こんにちはMasaユナイテッドです。
移籍市場が開いて約1ケ月が経ちました。ユナイテッドはサンチョの獲得に成功。ヴァランやカマヴィンガなどの次なるターゲット獲得に向けて尽力しています。一方で、現在のスカッドからの退団や売却などはほとんど進んでいない状態で、プレシーズンのトレーニングがスタートしました。レンタルから戻った選手も多く、このままではかなりのボリュームのスカッドになってしまいます。
そこで今回は、現在のメンバーの中で、放出の可能性のある選手の現状をまとめたいと思います。なお、多いので2回に分けて記事を書きます。
この中から退団する選手は現れるのか?
以下項目です。
*注1:各選手のサラリーに関してはこちらのサイトを参考にしました。どこまで正確な数字かは不明ですのであくまでも参考程度にお願い致します。
注2:各選手の立場は主力>ローテーションメンバー>バックアッパー>未来の主力候補>構想外と位置付けています。
①ダビド・デ・ヘア(30)
20-21成績(PL):26試合32失点9CS
クラブでの立ち位置:ローテーションメンバー
現契約:2023年6月30日
サラリー:375,000£/week
市場価値:18m€
移籍の噂 アトレティコ・マドリー ローマ ユベントス バルセロナ
現在ユーロに参加中のデ・ヘア。去就はクラブに戻ってからになるでしょう。昨シーズンは、シーズン終盤にヘンダーソンに正守護神の座を奪われた形。さらにスペイン人のパートナー、エドゥルネさんとの間に第一子をもうけ、スペインに戻るのではないかと報道されました。ユナイテッド歴も加入から10年と節目だったこともあり、移籍する条件は整っていると言えます。しかし、デ・ヘア本人は新シーズンもユナイテッドでプレーするつもりのようです。まだデ・ヘアには、ユナイテッドの復権のために貢献できるという感覚があるのでしょう。セカンドキーパーという立場が基本になりますが、本人はポジションを奪い返すために戦う用意ができているのかもしれませんね。
デ・ヘアをスカッドに留めておく最大のデメリットは何といってもサラリー。チームトップ。プレミアでもNo.1の高給取り。稼働率とパフォーマンスに見合わなくなったこのサラリーをカットできるに越したことはないですが、そこはクラブの決めた事。責任を負うのももちろんクラブです。10年間の功績に敬意を払い契約を全うするのか、それとも売りに出すのかクラブは決断しなければなりません。売りに出すと言ってもデ・ヘアが納得するような給料を出せるのは恐らくパリぐらい。そのパリもドンナルンマの獲得が決まっており、実質デヘアを買えるチームは存在しません。デ・ヘア本人が環境の変化を望まない限り、少なくとも今シーズンは残留となると思います。
②フィル・ジョーンズ(29)
20-21成績:0試合
クラブでの立ち位置:構想外
現契約:2023年6月30日
サラリー:75,000£/week
市場価値:5m€
移籍の噂:ニューカッスル ウェスト・ハム
昨シーズンはついに1度もピッチに立たないままシーズンが経過。膝の怪我で長期の離脱という事ですが、ジョーンズに関しての情報は余りにも少なく、本当のところはわかりません。ジョーンズが最後にピッチに立ったのは、2020年1月のFAカップ4回戦トランメア戦まで遡ります。デ・ヘアと同じ2011年にユナイテッドに加入。最古参の1人でファギーの指導を受けた最後の選手ですが、今現在の怪我の状態や、チームと話をしているのかさえもはっきりしません。
一説によると、2019年2月の契約延長時に、クラブから2021年に在籍10周年の記念試合をすることを提案されたそうです。しかしジョーンズは、自身に人気がないことを分かっていたので、これを断ったそうです。そして、自分がインターネット上で一部の人から「ネタ」として扱われている事も自覚しており、家族がそれを目にした時(特に娘のアラリアちゃん)の事を危惧しているということもその記事には書いてありました。
愛すべきキャラのジョーンズですが、肝心のピッチ上で期待に応える成長を見せる事が出来てきませんでした。恐らくスールシャール監督の中では構想外ですし、監督の意図していない契約延長をしたのも、またまたクラブです。ジョーンズの状態が分からないので、移籍に関して言及もできませんが、本当に怪我だけであれば治り次第スカッドに戻ってくるはずです。将来はそれからということになるでしょう。
③ジェシー・リンガード(28)
20-21成績(PL):16試合9G5A(ハマーズ)
クラブでの立ち位置: ローテーションメンバー
現契約:2022年6月30日
サラリー:75,000£/week
市場価値:22m€
移籍の噂:パリ インテル レアル・マドリー
昨シーズン、冬にローン移籍したウェスト・ハムで16試合9G5Aと鮮やかな復活劇を見せたリンガード。プレッシャーから解放され、フットボールの楽しさを思い出したリンガードは、キャリアベストに近いパフォーマンスを見せてくれました。ウェスト・ハムへの完全移籍という選択肢もありましたが、本人は7歳から所属しているユナイテッドへの帰還を選択。しかしポジション争いは熾烈な上に、サンチョの加入も決定。コンスタントにプレーすることは恐らく不可能になります。
このようなチーム事情と、契約も来年に切れることからクラブ側は、適切なオファーがあれば耳を傾けると思われますが、一方でスールシャール監督を始め、チームメイトとも信頼関係の厚いリンガード。彼の復活はチームの喜びでもあり、新シーズンを共に戦いたいと思っている選手も多いです。少なくとも、19-20シーズンのような低空飛行になる事はないと思いますし、限られた出番にはなりますが頼れるサブメンバーとしてリンガードに期待したいと思います。クラブを離れるのは来年ですかね...。
④アンドレアス・ペレイラ(25)
20-21成績(セリエA):26試合1G2A(ラツィオ)
クラブでの立ち位置 :バックアッパー
現契約:2023年6月30日
サラリー:30,000£/week
市場価値:8m€
移籍の噂:ラツィオ
昨シーズン、ラツィオへレンタル移籍し、リーグ戦26試合1G2Aを記録したペレイラ。26試合と言えば多いように思いますが、スタメンはわずかに3試合。90分のフル出場は1試合のみとなっています。本人はラツィオに居心地の良さを感じたようですが、ラツィオ側はローン移籍の際に付随していた買取オプションを行使する可能性は低いと見られています(再レンタルは検討)。
一時的にユナイテッドに戻っているペレイラですが、トレーニング初日には姿を確認できませんでした。報道によると、ペレイラ本人はカタールワールドカップでプレーする可能性を見出すために、プレー時間の確保を最優先に考えているようです。つまりは、ユナイテッドから出ることを望んでいると思われます。まずは、スールシャール監督と話し合ってからの決断になりますが、残り2年の契約を全うする前に、移籍先を探すことになりそうです。
⑤ダニエル・ジェームズ(23)
20-21成績(PL):15試合3G1A
クラブでの立ち位置 :バックアッパー
現契約:2024年6月30日
サラリー:45,000£/week
市場価値:18m€
移籍の噂:ブライトン レスター
ユーロ2020に参戦し、印象に残るプレーを見せてくれたデイビッド・ジェームズ(笑)。そんなジェームズですが、ユナイテッドでの立場に暗雲が垂れ込めています。恐らく、サンチョ獲得で最も出番が奪われるのがジェームズではないでしょうか?ジェームズのスピードは、ユナイテッドのカウンター戦術にとっても大きな武器ですが、フィニッシュに絡むプレーに課題を残しており、ウェールズ代表でのようなパフォーマンスをクラブで見せられていないことも事実。加入シーズンの19-20は印象に残る活躍を見せてくれましたが、昨シーズンは苦戦。終盤戦は復活の兆しを見せましたが、移籍市場がオープンするたびに放出(レンタルも含めて)の噂が出ている状況です。
直近では、ブライトンがジェームズ獲得を目指すという報道が…。ブライトンを率いるグレアム・ポッター監督は、ジェームズのスウォンジー時代の指導者でもあり、ジェームズを評価する人物。ユナイテッドは2000万ポンド程であれば売却に踏み切るのではないかと報じられています。しかし、個人的には完全移籍の可能性は低いと思っています。2024年まで契約を残していますし、そこまで失望されるようなパフォーマンスでもありません。より成長するためのレンタルでの放出というプランがベストかなと思います。
⑥ドニー・ファン・デ・ベーク(24)
20-21成績(PL):19試合1G1A
クラブでの立ち位置:ローテーションメンバー
現契約:2025年6月30日
サラリー:120,000£/week
市場価値:30m€
移籍の噂:レアル・マドリー アヤックス
昨シーズン加入し、期待が大きかっただけに失望も大きくなってしまったファン・デ・ベーク。結局最後まで彼の良さが出ないままシーズンが終了してしまいました。そのうっぷんを晴らしたかったユーロ2020も怪我の為出場できず。失意のシーズンとなりましたが、新シーズンは心機一転巻き返しを図りたいところです。
そんなファン・デ・ベークにはレアルがレンタルでの獲得を狙っているという報道があります。レアルは格安でファン・デ・ベークを獲得することを希望し、レンタル料200万ポンドほどでのレンタルを想定。その上で買取オプションを設定し、来夏の完全移籍を検討すると報じられています。もともとユナイテッド移籍前にはレアル移籍が盛んに報じられ、一時は合意報道もありました。
しかし、スールシャール監督はファン・デ・ベークの決して不平を漏らさず、トレーニングに打ち込むプロ意識を高く評価しており、構想外にするつもりはありません。新シーズンもチームに留まり、ポジション争いを挑む事になると思います。
⑦アントニー・マルシャル(25)
20-21成績(PL):22試合4G5A
クラブでの立ち位置:主力
現契約:2024年6月30日
サラリー:250,000£/week
市場価値:45m€
移籍の噂:レアル・マドリー
昨シーズン、リーグ戦わずかに4ゴール。低調なパフォーマンスはシーズンを通して続き、最後は怪我を負ったマルシャル 。パフォーマンスの低下に加え、前線での運動量の少なさ、サイドに入っても守備のタスクをこなさず、加えてボールロストした際も取り返しに行かないなどもあり、マルシャル放出を望む声は一定数あるのは事実。
マルシャル の代理人がレアルへ逆オファーを送ったという噂もありますが、新シーズンでのマルシャル放出はまずないでしょう。サンチョが加入したとは言え、ストライカーは35歳のカバーニ1人。グリーンウッドもトップにカウントされますが、基本的にはマルシャルは主力として扱われると思います。契約も2024年まで残しており、市場価格も45m€と高く、サラリーも破格。実際買い手がつく事は難しいと思います。
ユナイテッドは来年の夏にストライカー獲得を目指すと言われており、今シーズンは獲得がなければ放出もないと予想されます。
👿まとめ
獲得報道が次々出る中、放出の動きがほとんどないユナイテッドですが、こうして見ると売却の可能性が高いのはペレイラのみ。市場的に一番需要がありそうなのはリンガードですが、基本的に選手の意思がなければ売却することはしないと思います。
そもそもユナイテッドは、選手獲得予算に売却益を見込んでいないので、売却を急いでいないという事情と、やはりユナイテッドの選手はサラリーの高さがネックとなって、中小クラブには手が出ないという事情もあります。また、無闇やたらに契約延長をしている印象が強く、この契約延長による給料アップと縛りで自らの首を絞めている側面もあります。
そういったことからも、どうしてもプレー時間を確保したいという選手は、レンタルで出るのが最も可能性が高い選択肢となりそうです。ただし、新シーズンのパフォーマンス次第では、放出に踏み切る選手も出てくると予想されます。新シーズン、彼らがチームに貢献することがタイトル獲得に不可欠であることは言うまでもありませんが、ダボついたスカッドで思うように出場機会が得られず、不満分子化する事態は避けなければなりません。
いずれにせよ、例年放出は移籍市場が閉まる直前が多いので、まずはプレシーズンや主力のコンディションが整っていないシーズンスタート時に、アピールすることが不可欠でしょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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