【21-22シーズン夏の移籍情報】マンチェスター・ユナイテッドの補強ポイント【2021年4月2日現在】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

20-21シーズンも間もなく佳境を迎えていきますが、欧州サッカーの移籍市場では早くも21-22シーズンへ向けての動きが活発化してきています。中でも、来シーズンの移籍市場での動向が大注目なのがドルトムント所属FWのアーリング・ハーランド。ユナイテッドがかねてからターゲットとしている選手ですが、4月に入り代理人であるミーノ・ライオラ氏が動きました。

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トップターゲットと目されるハーランドの動向も気になりますが、今回は

来シーズンのユナイテッドの補強ポイントはどこなのか?

また、

現時点(2021年4月2日時点)での獲得候補は誰が挙がっているのか?

などまとめてみました。

なお獲得候補は、報道を全ては拾えていないので参考程度にお願いします。

以下項目です。

①ゴールキーパー(GK)

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現在はデ・ヘア、ヘンダーソン、ロメロと各国代表選手を有する充実のセクションですが、ロメロは退団確実。デ・ヘアにもスペイン帰還の可能性があり、何らかの補強が必要になるかもしれません。デ・ヘア退団となった場合は、恐らくヘンダーソンが正ゴールキーパーとなり、セカンドキーパー獲得の必要が生じます。ただ、報道を見ている限り、正ゴールキーパーレベルの選手の名前が多くなっているのも事実。ヘンダーソンに完全な信頼を置けるのかどうかを、シーズンの残りで見極める必要があるでしょう。

一方、現在トップチーム登録になっているネイサン・ビショップ、U-23のチェコ人キーパー、マタイ・コヴァール辺りはトップチームでの出場機会があるかもしれませんが、セカンドを務められるほどの実績はまだありません。やはり、現実的には外から採ってくるという事になるでしょう。

【獲得候補】(年齢 国籍 所属 市場価値)
✅ヤン・オブラク(28 スロベニア)アトレティコ・マドリー €90m
✅ジャンルイジ・ドンナルンマ(22 イタリア)ACミラン €60m
✅マイク・メニャン(25 フランス)リール €20m
✅ウーゴ・ロリス(34 フランス)トッテナム €9m
✅ニック・ポープ(28 イングランド)バーンリー €15m
*市場価値はTranferMarktのデータ

②センターバック(CB)

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CBはプライオリティが高いセクションの1つ。現在の絶対的支柱であるマグワイアの頼れるパートナーを獲得したいという思惑があります。リンデロフはよくやっていると思いますが、フィジカル、スピードの面に不安がある事と、慢性的な背中の痛みを抱えている事もあり少し負担を減らしたいところ。バイリーは能力は高いですが、1シーズンを通して怪我なく過ごせる可能性は0に等しく、バックアッパーの域を出ません。トゥアンゼベもバイリーと似た状況で怪我がち。今シーズン、1度も試合に出ていないジョーンズは放出が濃厚です。

CBにはワールドクラスの選手が欲しいですが、報道に出ている中ではヴァラン、クリバリぐらいが実績のあるCBで、他はこれからワールドクラスになる事が期待される若手選手が多くなっています。実績を重視するのか将来性を重視するのか…。スールシャール監督の好みは後者のような気がしますが果たしてどうなるでしょう?

【獲得候補】(年齢 国籍 所属 市場価値)
✅ラファエル・ヴァラン(27 フランス)レアル・マドリー €70m
✅カリドゥ・クリバリ(29 セネガル)ナポリ €50m
✅ジュール・クンデ(22 フランス)セビージャ €60m
✅パウ・トーレス(24 スペイン)ビジャレアル €50m
✅スフェン・ボットマン(21 オランダ)リール €25m
✅ベン・ホワイト(23 イングランド)ブライトン €25m
✅ニコラ・ミレンコヴィッチ(23 セルビア)フィオレンティーナ €28m
✅エドモンド・タプソバ(22 ブルキナ・ファソ)レバークーゼン €40m
*市場価値はTranferMarktのデータ

③サイドバック(SB)

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今シーズンのアレックス・テレスの獲得はルーク・ショーのパフォーマンスレベルを押し上げ、左サイドをユナイテッドのストロング・ポイントに変貌させました。同様の効果を、来シーズンは右でも成し遂げたいところ。現在はワン=ビサカへの依存度が高く、プレミア29試合中27試合に出場しています。現在のバックアッパーは、ブランドン・ウィリアムズのみ。フォス=メンサーをレバークーゼンに放出し、ダロトをミランへローンで出したこともあり心許ない陣容になっています。ワン=ビサカは守備面ではパーフェクトのパフォーマンスですが、やはり攻撃面でのクオリティ不足が否めません。今シーズン成長は見せていますが、バックアッパーの問題もあり、攻撃面に秀出たタレントをスカッドに加えたいところです。

ただし、報道されえている右サイドバックの獲得候補はほとんどなく、現実的にはダロトの復帰、ウィリアムズの成長、もしくはMKドンズにレンタル中のイーサン・レアードの戦力化に賭ける可能性が高そうです。ノリッジのマックス・アーロンズは何度か報じられていますが、3500万ポンドの値が付いていて、右SBにそこまで金額は掛けられないと思われます。逆に、6月に契約が切れるレアルのルーカス・バスケスは、フリーでの獲得が可能で右の中盤もこなせるだけに注目に値するかもしれません。

【獲得候補】(年齢 国籍 所属 市場価値)
✅マックス・アーロンズ(21 イングランド)ノリッジ €20m
✅ルーカス・バスケス(29 スペイン)レアル・マドリー €15m
✅キーラン・トリッピアー(30 イングランド)アトレティコ・マドリー €20m
*市場価値はTranferMarktのデータ

④セントラルミッドフィールダー(CM)

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現在はマクトミネイ、フレッジ、マティッチ、ポグバとタレント力では充実していますが、今シーズン、フレッジはパフォーマンスが低下、マティッチは年齢的にもフル稼働は見込めず、ポグバは移籍志願と怪我により全幅の信頼を置けない状況。特に、ポグバの移籍はこのセクションの鍵を握っていて、移籍となれば売却益を元に新たな選手の獲得へ向かう可能性があります。個人的には、ボールハントに長けたフィルター役をこなせる選手が必要だと思うのですが、どの選手も人気銘柄だけに難しい交渉になると思われます。

このポジションで、現在注目なのがノッティンガム・フォレストにローン移籍中のジェームズ・ガーナー。ローン先での印象的な活躍を受けて株を上げています。しかし、ガーナーはキャリック・タイプの中盤の深い位置でのゲームメイクを得意とする選手。来シーズン、ファーストチームでのプレー機会はあり得ますが、中盤の守備面、即戦力としてはそこまで期待できる選手ではないでしょう。やはり「補強」となると、実績が欲しいですね。

【獲得候補】(年齢 国籍 所属 市場価値)
✅デクラン・ライス(22 イングランド)ウェスト・ハム €60m
✅ウィルフレッド・ヌディディ(24 ナイジェリア)レスター €50m
✅マルセル・ザビツァー(27 オーストリア)RBライプツィヒ €42m
✅マルコス・ジョレンテ(26 スペイン)アトレティコ・マドリー €70m
✅フランク・ケシエ(24 コートジボワール)ACミラン €50m
✅トーマス・ソウチェク(26 チェコ)ウェスト・ハム €40m
✅エドゥアルド・カマヴィンガ(18 フランス)レンヌ €60m
*市場価値はTranferMarktのデータ

⑤ウィング(WG)

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昨シーズンの夏の移籍市場では、執拗にドルトムントのジェイドン・サンチョを追いかけたウィング部門ですが、現在はトーンダウン。しかし、補強が必要なセクションである事には変わりありません。左はラッシュフォードというエースが君臨。怪我さえなければラッシュフォードがファーストチョイスである事は間違いないでしょう。マルシャルも左WGには対応可能。ジェームズもいるので頭数は揃っている状況です。右はグリーンウッド、ジェームズが主に担当。マタは戦力的には厳しくなっています。右からの崩しを強化したいユナイテッド。ドリブルで突破できるタレントを陣容に加えたいところですが、2列目を幅広くこなせる選手をリストアップしているようです。

このポジションは、ディアロ、ペリストリ(アラベスへローン移籍中)なども飛躍が期待できる部分もあり、2列目という括りでは、リンガード(ペレイラも?)のローンバックも選択肢に成り得ます。そういった意味では現有戦力の見極めがまずは優先すべきかもしれません。

【移籍候補】(年齢 国籍 所属 市場価値)
✅ジェイドン・サンチョ(21 イングランド)ドルトムント €100m
✅ペドロ・ゴンサウベス(22 ポルトガル)スポルティング €15m
✅ウスマン・デンベレ(23 フランス)バルセロナ €50m
✅ジャック・グリーリッシュ(25 イングランド)アストン・ヴィラ €60m
✅ラフィーニャ(24 ブラジル)リーズ €25m
✅イスマイル・サール(23 セネガル)ワトフォード €20m
✅ペドロ・ネト(21 ポルトガル)ウルブス €35m
✅レオン・ベイリー(23 ジャマイカ)レバークーゼン €35m
✅クリストフ・バームガートナー(21 オーストリア)ホッフェンハイム €22m
*市場価値はTranferMarktのデータ

⑥センターフォワード(CF)

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CBと共に最もプライオリティが高いのがCFです。今シーズンのマルシャルの低パフォーマンスは大きな誤算であり、7番を背負ったカバーニは、退団をほのめかすなど(ほのめかしたのは父親ですが...)期待されたほどの貢献はできていません。グリーンウッドもトップ起用が増えてきましたが、まだまだオプションという域を出ず、生粋の点取り屋を是が非でも採りたいところです。

獲得候補最右翼はやはりドルトムントのアーリング・ハーランドでしょう。昨シーズンの冬の移籍市場では獲得寸前までいっています。スールシャール監督のモルデ時代の教え子であり、「連絡を取り合っていて、常にチェックしている」と話すホーランドですが、どうやら本人の希望はスペインのようです。4月に入り、代理人のミーノ・ライオラと父親のアルフ・インゲ・ハーランド氏がスペインを訪問。レアル、バルサの首脳陣と会談を持った模様。しかし、この後イングランドへも行くと見られており、現在は移籍先を精査している状況です。

その他ではケイン、アグエロ(フリー)、カルバート=ルーインなどプレミアの実績十分の実力者から、フランクフルトでゴールを量産(ブンデス24試合21ゴール)しているアンドレ・シルバなどの名前も上がっています。

【獲得候補】(年齢 国籍 所属 市場価値)
✅アーリング・ハーランド(20 ノルウェー)ドルトムント €110m
✅ハリー・ケイン(27 イングランド)トッテナム €120m
✅セルヒオ・アグエロ(32 アルゼンチン)シティ €25m
✅アンドレ・シルバ(25 ポルトガル)フランクフルト €42m
✅ドミニク・カルバート=ルーイン(24 イングランド)エヴァートン €45m
✅パトソン・ダカ(22 ザンビア)RBザルツブルグ €20m
✅ダリル・ダイク(20 アメリカ)バーンズリー €5m
*市場価値はTranferMarktのデータ

👿まとめ

こうやって見ていくとほぼすべてのポジションが補強ポイントとなっていますね(笑)。来シーズンはタイトル争いに絡みたいユナイテッドにとって、戦力の積み上げは必至です。しかし、このコロナ禍で移籍にどれだけの資金を投入できるのかというと不透明。優先順位をしっかり決めて交渉に臨みたいところです。やはりCB、CF、DMF、RWG、この辺りは資金を掛けて補強したいですが、移籍金1億8000万ユーロと言われるハーランド獲得に動くのであれば、他のポジションはほぼ補強できないと見るべきでしょう。

現時点で報道されているターゲットの名前からは、プレミアの実績のある選手を始め、スペイン、ポルトガル、ドイツ関連が多くなっています。ポルトガルはもともとユナイテッドのスカウトが得意としていますが、ブルーノ・フェルナンデスの存在がキーになる可能性もあります。ドイツ、ブンデスリーガは、国際的な競争力を上げているリーグですが、ユナイテッドの来期の胸スポンサーとなった「Team Viewer」社がドイツの企業だけに、この絡みでの移籍が発生する可能性もあるかもしれません。

21-22シーズンの夏の移籍では、3月に新設されたFD(フットボール・ディレクター)のジョン・マートフ氏とTD(テクニカル・ディレクター)のダレン・フレッチャーの手腕が問われることになります。どういった選手をターゲットにするのか注目な一方で、すぐに情報が表に出てしまう近年の移籍市場では、迅速に交渉をまとめる能力も重要になります。交渉役は以前と変わらずマット・ジャッジ氏が行いますが、ここが変わらずチンタラやっているようでは移籍市場で惨敗することになるでしょう。

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最後まで読んで頂きありがとうございました!

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