こんにちはMasaユナイテッドです。
20-21プレミアリーグ第3節、アウェイのアメックス・スタジアムでブライトンと対戦したユナイテッド。
試合は前半40分にブルーノがボックス内でランプティーを倒しPKの判定。これをモペイが決めてブライトンが先制。しかしユナイテッドは43分にセットプレーからオウンゴールですぐさま追いつきます。後半はカウンターからブルーノのパスに抜け出したラッシュフォードがボックス内で相手ディフェンダーを手玉に取り素晴らしいゴールで逆転に成功します。
しかしアディショナルタイムにマーチに同点ゴールを許し、万事休すかと思いきや試合終了のホイッスル後にVAR判定でモペイのボックス内でのハンドが認められ、ブルーノがPKを決めて劇的な勝利を飾りました。
詳細は公式を参照下さい。
今回はこの試合をユナイテッドの5つのBadポイントを上げて振り返ります。
以下項目です。
👿ラインナップ

ベンチメンバー
ブライトン:スティール、ベルナルド、バーン、フェルトマン、グロス、モルンビー、ジャハンバッシュ
ユナイテッド:ヘンダーソン、バイリー、フォス=メンサー、マクトミネイ、フレッジ、ファン・デ・ベーク、リンガード
①メンバー選考
1つ目はメンバー選考。
開幕(第2節)のクリスタル・パレス戦で、パフォーマンスが良くなかったリンデロフやデ・ヘア、ポグバ、ラッシュフォードをこの試合でも先発で起用。この目的は彼らのコンディションを上げる為のもので、そこは理解できます。しかしミッドウィークのカラバオ・カップでパフォーマンスの良かったヘンダーソン、バイリー、リンガード、ファン・デ・ベークの誰もスタメン起用されなかったのは少し驚きでした。
スールシャール監督は、ポジション争いはチームを強くするとして歓迎する発言を繰り返していますが、「健全」なポジション争いをさせているようには思えません。コンディションが悪くても、リーグ戦ではポグバ、ラッシュフォード、デ・ヘア、マグワイアは絶対に試合に出られる、というのであれば意味がないです。
今節のメンバー選考は監督のマネジメントの危うさを示す要素になりかねませんでした。結果的にはリンデロフはいくらかマシなパフォーマンスになりましたし、ラッシュフォードは素晴らしい抜け出しからの個人技でゴールを上げました。しかし、今季もスールシャールはスタメン組とサブ組を完全に分けている印象です。ある程度は理解できますが、パフォーマンスが上がらない選手より、前の試合で結果を出した選手にもっとチャンスを与えるべきです。サブ組のモチベーション低下につながり、どんどんチームは弱体化していくでしょう。
②フィジカル・コンディション
2つ目はフィジカル・コンディションです。
特に前半の失点する40分までのパフォーマンスは全くひどいものでした。運動量、インテンシティ―、メンタリティ、どれも充分ではありませんでした。DAZN解説の水沼さんも再三おっしゃっていましたが、ディフェンダー陣は全然ボールホールダーに対してプレッシャーを掛けられていませんでした。「あと1歩足りない」まさにそのような対応でしたね。
前線のプレスも足りず、デュエルの場面でも積極的にボールを奪おうという意志が見えてきません。結果中盤から後ろはズルズル後退。ボール支配率でもブライトン53%、ユナイテッド47%と負けています。
フィジカルでのぶつかり合いに躊躇が見られるようではプレミアでは勝てません。要因はもちろんフィジカル・コンディションがまだ整っていないためですが、失点した直後からマティッチや、ショーがやや強引に前へのドリブルを仕掛けたように、メンタルの部分も大きいです。
フィジカル・コンディションに不安があるのなら、戦術的にボールの取り所や、プレスを仕掛けるタイミングなどをあらかじめ決めておくべきです。今節はまたしても戦術面の準備も足りませんでした。
③ウィンガー不足
3つ目はウィンガー不足。
これは今回の試合だけに言えることではないのですが、ユナイテッドの試合を見ていると、1対1での突破の出来なさは、攻撃を停滞させている大きな要因だと思います。そもそも、ラッシュフォードもグリーンウッドもWGのポジションに入っていますが、役割はワイド・ストライカーです。つまり、ボールを持っても突破を得意としないのでスペースがない状態では強みが発揮されにくいです。ボールを持たない状態で、スペースに出ていきそこにパスを出してもらって初めて強みを出せます。
コンディションが良い時にはラッシュもグリーンウッドも単独突破ができるポテンシャルはありますが、やはりドリブルを得意とする選手が必要だと思いますね。前半のようにポジションの移動がほとんど行われない状況では崩そうとしてもそう簡単に数的優位が生まれる事はありません。誰かが仕掛けて突破しないと厳しいです。
相手のマークを混乱させるような組織立った動きがチームとして出来ないのであれば、個人技で剥がせるウィンガーは是非とも欲しいです。
④クロス対応
4つ目はクロス対応。
この試合ブライトンは28本のクロスを上げています(ユナイテッドは8本)。3トップで臨んだブライトンに対してユナイテッドの4バックは中に絞った対応を選択。ブライトンの両WBランプティーとマーチは比較的フリーになりやすい状況になっていました。
ユナイテッドのサイドの守備は基準が曖昧で、グリーンウッドとラッシュフォードの両WGは自陣に戻ったり、戻らなかったり...。ボランチのポグバとマティッチもフィルターを掛けられるコンディションではなかったので簡単にクロスを上げられていました。特にブライトンの左サイド、マーチには良いようにやられていましたが、スールシャール監督が策を講じたのは83分になってから。バイリーを入れて3バックにし、ワン=ビサカをマーチにマンマークで付けました。しかし最終的にはそのマーチにアディショナル・タイムで同点ゴールを許す形になっています。
ポストやバーに救われたのが5回もあったユナイテッド。内容的にはブライトンが圧倒していた試合と言えます。大量失点していてもおかしくなかったほど、昨季のソリッドなディフェンスが嘘のようなパフォーマンスの低さでした。
⑤ビルドアップ
5つ目はビルドアップ。
開幕プレビュー記事のこちら

でも書いたように、今シーズンのユナイテッドは後方からのビルドアップに挑戦しています。しかし、開幕からの2戦を見る限りひどいビルドアップのまま。どうしたいのか全く私には伝わってこない戦術になっています。
マティッチがCB間に落ちてくることもありますが、そもそもユナイテッドのビルドアップは受け手の動きがほとんどありません。これでは相手も狙いどころがハッキリしますし、効果的なプレスが仕掛けられます。ブライトンもそれはわかって前プレを仕掛けていましたね。
プレスに出て行った相手選手が空けたスペースに入り込む選手がいなければ、ボールの出しどころが出来ませんし、ボールを前へ運ぶことはできません。ユナイテッドが一体どんなトレーニングを行っているのか分かりませんが、このビルドアップを続けた先の最終形態が全く想像できません(笑)。ポグバのテクニックや視野の広さを活かして前線にボールを良い形で届けたいのかもしれませんが、ポグバの所は明らかに狙われておりこれまでも何度もボールを奪われてピンチになっています。
とにかく受け手の動きを改善できなければ、このビルドアップに拘る意味はあまりないように思います。
👿まとめ
内容に関してはブライトンに完敗といった印象を受けた第3節。バッド・ポイントとして5つ挙げました。少々厳しめに記事を書きましたが、2点目のラッシュフォードのゴールは、ブルーノのパスも含めて素晴らしかったですし、スールシャールが試合後語ったように1失点後、すぐに取り返したリアクションは良かったと思います。
主力選手のコンディションが整ってくれば内容も改善されるはずです。こういう状況なので勝ち点3を試合終了後に(笑)獲得できただけでも満足すべきかもしれません。
ハラハラドキドキの試合展開で最終的には勝てたので、週末の時間を台無しにされずに済んだのは良かったです。ユナイテッドに感謝です(笑)。

出典:プレミアリーグ公式

出典:ユナイテッド公式
次節は、10月1日のカラバオ・カップ、対ブライトン戦を挟んで10月5日(月)0:30からオールド・トラッフォードでのスパーズ戦。今シーズンを占う重要な1戦になります。カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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