【21-22夏の移籍情報】退団・放出リスト大予想 Part.2 ~若手選手達の新シーズン~

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こんにちはMasaユナイテッドです。

今回は、21-22シーズン、ユナイテッドから放出される可能性のある選手の現状まとめのPart.2です。主に、将来的にトップチーム定着を目指す若手選手が中心となっています。

*Part.1はこちら

【21-22夏の移籍情報】退団・放出リスト大予想 Part.1 ~サブメンバー達の新シーズン~
21-22夏の移籍情報 新シーズンの退団、放出が噂される選手の現状をまとめました!

7月6日、ユナイテッドはプレシーズンのトレーニングを開始しました。そのメンバーはレンタルバック組も含めた若手選手が中心。トップチームでの出場機会を得るためのアピールが早速始まっています。

この中でレンタルあるいは退団でチームを離れるのは誰か?そしてトップチームでのチャンスを掴むのは誰なのか?現状をまとめました!

以下項目です。

*注1:各選手のサラリーに関してはこちらのサイトを参考にしました。どこまで正確な数字かは不明ですのであくまでも参考程度にお願い致します。

www.spotrac.com

注2:各選手の立場は主力>ローテーションメンバー>バックアッパー>未来の主力候補>構想外と位置付けています。

①アクセル・トゥアンゼベ(23)

20-21成績(PL):9試合
クラブでの立ち位置:バックアッパー
現契約:2022年6月30日
サラリー:50,000£/week
市場価値:8m€
移籍の噂:アストン・ビラ(レンタル)

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昨シーズンの終盤戦、マグワイアの負傷離脱を受けて出番が回ってきたトゥアンゼベ。パフォーマンス自体も悪くなく、第4のCBとしてある程度計算できる存在に。しかしながら、新シーズンのユナイテッドは新たなCB獲得を目指しており、さらに序列が下って出場機会が減ることが予想されています。

アカデミー時代、将来を嘱望されたトゥアンゼベですがもう23歳になりました。選手としては、これからの数年間でキャリアピークになっていかなければならない年齢です。今何よりも必要なのはプレー時間です。もちろん自身の怪我の為に、能力を発揮できていない部分はあるのですが、このままユナイテッドにいてもそう簡単に出番は増えないでしょう。

そんなトゥアンゼベに対して、再ローンでの獲得を目指しているのがアストン・ビラです。トゥアンゼベは2018年冬から1シーズン半、ビラにローンで加入。プレミア昇格に貢献しました。ビラのディーン・スミス監督はトゥアンゼベを高く評価しており、ユナイテッドで出番の限られているトゥアンゼベに、救いの手を差し伸べる可能性は大いにあります。

トゥアンゼベのローン移籍には賛成なのですが、ローンに出る時期は慎重になる必要があります。ユナイテッドのCB陣は、マグワイアとリンデロフがユーロに参戦。バイリーも東京オリンピック2020に参戦します。この3人は8月14日の開幕戦に間に合わない可能性があります(リンデロフは大丈夫かな...)。さらに噂される新CBもユーロに参加した選手ならば同様です。仮に間に合ったとしても調整不足は免れないでしょう。そうなった場合にはトゥアンゼベに残ってもらう必要が出てきます

②ディオゴ・ダロト(22)

20-21成績(セリエA):21試合1G1A
クラブでの立ち位置:バックアッパー
現契約:2023年6月30日
サラリー:25,000£/week
市場価値:10m€
移籍の噂:ミラン(レンタル) レアル・マドリー

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昨シーズン、ミランへシーズンローン。セリエAで21試合に出場し、リンガード同様レンタル移籍の成功例となりました。カテナチオの国(もう古いか...)でのプレーは、やや軽かったダロトのディフェンス面を改善し、一回り大きくなって帰ってきました。実際、シーズンオフにはポルトガルU21代表のレギュラーとしてヨーロッパ・U-21チャンピオンシップに参戦。惜しくも決勝でドイツに敗れるも、準優勝に大きく貢献しました。さらにユーロ2020にも、カンセロの負傷離脱により、A代表に追加招集されるなど大きく飛躍したシーズンとなりました。

しかし、ユナイテッドに戻るとなると障壁が存在します。ユナイテッドではワン=ビサカが右サイドバックの絶対的なレギュラーであり、この牙城を崩すのは至難の業です。ダロト本人もそれは理解しており、またユナイテッドがキーラン・トリッピアーの獲得に興味を示していることから、ユナイテッドを離れることを望んでいます。ミランは買取オプション付きの1年レンタルをオファーしましたが、ユナイテッドはこれを拒否。あくまでも買取義務付きのレンタルしか受け付けないようです。さらにレアルもダロトに興味を持っていると報じられました。アンチェロッティ監督がエバートン時代に興味を持っていたというのが根拠のようですが、1500万€ほどであればユナイテッドは放出すると言われています。

正直ダロトの問題は、少々センシティブです...。ユナイテッド的にはトリッピアーを右サイドバックの理想的なバックアッパーと見なしています。あくまでも欲しいのは「バックアッパー」なのです。ダロトを放出しても良いと考える一方で、トリッピアーが取れなければダロトに残ってもおうとクラブは考えています。ダロトは新シーズン、サイドバックの補強があれば移籍(レンタル)。なければ残留でしょう。

③ブランドン・ウィリアムズ(20)

20-21成績(PL):4試合
クラブでの立ち位置:バックアッパー
現契約:2024年6月30日
サラリー:65,000£/week
市場価値:10m€
移籍の噂:サウサンプトン(レンタル)

トップチームデビューとなった19-20シーズンにはPL17試合に出場し、ショーのバックアッパーを務めたウィリアムズですが、昨シーズンは出番が激減。リーグ戦わずかに4試合に留まりました。右SBのワン=ビサカ への依存度の高さを考えると、ウィリアムズにとってはチャンスでしたが、あまり使われなかったということは監督にとっては不十分だったということ。昨シーズンは持ち前のガッツが鳴りを潜め、攻守に渡って中途半端だった印象です。

ウィリアムズには、昨シーズンから継続的にサウサンプトがレンタルでの獲得に興味を示しています。セインツの右SBはカイル・ウォーカー=ピータースとバレリがいますが、左サイドバックはバートランドが契約満了で退団。手薄になることもあり、もし加入となればそこそこ出場機会がありそうです。ハーゼンヒュットル監督の指導を受けられるというのも大きな魅力だと思いますし、プレミアのチームでプレーできるというのも成長するチャンスです。

トリッピアーの獲得となれば、このままユナイテッドに居ても状況はますます厳しくなります。武者修行に出るべきでしょう。

④ジェームズ・ガーナー(20)

20-21成績(チャンピオンシップ):40試合4G1A
クラブでの立ち位置:未来の主力候補
現契約:2022年6月30日
サラリー:NA
市場価値:4m€
移籍の噂:ノリッジ ブライトン レンジャーズ(レンタル)

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昨シーズン前半はチャンピオンシップのワトフォードへ、後半はノッティンガム・フォレストへのローン移籍を経験したガーナー。グリーンウッドやチョンと同期の有望株は、ノッティンガムで4ゴールを上げ、印象に残るパフォーマンスを披露しました。ワトフォードではCMで起用されボックス・トゥ・ボックスの役割を任されましたが、ノッディンガムではボランチで起用されました。ガーナーの良さが出るのは中盤の底だということが証明されたレンタル移籍となりました。

新シーズンのガーナーも微妙な立場になります。その広い視野と抜群のパスセンスは是非プレミアで試したい一方で、ディフェンス面の不安から出場機会は限定的になることが予想されます。まずはプレシーズンでスールシャール監督が見極めると思いますが、本人としては継続してプレーしたいはず。一部報道ではクラブ側もプレミアのクラブへのローン移籍を検討していると報じています。

興味を示しているのはノリッジ、ブライトン、レンジャーズ。カマヴィンガ獲得となれば、ユナイテッド残留の可能性はほぼなくなります。プレミアのクラブへのレンタルがベターかもしれませんね。

⑤タヒス・チョン(21)

20-21成績(ブンデス ジュピラー):14試合1A 7試合4A
クラブでの立ち位置:未来の主力候補
現契約:2022年6月30日
サラリー:20,000£/week
市場価値:4m€
移籍の噂:バーミンガム(レンタル)

ガーナー同様、昨シーズンはローンで過ごしたウィンガーのタヒス・チョン。シーズン前半はブレーメン、後半はベルギーのクラブ・ブルッヘへ移籍しました。ブレーメンでもブルッヘでもまずまず出番を貰いましたが、ブレーメンでは尻すぼみ。ブルッヘでは加入してすぐに3アシスト挙げましたが、その後はフィリップ・クレメント監督の信頼を失いました。

チョンはユナイテッドのプレシーズンのトレーニングに参加していますが、今シーズンもローンで放出される見込みです。チャンピオンシップのバーミンガムがチョン獲得レースを制したと報じられています。正式決定はまだですが(7月9日決定)、昨シーズンはペリストリとアマドという2人のウィンガーを、そして今シーズンはサンチョが加わるためウィングのポジションに空きがありません。ローンに出るのは懸命な判断ですが、チョンもユナイテッドとの契約が来年で切れます。ユナイテッドに延長オプションを行使してもらえるのか、それとも契約満了により退団となるのか。チョンにとって大事なシーズンとなります。

⑥ファクンド・ペリストリ(19)

20-21成績(ラ・リーガ):12試合
クラブでの立ち位置:未来の主力候補
現契約:2025年6月30日
サラリー:19,231£/week
市場価値:6m€
移籍の噂:アラベス(レンタル)

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昨シーズンの夏に、ペニャロールから加入したペリストリは当初U23でプレー。8試合に出場して2G1Aを記録しました。その後冬の移籍でスペインのアラベスへレンタル移籍を果たします。アラベスではラ・リーガに12試合に出場。得点、アシストこそありませんでしたが、アトレティコ・マドリー戦ではマン・オブ・ザ・マッチを獲得するなど存在感を見せました。アラベスのパフォーマンス・マネージャー(?)のレス・パリ―氏はペリストリを称賛。「19歳でラ・リーガで自分を表現できた。彼はとても勇敢なプレーヤーだ」と語っています。ウルグアイ人であるペリストリは、スペインの水にすぐ慣れたことも大きかったと思いますが、確かにアラベスでは愛されていたようです。

今シーズン、ユナイテッドはペリストリをどのように扱うのかまだ決定していません。仮にユナイテッドに残るとなると、主戦場はU-23になるでしょう。そしてたまにトップチームに呼ばれるという形になる事が予想されます。潜在能力の高いペリストリですが、流石にトップチームに割って入るのはまだ不可能です。そうなると、再度ローン移籍するのがベターな選択肢だと思います。アラベスは再度のレンタルを希望しており、クラブ・ブルッヘも興味を持っているようですが、ラ・リーガのレベルでプレーできる方が良いことは言うまでもないでしょう。

その一方で、マンチェスターに馴染む前にレンタルに出ているのはやや不安な要素。母国の先輩であるカバーニは、もしかしたら今シーズンで退団になるかもしれません。カバーニがいる間に、ユナイテッドに馴染んでおく方が良いのかもしれませんね...。

⑦アマド・ディアロ(18)

20-21成績(PL):3試合1A
クラブでの立ち位置:未来の主力候補
現契約:2025年6月30日
サラリー:NA
市場価値:18m€
移籍の噂:なし

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昨年の夏の移籍、10月5日にユナイテッド移籍合意を発表し、2021年1月にアタランタから加入したアマド・ディアロ。U-23では加入早々3試合で4G3Aと結果を出し、すぐさまトップチームに呼ばれます。ヨーロッパ・リーグには4試合1ゴール、プレミアには3試合に出場し1アシストと、短い出場時間ながらポテンシャルの高さを見せてくれました。最大3700万ポンドとなる移籍金が、伊達ではない才能を有するアマド。抜群のドリブルテクニックと献身的なプレッシングは将来が非常に楽しみなプレーヤーです。

しかしながら、今シーズンのアマドは難しい立場に立たされることが予想されます。サンチョの獲得により、トップチームでの出番が制限される事が予想されます。本来なら、19-20シーズンのグリーンウッドのような使われ方で一気に才能を開花させたいところですが、それは難しい状況です。さらに、アマドは東京2020オリンピックのコートジボワール代表メンバーに選出されました。これにより、ユナイテッドのプレシーズンに参加できない事が決定。シーズンスタートに出遅れる形になります。

アマド自身は、ユナイテッドに残ってポジション争いを挑む心構えです。クラブ側はローン移籍の可能性を考慮していますが、今シーズンはチームに残し、ウィングに限らず10番やセカンドストライカーなど幅広く起用し、経験を積ませるプランもあるようです。さらにアマドの去就にはジェームズが影響する可能性も。ウィンガーの4番手を争そうライバルでもあるジェームズがチームに残るのか、ローンなどで出るのか...。両者がチームを去る事はまずないでしょう。どちらか一方は残るはずです。

👿まとめ

今回取り上げたのは、将来的にチームに貢献することが期待される若手選手が中心です。昨シーズン、ローン移籍を経験して戻て来た選手も何人かいますが、手ごたえのあった人、今一つ実力を発揮できなかった人、それぞれいます。彼らにとってプレー時間が重要なのは当然ですが、一方でユナイテッドでの成功を夢見てもいます。

こういった若手選手をチームに残す、ローンで出すという判断は常に難しく、ほとんどの場合選手側の思うようにはいきません。ユナイテッドは若手の育成に長けたクラブですが、最終的にトップチームに定着できるのはほんの一握りの選手です。ローンでの経験、ユナイテッドに残って一流選手とトレーニングできる経験、どちらも凄く重要な要素です。

トゥアンゼベ、ガーナー、チョンのアカデミー出身の3人は、今シーズンが契約最終年になります。シーズンが終わるまでにはユナイテッドでの未来が決定することになります。この3人を評価していないわけではないのですが、正直トゥアンゼベとチョンはユナイテッドを離れた方が、今後のキャリアの為には良いと思います。ガーナーはトップレベルの経験をさせたい選手。しかし、出場時間が減る事で成長を鈍化させたくないというジレンマです...。

ダロトは、ポルトからモウリーニョが連れてきた選手(アカデミー出身でない)ということもあり、やや扱いが雑な印象も受けますが(笑)、ミランでの成長はワン=ビサカと競わせるべきだと個人的には思います。左やWBでもプレーできるのも使い勝手は良いはずです。

そして注目はアマドでしょう。アマドは「本物」の匂いがプンプンします。決して扱いを間違って、腐らせてはいけないタレントです。オリンピックでも注目ですね。

恐らく今回取り上げた7人のうちの多くはローン移籍することになるでしょう。そして、その穴をその下の世代、ショレティレ、ハンニバル、フィッシュ、レアードなどが埋める形になると思われます。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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