【20-21PL第21節】アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッド マッチレビュー

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こんにちはMasaユナイテッドです。

プレミアリーグ第21節 アウェイ、エミレーツ・スタジアムでアーセナルと対戦したユナイテッド。試合は前半、アーセナルがユナイテッドにボールを握らせてカウンターを狙う作戦に。ユナイテッドはフレッジやブルーノの惜しいシュートやラッシュフォードが決定機を迎えそうなシーンを作りますが決められません。後半、アーセナルはウィリアンを投入し、ぺぺやスミス=ロウの惜しいシュート、ラカゼットのバー強襲のFKなどチャンスを作ります。ユナイテッドは両サイドバックが攻撃の起点となり、カバーニに決定機を作りましたが決められず。スコアレスドローに終わりました

試合の詳細はユナイテッド公式をご覧下さい。

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ちなみにアーセナルとの前回対戦の記事はこちら

【20-21PL第7節】アーセナル戦に見る中盤の課題~ポグバのベストポジションはどこなのか?~
プレミアリーグ第7節アーセナル戦 敗戦から見えた中盤の課題を取り上げます!

今回はこの試合のマッチレビューです!

以下項目です。

👿ラインナップ

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アーセナルvsユナイテッド ラインナップ

ベンチメンバー
アーセナル:ルナルソン、チェンバース、ガブリエル、エルネニー、メイトランド=ナイルズ、ウーデゴーア、ウィロック、ウィリアン、エンケティア
ユナイテッド:ヘンダーソン、テレス、トゥアンゼベ、バイリー、マティッチ、ファン・デ・ベーク、ジェームズ、マルシャル、グリーンウッド

①前半

1-1.アーセナルのボール保持

無惨に敗れた前節ブレーズ戦からのリアクションが試されたアーセナル戦。ポグバを左サイドで起用し、中盤をフレッジ、マクトミネイのコンビに。中盤でしっかりフィルターを掛けて素早い攻撃と、崩しの場面でポグバの能力を最大限に活かす事を狙います。

ユナイテッドがやや慎重に試合に入った事もあり、前半15分まではアーセナルがボールを持つ展開に。アーセナルのビルドアップに対してユナイテッドは前からプレスをハメにいきますが、アーセナルはジャカのCBに落ちる動きによりトーマスが浮く状態を作ります。トーマスにマッチアップするフレッジは、積極的に迎撃にいきますが、トーマスは推進力を活かしてやや強引にボールを運びます。

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アーセナルの左サイドはジャカの動きよって、セドリックが高い位置に。ラッシュフォードはジャカに付いている為、ワン=ビサカ が数的不利になりがちでした。アーセナルはそこを使ってファイナルサードへの侵攻を試みます。

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アーセナルのボール保持(前半)

1-2.アーセナルのディフェンスの変化

しかしユナイテッドも単発ながら右のラッシュフォードが裏を狙って仕掛けます。それもあってか、15分過ぎからアーセナルは一転リトリート・ディフェンスにシフトします(そもそもそういうプランだった可能性も)。4-4-2、あるいはスミス=ロウが中盤のラインに入って4-5-1でブロックを形成。ユナイテッド対策として鉄板の形で守る事を選択します。

アーセナルの復調の大きな要因であるディフェンスの安定。それを示すように、両ウィングもしっかり自陣に戻ってサイドのスペースを埋めていました。前半のマルティネッリが全力で戻って、ポグバからラッシュフォードへのパスをクリアしたシーンは敵ながら感動を覚えるほどでした(笑)。マルシャルやラッシュフォードでは見たことない、そして今後も見る事のないであろうシーンでしょう(笑)。

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ボールを奪ってからのアーセナルは縦に速い攻撃を狙います。ぺぺ、マルティネッリ、スミス=ロウのスピーディーな攻撃はユナイテッドに脅威を与えるほどではありませんでしたが、好調を取り戻したアーセナルを象徴するようなフレッシュな仕掛けでしたね。

1-3.ユナイテッドにアクシデント発生

ブロックを作られたユナイテッドは、定番のボールは支配すれど崩すのに手こずる形になっていきます。そんな中、ようやくシュートを打てるようになってきた30分過ぎにマクトミネイが腹痛の為マルシャルと交代を余儀なくされます。

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マルシャル が左サイドに入り、ポグバがセントラルミッドフィールダーに下がりました。ユナイテッドはこの事によりボール保持が安定し、ビルドアップの質も向上。両サイドバックが高い位置を取る事ができるようになり、前半最後の10分間はよりゴールに迫る事ができました。ユナイテッドは前半7本のシュートを放っていますが、うち6本は32分以降に放っています。アーセナルがボールを持たせてくれる展開だったので、ポグバの左サイド起用はあまり意味を成していなかった事を考えると、怪我の功名と言えますね。

しかし前半終了間際のゴール前でラッシュフォードがコントロールに失敗したシーンは悔やまれます。しっかりコントロールできていれば決まっていたでしょう。

②後半

2-1.アルテタの修正

前半のラスト15分を完全に支配されたアルテタ監督は、後半開始とともに動きます。左サイドのマルティネッリに代えてウィリアンを投入スミス=ロウをポグバに張り付かせてユナイテッドのビルドアップを抑えるとともに、ボール保持の場面では左サイドでオーバーロードを作り、安定したポゼッションを実行できるように修正しました。

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アーセナルの後半の修正

ボールの出所であるポグバを潰し、崩しの要であるブルーノをブロック守備でバイタルから遠ざけ、カウンターを狙うラッシュフォードを、深いラインで走るスペースを消すこのやり方は、今シーズンビッグ6がユナイテッド対策としてやっている対策です。今シーズンユナイテッドが対ビッグ6に対して勝ち点を積み上げられていないのは(5試合で3ポイントのみ)、自分たちのプレースタイルよりもユナイテッドの長所を消すことを優先した戦い方をしてくる事も要因だと思います。

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後半開始から15分ぐらいはアーセナルがゲームを支配。ウィリアンやペペに危ない場面を作られます。しかし、ユナイテッドはワン=ビサカやマグワイアが身を呈して阻止。決定的な仕事はさせませんでした。

2-2.ユナイテッドの両サイドバック

アーセナルの攻撃を凌いだユナイテッドは反撃に出ます。フレッジを前半のように高い位置まで上げる事をやめ、ショーが攻撃参加できるように後ろに残してカバーにまわらせます。60分にはショーのクロスにカバーニが合わせる決定機を作りますが、レノが僅かに触り決められず。

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しかし今やブルーノと並んで攻撃の起点となっているショーはこの試合もキーパス3本、ショット・クリエイション・アクション最多の5回を記録。最近の数試合だけ見ればむしろブルーノよりチャンスを作っているのではないでしょうか?(第12節シティ戦以降ショーのキーパスは743分で23回、ブルーノは949分で25回でした)にも関わらず、今回のカバーニのようにショーのキーパスを誰も決めてくれません(笑)。リーグ戦僅かに1アシストというのはちょっと信じられない数字です。

終了間際の89分にもカバーニに決定機が訪れます。ワン=ビサカのクロスをボレーで合わせますがワイドに外れます。この試合の公式のMOMとなったワン=ビサカ 。このクロスも良かったですが、積極的なオーバーラップから前半にはゴール前にも何度か侵入。ショーからのクロスにヘディングで合わせるなど、攻撃面でも見せ場を作りましたね。キーパス2本、ショット・クリエイション・アクション3回を記録。自らの攻撃面の課題を克服しようという意思が見えたワン=ビサカのパフォーマンスでした。

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ユナイテッドは両サイドバックの活躍にも関わらず、2回の決定機を決められず。スコアレスドローに終わりました。

👿まとめ

今回のように5レーンを埋めるブロック守備を敷かれると、サイドバックが攻撃の起点になる事が多くなります。ショーだけでなく、ワン=ビサカもチャンスメイクできた事はこの試合のポジティブな要素でした。

守っても、前節ブレーズ戦の様な集中力を欠くようなシーンはなく、デ・ヘアのファインセーブやリンデロフの的確なカバーリングなどでクリーンシートを達成できた事も朗報でしょう。

一方で、調子の上がらない攻撃陣。ブルーノは明らかにフォームを落としており、ラッシュフォードは引かれると良さを発揮できません。マルシャルもいつまで経ってもゴールが奪えず、カバーニも全盛期の鋭さはまだ戻らない状況です。折角両サイドバックでチャンスメイクしてもフィニッシュの場面で精度を欠いた試合となりました。

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ゴール期待値はアーセナル0.75。ユナイテッド1.51。リーグ戦のリバプール戦同様に勝てた試合と言えます。スールシャール監督は試合後、パフォーマンスに一定の満足感を示しましたが、ブレーズ戦、アーセナル戦で勝ち点を1しか積み上げられなかったことは、一時期の勢いが止まった印象を受けます。これからチームのフォームが落ちていく前兆でなければ良いですが…。次のサウサンプトン戦、エバートン戦でこれ以上勝ち点を落とすわけにはいきません。

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アーセナルvsユナイテッド スタッツ
出典:プレミアリーグ公式
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試合結果
出典:ユナイテッド公式

この結果ユナイテッドは3位に転落する危険もありましたが、3位レスターがリーズに敗れた為ユナイテッドは2位をキープしています。

次節はオールド・トラッフォードでのサウサンプトン戦。2月3日(水)5:15キックオフ。勝ち点3が絶対です!カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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