[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
こんにちはMasaユナイテッドです。
今回は21-22シーズンの新加入選手 「クール・ディフェンダー」
ラファエル・ヴァランを紹介します!
*なおこの記事は2021年10月8日時点での内容になります。ご了承下さい。
以下項目です。
①プロフィール
生年月日:1993年4月25日
国籍:フランス/マルティニーク
身長:191cm
ポジション:CB
背番号:19
チームキャリア:RCランス(2002~2011)→レアル・マドリー(11-12~20-21)→ユナイテッド(21-22~)
利き足:右
契約終了年:2025年6月30日
フランス、リールで生まれたヴァラン。ヴァランの父親はフランス海外県の1つ、カリブ海のマルティニーク島の出身です(アンリやアビダルもこの島出身)。その父からサッカーを教わったヴァランは、7歳の時にAS Hellemmesというリールのサッカークラブに入団し本格的にサッカーを始めます。
そして9歳の時にRCランスのユースに入団。17歳でトップチームデビューを果たします。デビューシーズンとなった10-11シーズンにはリーグ1に23試合出場。チームは2部降格になりますが、ヴァランは18歳にして最終節でキャプテンマークを巻く快挙を成し遂げています。
多くのクラブからの関心を集める存在となったヴァランに、ユナイテッドも獲得に乗り出しますが、ヴァランは2011年6月にレアル・マドリー移籍を決断します。
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
加入初年度はラ・リーガに9試合出場。チームはラ・リーガを制し、ヴァランは初タイトルを手にしました。続く12-13シーズンにはリーグ戦15試合、CLには11試合出場し、存在感を発揮しますが、膝の半月板を損傷し、長期離脱を強いられます。怪我から復帰した12-13シーズンも同箇所の怪我に悩まされてますが、その年のCL決勝。アトレティコ・マドリーとの一戦は、延長戦の末ライバルを4-1で下しヴァランにとって初のCLのタイトルを獲得することになりました。
2016年1月に、ベニテスに代わってジダンが監督に就任してからも、ヴァランはチームの主力としてプレー。15-16シーズンからのCL3連覇に貢献しました。16-17シーズンはら・リーガのタイトルも獲得。24歳にして多くのタイトル獲得経験を持つワールドクラスのCBという地位を確立しました。
17-18シーズンはヴァランにとって飛躍のシーズンに。CL3連覇のタイトルに加えて、フランス代表でも2018ロシア・ワールドカップに全試合に出場。レブルーの世界制覇に大きく貢献しました。
11-12シーズンから20-21シーズンまで10シーズンレアルでプレーし、360試合に出場。17ゴール7アシストを記録しました。3度のリーグ制覇、4度のCLを始め合計18個のタイトルを獲得したヴァランは10年という節目で新たなチャレンジを志します。
2021年8月14日、ユナイテッドへ移籍金3400万ポンド(最大4200万ポンド)の4年契約で加入することが発表されました。背番号はレアル加入初年度に着けた19番となっています。
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
②プレースタイル
2-1.ストロング・ポイント
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
冷静で的確な判断力、空中戦の強さ、カバーリング、スピード、クリーンなボールハント、パス精度、どれもハイレベルでとても総合力の高いセンターバック。
中でも特徴的なのは、冷静なディフェンスでしょう。レアルではセルヒオ・ラモスというファイタータイプと組むことが多かったですが、ヴァランはその隣で目立たないが、状況をよく見た的確な判断でプレーしてきました。
足の速さもヴァランの大きな特徴の一つ。オーバメヤンにも走り負けしない、絶対的なスピードを待っており、ハイラインのレアルにおいてとても頼りになる存在でした。
イエローカードの少なさもヴァランのディフェンススタイルをよく表しています。これまでのキャリア通算(クラブ)のイエローカードは28枚。レッドはたったの1回のみです。ボックス内でもタックルやスライディングをしてボールを奪うシーンもあり、ファールをせずにボールを奪うことに絶対的な自信が伺えます。
そしてエアーマスターと呼ばれる空中戦の強さもストロングポイント。20-21シーズンのリーグ戦の空中戦勝率は75.3%。これはリーグ7位の好成績です。ユナイテッド加入後も空中戦の強さは目に見えてわかりますね。
勤勉で物静かな性格はディフェンスラインに安心感を与えますし、左右どちらのCBでもこなせる事も、大きな利点としてユナイテッドでは歓迎されます。
2-2.ウィーク・ポイント
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
総合的な能力の高いヴァランはこれといった弱点はありません。28歳にして数多くのタイトルを獲得し、優勝請負人と称されるヴァランは、これまでユナイテッドの課題とされてきたマグワイアの頼れる相棒がいないという問題に終止符を打てると期待されています。
あえて、弱点を上げるとすれば、ヘディングでのゴールは空中戦の強さの割に多くないことと、怪我もチラホラあるということ。クラブレベルでは通算19ゴール上げており、ほとんどがヘディングでのゴールですが、同い年のマグワイアが26ゴール挙げているので少しモノ足りない?かもしれません。あくまで守備時が凄いのにって話です。
怪我に関しては、16-17シーズンの半月板損傷が大きかったですが、だいたい毎シーズン数試合は怪我で離脱しています。まぁこれも、ほとんどの選手が怪我すると思うので、そこまで気にする程でもありませんね。
そして、19-20のCLラウンド16 2ndレグのシティ戦で、痛恨のミスから2失点に関与してしまった苦い思い出もあるヴァラン。一部では、プレス耐性に疑問の声があるのも事実です。特にフィジカルコンタクトの激しいプレミアリーグ初挑戦となるので、少し様子を見る必要はあるかもしれませんね。
2-3.21-22シーズンの課題
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
21-22シーズンの新戦力であるヴァランの当面の課題は、既存選手と連携を深めユニットとしての完成度とレベルを上げることです。ヴァラン個人の能力は、上で見てきたように申し分ありません。レアルという世界的クラブで10年間プレーし、「勝者のメンタリティ」を持ったヴァランの加入は、他のディフェンダーたちに良い刺激を与えるでしょう。しかし、21-22シーズンの開幕からしばらくはディフェンダー全体のパフォーマンスが良くありません。ヴァラン個人のパフォーマンスは決して悪くないのですが、まだ連携面を模索している段階かもしれませんね。
もう一点、足の速いヴァランの獲得は、ユナイテッドの最終ラインを高く設定できるという期待もあります。これまでのユナイテッドは前線とバックラインの間が広く空きすぎており、陣形がコンパクトでないために様々な問題が起こっています。この解決にもヴァランの存在がカギを握りそうです。しかしこれも、ヴァラン1人でどうこうする問題ではなく、キーパーも含めたユニットとして取り組む必要がありますね。
③エピソード
・ユナイテッド移籍未遂
2011年にRCランスからレアル・マドリーへ移籍したヴァランですが、当時ユナイテッドの監督だったサー・アレックス・ファーガソンもヴァランの獲得を画策していました。当時のユナイテッドはリオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチという2人の偉大なCBを抱えていましたが、2人の後継者をそろそろ探す必要がありました。そこで新たなCBの候補としてヴァランが浮上。ファーガソン監督自らヴァランの実家を訪ね説得に当たったと本人が認めています。しかし、当時レアルでアドバイザー職に就いていたジダンがレアル移籍を打診。ヴァランはレアル移籍を決断し、ユナイテッドは代わりにフィル・ジョーンズを迎え入れることになりました。
・恩師モウリーニョ
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
レアル移籍当時、指揮を執っていたモウリーニョ監督。レアル移籍にはモウリーニョの希望ももちろんありました。ダイヤの原石だったヴァランをワールドクラスの至宝に育てたのはモウリーニョでした。アンチェロッティ、ベニテス、ジダン、ロペテギと錚々たる指揮官の指導を受けてきたヴァランですが、モウリーニョには厚い信頼を示しています。モウリーニョとのエピソードでヴァランはこんな話をしています。
「マドリードでの2年目の時、練習中にモウリーニョが僕の尻に蹴りを入れたんだ。彼は言った。『なぜ練習から走り込まない?』とね。僕は確かにその時期、良くなかった。ピッチ外で自分自身を管理できていなかった。だから、そう言われた時は「ああ…わかったよ…」と小声で返すしかなかった。
でも、モウリーニョが正しいことはわかっていた。僕はもっと努力をしなければいけなかった。彼は多くを話さない。いつも直接的で的確だ。彼は、僕の成長のために意見してくれていたんだ」
・勤勉なヴァラン
ヴァランは勉強熱心な一面もあります。レアル移籍前のヴァランは、社会科学と経済学のバカロレア試験の為に勉強していたそうです。そのため、ジダンからの電話を何度か断っていたとか...。そしてユナイテッド移籍時にも、しっかりユナイテッドの守備を研究していたと報じられていましたね。
・妹はミス・フランス2019出場
ヴァランの妹アナベルさんはミス・ノール=パ・ド・カレー2018の優勝者で、ミスフランス2019に出場した経験を持っています。
[http://
:title]
・2人の兄弟
ヴァランには2人の兄弟もいます。兄のアンソニーもサッカーをしており、ヴァランよりも才能があると称されていたそうですが、怪我の為に引退。弟のジョナサン(20)はラファエル同様RCランスでプレーしており、21-22シーズンからトップチームのスカッドに登録されています。
[http://
:title]
・家族
ヴァランは2015年6月にCamille Tytgatさんと結婚。2人は高校の同級生です。2人にはルベンとアナイスという2人の子供がいます。
[http://
:title]
👿まとめ
過去何度かユナイテッド移籍の可能性があったヴァラン。モウリーニョ監督もスールシャール監督も、ずっとモニタリングしていた真のワールドクラスのディフェンダーがついにユナイテッドに加わりました。
10年間レアルでプレーし、トップレベルの経験と数々のタイトルを獲得してきた「優勝請負人」はユナイテッドにもタイトルをもたらすことができるのか?レアル時代の盟友、クリスティアーノ・ロナウドとともに、ユナイテッドを1段レベルの高い場所へ導いてくれると期待ましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
コメント