【20-21EL準々決勝 1stレグ】グラナダvsマンチェスター・ユナイテッド 雑感まとめ

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こんにちはMasaユナイテッドです。

20-21ヨーロッパ・リーグ準々決勝1stレグ、スペインのグラナダとアウェイ、ヌエボ・ロス・カルメネスで対戦したユナイテッド。試合は、前半30分にリンデロフのロングフィードに抜け出したラッシュフォードがゴールを決めて先制します。しかし、中々ギアの上がらないユナイテッドに対してグラナダは、セットプレーからユナイテッドゴールに迫ります。両者決定機を作れない展開でしたが、後半90分にボックス内でブルーノが殴られPKを獲得。これをブルーノ自らしっかり決めて2点目を挙げます。試合は0-2でユナイテッドが勝利。アウェイゴールを2つ取って2ndレグに臨みます。

試合の詳細はユナイテッド公式をご覧下さい。

www.manutd.com

今回はこの試合の総括記事です。雑感に近い内容ですが、試合の振り返りにどうぞ!

以下項目です。

👿ラインナップ

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グラナダvsユナイテッド ラインナップ

ベンチメンバー
グラナダ:エスカンデル、ファブレガ、サンチェス、フルキエ、ペレス、ブライス、マチス、モリーナ、スアレス
ユナイテッド:グラント、ヘンダーソン、テレス、ウィリアムズ、トゥアンゼベ、マティッチ、フレッジ、ファン・デ・ベーク、マタ、カバーニ、エランガ、ディアロ

①グラナダの狙い

スペインに乗り込んでの1stレグは、ラッシュフォードのゴールとブルーノのPKで0-2でユナイテッドが勝利しました。スコア的には完璧なグラナダ戦でしたが、内容は決して褒められたものではありませんでした。ボールを保持するユナイテッドに対して、グラナダは4-1-4-1で構えます。ラインを下げ過ぎず、しかもカウンターが打てるほど後ろにスペースを残さない絶妙なブロックを敷くグラナダに、ユナイテッドは中々攻撃の糸口を見つけられませんでした。

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ブルーノにはゴナロンがマンマーク気味に付き、両サイドのケネディとプエルタスがワン=ビサカとショーの上がりを抑制します。ボールを奪ったら、手数を掛けずにケネディやエレーラの推進力で一気にゴールを目指します。グラナダはこの試合、合計11本のシュート、11本のコーナーキックを得ています。コーナーは狙って取りにいっていたと思いますが、ユナイテッドの弱点であるセットプレーからゴールを目指すプランだったのではないでしょうか?用意されていたセットプレーの形も多く、しっかり準備してきたことが伺えました。

一方のユナイテッドは、前半はトップに入ったグリーンウッドが機能しません。落ちて受ける動きは随所に見せましたが、ブライトン戦の様にもっとベクトルをゴール方向へ向けた方がグラナダはやりにくかったと思います。また、この試合中盤でコンビを組んだマクトミネイとポグバは、マクトミネイが下がり気味でポグバを右のインナーレーンに押し上げる形でポゼッションを狙いました。しかし、両SBが高い位置を取れずグラナダの2列目の「4」を超える事に苦労していました。

②リンデロフの才能

前半30分にリンデロフの素晴らしいロングパスに、ラッシュフォードが素晴らしい走り出しとトラップからゴールを挙げ、先制に成功したユナイテッド。リンデロフの今季2つ目のアシストは、13節のシェフィールド戦と同様、またしてもラッシュフォードへのロングパスとなりました。

試合後、ファンの間でトニ・クロースにも例えられていたリンデロフのパス。ベンフィカ時代やスウェーデン代表で見せるロングパスの精度の高さは、リンデロフのストロング・ポイントの1つです。ユナイテッドではあまり長いボールを蹴りませんが、今回のアシストは試合後スールシャール監督も絶賛していました。

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間違いなく(MOMは)ビクトルだ。彼が我々をしっかり束ねてくれた。彼はボールを持ったときの動きも良いし、的確な指示も出せる。それに先制点のシーンでのパスは実に見事だった!
引用元:ユナイテッド公式

MOMに選ばれたリンデロフ。先制点のアシストもさることながら、守備の場面でも後半59分、右サイドでマグワイアが躱され、空いたスペースを狙ってきたエレーラのパスをブロックしたディフェンスは素晴らしかったです。この辺りの気の利いたカバーリング能力が、バイリーよりも守備面で計算が立ち、ビッグゲームでリンデロフが重用される要因です。

③後半の修正

ユナイテッドは前半先制するも思うように攻撃が機能しなかったこともあり、後半開始からいくつか修正を加えています。ショーを下げてテレスを投入。この交代はショーの怪我のリスクを下げるためと試合後スールシャール監督は明かしています。それ以外にも配置を変更。トップにラッシュフォード、右サイドにグリーンウッド、左にジェームズと前線の3枚を旋回。中盤もマクトミネイとポグバの位置を逆にしています。

前半は高い位置を取っていたポグバを低めの位置に固定。サイドバックを上げるように修正しています。この結果テレスは攻撃参加の機会を得ることができていましたが、クロス精度やランニングの質の部分でショーに劣るのは否めませんでした。

こういった修正にも関わらず、なかなかギアの上がらなかったユナイテッド。66分にはカバーニ、74分にはマティッチを投入しますが状況は変わらず。逆に70分前後にはグラナダにゴール前へ侵入されることが多く劣勢に立たされました。

後半の修正で、唯一効果があったのがジェームズです。右から左にポジションを変えてボールに絡む機会が増え、自慢の快速を活かしたドリブル突破からクロスを上げるシーンも見られました。82分の背後から出てきたブルーノへラストパスを送ったシーンなどは、周りも良く見えていて、少し成長を感じさせてくれましたね。

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後半90分に、ボックス内でエルボーを喰らったブルーノがファールを貰ってPKを獲得。このPKを代表のチームメイトでもあるグラナダGKルイ・シルバにコースは読まれますが決めきって、ようやく追加点を取りました。

④2ndレグ出場停止

2つのアウェイゴールを獲得したことは、内容が悪くても大きなアドバンテージを得た事に変わりありません。2ndレグ、オールドトラッフォードでの対戦には少し余裕を持って臨めるでしょう。しかし、1stレグでイエローカードを貰ったマグワイア、マクトミネイ、ショーは累積警告により2ndレグに出場できません。主力の3人を欠くというのは少し不安材料でもあります。

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特にキャプテンとショーの不在は、バックラインがワン=ビサカ、テレスのSBにリンデロフとバイリー、またはトゥアンゼベのCBコンビになる事を示唆しています。あまりコンビを組んだことのない組み合わせになるので、守備面に一抹の不安があるのは否めませんね。スールシャール監督も

完璧な夜ではなかった。3人がイエローカードを受けて、次の試合が出場停止となったのだからね。
引用元:ユナイテッド公式

と語っている通り、0-2の結果を手放しで喜べない試合となりました。しかし、ここまで来れば16-17シーズン以来となるELのタイトルを取りたいですね。シーズン終盤、様々な場面でチームの総合力が試されます。誰がスタメン、誰がサブではなく、出場した選手全員に試合に集中して臨んでほしいですね。

スタッツはこちら

www.uefa.com

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試合結果 出典:ユナイテッド公式

次回のELグラナダ戦2ndレグは4月16日(金)4:00キックオフ。勝ってベスト4進出しましょう!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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