こんにちはMasaユナイテッドです。
プレミアリーグ第30節、ホームでブライトン&ホーヴ・アルビオンと対戦したユナイテッド。試合の入りこそグリーンウッドのポスト直撃のシュートなど、動きにキレのあったユナイテッドでしたが、13分にウェルベックにゴールを許し先制されます。そこからユナイテッドは動きが重くなり、ボールは保持していても、ブライトンの堅守の前になす術なく時間だけが過ぎていく展開に。後半、ギアを上げたユナイテッドは62分にラッシュフォードのゴールで同点にします。そこからさらに攻勢に出たユナイテッドは、83分にグリーンウッドがヘディングでゴールを決め逆転に成功します。試合はそのまま終了。2-1でユナイテッドが逆転勝利を収めています。
試合の詳細はユナイテッド公式をご覧下さい。
今回はこの試合を5つのトピックスで振り返ります。
以下項目です。
👿ラインナップ

ベンチメンバー
ユナイテッド:グラント、デ・ヘア、トゥアンゼベ、ウィリアムズ、マクトミネイ、マティッチ、ファン・デ・ベーク、ジェームズ、アマド
ブライトン:スティール、プロパー、アルザテ、カルボニック、マカリスター、カイセド、ゼキリ、ジャハンバッシュ
①グリーンウッドの躍進
怪我の為、U21イングランド代表を辞退していたグリーンウッド。ブライトン戦には先発フル出場を果たしました。右ウィングのポジションでスタート。試合開始から鋭い動きでゴールに迫り、セットプレーのこぼれ球からポスト直撃のシュートを放っています。13分の失点後、チーム全体が低調なパフォーマンスになりましたが、グリーンウッドの動きはキレがありましたね。ビルドアップの場面では、右サイドのインナーレーンにポジションを取ってパスコースを作り、逆サイドやブルーノがボールを持つと積極的にゴール前に侵入していました。後半82分にカバーニが退きトップの位置に入ったグリーンウッド。83分には値千金の逆転ゴールをヘディングで決めています。
グリーンウッドはこの試合最多の5本のシュートを放っていますが、ディフェンスラインの裏を突こうとする動きは今後のゴール量産を予感させます。これまでは、ディフェンスラインの手前からシュートを放つことが多く、トップに入っても前線に張っていることの少なかったグリーンウッドですが、ブライトン戦はゴール前でこぼれを狙ったり、カバーニと2トップ気味にポジショニングしていたりと、ゴールへの意識が高かったように見えました。
今シーズン公式戦40試合6G5A。プレミアでは2ゴール目と物足りないですが、マルシャルの負傷離脱を受けてトップでの出場機会が増えると予想されます。カバーニからストライカーの動きを学んでいるグリーンウッド。ゴール数が増えることに期待しましょう。
②ハーフタイムの指示
インターナショナル・マッチウィーク明けの試合は、パフォーマンスが上がらない事が多いです。前日に試合を行ったチェルシーとレスターも敗戦を喫しています。試合の入りこそ動きの良かったユナイテッドですが、失点してからは動きの質が低下。ブロックの外を回すだけで攻撃が機能しませんでした。ブライトンが組織で上手く守っていたこともありますが、正直打開策が見いだせない前半でした。
この状況を変えるために、スールシャール監督はハーフタイムに選手達に指示を出したそうです。スールシャール監督は試合後
戦術的なものはなくて、前半と同様のプレーを求めた。ただ、相手の裏を狙うランや、もっと動くこと、より良い動きをするように指示した。インターナショナルブレーク後の試合は難しいし、ハーフタイムの檄が必要な場合もあるかもしれない。後半は非常に良かった。
引用元:ユナイテッド公式
と語っており、動きに関して修正を加えたことを認めています。実際、後半はスペースへ顔を出す動きが増え、シュートの数も増えました(前半3本、後半12本)。その指示も良かったのですが、気になったのは「ハーフタイムの檄が必要な場合もあるかもしれない」という部分。グリーンウッドも認めていますが、ハーフタイムに監督から厳しめの檄が飛んだようです。ファーガソン監督さながらのヘアドライヤーだったかどうかはわかりませんが(笑)、こういったマネージメントをするタイプに見えないオーレ。逆に効果的だったかもしれませんね。
③ファン・デ・ベークの働き
代表戦でゴールを決めてユナイテッドに戻ってきたファン・デ・ベーク。ブライトン戦は82分、1-1の同点の状況でカバーニに代わってピッチに立ちました。ポジションは流動的でしたが、基本ファン・デ・ベークがトップ下でブルーノが左に出ていたと思います。残り数分で得点を取りに行く状況だったので、流動的に動いて攻撃に絡む役割をファン・デ・ベークは担いました。
83分のグリーンウッドの逆転弾をお膳立てしたのはファン・デ・ベークです。ファン・デ・ベークが中央から左サイドへ動いたことで、ベン・ホワイトが吊り出されました。そしてできたスペースにブルーノが入り込み、ポグバにクロスを上げます。ポグバのボレーシュートはヒットしませんでしたが、ゴール前に入ってきたグリーンウッドがダイビングヘッドでゴールを決めました。もしグリーンウッドがいなければ、すぐ後ろにファン・デ・ベークが入って来ていたので、彼がゴールを決めた可能性もあったでしょう。この一連のファン・デ・ベークの動きは彼の真骨頂。チームとして上手く活かせたシーンでした。
ちなみにこの試合、約12分間のプレーだったファン・デ・ベークのボールタッチは「0」...。しかし、あの得点シーンの動きだけでファン・デ・ベークが出場した価値があったと言えます。逆転ゴールはファン・デ・ベークがいなければ起こらなかったかもしれません。
④逆転のメンタリティ
またしても先制される展開。ハーフタイムの監督からの指示により、後半息を吹き返したユナイテッド。1点返したのは62分でしたが、それまで完璧だったブライトン・ディフェンスの一瞬のスキを突くゴールでした。ロングボールを前線に送ってラインを上げたところをマグワイアがヘディングで跳ね返し、カバーニとフェルトマンが競り合ったこぼれ球をブルーノが拾ってラッシュフォードにラストパスを送りました。これを冷静にラッシュフォードがゴールに流し込みました。
この1点目以降、さらに前への動きが増えたユナイテッド。先制される苦しい展開でも、冷静さを失わずに反撃のチャンスを待ちました。ブライトン戦の逆転劇により、今シーズンのリーグ戦、リードを許した8試合で逆転勝ち、1試合で引き分けに持ち込み合計25ポイント稼いだことになります。もうここまでくれば慣れたもので、動揺もしなくなっているのではないでしょうか(笑)?スールシャール監督は
とても気持ちが強いことの現れだし、素晴らしい姿勢と精神を備えていること、カムバックする力があることの証明でもある。思うようにプレーできないこともある。試合の入り方は悪くなかったが、自陣でイージーなミスを繰り返すと罰を受ける。今日は、相手から罰を与えられたようなもの。だから、もう一度奮い立たせないといけなかった。確かに、今シーズンは何度も逆転している。決して望むポジションではないが、選手たちは何度となく落ち着いてプレーし、流れを作り、チャンスを生み出し続けている。
引用元:ユナイテッド公式
と語っており、メンタリティを称賛しています。リーグ戦残り8試合には、スパーズ、リバプール、レスター、ウルブスと難しい相手が残っています。前線に怪我人も出ている状況で、困難な試合が絶対に出てきます。こういった試合を乗り切るためにも、このメンタリティが重要になってくるでしよう。
⑤ゴールキーパー問題
3月に入り、出産に立ち会うためにチームを離脱したデ・ヘア。その間の6試合でゴールを守ってきたヘンダーソン。代表マッチウィーク明けのブライトン戦は、デ・ヘアとヘンダーソンどちらが先発するのか注目されましたが、ピッチに立ったのはヘンダーソンでした。この事はゴールキーパーの序列が変わった事を意味していると思われ、ヘンダーソンがNo.1キーパーに昇格したと報道されています。
これまで10年間、ユナイテッドのゴールを守ってきたデ・ヘアですが、遂に後進に道を譲る時がきたのかもしれません。これまで何度も超人的なビッグセーブでピンチを救ってきたデ・ヘアですが、近年はミスも散見され、不安定なパフォーマンスを露呈する事もありました。ヘンダーソンという若く、勢いのあるアカデミー育ちのキーパーの出現により、デ・ヘアの立場が揺らいでいますが、デ・ヘアはNo.2を受け入れることはないでしょう。
流れは「今シーズン限りでのデ・ヘア退団」の方向に行っているように感じます。それはチーム事情的にも、キーパーというポジションの宿命でもあり仕方ないことかもしれませんが、チームも、そしてファンも気持ちよくデ・ヘアが退団できるように持っていって欲しいと思いす。もちろん、デ・ヘアがセカンドキーパーの立場を受け入れ、チームに残ることも、可能性は低いですがあり得ます。もしそうなれば給料面は置いといて、理想的な陣容となります。
11月のウェストブロム戦で先発落ちを告げられ、酷く落胆、反発したと報道されていますが、それから時間も経っており、子供ができるなど環境面の変化もありました。デ・ヘアも気持ちの整理が付いていると思いたいですね。デヘアも納得した上でのブライトン戦のヘンダーソンの先発起用だったのかどうかはわかりませんが、スールシャール監督のマネージメント能力が問われています。
👿まとめ
リーグ戦再開の試合に、苦しみながらも勝ち点3を獲得できたのは大きいです。2位争いをしているチェルシー、レスターが勝ち点を落とした状況では尚更大きな勝ち点3となりました。代表戦を戦った選手たちはコンディションが心配されましたが、フルで試合に出ていたのはマクトミネイだけだったので大きなコンディションの落ち込みはなかったですね。
一方で、代表戦で怪我を負ったマルシャルがしばらく戦線を離脱。バイリーもコロナの陽性反応が出た為隔離。怪我の為代表を辞退したラッシュフォードはブライトン戦で再び負傷(軽傷)と離脱者が出ています。特にマルシャルの離脱と怪我がちなラッシュフォードにより、前線の層が薄くなった事は少し不安材料です。カバーニやグリーンウッドには更なる奮起が求められますし、アマドやショラティレ、エランガなど若手にもチャンスが増えるかもしれません。
ブライトン戦は、グリーンウッドが新たなチャプターに入ったかのような躍動を見せたのは嬉しい一方で、試合後にはGK問題が大きく取り上げられるなど、スールシャール監督のマネージメント能力が問われる事態になっています。ELグラナダ戦が控えているだけにチームの雰囲気は大事にしていきたいところですね。

ユナイテッドvsブライトン スタッツ 出典:プレミアリーグ公式

試合結果 出典:ユナイテッド公式
この結果、ユナイテッドは2位キープ。3位レスターとは4ポイント差になりました。ユナイテッドはプレミアリーグ3連勝、10戦無敗を継続中です。
次節31節はELグラナダ戦を挟んで、トッテナム・ホットスパー・スタジアムでのトッテナム戦、4月12日(月)0:30キックオフ。前回対戦の借りを返しましょう!カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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