こんにちはMasaユナイテッドです。
プレミアリーグ第23節 ホーム、オールド・トラッフォードでエバートンと対戦したユナイテッド。試合は序盤からペースを握ったユナイテッドが、24分にカバーニのゴールで先制すると、45分にはブルーノの技ありのシュートが決まって2-0で前半を折り返します。後半に入るとエバートンがギアを上げ49分ドゥクレ、52分ハメスと立て続けにゴールを奪い同点とします。ユナイテッドは70分にFKからマクトミネイが頭で合わせてゴールを決め突き放します。しかし試合終了間際の95分、エバートンもFKからこぼれ球をカルバート=ルーインに決められ失点。3-3のドローに終わりました。
試合の詳細はユナイテッド公式をご覧下さい。
今回はこの試合のBadポイントを4つ取り上げます。
以下項目です。
👿ラインナップ

ベンチメンバー
ユナイテッド:ヘンダーソン、テレス、トゥアンゼベ、ウィリアムズ、フレッジ、マティッチ、ファン・デ・ベーク、ジェームズ、マルシャル
エバートン:ヴィルジニア、コールマン、ミナ、ヌクンク、デルフ、イウォビ、シグルズソン、ベルナルジ、キング
①ポグバの負傷離脱
まず一つ目は前半39分に負傷交代したポグバ。
エバートン戦、マクトミネイと中盤でコンビを組んだポグバ。前節の9-0で大勝したサウサンプトン戦は休養を与えられていて、リフレッシュした状態でエバートン戦に臨みました。
しかし前半39分にキックした後に太ももを押さえてしゃがみ込み、状況を確認した主審のジョナサン・モスはユナイテッドベンチに交代のジェスチャーをしました。結構な痛がり方だったので、嫌な予感はしましたが、2日後スールシャール監督はポグバが数週間離脱する事を認めています。
今シーズンのスタートこそ、コロナウィルスに罹った影響やスカッドの中での立ち位置の問題もあって躓きましたが、怪我明けの12月5日のウェスト・ハム戦から尻上がりに調子を上げ、リーグ戦12戦3ゴール1アシストをマーク。ユナイテッドを首位に押し上げた原動力の1つとなっていました。
ポグバの離脱は痛手ですが、ファン・デ・ベークを始めチーム全員で穴を埋めたいですね。
②デ・ヘアのミス
2つ目はデヘアの「ミス」。
49分に失点したユナイテッド。カルバート=ルーインのクロスをデヘアが遠くにはじく事も、キャッチする事も出来ずに、こぼれ球がドゥクレの前へ転がり失点しました。
スタッツ上でも、デヘアのエラーと記録されており、スールシャール監督も試合後
「全ての選手はポジションを確保するための権利を証明しなければならない。私たちは競争の激しいチームであり、それは全員に当てはまる事だ」
引用元:SPOZONE
とやや厳し目の言及をしました。
さらにこの試合、エバートンは枠内シュート3本で3得点している事。3失点目もデヘアはカルバート=ルーインに対して前へ出なかった事も批判を浴びる要因となっています。
次のFAカップのウェスト・ハム戦にはヘンダーソンがスタメンで出ると思いますが、指揮官自ら「競争」という言葉を使うのであれば、リーグ戦でもヘンダーソンが起用される可能性は大いにあります。
③試合の終わらせ方
3つ目は試合の終わらせ方です。
アディショナルタイムの95分、ラストのプレーで失点し、勝ち点3を取り逃したユナイテッド。私は結果を知っている状態で試合を見ましたが、それでも「え?ウソやろ?今から失点するの?」って思うぐらいラストでしたし、結果知ってても信じられない気持ちでした(笑)。
下のツイートは海外のアカウントですが、とても興味深いデータを上げてくれています。
[http://
As @utdarena mentioned, Manchester United have been conceding a high number of chances in the final minutes.
The graphs show that Manchester United have generally been starting games slowly, and ending them chaotically. https://t.co/l2eJsJ7opr pic.twitter.com/44EKL1Gw1h
— From The Stands (@FTStands_) February 8, 2021
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左図は今シーズンのユナイテッドの時間帯毎のゴール期待値(xG)と被ゴール期待値(xGA)を表しています。赤がゴール期待値で黄色が被ゴール期待値なのですが、ご覧いただければわかる通り、試合開始直後と終了間際に失点の可能性が上がっている事が分かります。
さらに右のグラフはシュート数と被シュート数ですが、こちらも明らかに試合終了間際により多くシュートを打たれている事がわかります。
このグラフから言える事は、今シーズンのユナイテッドは
緩慢に試合に入って、緩慢に試合を終えている
という事です。
どうですか?皆さんの印象通りでしょうか?私は凄く納得しました。今シーズンのリーグ戦でユナイテッドが76分以降に失点したのは6回あります。そして実際に終了間際に失点したのは2試合。今回のエバートン戦とレスター戦です。ツイートではヴィラ戦も上がってますが、ヴィラの決定的なシュートをバイリーが魂のブロックで阻止して失点は逃れています。
エバートン戦後ブルーノは
「ここ数試合でのミスは多い。失点を繰り返すわけにはいかないんだ。もっと集中して、点を取るのと同じくらい守備も意識しないといけない」
「ゴールを決める時と同様に、守る時も同じ気持ちでやらないといけない。この経験から学ばないといけない」
「何度も同じことが起こっているから、残念では済まされない。色々と話せるけれど、大事なのは学習して、成長すること」
引用元:ユナイテッド公式
と語っており、チームとしても認識できてはいる様です。
終了間際の失点は、ディフェンスの選手のクオリティがどうとか言う以前の問題だと思います。ブルーノが言っている様にチームとして強い集中で守って試合を終わらせる事が必要でしょう。
④指揮官のコメント
最後は指揮官のコメントです。
スールシャール監督は試合後「Sky Sports」のインタビューで
「終わり方も良くなかったね。最後に放り込まれての失点は失望を伴うものだ。守らなければいけない時に失敗し、2ポイントが手からこぼれていった。タイトルについては、我々はその軌道に乗っていない。タイトルレースから外れてしまったね。今後、どの位置を目指すべきか、改めて目標を設定する必要がある」
引用元:Goal.com
とコメントしています。
この発言を文字通り解釈するなら、プレミアリーグのタイトルに白旗を上げたことになります。現在先頭を走るシティは、現在リーグ戦10連勝(リバプール戦後)と確かに手が付けられない強さを誇っています。
しかしながら、2月9日の時点でシティはユナイテッドより1試合消化試合が少ない状況で、勝ち点5差で首位に立っている状況です。しかもまだ23節が終わったところ...。
「いや、早くないですか?諦めるの!?」って思わずツッコミを入れました(笑)。まだ、ファンも選手も諦めていない(恐らく)のに、指揮官が初めに白旗を上げるなんてどういうことなのでしょう??あまり公の場でネガティブな発言をしないスールシャールなので、今回の発言にも何か裏の意図があるのかもしれません。ライバルチームを油断させるとか、選手達にプレッシャーを掛けないとか...。真意のほどはわかりませんが、よっぽどエバートン戦のドローが悔しかったことだけは確かでしょう。
仮に本気でこう思っているとしたら残念でならないですし、ビッグクラブを率いる指揮官としてどうなんでしょう?ということろです。
👿まとめ
前半はエバートンがそれほどインテンシティを上げてこなかったこともあり、試合の主導権をユナイテッドが握り、カバーニのカバーニらしいヘディングのシュートと、ブルーノの素晴らしいコントロール・ショットで2-0とリードを奪ったユナイテッド。
しかし、後半に入り一気にギアを上げたエバートンに付いて行けずに後半の序盤に立て続けに失点してしまいました。前半でリードを奪ったことでの気の緩みもあったかもしれませんが、1失点目はやはりデ・ヘアのミスと言われても仕方ないところはありますね。2失点目は逆サイドにボールが流れて、全員がボールウォッチャーになり、ハメスをフリーにしてしまいました。
マクトミネイのゴールで「流石、強くなったなユナイテッド!」と思っていたらまさかの終了間際の失点...。勝ち点3が手からこぼれ落ちていきました。結果はドローなんですが負けたぐらいの失望感がありましたね。前半の素晴らしい2ゴールも霞んでしまいました。
失望感が強かったので4つのBadポイントを挙げましたが、特に試合の終わらせ方は改善が必要でしょう。またオーレのコメントも気になるところです...。

出典:プレミアリーグ公式

出典:ユナイテッド公式
この結果2位ユナイテッドは勝ち点40で首位シティを5ポイント差で追っています。
次節はFAカップのウェスト・ハム戦を挟んで、ザ・ホーソンズでのWBA戦 2月14日(日)23:00キックオフ。これ以上勝ち点は落とせない!カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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