【21-22夏の移籍情報】エドゥアルド・カマヴィンガ スカウティング・レポート【超逸材】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

6月27日、フランス「RMC Sport」が、ユナイテッドがレンヌの18歳MFエドゥアルド・カマヴィンガに興味を持っており、代理人と会談する準備ができていると報じました。

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16歳でリーグ1デビューし、20-21シーズンはクラブで背番号10を背負うカマヴィンガは、期待のティーンエイジャーとして世界トップクラスの評価を得る逸材です。

そこで今回は、カマヴィンガに関する情報をまとめスカウティング・レポートとしました!どんなプレーヤーなのか?ユナイテッド移籍はあるのか?

以下項目です。

①プロフィール

エドゥアルド・カマヴィンガ
現所属:スタッド・レンヌ
国籍:フランス/アンゴラ/コンゴ民主共和国
年齢:18歳
身長:182cm
20-21成績(リーグ1):35試合1G2A
市場価値:55M€
現契約:6/30/2022

エドゥアルド・カマヴィンガは2002年11月10日、アンゴラの飛び地であるカビンダのミコンゲで生まれました。1歳の時に家族でフランスに移住します。最初はリールに到着し、リールとアミアンの福祉に助けられながら、最終的にレンヌから40キロ離れたブルターニュのフジェールに身を寄せました。

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幼いころはサッカーにはあまり興味がなく、母親(かあちゃんソックリ!)の勧めで柔道を習い、それを楽しんでいたそうです。しかし家の中でサッカーをし、モノを壊してしまったので父親はカマヴィンガをサッカークラブに通わせることに。7歳の時に、地元のドラポー・フジェールに入団。当時のコーチであるニコラ・マルティネ氏は「彼が何か特別なものを持っていることに気づくのに時間はかからず、すぐに自分よりずっと年上の子どもたちと一緒にプレーするようになった」と振り返っています。

サッカーの才能に目覚めつつあった2013年には、引っ越したばかりの新居が全焼。その時、父親から「お前は家族の希望だ。お前が家族を育てるんだ。」と言われたそうです。その言葉通り、2013年の後半にはスタッド・レンヌのスカウトの目に留まりユースアカデミーに入団する事になります。レンヌのユースで頭角を現し。わずか15歳でリザーブチームでプレー。13試合に出場し4ゴールを挙げています。16歳になった2018年12月にはレンヌとプロ契約。同クラブの史上最年少記録となりました。2019年4月のアンジェ戦でトップチームデビュー。これもレンヌの最年少記録となっています。監督のジュリアン・ステファンは「エドゥアルドは素晴らしいキャリアを積むことができるし、我々は彼が潜在能力を発揮するためにあらゆることをするだろう」と無限の可能性を認めています。

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2019年にはフランス国籍を取得。17歳の誕生日の翌日、カマヴィンガはU-21のフランス代表に招集され、ジョージア戦でデビューしました。クラブでは19-20シーズン第2節のパリ戦で孤軍奮闘の活躍を披露。アシストをマークし世界中から注目されることとなります。12月のリヨン戦で初ゴールをマーク。19-20のリーグ1は、コロナパンデミックの影響で28節でシーズン終了となりましたが、カマヴィンガは17歳ながら25試合に出場し1ゴール2アシストを記録し、チームの3位獲得に貢献しました。

20-21シーズン、背番号10を背負ったカマヴィンガは開幕リール戦でアシスト、モンペリエ戦ではゴールを記録し開幕ダッシュに貢献。その直後のUEFAネーションズリーグでは、ポグバがコロナ陽性反応の為代表を欠場。その代わりにカマビンガがフランスA代表に招集されました。9月8日のクロアチア戦でデビューを飾っています。これまでにカマヴィンガはフランスA代表で3試合でプレー。1ゴールを記録しています。

10月にはチャンピオンズリーグでもプレー。4試合に出場しています。20-21シーズンは公式戦トータル39試合1ゴール4アシストを記録。リーグ戦では3試合に欠場したのみ。チームの主力としての地位を確立しています。

②プレースタイル

19-20シーズンのレンヌの基本フォーメーション は4-4-2でした。カマヴィンガは右の中盤センターでの出場が多く、表記的にはDMFとなっています。しかし、相方となる左センターには、かつてブラックバーンやストークでもプレーしたエンゾンジが起用されており、エンゾンジの方が専ら守備のタスクをこなし、カマヴィンガはバランスを取る役割だったというのが実情だと思います(エンゾンジはシーズン後半に加入)。

20-21シーズンには基本フォーメーションが4-3-3になり、右のIHを任されました。カマヴィンガの特徴の一つが、このユーディリティ性で4番でも8番でも対応できるということがあります。ちなみに本人は8番の役割が気に入っており、自分はBOX to BOXのプレーヤーだという認識のようです。

レフティのカマヴィンガのストロングポイントは3つ。ドリブルとパス、そしてタックルです。非常に足元の技術が高く、プレスに来る相手をいなすドリブルが得意。昨シーズンのリーグ戦では90分あたり2.66回のドリブルを試行。トータル71回はチーム2位の回数です。成功率は69%で30回以上のドリブル試行者の中では2番目の成功率を誇ります。

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パスはトータル1621本(6位)、成功率89.3%を記録。キーパスは90分当たり0.71とあまり多くないですが、ファイルサードへのパスは5.84回とチーム4位の成績です。左足から繰り出すパスは精度が高く、レフティらしい柔らかいパスを出します。左利きながら右サイドに置かれている為、ダイヤゴナルに左サイドへ展開、もしくはゴール前に走り込む逆サイドの選手へロブパスなどが目立ちます。

どこかのライトバック同様(笑)、タックル好きを公言しているカマヴィンガはトータル111回のタックルで圧倒的チームトップ。90分当たりでも4.16回で実質トップの数字を叩き出しています。182cmの恵まれた体格と、柔道で培った柔軟性を活かしたタックルはカマヴィンガの大きな武器です。プレス回数もトータル628回でトップと対人守備の積極性を示しています。その分、ファールもトータル56回(2.10/90)と最多ですが、おもしろいのは被ファール数も53回で3番目に多くなっていること。攻守両面で関与していることがわかります。

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改善点を挙げるとすれば、やはり右足が使えないこと。多くの左利きのプレーヤー同様、カマヴィンガもほとんどのプレーを利き足のみで行っています。プレスの強いプレミアでプレーするのであれば、ある程度の改善が必要かもしれません。

このようにカマヴィンガが評価されるのは18歳にしてレンヌの主力としてプレーしている事もありますが、攻守両面で高いクオリティを見せている為です。Goalが毎年行っている「NxGu」のランキングでも2位になるなど軒並み評価が高いカマヴィンガ。正に無限の可能性を秘めた逸材だと思います。


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③移籍の可能性

カマヴィンガとレンヌの契約は2022年6月まで。残り1年となりますが、契約延長を拒否しています。これを受けてレンヌも現金化する為に、適切なオファーがあれば応じる構えを見せています。一方で「RMC」によると、レンヌはカマヴィンガの移籍金を1億ユーロに設定。代理人にもそのように伝えたようです。レンヌのオーナーであるフランソワ・ピノー氏は、世界で27番目の資産を持つ人物であり、移籍金を譲歩する可能性は低いと同メディアは予想しています。

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ユナイテッドは近々、カマヴィンガの代理人と会談を持つと報じられています。本格的に獲得に動くかどうかは現時点ではなんとも言えませんが、エージェント会社であるジョナサン・バーネット氏が代表を務める「ICM STELLAR SPORTS」は、ショーやジェームズ、ヘンダーソン、エランガなど多くのユナイテッドの選手の代理人を務めており、関係は良好です。この点は、カマヴィンガ獲得を狙うパリやレアル、バイエルンなどのクラブに対してアドバンテージがあると見られます。

しかしながら、本人の希望はフランス国内でのステップアップであり、パリへの移籍を希望していると報じられています。パリもカマヴィンガ獲得を優先事項の一つとしているという報道がある一方で、すでにワイナルドゥムを獲得し、ややダボついた中盤のメンバーの中に割って入るのは難しいように思います。

ユナイテッドはこれから獲得の可能性を探る事になると思いますが、サンチョを8500万ユーロで獲得し、CBの獲得も目指しています。いくら若手の有望株だとしても1億ユーロ出せるほどの資金はないでしょう。最終的には5000万ユーロ程になると見る向きもありますが、現状の獲得の可能性はそれほど高くないと思います。

④ユナイテッドにもたらすもの

当初、そのポジションからマティッチの後継者と思っていましたが、どちらかというとポグバに近いプレースタイルだと言えますね。本人もポグバのプレーを参考にしているとコメントしたことがあり、一部報道ではポグバの後継者と位置付けているものもありました。

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ユナイテッドは昨シーズンの夏の移籍で、当時バーミンガム所属のジュード・ベリンガムの獲得に後一歩まで迫りました。本人をキャリントンに招き、ウッドワードCEOやスールシャール監督とも会談しましたが、最終的に2500万ユーロでドルトムントへ移籍しています。その後の活躍はご存知の通り。18歳にしてクラブでは主力に成長し、イングランド代表としてユーロにも参加するほど評価を上げました。

カマヴィンガもベリンガムと同等の高い評価を得ていますが、ユナイテッドはベリンガムを逃した事を悔やんでおり、このポジションで中長期的に主力となる選手をスカッドに加えたいと考えています。

そしてそれは、近い将来起こるかもしれないポグバ退団に備えての事だと考えられます。来シーズンで切れる契約を未だ延長していないポグバ。ユナイテッドはもし、契約延長できなくても今シーズンポグバを売ることはないと思いますが、カマヴィンガ獲得はポグバの去就に多少影響される可能性はあります。

ユナイテッドはセントラルミッドフィールダーを補強ポイントとしていますが、カマヴィンガを即戦力とは考えていないでしょう。もちろんある程度の出場機会は得られるでしょうし、即チームにフィットできればレギュラー並みに使われるかもしれませんが、18歳でプレミア初挑戦となればある程度の猶予を与えるはず。未来への布石枠としてカマヴィンガに資金を使うのか、あくまでも今シーズンのタイトル奪取の為に、ライスやヌディディなどの即戦力を獲得するのか、今後の展開に注目しましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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