こんにちはMasaユナイテッド
今回はユナイテッドのNo.16 コートジボワールの「メッシ」
アマド・ディアロを紹介します!
以下項目です。
①プロフィール
選手名:アマド・ディアロ
生年月日:2002年7月11日
国籍:コートジボワール/イタリア
身長:173cm
ポジション:RW.LW,AM
背番号:19
チームキャリア:ボカ・バルコ(2014~2015)→アタランタ(2015~)→ユナイテッド(2021年1月~)
利き足:左
契約終了年:2025年7月1日
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2002年7月11日、コートジボワールの首都アビジャンで生まれたアマド・ディアロ。幼い時にイタリアへ渡りサッカーを始めました。トスカーナ州のビッビアーノに移り、2014年地元のクラブ、ボカ・バルゴでキャリアをスタートさせます。この年のトーナメントでは大会最年少での得点王に輝いたそうです。その活躍がセリエAのクラブの目に留まり、ミラン、ユベントス、インテルのトライアルを受けたあと、翌2015年にはアタランタ・ユースに入団します。
アタランタ・ユースでは上の年齢のカテゴリーでCFやWGとしてプレー。U-17では23試合9ゴールの成績を残しています。16歳の時にはトップチームの練習に参加するなど、一目置かれる存在に。そして2019年10月27日、17歳の時にセリエA第9節のウディネーゼ戦で77分から出場。ファーストチーム・デビューを飾ります。88分にはいきなりゴールを決めて、セリエAデビュー戦でゴールを決めた最年少選手(17歳と109日)となりました。
19-20シーズンにはデビュー戦を含めセリエA3試合に出場。20-21シーズンはセリエAでは1試合13分の出場に留まっていますが、チャンピオンズ・リーグ、FCミッティラン戦で22分間プレー。CLデビューを飾りました。
ユナイテッドはその才能に惚れ込み、2016年からスカウトを派遣しチェックしていたと言われています。多くの強豪チームが興味を示す中、2020年10月5日、移籍金2100万ユーロでユナイテッド加入が決定(アドオンにより4100万ユーロまで上昇)。実際の加入は労働ビザの関係で2021年1月となる事で合意に達していました。そして1月7日、ついにイングランドの地に降り立ったアマド・ディアロ。新たな挑戦が始まります。
②プレースタイル
1試合を通じてプレーを見たことはないのですが、ハイライトやプレー動画を見た印象は「メッシ」です。主なポジションは右ウィングですが、左や中央でもプレー可能な左利きのプレーヤー。ウィンガーですが、クラシカルなサイドに張っているタイプではなく、中に入ったり外に出たりとハーフスペースを上手く使いながら、ドリブルやダイヤゴナルのパスでチャンスメイクするプレーが多く見られます。
スペースを見つけて使うプレーが上手く、自分だけではなく味方の動きを正確に把握するインテリジェンスも持ち合わせているように見えます。それは味方とのワンツーや、オーバーラップしたサイドバックの使い方、裏へ抜けるフォワードへの浮かせたパスなどのプレーに垣間見ることができました。
プレーの引き出しが多いなぁという印象を受けますが、何といっても最大の武器はドリブルです。ボディバランスがよく、細かなタッチでジグザグにコースを変えるドリブルはメッシを彷彿させます。
アタランタのキャプテンでアルゼンチン代表経験のあるアレハンドロ・ゴメスも
「ファーストチームのディフェンダーでも、彼を止められないことがあった。練習で彼を止めるには、蹴るしかなかった! まるでメッシのようにプレーする」
と語っています。最後に印象的なスタッツを書いておきます。
アシスト・・・0.33
ファイナルサードでのパス・・・3.47
ボックス内へのパス・・・4.28
ドリブル・・・9.06
ドリブル成功率・・・53.8%
被ファール数・・・2.75
*全て90分当たりの平均
AMAD DIALLO TRAORE | Insane Goals & Skills | Welcome To Manchester United 2020/2021 (HD)
③ユナイテッドでの起用法
まだ18歳で、トップチームでのプレー時間もわずかに59分のディアロですが、ユナイテッド・ファン待望の右WGということもあり、即戦力として期待する声も大きいです。しかし、実際は3か月早くに加入した19歳のファクンド・ペリストリ同様に、トレーニングと下のカテゴリー(U-23)で、イングランドのプレーや気候、文化、言語に慣れて(バイリー頼んだぞ!)からトップチームに加入するというのが現実的でしょう。
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トップチームでのトレーニングには早期に参加できるかもしれませんが、実戦デビューはFAカップでどこまで勝ち残れるかにもよりますが、少し時間がかかるかもしれません。スールシャール監督も
「ファクンド(ペリストリ)と同じように対応する。彼はファーストチームの練習に加わり、慣れていく。それから実戦機会を与える。ファーストチームかU-23か、今はまだわからない。彼を見てから決める。難しい試合にも出場できる準備を整えた選手を獲得したんだ」
と語っており、時間を与える考えです。
現在のユナイテッドのスカッドはご存じの通り、右ウィングのポジションで絶対的な存在がいません。夏の移籍市場で執拗にドルトムントのサンチョ獲得を狙ったことからも分かる通り、このポジションで攻撃面で違いを作れるタレントを欲しています。マタもグリーンウッドもラッシュフォードも生粋の右ウィンガーではありません。ディアロはそういう意味でもこの問題の長期的な解決策になる可能性が十分にあります。さらに2列目ならどこでもできるのもディアロの魅力。
また彼がガスペリーニ監督率いるアタランタでプレーしていたという事は、運動量や守備という面でも責任感を持ってプレーする意識を植え付けられている可能性が高く、技術的な能力だけでなく、そういったチームプレーの面でも評価され早期にフィットできる可能性を秘めています。
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個人的にはかなり期待しており、早くトップチームで見たい半面、大事に育てて欲しい気持ちも大きく複雑ですが、必ずやユナイテッドで頭角を現すプレーヤーになると思います。期待しましょう!
④「トラオレ」から「ディアロ」へ
最後に少し気になる情報を目にしたので書いておきます。アマド・ディアロは2020年7月11日の18歳の誕生日に、「もうトラオレとは呼ばないでください」というキャプションで名前をアマド・トラオレからアマド・ディアロに変更しています。この背景には、父親とされているハメド・ママドゥ・トラオレなる人物は不法移民に関わっている可能性があり、イタリア当局が調査しているという一部報道がありました(信憑性は不明です)。
ハッキリしたことはわかりませんが、アマドは不法移民としてイタリアに渡った可能性があり、このハメド・ママドゥ・トラオレとアマドの間に血縁関係が存在しないかもしれないようです。アマドには2つ年上の、サッスオーロでプレーするハメド・ジュニア・トラオレという兄がいますが、この血縁関係も疑わしいとのこと。
名前を変えるあたり、そのバックボーンに何らかのトラブルがある可能性が考えられます。私も、名前にトラオレの表記があったりなかったりでどういう事なんだろうと思っていました。しかし、12月末に晴れてイタリアのパスポートが発行されていることから、アマド自身が何らかの処分を受ける事はなくなったということでしょう。
ラッシュフォードも以前にガーナ人のマイケル・ボイエ・マルケイエ氏が「ラッシュフォードは自分の息子」と名乗り出る事件がありました。貧しい家庭で育ったり、移民の子として複雑な環境で苦労する幼少期を経験した少年たちが、一流のフットボーラーになる姿は本当に感服します。アマドもラッシュフォードの背番号「19」を受け継いで、彼のように相手ディフェンダーを切り裂く選手になってほしいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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