【21-22選手名鑑】ジェイドン・サンチョ No.25【マンチェスター・ユナイテッド】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

今回は21-22シーズンの新加入選手 「ドリブルキング」

ジェイドン・サンチョを紹介します!

*なおこの記事は2021年9月4日時点での内容になります。ご了承下さい。

以下項目です。

①プロフィール

選手名:ジェイドン・マリク・サンチョ
生年月日:2000年3月25日
国籍:イングランド
身長:180cm
ポジション:LWG RWG
背番号:25
チームキャリア:ワトフォード(2007~2015)→マンチェスター・シティ(2015/3~16-17)→ドルトムント(17-18~20-21)→ユナイテッド(21-22~)
利き足:右
契約終了年:2026年6月30日(1年延長オプション付き)

ジェイドン・サンチョはサウス・ロンドンのサザーク区出身。両親はトリニダード・ドバコからイギリスに移住してきました。サンチョは放課後は、仲間たちとストリートサッカーに夢中で、その時に培ったスキルは現在にも影響しています(この頃はチェルシーファンでランパードがアイドル)。7歳でワトフォードのアカデミーに入団。しかしケニントンの自宅からワトフォードまで通える距離ではなかったため、ロンドンにあるワトフォードのパートナー校であるヘアフィールドアカデミーに寄宿生として通います。

11歳の頃にはチェルシーやアーセナルに関心を持たれる存在になり、本人もロナウジーニョやネイマールのスキルを熱心に研究していたそうです。そして14歳になるとプレミア各チームのスカウトが次々訪れ、結局サンチョはマンチェスター・シティと契約する事になります。2015年3月にシティのユースへ加入。シティでも印象的な活躍を続け16-17シーズンには16歳にしてU18で14試合12G4A、U23で7試合3G2Aを記録します。この活躍を受けて、次の17-18シーズンのシニアのプレシーズンツアーに招集されますが、サンチョは出場機会の保証を理由にこれを拒否。ツアー後のトレーニングにも戻らず、シティ退団を決意します。

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2017年8月31日、サンチョは800万£の移籍金でドルトムントに加入。17歳にして背番号「7」を託されます。17-18シーズンはブンデス12試合1G4Aを記録。香川やプリシッチ、ロイスらとポジション争いをする存在になっていきます。18-19シーズンはサンチョ飛躍のシーズン。リーグ戦全34試合に出場し12G18Aを記録。ブンデスリーガの年間最優秀選手に選出され、2019年の「Goal」が選ぶ『NxGn』、すなわち2000年1月1日以後に誕生した10代の世界ベスト50ランキングで1位に輝きました。さらに2018年10月にはイングランドA代表デビューも飾っています。

19-20シーズンはDFLスーパーカップのバイエルン・ミュンヘン戦では決勝点を決め、自身初のタイトルを獲得すると、ブンデスで32試合17G17Aを記録。ブンデスではゴール、アシストともに15以上記録した初の10代の選手となりました。2020年5月31日、第29節のSCパーダーボルン07戦ではキャリア初となるハットトリックも記録し、世界中のビッグクラブが注目する存在となります。

20-21シーズンは前半、怪我でコンディションが上がらず苦戦、後半にも怪我の為離脱を強いられますが、終わってみればブンデス26試合8G12Aと3シーズン連続の10アシスト越えを記録しています。さらにポカール決勝、RBライプツィヒ戦では2ゴールを挙げてチームを優勝に導きました。

そして2021年7月23日、マンチェスター・ユナイテッドへ8500万€の移籍金で加入が決定。2026年6月までの契約(1年の延長オプション付き)を締結したことが発表されました。

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②プレースタイル

2-1.ストロング・ポイント

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サンチョのストロング・ポイントはドリブルとチャンスメイク能力。ストリートで培った高度なテクニックと、ロナウジーニョやネイマールのスキルを研究した結果、世界でも屈指のドリブラーと称されるまでになりました。細かいタッチで相手の重心を崩し躱していくドリブルは圧巻。昨シーズンのリーグ戦90分当たりのドリブル成功数は3.97回。特に18-19シーズンは4.43回という素晴らしい記録を残しています。ちなみに昨シーズンのラッシュフォードは2.72回/90分でした。

チャンスメイクに関しては、3シーズン連続で10アシスト以上が示すように、ドリブルで相手選手2、3人を引き付け、フリーになった味方へパスを出すのがサンチョの得意なプレー。昨シーズンのリーグ戦でのSCAは90分当たり5.46回リーグで2位の好成績を収めています。90分当たりのキーパスは2.7本。これはブルーノの2.6本を上回ります。さらに、ブルーノのビッグチャンス・クリエイトは8回だったのに対してサンチョは14回記録しています。

さらに毎シーズンコンスタントにゴールも挙げており、90分当たりのゴール+アシスト数では18-19シーズン0.95、19-20シーズン1.30、21-22シーズン0.83と高い数値を記録しています。サンチョに関しては、分析記事がありますのでこちらも参考にして下さい。

【21-22夏の移籍情報】ジェイドン・サンチョ徹底分析【ユナイテッドへの適合性は?】
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2-2.ウィーク・ポイント

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サンチョのウィーク・ポイントはやはり守備面です。攻撃に特化した選手なので当然なのですが、守備面のスタッツは軒並み低くなっています。昨シーズンのドルトムントでは90分当たりのプレス回数でチーム内19位の11.1回と低く、守備での貢献は余りなかった印象です。しかしながら、18-19シーズンは20.0回/90分、19-20シーズンは16.2回/90分を記録しており、ルシアン・ファブレ監督の下ではプレスを掛ける意識が高かったことが伺えます。

戦術により変わってくるのは確かですが、サンチョは指示さえあれば自陣の深い位置まで戻ってディフェンスに参加するだけの献身性は持っています。ユナイテッドでは、どこまで守備のタスクを課せられるかわかりませんが、ラッシュフォードのようにカウンターの為に前線へ残るというのはあまりないと思います。最低限の守備もしつつ、攻撃時に能力を最大限に発揮する。それがサンチョに求められるタスクとなります。

2-3.課題

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シティに在籍していたとはいえ、トップデビューはしてなかったため、今回のユナイテッドがプレミアリーグデビューとなります。とてもスピーディーで当たりの激しいプレミアに、すぐ適応できるかを不安視する声もあります。開幕からの3戦を見るに、まだ得点に関与するようなプレーはできてはいませんが、プレスをいなす技術はかなり高く、すぐに適応できそうな予感はします。

そしてチームに馴染み、自分の良さを発揮できる環境を整えるという事も必要です。ユナイテッドではまだ表情が硬く、ピッチ上でもあまり自己主張しているようには見えません。緊張や遠慮があるのかもしれませんが、出来るだけ早くチームメイトにプレーを理解してもらい、自分らしいプレーができるようにする必要があります。このあたりは代表のチームメイトであるマグワイア、ショー、リンガードそして親友でもあるラッシュフォードが大きな助けとなってくれるでしょう。

もう1つは規律面。ドルトムント時代には遅刻の常習犯だった時期があります。2019年のCLバルサ戦では、遅刻により監督のファブレが激怒。先発落ちの処分を受けています。また、コロナ禍の中、タイミー・エイブラハム(現ローマ)のホームパーティーに参加するなど規律面で不安視する声も...。ユナイテッド加入により、さらに注目度は高くなっていきます。このあたりは意識を変える必要がありそうですね。

③エピソード

・幼馴染リース・ネルソン

幼少期、共にストリートサッカーに興じた仲間に、アーセナル所属(21-22シーズンはフェイエノールトにレンタル移籍)のリース・ネルソンがいます。幼馴染として、切磋琢磨して育った2人は現在でもとても仲良し。イングランドに戻ったサンチョに対してネルソンはオランダに行ってしまいましたが良き友であり、ライバルである事に変わりありません。

・サイス・ホームズ=ルイス(Sayce Holmes-Lewis)

そのストリート時代にサンチョの才能に気づき、ワトフォード入団を手助けした人物がサイス・ホームズ=ルイスなる人物。彼はサンチョ達に出会った時のことを「ヤツらは頭がおかしいと思った。いとも簡単にナツメグや嘘みたいな連係プレーを繰り出し、対戦相手を嘲笑っていたね」と語っています。ちなみにこの方現在はMentivityの創設者兼CEOになっており、ロンドンの子供達の支援活動を行なっているようです。HPにはサンチョやネルソンに言及しているところもあります。

sayceholmeslewis.com

・ラッシュフォードと親友

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サンチョはラッシュフォードとも仲が良いこともよく知られています。ラッシュフォードとの出会いはイングランド代表だったと言っているので2018年10月のサンチョのA代表デビューの時のようです。それ以来親交を深めている2人は2021年のシーズンオフにはプライベートジェットで一緒に旅行に行くほど仲良し。そしてサンチョ移籍発表を公式より先にラッシュフォードがするという珍事もありました(笑)

Q「サンチョの発表は?」A:ラッシュ「Yes ×」

・ラップ

サンチョは大のラップ好きとしても有名。多くのアーティストと親交があるようです。ラッパーのDaveやDrakeなどとの2ショット写真も見る事ができますが、コロナ禍の2020年、イギリスの有名ラップデュオ、Krept & Konan のホームパーティーに参加している事が報じられ、ドイツから帰国したばかりだったために批判を受けたりもしています。サンチョとオーバメヤン(ドルトムント時代のチームメイト)のラップの掛け合い動画は話題にもなりましたね。Big Shaqのラップ「Mans not hot」に合わせて、交互にラッパーさながらのアクション付きでビートを刻むというものです!

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・人種差別と闘う

2020年5月31日、サンチョはSCポーダーボルン戦で初のハットトリックを達成。最初のゴールを決めた後、彼はユニフォームを脱いで「Justice for George Floyd(ジョージ・フロイドの正義)」というメッセージが書かれたシャツを見せました。フロイドはその週のはじめにミネアポリス警察官に殺害されたことで大きなニュースになっていました。時は流れ2021年、ユーロ2020の決勝。PK戦で失敗したサンチョ、サカ、ラッシュフォードに対してSNS上で心ない人種差別的発言が相次ぎました。サンチョはこの件に対して

「見て見ぬ振りをするつもりはないが、残念なことにこれは今に始まったことではない」「憎しみが勝つことはない。同じような被害を受けた若者たちは頭を高く上げて夢を持ち続けてほしい」

と語っていました。

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・マンチェスター・シティ

あまり楽しくないエピソードですが、かつてライバルチームであるシティのアカデミーに在籍経験のあるサンチョ。2016年のツイッターで「Football is blue!」というツイートをしたことがあります。現在は削除済みですが、さらに今回のユナイテッド移籍により、シティは約1000万£を得る事になります。これは、ドルトムントへ売却した際の契約で、ドルトムントからのリリース時には移籍金の15%をシティが得るという条項が盛り込まれている為です。

strettynews.com

・2歳の娘?

これまでこれといった浮いた噂のないサンチョですが、自身のインスタに2歳ぐらいの女の子の写真をアップしています(現在は削除?)。確証はないそうですが、サンチョの娘さんである可能性があるようです。

futballnews.com

👿まとめ

約2年に渡り追いかけたサンチョがついにユナイテッドへ加入しました。念願の獲得選手だけに期待値が高いと同時に、サンチョ自身に掛かるプレッシャーも特大だと思います。しかし、10代で単身ドイツへ渡る決断をし、見事に世界有数のトッププレーヤーと称されるまでに成長を遂げた精神力は並みではないと思います。

ラッシュフォードやグリーンウッド、ブルーノ、ロナウドなどと形成するアタッキングユニットは対戦相手にとって脅威となるでしょう。サンチョのドリブルとチャンスメイク能力がユナイテッドの攻撃力を1段上げてくれる。そう信じて応援したいと思います!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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