[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
こんにちはMasaユナイテッドです。
21-22プレミアリーグ第26節 アウェイ、エランド・ロードでリーズ・ユナイテッドと対戦したマンチェスター・ユナイテッド。試合は開始からライバル対決らしい、球際の激しい展開に。徐々にユナイテッドがリーズ陣内に攻め込む回数を増やし、ロナウドやブルーノが惜しいシュートを放ちます。すると34分、ユナイテッドのコーナーキックからマグワイアが頭で合わせて先制に成功します。前半アディショナルタイムにも、サンチョのクロスにブルーノがヘディングで合わせ追加点。0-2で前半を折り返します。後半開始と供に、もう1段ギアを上げたリーズが53分と54分にロドリゴとハフィーニャのゴールであっという間に同点に追いつきます。勝ち点3がほしいユナイテッドは、67分にフレッジとエランガを投入。この交代が見事にハマり、70分フレッジ、88分エランガと途中出場の2人がゴールを奪います。激しいデュエルの応酬となった試合は2-4でユナイテッドが勝利。勝ち点3を獲得しました。
*試合のハイライトはこちら
今回は、この試合をグッドパフォーマンスを見せた5選手を取り上げて振り返ります。敵地エランド・ロードを支配した5選手とは!?
以外項目です。
👿ラインナップ

①ハリー・マグワイア
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
今シーズン、139回目のコーナーキックをついにゴールに結びつけたユナイテッド。その記念すべき得点者となったのは、キャプテン、ハリー・マグワイアでした。34分、ショーのインスイングのコーナーキックに、ロナウド、ポグバとのスクラムから抜け出し、一瞬フリーになる事に成功したマグワイアが頭で合わせて先制ゴールを奪いました。ユナイテッドは20分過ぎからペースを掴み、26分ロナウド、33分ブルーノと惜しいシュートチャンスを掴みながら決められず、不穏な空気になりかけていましたが、キャプテンのゴールで勢いに乗る事に成功しました。この試合のマグワイアのスタッツは
タックル勝利・・・100% (2/2)
地上デュエル勝利・・・100%
ボールタッチ総数・・・36
ロングパス本数・・・4
ボールリカバリー・・・2
ゴール・・・1
となっています。ディフェンスリーダーとしては、2失点しており必ずしも納得のいくパフォーマンスではなかったかもしれませんが、試合前の「キャプテンはロナウドに変更か」論争にゴールという結果で答えたマグワイア。過去2シーズンはどの安定感がなく、何かと批判を浴びることの多い今シーズンのマグワイアですが、指揮官は信頼を強調しています。このゴールによって、自信を回復してチームを牽引してほしいですね。
②ポール・ポグバ
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
心身共に充実。現在のポグバはかつてないほどの好調を維持しているように見えます。リーズ戦もブルーノとのダブル8番で先発。開始から20分は高い位置で積極的に攻撃に関与しました。10分にリンデロフの縦パスを受けてオープニングシュートを放つと、26分には左サイドの深くまで持ち込みエラシコからゴール前へクロス。ロナウドへ決定的なパスを供給しました。33分にもヒールリフトからブルーノへラストパスを送るなど、前半の攻撃ほぼポグバから繰り出されたと言っても過言ではありません。25分頃からはポゼッション時は8番、被ポゼッション時は6番になるいつもの動きになり、後半に掛けてやや存在感が薄くなります。67分には疲労が見られるという事でフレッジと交代となりました。スタッツは
ロングパス精度・・・100%(3/3)
ボールタッチ総数・・・37
地上デュエル勝利・・・6
チャンスクリエイト・・・2
ビッグチャンスクリエイト・・・1
となっています。ドリブルとパスが冴え渡っていたリーズ戦。リーズの激しい当たりにも動じないボールキープと、アタッキングサードでの創造性はユナイテッドの大きな武器となっていました。ブルーノとの相性やロナウドからの信頼感を見てもチームの潤滑油となっていて、ポグバがこのまま好調をキープしてくれることが、今シーズン残りのユナイテッドの成績のカギとなりそうな予感。
③フレッジ
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
67分にピッチに立ち、70分に値千金の勝ち越しゴールを挙げたフレッジ。アタッキングサードへボールを運び、ボックス内のサンチョへパス。サンチョの背後を回ってリターンを貰い、左足でゴールへ突き刺しました。後半になり立て続けに失点。あっという間に同点に追いつかれ、「またか…」という空気になっていたところにフレッジのゴール。このゴールがこの試合の勝利へのターニングポイントとなりました。劣勢の状況でポグバに代わり、運動量と守備のタスクを担ったフレッジですが、ラングニック監督になって8番のポジションで起用されるようになり、攻撃面で本領を発揮。セレソンの実力を見せつけています。スタッツは
パス精度・・・77% (10/13)
地上デュエル勝利・・・75%(3/4)
出場時間・・・23
ボールタッチ総数・・・18
ゴール・・・1
となっています。ラングニック監督になって2ゴール3アシストとなったフレッジ。ポグバの復帰や自身のコロナ陽性などもあり、出場時間が減っていますが、今のフレッジはラングニックのチームにとって欠かせない存在。今回のような優勢の時はポグバ、劣勢の時はフレッジというパターンも今後増えるかもしれませんが、ハードワークでき、ポグバ同様にチームメイトから愛されるフレッジは、より多くの出場時間を得るべき選手と言えます。
④アントニー・エランガ
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
フレッジと共に67分にピッチに立ったエランガ。リンガードに代わっての出場でしたが、プレスの強度を上げ、右サイドで肉弾戦を繰り広げるマクトミネイとワンビサカを助ける役割を任されました。フレッジの得点直後には、リーズサポーターが投げたもの(コイン?)が後頭部を直撃。倒れ込むシーンも…。さらにその直後の72分には、ゴール前でサンチョのパスを受け、決定的なチャンスを迎えますが決められず。エランガにとっては辛いリーズ戦になるかに思われました。しかし、献身的にプレスやボックス内へのダイレクトランを続け、88分にはダメ押しのゴールを奪います。ブルーノの素晴らしいボールコントロールからのラストパスを冷静に流し込みました。スタッツは
地上デュエル勝利・・・3
タックル・・・3
プレス・・・11
ゴール・・・1
これでトップチームで2得点となったエランガ。リーズ戦のゴールに迫った2つのシーンもそうですが、ダイレクトランでボックス内に侵入するプレーは効果的です。エランガの今シーズンのnpxG/shot(1本のシュートに対するPK以外のゴール期待値)は0.17となっており、ロナウド、ラッシュフォード、サンチョを上回り、カバーニに次ぐ2番目の数字です(もちろんデータ数自体が少ないのもあります)。それだけゴールになる可能性の高い場所からシュートを放てているという事であり、オフザボールの動きに秀出ていることを裏付けています。ラングニック監督から重用されており、ラッシュフォードを脅かす存在になりつつあるエランガ。リーズ戦の得点後にクレストとピッチを指差し、コインを投げつけたリーズサポーターに対して「エランド・ロードはマン・ユナイテッドが制した」とやり返した姿は、ユナイテッドイズムを継承した証でしょう。
⑤ジェイドン・サンチョ
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
この試合2アシストを記録し、プレミア公式のMOTMに選出されたサンチョ。試合の入りこそ存在感が薄く、リーズの高いインテンシティに戸惑っている??と思いましたが、時間が経つにつれ攻撃に絡むどころか、牽引するようになっていきます。前半アディショナルタイムには、右から柔らかいクロスをブルーノにピンポイントで合わせアシストすると、70分のフレッジの勝ち越し弾もアシストしました。エランガの決められなかった決定機も、ラストパスをサンチョが出しており、アタッキングサードでのクオリティはユナイテッドNo.1でしたね。スタッツは
ボックス内ボールタッチ・・・8(1位)
ドリブル突破・・・3(2位)
チャンスクリエイト・・・3 (1位)
アシスト・・・2 (1位)
となっており、ファイルサードでのプレーの質、判断、量どれをとっても素晴らしいパフォーマンスでした。緩急を使い、テクニカルなドリブルを仕掛けながら、周囲の状況を正確に把握し、適切なプレー選択ができるサンチョは、相手ディフェンダーからすると厄介極まりない存在でしょう。このプレー判断の正確さはラッシュフォードにも是非真似てもらいたい要素でもあります(笑)。
2月のプレミアリーグで、相手ボックス内でのボールタッチを29回記録しているサンチョ。この数字はサラー35回、スターリング33回に次ぐ3番目の数字となっています。これからアシストもゴールも、増えていく事を予感させたリーズ戦のサンチョのパフォーマンスでした。
👿まとめ
吹き荒ぶ強風と横殴りの雨により、コンディション的には非常に戦い辛かったライバル、リーズとのローズダービー。一時、同点とされ不穏な空気も流れましたが、フレッジのゴールで勢いに乗り、終わってみれば4-2とリーズを粉砕。開幕のホームでのリーズ戦でも5得点、昨シーズンもホームで6-2で勝っており相性の良さは健在でした。
劣悪なコンディションと激しいデュエルの応酬で、戦術やテクニックは無効化され、フィジカルとメンタルが重要な試合でしたが、同点に追いつかれた後、見事にバウンスバックしたことは評価に値します。それこそ前回の記事でテーマとした「パッション」を感じさせる内容だったのではないでしょうか?
*前回の記事はこちら

一方で、2失点ともボールを奪われたところが起点となっており、また迎撃守備を繰り返すマクトミネイの開けたスペースを再三使われピンチになったシーンもあり、守備面の課題も垣間見えていました。マクトミネイは気持ちが前面に出過ぎており、2枚目のイエローで退場になる恐れもありました。また、怪我も心配になるほど激しい肉弾戦を演じており、闘志を前面に出すのは良いですが、アンカーとして冷静な守備対応も求められますし、前へ出る守備をするならば奪い切る技術をもっと磨くべきでしょう(愛のムチ笑)。
[http://Embed from Getty Images:embed:cite]
しかしながら、パッションを持って一致団結し、全員がハードワークして掴み取った勝利で間違いなく士気が上がったと思います。これを弾みにチャンピオンズ・リーグのアトレティコ戦に挑みたいですね。

21-22PL26 リーズvsユナイテッド スタッツ 出典:プレミアリーグ公式

21-22PL26 試合結果 出典:ユナイテッド公式
この試合の結果ユナイテッドは4位キープ。3位チェルシーとの差は4ポイントとなっています。
次の試合はチャンピオンズリーグ ラウンド16第1戦 ワンダ・メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー戦。2月24日(木)5:00キックオフ。カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
コメント