアに対して伸び盛りのアカデミー出身のヘンダーソンが挑む形になります。ヘンダーソンもNo.2に甘んじるつもりは全くないことを明言しています。ハイレベルのキーパーが2人いる事は嬉しい悩みである一方で、ギャリー・ネビルが指摘した様に、

「決して理想的な状況ではない。素晴らしいNo1と非常に明確で優秀なNo2がいる方がベターだ。ヘンダーソンは座って待っているつもりはない。デヘアが何かミスを犯す度に、我々は『ヘンダーソンの番なのか』と問うことになるだろう」

というのも一理あります。スールシャールのマネージメント能力が問われる上に、失敗すれば守備陣の崩壊につながる重要な問題です。

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攻撃に関してはブルーノマルシャル。ブルーノがユナイテッドに来てから23試合で負けたのはFAカップの準決勝のチェルシー戦とヨーロッパ・リーグのセビージャ戦の2試合のみ。新シーズンも攻撃のタクトを振るいつつ、自らも得点にどれだけ関与できるかがカギを握りそうです。マルシャルはストライカーとして、昨シーズンの17ゴール(リーグ戦)以上の得点が期待されます。新たにストライカーの獲得がないのであればなおさらマルシャルにかかる期待は大きくなります。

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キーパーソンの課題は

✅正ゴールキーパー争いのマネージメント
✅攻撃の中心の2選手のパフォーマンス

の2点。

⑤ライバル

最後にユナイテッドと優勝争いを繰り広げることになるであろうライバルの新戦力と状況を確認しておきましょう。

★ライバルチームの新戦力(9月12日現在)
リヴァプール・・・コンスタンティノス・ツィミカス(オリンピアコスDF)
シティ・・・パブロ・モレノ(ユベントスFW)フェラン・トーレス(バレンシアMF)ネイサン・アケ(ボーンマスDF)スコット・カーソン(ダービーGK)
チェルシー・・・ティモ・ヴェルナー(ライプツィヒFW)ハキム・ツィエフ(アヤックスFW)ベン・チルウェル(レスターDF)マラング・サール(ニースMF)チアゴ・シルバ(パリDF)カイ・ハベルツ(レバークーゼンMF)

ディフェンディング・チャンピオンのリヴァプールは補強に関して大きな動きがありません。昨シーズンのチームスタイルをさらに成熟させて新シーズンに臨むつもりでしょう。選手層に少し不安がありますが、そういった意味では南野に掛かる期待は大きいのではないでしょうか?

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シティは、層の薄かったCBにアケを補強。さらにナポリのクリバリ獲得にも近づいていると報道されています。さらにダビド・シルバが抜けた穴にはバレンシアからフェラン・トーレスを獲得。こちらもチームの完成度は高いだけに、ピンポイントの補強で王者奪還を目指します。

さらに昨シーズンから大きく戦力を積み上げたのがチェルシー。レギュラークラスの選手を実に6名獲得しました。昨シーズンは補強禁止処分を受けながらもランパード監督のもと4位に入ったチェルシー。ヴェルナー、ハベルツ、ツィエフなど攻撃的な選手とベテランCBチアゴ・シルバと左SBのスペシャリスト、チルウェルの獲得はハマれば優勝の可能性もあります。しかし、チルウェル以外の5人はプレミアに馴染むのにある程度時間が掛かる事が予想される上に、多すぎる新戦力の獲得は、昨シーズン躍進したメンバー達のモチベーションを下げることになる可能性もあります。

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新シーズンもリヴァプールとシティが本命ですが、そこにチェルシーとユナイテッドがどれだけ食いついていけるかがポイントですね。

ライバル面での課題は

✅リバプール、シティに食らいついていけるか
✅チェルシーの実力の見極め

の2つを挙げておきます。

👿まとめ

思うように補強が進まず、またコロナの影響によりプレシーズンがしっかり行えなかったこともあり、準備万端には程遠いというのが現状です。戦力の積み上げや新たな戦術の浸透は現時点ではほぼ出来ていないので、昨シーズン終盤の勢いを持続できるかがカギを握りそうです。

冷静に判断してもリバプールとシティは頭一つ抜きん出ています。ユナイテッドはその溝を埋める要素を今のところ持っていません。現有メンバー、特にバックアッパー個々のプレーの改善がどれだけできるかが重要になってきます。

開幕戦の9月12日。楽しみな反面、シーズンとシーズンの間が短すぎてもう少ししっかり準備したかったという思いもありますね(笑)。

新シーズンの目標はリーグ優勝です。難易度の高いミッションですがどういった戦いを見せてくれるのか楽しみです!

開幕戦は9月20日(日)1:30からオールド・トラッフォードでのクリスタル・パレス戦。勝ってスタートダッシュ決めましょう!カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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