こんにちはMasaユナイテッドです。
ついにユナイテッドの20-21シーズンが幕を上げました。
開幕戦(第2節)はホームでクリスタル・パレスと対戦したユナイテッド。試合は7分にパレスのタウンゼンにゴールを決められ先制を許すと後半にはPKでパレスが追加点。ユナイテッドは新加入のファン・デ・ベークが67分に登場しユナイテッドデビュー戦での初ゴールを決めますが、85分に再びザハに決められ1-3での敗戦となりました。
試合の詳細は公式を参照下さい。
今回はこの残念な結果の開幕戦を3つの“言い訳”で振り返ってみます。
なお主張は「まとめ」に書いてますので最後まで読んで頂けるとありがたいです。
以下項目です。
👿ラインナップ

ベンチメンバー
ユナイテッド:ヘンダーソン、バイリー、ワン=ビサカ、フレッジ、ファン・デ・ベーク、グリーンウッド、イガロ
パレス:ヘネシー、ケリー、インニス、メイヤー、エゼ、ミリヴォイエビッチ、バチュアイ
①準備期間が短すぎた
1つ目の言い訳は準備期間が短すぎという事。
8月17日に19-20シーズンを終了したユナイテッド。そこから15日間のオフを挟んでチームトレーニングを再開したのが9月2日でした。しかも代表マッチウィークがあったため、多くの選手は8日以降に合流することになりました。13日にアストン・ビラとのプレシーズンマッチを戦いましたが、ポグバやブルーノなどの主力選手は出場していません。
今週になってようやくダビド・デ・ヘア、エリック・バイリー、アーロン・ワン=ビサカ、ビクトル・リンデロフ、フレッジ、ネマニャ・マティッチ、ポール・ポグバ、メイソン・グリーンウッド、そしてアントニー・マルシャルなどの主力選手達もキャリントンに戻ってきたばかりでした。
シーズン開幕へ向けての準備期間がわずかに1週間しかないというのはもちろん異例です。代表戦に出場した選手もまだまだマッチフィットネスは十分ではなく、プレシーズン4試合とプレミア1試合をすでに戦っていたパレスとの差は歴然でした。
ユナイテッドはプレーのスピードも強度も完全に不足。引いて守るパレスを崩すスピードもなく、カウンターを仕掛けるパレスを止めるフィジカルもありませんでした。デュエルの勝利数でもユナイテッド47に対してパレスが61とパレスの方が勝っています。
特にコンディション不足が顕著だったのはリンデロフ、ポグバ、ラッシュフォードの3人。ブルーノはコンディションが悪かったというよりはかなり厳しくマークされプレー精度を欠いていました。マルシャルはコンディションを計れるほどプレーに関与できず。
1つ目の言い訳は準備期間が短すぎたという事です。
②判定が厳しすぎた
2つ目は判定。
2失点目のPKに繋がるリンデロフのハンドの判定と、アイェウのPKをデ・ヘアがセーブしたにも関わらず、その際のデ・ヘアの足がラインから離れていたとVARで判定されPKのやり直しとなった判定。これらの判定を「厳しい」と見る向きもあります。
さらに前半にはボックス内でポグバが倒されますが、こちらはVAR判定の結果PKは認められませんでした。この試合の主審を務めたマーティン・アトキンソンの判定は公平さを欠いており、ホームで優遇されることに慣れているユナイテッドサポーターをいら立たせました。
あのPKのやり直しは60分のグリーンウッドの惜しいヘディングシュートや、67分のファン・デ・ベーク投入ので、流れを掴み掛けたユナイテッドの勢いを完全に殺す結果になる重要な判定でした。
あの判定がなければ結果は違ったものになったかもしれません。
2つ目の言い訳はユナイテッドにとって判定が厳しすぎたというものです。
③補強が進んでいない
最後の言い訳はこの夏の補強がファン・デ・ベークただ1人で、肝心の右ウィングと左サイドバック、さらにCBの補強が全く進んでいない事です。
今夏のトップターゲットとしてドルトムントのジェイドン・サンチョを狙っているのは周知の事実ですが、サンチョは未だに黄色いユニフォームを着たままです。この為に開幕戦に右ウィングでスタメン登場したのはダニエル・ジェームズでした。
プレシーズンマッチのビラ戦では左サイドで出場し中々のパフォーマンスだったことと、グリーンウッドが代表戦の間に“やらかし”た事もあってジェームズにチャンスが与えられました。
しかしこの起用が大失敗。全くチャンスメイクできず、ボールロストも7回を記録。クロスは4回上げて成功0回。フォス=メンサーとの連携もあまり見られず、前プレも全く効果的にできませんでした。ジェームズは前半だけでグリーンウッドと交代させられますが、妥当な判断だったと思います。
さらにリンデロフ。昨シーズンのパレス戦では空中戦で狙われ、今シーズンはスピードとフィジカルで狙われました。3失点全てに絡むパフォーマンス...。さらには前半14分にヘディングでのバックパスからピンチを招くなど終始不安定な、全く力強さを感じない出来でした。
CBは現有戦力で乗り切ろうとしているという報道もありますが、それは金銭的な問題であって補強の必要性はあるポジションで、マグワイアの頼れる相棒をという声は昨シーズンからありました。ここに関しても補強が手付かずだったことが今回の結果に繋がったと考えることもできます。
このように思うように補強が進んでいない事が3つ目の言い訳です。
👿まとめ
いかがでしたか?
確かに結果は惨敗でしたが、このような結果に繋がる言い訳が3つありました。次節は気持ちを切り替えて良い結果に繋げて欲しいですね...
といって終わろうかとも思いましたが、今回個人的に言いたかったことは、
これら3つの要素は【言い訳】にならない!
という事です。
①のコンディションに関しても、そういう準備スケジュールを組んだのはユナイテッドです。さらにオフの間にマグワイア(事件)、ポグバ(コロナ陽性)、グリーンウッド(代表追放)、ワン=ビサカ(ドバイ渡航により隔離)と主力が自己管理不足で落ち着いて準備に集中できなかったのは事実(マグワイアは被害者ですが)。こういった状況でも、戦術的な準備を怠ったのはスールシャールに責任があります。
スケジュール的に厳しく、コンディションが整わなくても何とか勝ち点を拾うのが優勝争いを演じるチームです。事実チャンピオンズ・リーグ決勝を8月24日に戦ったバイエルンは開幕のシャルケ戦に8-0で勝利しています。まぁバイエルンとは格が違いすぎますが、シティの開幕戦に注目してみましょう。シティは8月16日に昨シーズンを終了しています。開幕戦は9月22日です。
②の判定も、ハンドの判定とPKのやり直しの判定は妥当です。ルールブックにそう書いてある以上、手に当ててはいけませんし、キーパーは蹴る前にラインから出てはいけません。昨シーズンは判定に助けられ10のPKを貰ったユナイテッド。たしかに今回の判定はユナイテッドにとっては厳しかったかもしれませんが、それは敗因にはなりません。
③の補強に関しては、サポーターとしてもイライラが止まりませんし、「ウッドワード仕事しろ!」って思いますが、昨シーズン3位になっているチームです。主力が退団したわけでもないのに、「格下のパレスに負けたのは補強できていないからだ!」とはとても主張できません。
ジェームズもリンデロフも確かにひどいパフォーマンスでした。しかし、2人だけに責任があるわけではありません。アイデア、スピード、運動量、全て不足していた攻撃陣。ブルーノを消されて後ろから支援できなかったポグバとマクトミネイ。キレがないラッシュフォードを追い越す動きで助けられなかったショー。キャプテンとしてチームに活力を与えられなかったマグワイア。相変わらずビルドアップの場面でパスミスをするデ・ヘア。この試合は全員が求められるレベルのはるか下をいきました。
ホントにひどい開幕戦でした。悔しく、情けなく、腹立たしい試合でした。とても優勝争いをしようという気概で臨んだ試合とは思えません。たかが1試合負けただけで...という意見もありますが、パレス戦はユナイテッドのダメなところ全てが出た試合でした。早急に修正できなければ目標は達成できないでしょう。
何度も言ってますが、戦術を持たずに個人の能力や判断で点を取りに行くのはギャンブルでしかありません。昨シーズンから見られる格下に対する戦術的な準備不足は無くすべきです。スールシャールは折角良いチームを作りつつあるのに自滅しかねません。監督は試合後『チームの目を覚まさせる試合』と言いましたが目を覚ますべきは自分自身です。

出典:プレミアリーグ公式

出典:ユナイテッド公式
ミッドウィークにはルートン・タウンとのカラバオ・カップがあります。そして週末にはブライトンとのリーグ戦。素早い修正を期待します!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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