【21-22PL第20節】マンチェスター・ユナイテッドvsバーンリー Goodパフォーマンス5人

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こんにちはMasaユナイテッドです。

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します!

21-22プレミアリーグ第20節。ホームでバーンリーと対戦したユナイテッド。ニューカッスル戦から先発6人を入替えて試合に臨んだユナイテッド。試合は8分にマクトミネイのゴールでユナイテッドが先制します。さらに27分には左サイドでショーとサンチョの崩しからサンチョがシュート。これがミーに当たってゴールイン。2点差とします。35分にもマクトミネイのミドルがバーに当たって跳ね返ったところにロナウドが詰めて3点目。ユナイテッドが試合を決定付けます。バーンリーは38分にレノンのゴールで1点返しますが、後半は両者パフォーマンスが低下。63分にはマクトミネイが再びミドルを放ちますが、これはヘネシーに対応されます。試合はそのまま3-1でユナイテッドが勝利。ホームで勝ち点3を獲得して2021年ラストゲームを締めました

*試合のハイライトはこちら

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今回は、この試合でパフォーマンスの良かった5選手を取り上げて試合を振り返ります!

以下項目です。

👿ラインナップ

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21-22PL20 ユナイテッドvsバーンリー ラインナップ

①スコット・マクトミネイ

開始8分に先制点をマークしたマクトミネイ。リーグ戦では昨シーズンの2月6日、エバートン戦でのゴール以来の得点となりました。バーンリー戦ではマティッチと3列目でコンビを組みましたが、深い位置で守備のタスクと組立の起点となるマティッチに対して、マクトミネイはボックス・トゥ・ボックスの役割で積極的に前へ出ます。先制点はキャリックを彷彿とさせるようなミドルシュートでしたが、3点目のロナウドのゴールへと繋がるバー直撃のミドルシュートや、63分にもあわやというミドルを放っています。

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今シーズンは怪我や体調不良もありパフォーマンスが上がっていませんでしたが、バーンリー戦は本来得意とする役割で躍動。デュエルやロストした際のカウンタープレスなど守備面でもチーム全体にエネルギーを与えました。ラングニックが就任してからフレッジがボックス・トゥ・ボックスで、マクトミネイがアンカー的な役割を与えられていますが、マティッチと組むことで本来得意とする8番で印象的な活躍となりました。

この試合のスタッツは

ゴール・・・1
ショッツ・オン・ターゲット・・・3/3*
パス本数・・・43/57(75%)*
ボールリカバリー・・・9*
地上デュエル・・・6/11*
被ファール・・・5*
ボールキャリー・・・55*
*は最多の数字

シュートは3本とも枠内に放ち、パス本数もマティッチと並ぶ最多の57本。ボールリカバリーとデュエル回数、デュエル勝率、ボールキャリー(持ち運び)ともに最多の数字をマークしています。数字上でも素晴らしい結果を出していますが、称えたいのはそのメンタリティです。前節ニューカッスル戦の不甲斐ないパフォーマンスに対してチームは批判を浴びましたが、マクトミネイが示したのはそれに対する「反論」です。

「決してチームがバラバラなわけではない」

これをピッチ上で示すためにマクトミネイはエネルギッシュにプレーしました。そういったことができるのがマクトミネイの魅力であり、将来チームのキャプテンとしても期待される所以です。

②メイソン・グリーンウッド

前節ニューカッスル戦ではトップとして出場したグリーンウッドですが、バーンリー戦は2列目の右で先発。ゴール、アシストこそありませんでしたが、1点目の起点となるボックス内への侵入を見せたほか、随所でボールをアタッキングサードへ運ぶシーンを見せました。圧倒的なシュートセンスを持ちながら、トップ起用だと良さが十分に出ないグリーンウッドは、スールシャール時代に慣れ親しんだ右ウィングに近いポジションでプレー。足元でボールを受けてからのドリブルや、カットインしてのシュート、サンチョとのポジションチェンジなど攻撃面で良さが出ましたが、同時にプレスの場面でもしっかりと役割をこなしていました。

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ややパフォーマンスに波のあるグリーンウッドですがバーンリー戦は合格点。ラングニックの4-2-2-2の2列目は「ダブル10番」と呼ばれるように、やや内側レーンにポジションを取り、素早い攻撃を仕掛ける役割とサイドバックが上がるスペースを開けることが求められますが、バーンリー戦のグリーンウッドとサンチョはかなり大外にポジションを取り、ウィングとしての役割をこなしました。ラングニックが意図したかどうかはわかりませんが(個人的には意図していると思いますが...)、この微妙なポジショニングの違いが、本来の持ち味を出せた要因だと思います。

スタッツは

シュート・・・4(枠内2)
SCA・・・6*
キーパス・・・2
地上デュエル・・・5/7
ドリブル・・・2/2
クロス・・・2/5
*SAC=ショット・クリエイティング・アクションズ シュートに繋がる2つ前からのプレーを指します。パス、ドリブル、ファールなど。簡単に言うとキーとなる攻撃に関与した回数です。

SCAは最多の6回。シュート4本はロナウドに次ぐ2番目の数字。地上デュエルもマクトミネイに次ぐ数字を記録しています。クロスは5本放っていますが(内3本はコーナーキック)、その内2本がキーパスとなっています。2本ともロナウドへのクロスでしたが、自分でのフィニッシュだけでなく、チャンスメイクの意識もいつもより高かった印象を受けました。

③ルーク・ショー

チャンピオンズリーグ、グループステージ最終節のヤングボーイズ戦以来、リーグ戦ではスールシャール解任となったワトフォード戦以来の先発出場となったショー。ラングニック監督はこれまでテレスを使ってきましたが、バーンリー戦ではローテーションという意味合いもあってショーが出場しました。そのショーが開始から積極的に攻撃参加。開始5分でロナウドへ決定的なミドルパスを通します。攻撃面では、サンチョと息の合ったプレーで左サイドを制圧。パス、ドリブル、クロス、インナーラップからのシュートなど随所に質の高いプレーを見せました。ショーも今シーズン、絶望的にパフォーマンスが上がらなかった1人ですが、バーンリー戦のショーは昨シーズンの好調時のパフォーマンスでした。

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さらに、テレスがラングニックの元で印象的なパフォーマンスを見せたことで火が付いたのか、カウンタープレスも積極的に仕掛け、前へ前へと出る守備を披露。ラングニックスタイルへの適合性の高さをアピールするかのようなパフォーマンスを見せました。

スタッツは

SCA・・・5
キーパス・・・3*
ボールタッチ・・・84*
パス・・・50/56
アタッキングサードでのパス・・・15/17
タックル・・・2/2

チャンスクリエイト3回とボールタッチ84回は最多を記録。SACは5回、アタッキングサードでのパスもサンチョに次ぐ2位の本数をマークしており、攻撃の多彩さはテレスを完全に凌駕しています。サンチョとのイングランドラインは正に「阿吽の呼吸」で、サンチョが大外に張ってショーが内側を駆け上がったり、チーム2得点目のサンチョへのパスを出すなど、質の高いプレーを随所に披露しました。

④ジェイドン・サンチョ

上記のショーと共に、ユナイテッドの左サイドを制圧したサンチョ。記録上の得点こそベン・ミーのオウンゴールとなりましたが、チームの2点目は実質サンチョの得点と言って良いでしょう(笑)。相手2人と対峙しながらあっさりタイミングだけで躱してシュート。本当にボールテクニックの高いプレーヤーです。開始直後はドリブルが止められることが多く、ボールも足に付いていない印象でしたが、すぐに単独での仕掛けを控えてショーとの連携を多用しチャンスメイクするプレーに切り替えています。サンチョはアーセナル戦でも同様の切り替えを見せており、状況に応じてプレースタイルを変化させるインテリジェンスを併せ持っています

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サンチョもこの試合ではグリーンウッド同様に大外レーンに張ったプレーが多く、ウィングのように振る舞っています。サンチョの場合は、内側に入っても充分に良さが発揮できる選手ですが(ハーフスペースを使うプレーが得意)、ショーとの連携という点ではワイドに張ることでショーも活かすことができる為に効果的だったと思います。

スタッツは

キーパス・・・1
クロス・・・3/4
パス成功率・・・91%(42/46)
アタッキングサードでのパス・・・21/23*
ドリブル・・・0/3
タックル・・・2/2
プレス・・・15*

数字からもドリブルよりもパス、クロスでのチャンスメイクに重きを置いたことがわかります。プレスは最多の15回、タックルも2回決めており、高い位置を取るショーのカバーの為に自陣へ戻って守備をする意識も高かった印象を受けます。ユナイテッドの2列目は、ブルーノ、ラッシュフォード、グリーンウッド、ファン・デ・ベーク、ポグバなど、最も競争が激しいポジションですが、現状ではサンチョが1歩先んじていると思います。あとは数字で実績を残したいですね。

⑤クリスティアーノ・ロナウド

最後はロナウド。この試合1ゴール1アシストを記録したエースは、最前線でカバーニとコンビを組みました。開始5分のショーの絶妙のアシストを外し、29分のマクトミネイのスルーパスもボールコントロールをミスして決められませんでした。48分のグリーンウッドのクロスもロナウドなら決められていたというシーンで、90分を通してパフォーマンスが良かったわけではありません。しかし、ニューカッスル戦とは明らかに精神面で変化が見られました。味方のプレーには必ずといって良いほど「サムズ・アップ」を行い、前線のプレスを指示。自身の上手くいかないプレーに対しても、イライラを抑えようとする姿勢が見えました。

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ガリー・ネビルの批判が効いたのかどうかはわかりませんが、チームの勝利の為にリーダーとしての役割もこなそうとしていたように感じます。得点もアシストも自分が意図したものではないですが、やはり結果を出す辺りは流石の一言(笑)。毎試合スタメンというのもどうかと思いますし、ロナウドの加入によってチームの一体感が失われたという報道もあったりしますが、カバーニ、マルシャルが退団の可能性を抱えている以上、最前線で最も頼りになるのはロナウドです。彼の得点力に期待しましょう。

スタッツは

ゴール・・・1
アシスト・・・1
シュート・・・7*
キーパス・・・2
ビッグチャンスミス・・・2*
空中戦勝利・・・2/3

シュートは最多の7本をマーク。ビッグチャンスのミス2本を決められていればハットトリックもあり得たという内容でした。少しコンディションが落ちているのか(ロナウドもコロナ陽性だったと思います)、ボールが足に付かない場面も目につきましたね。なおこの試合の得点で、クラブ歴代得点記録の単独14位に浮上。132得点となりました。

👿まとめ

ニューカッスル戦から6人を入替えて臨んだバーンリー戦。久々のユニットとなったショーとワン=ビサカの両サイドバックに加えてCBのバイリー、カバーニも久々の先発となりました。開始直後はバーンリーに立て続けにシュートを打たれるなど不安定でしたが、8分のマクトミネイのゴールで完全に勢いづきました。前半だけで3得点を奪い、完全にゲームを決定づけましたが、この試合は皮肉にも「ラングニック色が強くない」試合だったと思います。

チーム全体のプレス回数は83回。それまでのラングニックの試合ではだいたい150回ぐらいのプレスがあったことを考えるとかなり少なくなっています。前線からのプレスもサンチョの15回を除けば少なく、この辺りはロングボールでプレス回避するバーンリーのプレースタイルにも影響されたとは思います。攻撃に関しても、ボールサイドの2列目はウィングとして振る舞い、縦に攻め急ぐのではなくドリブルでの前進も多用しながらバーンリーを押し込み、両サイドバックと3列目の上がりで攻撃に厚みをもたらす戦い方はスールシャールの好調期を思い起こさせました。

ノリッジ戦、ニューカッスル戦とラングニック・スタイルを消化できない試合が続きましたが、メンバー構成、コンディション、対戦相手など、さまざまの要因の為にラングニック・スタイルを温存した印象を受けました。もしかしたら、ラングニック自身がチーム状態を立て直すために、ガチガチの戦い方を避けた可能性もありますね。

マグワイアとバイリーのCBコンビのパフォーマンスはあまりよくなかったですが、復帰したショー、ワン=ビサカは高い位置を取り、サンチョ、グリーンウッドの両ウィングと中盤のマクトミネイが躍動した2021年最後の試合。マクトミネイとサンチョ推しの私にとっては最高の締めくくりとなりました(笑)。

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21-22PL20 ユナイテッドvsバーンリー スタッツ 出典:プレミアリーグ公式

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21-22PL20 試合結果 出典:ユナイテッド公式

ユナイテッドはこの試合の結果7位のままですが、4位アーセナルがシティに敗れたため2試合消化が少ない状況で勝ち点差4に縮んでいます

次節はオールド・トラッフォードでのウルブス戦。1月4日(火)2:30キックオフ。カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

コメント

  1. go より:

    あけましておめでとうございます。
    ラングニックスタイルをやるには攻守共に機能不全に陥りそうなスタメンでヒヤッとしましたが、アタッキングでは就任以降一番いい内容だったように思います。
    ウィング的なポジションどりは、いまいちハマっていないラッシュフォードやグリーンウッドには活路となりそうです。マクトミネイのボックストゥボックスは昨季のリーズ戦を思い出す活躍でしたし、ショーの復調の兆しも見えました。
    特定の選手・戦術に拘泥しすぎない監督の姿勢が見えますので、これからのチューンアップに期待です。

  2. masachesterutd より:

    Re.goさん
    コメントありがとうございます!そして明けましておめでとうございます!!返信が遅くなり申し訳ありません。バーンリー戦は良かったのですが、ウルブス戦は失態を演じてしましましたね...。ラングニック体制でも上手くいってない事もありますが、なんとか改善してレベルアップしてほしいところです。期待しましょう!

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