こんにちはMasaユナイテッドです。
近年、アカデミー部門の改革に乗り出しているユナイテッド。若手を積極的に起用するスールシャール監督の元、新設されたFD(フットボール・ディレクター)のジョン・ム―ター氏やTD(テクニカル・ディレクター)のダレン・フレッチャーも育成に尽力する姿勢を示しています。20-21シーズンにはアカデミーに相当な資金を投入して、国内外から才能ある若手選手を多く獲得しました。これまでも、若手の育成には定評のあったユナイテッドですが、これからの数年間でより多くのワンダーキッドを生み出す可能性があります。
そこで今回はユナイテッドが誇るアカデミーでプレーする、次世代のスター候補生を紹介します!総勢15名を厳選して紹介しようと考えています。まずはPart.1として、最もトップチームに近いと思われる(主観ですが...)5名を紹介します。
*データは2021年3月25日現在のものです。
なお昨シーズンにもアカデミー特集の記事を書いていますので、よろしければ参考にして下さい。


以下項目です。
①ハンニバル・メイブリ(Hannibal Mejbri)
生年月日:2003年1月21日(18歳)
国籍:フランス/チュニジア
身長:182cm
ポジション:CM AM
利き足:右
20-21成績:プレミアリーグ2・・・15試合3G5A EFLトロフィー・・・4試合1G2A
期待値:★★★★☆
2019年夏にモナコ・ユースからユナイテッドのアカデミーにやってきたハンニバル・メイブリ。パリの南、イブリー=シュル=セーヌで生まれたメイブリは、6歳で地元のパリFCでサッカーを始め、フランス国立のサッカー養成所である名門クレールフォンテーヌ(アンリやムバッペを輩出)でサッカーの腕を磨きました。シティ、アーセナル、リバプールなどイングランドのクラブからの関心もありましたが、2018年にモナコ・ユースに加入します。
しかし、モナコとハンニバル家の間で契約に関する問題が発覚。移籍先を探すことになります。パリSGやアーセナルの強い関心もありましたが、16歳の時ユナイテッドに900万ポンドという破格の移籍金でやってきました。なおハンニバル獲得には、フットボール・ディレクターに就任したジョン・マートフ氏の関与があったと言われています。
加入1年目の19-20シーズンからその才能は評価が高く、U23のチームでも5試合に出場していました。今シーズンはU23でチームの中心選手としてプレー。トップチームデビューも期待されましたが、2月12日のアーセナル戦で負傷。トップチームデビューは一旦お預けになってしまいました。しかし将来性抜群のハンニバルに対してユナイテッドは、3月15日に新たな長期契約を提示。締結しています。
ポジションはセントラルミッドフィールダーまたはトップ下。プレービジョンが広く、低い位置からゲームを組み立てる事ができる選手。テクニックの高いクリエイティブな選手ですが、熱くなりやすいのが玉に瑕。カードを貰うこともしばしばあります。逆を言えば闘争心に溢れていて、強いキャラクターを示しています。ロイ・キーンのようなキャプテンシーがあるという評判もありますが、ルーニーの様な選手になってくれる事を期待したいです。
②ショラ・ショレティレ(Shola Shoretire)
生年月日:2004年2月2日(17歳)
国籍:イングランド/ナイジェリア
身長:166cm
ポジション:LWG AM RWG
利き足:右
20-21成績:プレミアリーグ2・・・16試合6G4A EFLトロフィー・・・2試合 EL・・・1試合 PL・・・1試合
期待値:★★★★★
ニューキャッスル、アポン・タイン出身のショラ・ショレティレ。育成の名門ウォールセンド・ボーイズ・クラブ(アラン・シアラーやキャリックを輩出)でサッカーを始め、ニューキャッスル・ユースに加入。2014年までプレーしますが、10歳の時にマンチェスターへ移住し、ユナイテッドのアカデミーへ入団しています。
17歳の誕生日を迎えた今年2月にプロ契約。プレミアリーグとヨーロッパリーグ(クラブ史上最年少17歳23日での欧州カップ戦デビュー)で早くもトップチームデビューを飾った逸材は、ユース年代から期待されてきました。昨シーズンは16歳ながらU18プレミアリーグで13試合3アシストをマーク。今シーズンはU23のプレミアリーグ2で16試合6G4Aを記録する活躍を披露しています。
166cmと小柄でテクニックが高いショレティレは左のWGでの出場が多いですが、2列目ならどこでもこなせます。ドリブルスキルやボールコントロールに秀出たタイプで、将来的には10番での活躍が期待されます。
③テデン・メンギ(Teden Mengi)
生年月日:2002年4月30日(18歳)
国籍:イングランド/アンゴラ
身長:183cm
ポジション:CB LB
利き足:右
20-21成績:プレミアリーグ2・・・7試合 EFLトロフィー・・・3試合 チャンピオンシップ・・・7試合(ダービー・カウンティ)
期待値:★★★★
地元マンチェスター出身のテデン・メンギ。幼い時からユナイテッドのユースに所属。U18やU23ではキャプテンを任されるメンギは、コーチ陣からの期待も高い逸材です。その才能が評価され、19-20シーズンのヨーロッパリーグ、LKリンツ戦(8月5日)で6分間だけですが、トップチームデビューを済ませています。
20-21シーズン開幕時には正式にトップチームのメンバーとして登録され、今シーズンの飛躍が期待されました。しかし、なかなかトップチームでの出番は回って来なかった事もあり、冬の移籍でルーニー監督率いるダービー・カウンティにレンタル移籍しました。ダービーでCBとして7試合に出場。報道によるとルーニー監督は来シーズンもレンタルでの獲得を希望しているそうです。
183cmとCBとしては小柄なメンギですがフィジカルの強さとスピードは特筆に値します。ユナイテッドのトップチームでCBとして出場するのはなかなか難しいですが、ポテンシャルは高いので、レンタルで経験を積んで才能を開花させてほしいですね。順調に成長すればウパメカノのような選手になれるかも?
④アントニー・エランガ(Anthony Elanga)
生年月日:2002年4月27日(18歳)
国籍:スウェーデン/カメルーン
身長:178cm
ポジション:LWG CF
利き足:右
20-21成績:プレミアリーグ2・・・16試合6G2A EFLトロフィー・・・4試合2G1A
期待値:★★★★★
カメルーン代表として1998年のワールドカップに出場したジョセフ・エランガを父に持つアントニー・エランガ。父がスウェーデンのクラブでプレーしていた関係でスウェーデンのヘイリーが彼の出生地となっています。
4歳の頃スウェーデンの小さなクラブでキャリアをスタートさせ、数年後には名門マルメFFの下部組織に所属した経験もあります。その後イギリスに移住。ハッターズリーFCに所属した後、12歳からユナイテッドのユースに加入しています。
18-19シーズンには16歳にしてU18でプレー。U18プレミアリーグで17試合3G5Aを記録しています。19-20シーズンにはU23でも6試合でプレーし、U18では9試合7G3Aの活躍を披露。ジミー・マーフィー年間最優秀若手選手賞を受賞しています。迎えた20-21シーズンはプレミアリーグ2で12試合6G2Aをマークする活躍を見せますが、1月18日のレスター戦で鎖骨を怪我して離脱。しかし3月16日にはユナイテッドと新たな長期契約にサインしています。
スピードと高いフィニッシュ精度が売りのエランガ。左WGを中心にトップで起用される事もあります。フィジカルの強さも兼ね備えており、見ている感じではもはやアカデミーレベルでは無双状態です。早くトップチームでのプレーが見てみたい選手の1人ですね。
⑤イーサン・レアード(Ethan Laird)
生年月日:2001年8月5日(19歳)
国籍:イングランド/ジャマイカ
身長:177cm
ポジション:RB CB LB
利き足:右
20-21成績:プレミアリーグ2・・・3試合1A EFLトロフィー・・・1試合 リーグ1・・・16試合3A(MKドンズ) FAカップ・・・1試合(MKドンズ)
期待値:★★★★
イギリス南部ベイジングストークで生まれたイーサン・レアード。10歳からユナイテッドのユースに所属。2017年7月にU18のチームに昇格しています。17-18シーズンは1試合のみですがプレミアリーグ2でもプレーしています。2018年10月にクラブと最初のプロ契約を結びますが、その2ヶ月後に負傷。長期の離脱を強いられました。それでも18-19シーズンはその負傷離脱までに、U18プレミアリーグで11試合2G5A、UEFAユースリーグで5試合3Aと結果を残し、19-20シーズンにはトップチームに招集されます。ヨーロッパリーグのアスタナ戦とAZアルクマーク戦に右SBで出場。アスタナ戦では90分間プレーしました。
20-21シーズンは飛躍が期待されましたが、9月9日のEFLトロフィーのサルフォード戦でハムストリングを負傷し戦線を離脱。復帰後の2021年冬の移籍市場でリーグ1(英3部)のMKドンズにローン移籍しました。1月の加入以降、これまでに16試合全てに出場。3バックシステムのMKドンズでは右WBとしてプレー。3アシストを記録しています。
スピード豊かな攻め上がりが得意なレアードは、アシスト能力も高い攻撃的なサイドバックです。山なりのクロスというよりは低くて速いクロスを上げる事が多く、少しバレンシアを彷彿とさせますが、CBやLBにも対応可能なポリバレント性も持ち合わせています。スールシャール監督からの評価も高く、怪我さえなければ今シーズン、ワン=ビサカのバックアッパーとしてトップチームの戦力になっていた可能性もあったと思います。
いずれにせよ、右SBはダロト、ウィリアムズの去就もあり来シーズンは何らかの動きがあるポジションです。レアードはチャンスを掴むことができるのか注目です。
👿まとめ
いかがでしたか?今回選んだ5人は近い将来、トップチームでのプレーが見られそうな選手です。アカデミーをフォローしている方にはお馴染みのメンバーだと思いますが、名前は聞いた事があるという方も多いのではないでしょうか?
世代的にはグリーンウッド、ガーナー、チョンの次の世代となる5人。ポテンシャルは申し分ないのですが、そう簡単にトップチームに上がれないのも事実。トップチームに、負けられない試合が増えるほどチャンスが回ってこない可能性が高くなりますし、ポジションによっては層があつかったりかします。そこで腐らずにいかにサッカーに集中できるかが成功のカギを握ると思います。
今シーズンのアカデミーの成績に触れておくと、3月25日現在U23のチームは、プレミアリーグ2で8勝4分7敗の28ポイントでディビジョン1の6位に着けています。U23はディフェンダー(CB)の登録が少なく、また負傷離脱者も続出していて不安定な戦いが続いています。
U18はU18プレミアリーグで15勝3敗の45ポイントで首位(北部リーグ)。FAユースカップも第3ラウンド・サルフォード戦に勝って、第4ラウンドに進出。リバプールU18と対戦します(4月3日)。
次回以降も順次期待の若手を紹介していきます!もしかしたら、アカデミーに詳しい方は「いやいや、この選手の方がもっと期待値高いよ!」っていう意見もあると思います。是非コメントなど頂ければと思います。
紹介したい選手がいっぱいいて、15人に絞るのが難しい(笑)!

最後まで読んで頂きありがとうございました!
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