こんにちはMasaユナイテッドです。
プレミアリーグ第35節、ヴィラパークでアストン・ヴィラと対戦したユナイテッド。試合の入りは良かったユナイテッドでしたが、徐々にヴィラがペースを掴み、24分にトラオレに素晴らしいゴールを決められ先制されます。動きの噛み合わなかった前半から一転、後半になるとユナイテッドが躍動。52分にポグバがボックス内で倒されPKを獲得すると、ブルーノが決めて同点に。56分にはグリーンウッドが素晴らしいボールコントロールからのフィニッシュで逆転に成功します。78分にはマグワイアが負傷交代するアクシデントがあり、その後ヴィラに押し込まれますが、途中出場のカバーニが87分にダメ押しの3点目を決めて試合終了。1-3でユナイテッドが逆転勝利を飾っています。
試合の詳細はユナイテッド公式をご覧下さい。
この試合では、いくつかの記録が生まれています。今回はこれらの記録を通して試合を振り返ります。
以下項目です。
👿ラインナップ

ベンチメンバー
ヴィラ:ヒートン、エル・モハマディ、ハウス、チュクエメカ、ナカンバ、ラムジー、デイビス、ウェズレイ、フィリオジーン・ビダチェ
ユナイテッド:デ・ヘア、テレス、トゥアンゼベ、ウィリアムズ、バイリー、マティッチ、マタ、ファン・デ・ベーク、カバーニ
①リーグ戦最多逆転記録
今シーズン10回目の逆転勝利となったヴィラ戦。前半24分にトラオレの素晴らしいゴールで先制を許しますが、後半に3点奪っての逆転勝利となりました。
試合の序盤は、ユナイテッドがポグバの中央への侵入や、ラッシュフォードとグリーンウッドのポジションチェンジを上手く使い、ファイナルサードへ侵入しチャンスを作ります。しかし、15分頃からヴィラのネガトラが機能し始め、ユナイテッドはビルドアップに苦労するようになっていきました。
前半、思う様にゲームを支配できなかったユナイテッドでしたが、後半開始からギアを上げます。今シーズン何度も見た光景ですが、ハーフタイムにスールシャール監督の有難いお言葉(笑)を受けて、選手達は見違える様に動きが良くなりました。
後半開始からポグバが存在感を発揮。PK獲得へと繋がるボックス内への侵入を見せます。このPKをブルーノがしっかり決めますが、この時点で「勝てる」と感じましたし、選手も自信があった事を、試合後ショーが語っています。
今シーズンの逆転勝利10回はプレミアリーグ最多記録になりました。ユナイテッドの試合前半の成績は、プレミアリーグで12番目に悪く、今シーズンリードして前半を折り返したのはわずか7回です。ユナイテッドは今シーズン、試合の後半に41得点を挙げ、わずかに15失点しかしていません。まさに前、後半で別のチームになっていると言えますね。
なお、「できるなら最初からギア上げていけよ」というような事は言ってはいけません(笑)。
②グリーンウッド10代最多得点記録
56分、値千金の逆転ゴールを決めたグリーンウッド。プレミア直近6試合で6ゴール1アシストと躍動しています。
ワン=ビサカからのパスをボックス内右のハーフスペースで受けると、マークに来たミングスの逆をつくボールコントロールからニアにシュートを決めました。マルティネスは確かにファーを気にしたと思いますが、あそこからニアに打つのはグリーンウッドの十八番です。トラップからフィニッシュまでとても素晴らしい動きでした。完全復活と言って良いでしょう。
先のローマ戦でクラブ史上3番目に若い19歳と217日で100試合出場を果たしましたが、ヴィラ戦も更なる記録を樹立しています。
ヴィラ戦のゴールによりリーグ戦通算16ゴールとなったグリーンウッド。グリーンウッドはユナイテッドの10代選手としてのプレミアリーグ得点数が最多になりました。ウェイン・ルーニーの持つ15ゴールという記録を更新した事になります。ちなみにルーニー以下はラッシュフォード13ゴール、ギグス12ゴール、ロナウド8ゴールとなっていて錚々たるメンバーをグリーンウッドは超えてきたということです。20歳になる今年の10月1日まで、ゴールを決める度に記録を更新していく事になります。
③カバーニ途中出場から最多得点記録
65分、ゴールを挙げたグリーンウッドを火曜日のレスター戦に温存しておく為もあってベンチに下げ、代わりにカバーニをピッチへ送り出しました。
公式戦直近5試合で6ゴール3アシストを記録。グリーンウッドと共に絶好調をキープしているエル・マタドール。ローマ戦の活躍も素晴らしかったですが、ヴィラ戦でも途中出場からダメ押しの3点目を87分に決めています。
*ローマ戦2ndレグのカバーニの記事はこちら

ピッチに立つとすぐに存在感を見せたカバーニ。裏を取る動き、自陣まで戻ってのプレスバック、ゴール前のクリアなど、随所にコンディションの良さが垣間見れましたね。ゴールの時の動き出しは完璧。ローマ戦の2点目と同じような形でしたが、今回はラッシュフォードからのピンポイントクロスでした。
このゴールによりカバーニは途中出場でのゴール数が5点になりました。これはユナイテッドの選手がプレミアリーグで1シーズンに記録した途中出場からの最多得点記録に並んだとのこと。他にはハビエル・エルナンデス(10/11シーズン)とスールシャール(98/99シーズン)も同じく5ゴールだそうです。この2人といえば「スーパーサブ」。カバーニもその系譜を受け継いでいる様ですね。
④マグワイア連続出場記録途切れる
78分に怪我の為ピッチを後にしたマグワイア。エル・ガジと接触した際、上から乗られ足首を捻った形となりました。マグワイアは試合後インスタグラムで「大したケガではなく、すぐにプレーできることを願っている」とコメント。スールシャール監督は「ケガの程度はわからない。火曜の試合に間に合うかもしれないし、間に合わないかもしれない」と語っていますが、レスター戦はどちらにしろ休ませるべきでしょう。
この交代により、マグワイアのユナイテッド加入以来続けてきた、リーグ戦フル出場記録が71試合で止まりました。ちょっと信じられない記録です。しかもコロナによる過密日程が顕著だったシーズンで尚更です。マグワイアは頑丈で頼もしいですが、今シーズンのリバプールのファン・ダイクの離脱が、チームに与えた影響の様になる可能性もあります。マグワイアの負担を下げる為にも夏にCBの獲得は必要だと思いますね。
ヴィラ戦はマグワイアに代わってバイリーが出ましたが、76分から試合終了までに5本のシュートを打たれています。一概にマグワイア離脱の影響とは言えませんが、やはり大黒柱がいない感は否めませんね。思ったより重症で、リーグ戦は厳しかったとしても、EL決勝には間に合ってほしいですね。
👿まとめ
先制を許し相手にペースを握られた前半から、生まれ変わって後半逆転。後半何が変わったのか、はっきりわかるような戦術的変更はなかったのですが、敢えて言うなら、フレッジ、マクトミネイの関係ですかね。
前半はフレッジが前目、マクトミネイが下り目のポジショニング。両チームともに4-2-3-1だったので、2セントラルの所はお互い数的優位となります。前半バークリーが左(ユナイテッドの右)に寄っていたこともあり、マクトミネイの方に負担があって、フレッジは比較的自由がありました。
後半、フレッジを余り前へ出さない事で、マッギンを釣り出し、ポグバが中に絞るスペースが生まれやすくなりました。意図した修正だったかどうかはわかりませんが、そこが先制点へと繋がったポイントとなったかもしれません。
しかしながら、チーム全体の動きが良くなった事は確かで、今シーズン何度も見せてきた試合後半のギアアップでした。
この試合で生まれた記録は、今シーズンのユナイテッドを象徴していると思います。2位を確実なものにする為、シティにプレッシャーを掛けるためにも絶対勝利が必要な試合でしたが、ユナイテッドはしっかりやってのけました。

ヴィラvsユナイテッド スタッツ 第35節

試合結果 第35節
この結果シティの優勝ディレイに成功。5位ウェストハムが敗れた為、CL権獲得の4位以内が確定しています。また、シティが5敗目を喫した為、ユナイテッドの4敗がリーグ最小となっています。
次節はオールド・トラッフォードでのレスター・シティ戦。5月12日(水)2:00キックオフ。中1日超過密日程。スタメンに注目しましょう!カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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