【20-21UEFAチャンピオンズリーグ】バシャクシェヒル戦のワースト“5”【マンチェスター・ユナイテッド】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

UEFAチャンピオンズリーグ グループステージ3回戦はトルコ王者、イスタンブール・バシャクシェヒルとアウェーでの対戦となりました。

試合は前半13分に、カウンターからデンバ・バに先制点を決められます。さらに40分にもショートカウンターからヴィスチャに決められ2失点目。43分にショーのクロスからマルシャルが頭で合わせ1点返しますが、後半もバシャクシェヒルのブロックを崩すことができず2-1で敗れました。

試合の詳細はユナイテッド公式をご覧ください。

www.manutd.com

今回はこの試合でパフォーマンスの良くなかった5人を取り上げます。

以下項目です。

👿ラインナップ

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バシャクシェヒルvsユナイテッド ラインナップ

ベンチメンバー
バシャクシェヒル:ババジャン、キバンク、カプラン、ジュリアーノ、カラクス、トパル、ポンク、グルブランドセン
ユナイテッド:デ・ヘア、ウィリアムズ、メンギ、リンデロフ、フォス=メンサー、マクトミネイ、ポグバ、フレッジ、ジェームズ、カバーニ、グリーンウッド、イガロ

①ネマニャ・マティッチ

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1失点目のお粗末な守備対応の当事者となってしまったマティッチ。右サイドの攻撃がコーナーになり、すぐにブルーノがショートコーナーを始めます。この時ユナイテッドは全員攻め上がっており、コーナー前にポジションを整える時間がありませんでした。

マティッチだけが後ろに残っていた状況だったのですが、前線に残っていたバシャクシェヒルFWデンバ・バとは距離がある状態。この時、タッチライン際にマイク・フェランコーチがいて「マティッチ!君はそこにいないとダメだ」とポジショニングを指示しますがマティッチはこれを無視したと報じられています。

www.givemesport.com

聞こえなかったという事はないと思いますが、他に気にになった選手がいたかもしれません。しかし、最終ラインに1人しか残っていない状況ならデンバ・バをケアするのはマティッチの仕事だったと思います。

マティッチの責任も大きいですが、そもそもはブルーノの判断とチーム全員の意思統一がなされていなかったミス・コミュニケーションが原因です。通常のコーナーであれば、SBの2人が残っているはず。ショーは攻め上がったまま前線に貼っていましたし、ワン=ビサカ は自分が上げたクロスが引っかかってそこからカウンターになったので、もちろんポジションに戻っていませんでした。

まさに「このレベルではあってはならないミス」でした。

②ファン・マタ

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2失点目の原因になったのがマタ。ブルーノからのパスを後ろ向きで受けて、少し後ろに運んだところをトゥルチにボールを奪われてゴール前まで運ばれ、そこから失点しました。

ブルーノのパスも良くなかったこともあり、コントロールが難しくなったのと、この時もワン=ビサカ は上がっていてマタの後ろには誰もいませんでした。

ニューキャッスル戦の活躍が評価されチェルシー戦でもスタメン起用されたマタ。バシャクシェヒル戦も崩しの場面で質の高い仕事が期待されました。しかしボールタッチは僅かに36回(60分)。途中出場のマクトミネイ(45分)よりも少ない回数。キーパスは僅かに1回。ファイナルサードへのパスも1回。ショット・クリエイション・アクション(シュートに繋がるプレー)も1回のみでした。

マタはどちらかというと人を使うよりは使われる選手。スペースに動いてパスを引き出そうとしますが、出し手のブルーノが不調ファン・デ・ベークとのコンビネーションもまだ出来ていないこともあり存在感は希薄になっていましたね。マタも好、不調が激しい選手。ハーフスペースに入り込むのが得意なマタですが、この試合のように5バックで隙間なく守られると消えてしまいます。

③アクセル・トゥアンゼベ

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CLパリ戦でムバッペやネイマール相手に素晴らしいディフェンスを披露したトゥアンゼベ。その活躍が評価されたこと、リンデロフが背中の痛みがあった事でバシャクシェヒル戦の先発メンバーに選ばれました。パリ戦との違いは、3バックではなく4バックだった事。そのことが影響したかはわかりませんが、バシャクシェヒル戦のユナイテッドは前半からかなり前掛かりになることが多かったです。マグワイアと2人で広大なスペースを守る必要がありました。その相方のマグワイアもいつもよりは高い位置まで上がっていたので実質トゥアンゼベ1人という状況も。

バシャクシェヒルの前線はデンバ・バ1人だけだったのと、リンデロフではなく快速自慢のトゥアンゼベを起用したことによる安心感もあったかもしれません。しかしトゥアンゼベは前半20分のバシャクシェヒルのキーパーからのフリーキックの場面でデンバ・バに裏を取られファールを犯しイエローカードを貰います。この場面トゥアンゼベはしっかりデンバ・バについていましたが、体をボールではなくデンバ・バの方向に向けてしまったため加速が遅れてしまいました。このカードにより、トゥアンゼベは前半だけでベンチに下げられてしまいます

しかも本職でないマティッチが後半はCBのポジションに入ったというのは、彼にとって屈辱的だったでしょう。パリ戦では各方面から「マグワイアの完璧なパートナー」などと評価が爆上がりでしたが、バシャクシェヒル戦のパフォーマンスで評価は一気に急降下。クラブ内での評価は高いようですが、今後トゥアンゼベを先発起用する勇気はスールシャール監督にはないかもしれませんね...。

④ブルーノ・フェルナンデス

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この試合も前線4人の中で最多の104回のボールタッチを行い、ピッチのあらゆるところに顔を出し、25回と誰よりもプレスを実行しました。しかしながらキーパスは0本。ショット・クリエイション・アクションはわずかに2回。パス成功率も73%、ポゼッションロストも35回と攻撃面では見せ場を作れませんでした

この試合のブルーノにはいつものような覇気が感じられず...。昨シーズン後半のコンディションが落ちた時のようなプレー精度の悪さで、判断も遅く、コンビネーションが良いはずのラッシュフォードやマルシャル、マタに良いボールを届けられませんでした。

単に疲労が溜まっているだけなら良いのですが、チーム全体を覆う重い空気や、1-6で敗れたスパーズ戦での戦術批判報道(後で本人が否定しています)もあって、ユナイテッドの戦い方に納得できていないのではないかと疑ってしまいます。

ファン・デ・ベークがいまだにフィットできず、ポグバも安定したパフォーマンスが見せられない現状では、ブルーノに攻撃のタクトを振るってもらうしかありません。ブルーノがもっとできるのを知っているだけに、バシャクシェヒル戦のパフォーマンスにはがっかりさせられましたね。

⑤オーレ・グンナー・スールシャール

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最後は選手ではなく監督です。この試合もまた、

格下相手に十分な準備が出来ておらず
引いた相手を崩す手段がない

といういつもの状態で試合に臨んだ感があります。日曜日の敗れたアーセナル戦から6枚を入替え、トゥアンゼベ、ファン・デ・ベーク、マティッチ、マタ、マルシャル、ヘンダーソンというプレー時間の短い選手達を先発させました。

前半からユナイテッドのビルドアップにはマンマーク気味で人を捕まえ、第1プレスラインを突破されると素早く引いて5-4-1でブロックを作り、カウンターを狙うというはっきりとした戦い方をしてきたバシャクシェヒルに対して、ハイラインで臨んだユナイテッド。しかし前線に人数はいるけれど、動きがないので一向に崩せませんでした

こういう場面を何度も経験しているはずなのに、スペースを意識した動きや、ダイレクトプレー、3人目の動きなどが皆無。ずっと改善されないこの事の責任は、やはり監督にあります。また、この試合はプレーエリアのバランスも悪かったですね。縦方向は高い位置を取りすぎで、自陣にスペースを作りすぎていましたし、横方向は左が51%といつにも増して左寄り。右はわずかに20%でした。

後半のマクトミネイやポグバ投入はこのエリアのアンバランスを修正したかったようですが、幅を広げた後どうするかの方がもっと重要だったと思います。ユナイテッドの選手はとにかく止まり過ぎです。パスを出した後、動き直してポジションを修正する選手がほとんどいません。ボールを離したらそれで自分の仕事は終わったといった感じです。

監督であるスールシャールにはそういった「動き」の部分での指示も出してほしかったのですが...。

👿まとめ

アーセナル戦に引き続いての敗戦。しかもお粗末な守備からの2失点と、いつまでも克服できない課題にまたしても躓き得点できずという試合内容で、チームが負ったダメージは大きいと思います。

今回取り上げた4人の選手だけでなく、チーム全体のパフォーマンスも悪かったですが、なにかモウリーニョ解任前のような覇気のなさが垣間見れる試合でした。

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試合結果
出典:ユナイテッド公式

実際試合後、スールシャール解任報道一色になっています。土曜日のエバートン戦に敗れれば、その後の2週間の代表マッチウィークに人事的な決定がなされる可能性は大いにあります。

開幕から公式戦11試合6勝1分け4敗。この4敗全て負け方が悪いです。チーム状態が良くない...バシャクシェヒル戦はそれを象徴するような試合でした。

次節プレミアリーグ第8節は11月7日(土)21:30からグディソン・パークでのエバートン戦。とにかく勝とう!それしかない!!カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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