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こんにちはMasaユナイテッドです。
21-22プレミアリーグ第29節 ホームでトッテナム・ホットスパー(スパーズ)と対戦したユナイテッド。ブルーノをコロナ陽性で欠いたユナイテッドでしたが、試合は12分にロナウドのスーパーゴールで先制に成功します。ユナイテッドがボールを持ち、スパーズがカウンターを狙う展開でしたが、35分にクルセフスキのクロスがテレスの腕に当たりPKの判定に。これをケインが決めてスパーズが同点に追いつきます。しかしその3分後、サンチョがディフェンスラインの裏を突いてゴール前へクロス。これを再びロナウドが決めて2-1とします。後半、ユナイテッドは68分にエランガを投入。しかし、72分にレギロンのクロスをマグワイアがオウンゴール。同点に追いつかれます。4位以内に入るために負けるわけにいかない両者。お互いに攻撃のカードを切りますが、3点目を決めたのはユナイテッドの方でした。81分コーナーキックをロナウドが頭で合わせてゴール!ロナウドのハットトリックでユナイテッドがホームで3-2と勝利しました。
*試合のハイライトはこちら
今回はスパーズ戦、素晴らしいパフォーマンスを見せた5人の選手を取り上げて試合を振り返ります!
以下項目です。
👿ラインナップ

①クリスティアーノ・ロナウド
スパーズ戦の文句なしのMOTM。キャリア通算59回目のハットトリックとフットボール史上最多得点となる807点を達成したロナウド。12分の強烈なミドルシュートを皮切りに、38分にはサンチョのクロスを流し込み、81分にはコーナーを頭で合わせてチームに大きな勝利をもたらしました。この試合のロナウドは開始から縦横無尽にポジションを取る動きを見せています。時にはサイドバックの位置まで降り、ロナウドより後ろにはマティッチ、ヴァラン、マグワイアの3人のフィールドプレーヤーしかいないことも。ビルドアップに関与してから前線へ上がっていき、スパーズのディフェンス裏を狙う動きを繰り返しました。合計54回のボールタッチは今シーズンのリーグ戦で4番目の多さ。ラングニックになってからのニューカッスル戦(63)、ノリッジ戦(56)、クリスタル・パレス戦(55)に次ぐ数字です。
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ゲームメイカーであるブルーノがいないことも影響したかもしれませんし(シティ戦のブルーノ同様にロナウドが偽9番として振る舞った)、ポルトガルに戻って心身ともにリフレッシュしたことでエネルギーに満ちていたからかもしれませんが、ラングニック監督の言う通り、就任以来では最高のパフォーマンスだったと思います。
スタッツは
空中戦勝率・・・100%(4/4)
ファイナルサードパス成功率・・・93%(13/14)
パス成功率・・・95%(38/40)
ボールタッチ・・・54
ショッツ・オン・ターゲット・・・5(5/7)
ゴール・・・3
となっています。
シティ戦の直前に、股関節痛の再発の為チームを離れたロナウド。一部では、シティ戦の先発落ちに落胆し、ポルトガルへ戻ったとも報じられました。それまでの思わしくないパフォーマンスから限界論もささやかれたロナウドですが、批判を結果で黙らせる圧巻のパフォーマンスでした。スパーズ戦のロナウドは、それまでと比べて明らかに動きにキレさがあり、最初から「やってやる」という気合も見えました。ラングニック監督に、2トップを要請したという報道も以前にありましたが、自身が動いて周囲と連動することで、「ロナウドの孤立」という問題を解決して見せた事は素晴らしかったです。
チャンピオンズリーグ アトレティコ戦でもこのバージョンのロナウドが必要です。心身ともに充電された状態のロナウドであれば、まだまだチームの誰よりも頼りになる存在だと証明したスパーズ戦でした。
②フレッジ
もう1人、影のMOTMは文句なしにフレッジでしょう。先制のロナウドのゴールを華麗なフリックでお膳立てしたフレッジは、今シーズンのリーグ戦4アシスト目を記録。ポグバ(9)、ブルーノ(6)に次ぐチーム3番目の成績となりました。スパーズ戦のフレッジは、ロナウド同様に戦術的にカギとなる動きを見せました。スタートポジションこそ4-2-3-1の左ボランチでしたが、その役割は時に6番であり、時に8番にも10番にもなるというものでした。前半、非保持の場面で5-4-1でのブロック守備を敷いたスパーズに対して、フレッジは高い位置でプレッシャーを掛け、奪ったらロナウド、ポグバと近い距離でプレーする意識が見られました。しかし、25分頃にラングニックの指示でマティッチとポジション(左右)を変更。ソン・フンミンを見る役割も追加されました。
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後半、スパーズが攻勢に出てもフレッジはボールを奪い、そこからアタッキングサードまでボールを運ぶプレーを連発するなど攻守において存在感を発揮し、この難しいタスクを90分遂行してみせました。フレッジもブルーノがいないという事で、ブルーノの役割も担ったところがありますが、最多のボールタッチ数が示す通りフレッジがチームの中心となっていました。
スタッツは
ドリブル成功率・・・100%(4/4)
パス成功率・・・86%(38/44)
ロングパス成功率・・・80%(4/5)
ボールリカバリー・・・8(1位)
デュエル勝利・・・5
チャンスクリエイト・・・3
SCA・・・4
アシスト・・・1
となっています。
最多のボールリカバリーと、チャンスクリエイトも3回記録しまさにに攻守両面で貢献したことがわかります。なによりも90分走り続けたフレッジのハードワークが光る試合でした。フレッジに関しては明らかに8番の方が良さを発揮できています。スールシャール時代にはマティッチとのダブルボランチが酷評されたこともありましたが、マティッチをアンカーに、フレッジを8番にすることでバランスは飛躍的に良くなりました。セレソンでも、うしろにカゼミーロがいる事で能力を発揮できるように、フレッジには後ろを固める守備的MFが必要でしょう。
③ネマニャ・マティッチ
コロナ陽性のマクトミネイに代わって先発出場となったマティッチ。38分の2点目の起点となるライン裏へのパスをサンチョに出したのはマティッチでした。試合の序盤は主にソン・フンミンを見る役割で、ケインを見るマグワイアと共にスパーズのキーマンに仕事をさせない事が最大の仕事でした。しかし、ソンを完璧に抑えられたかというとそういうわけではなく、前半は何度かボックス内への侵入を許しています。それもあって25分頃にフレッジとポジションを入替え、マティッチはより深くでアンカー的にバイタルをケアする役割に変更になりました。ビルドアップではCBに降りてサイドバックの上がりを助けてチームに落ち着きを与え、フレッジとの距離感も適切でマクトミネイ、フレッジのコンビよりも補完性は上のように思いましたね。
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マティッチ自身、ハイライトとなるような目立った活躍があったわけではありませんが、攻守のバランスを取る上でマティッチの存在は大きかったと思います。フレッジが前線とのリンク役を高いレベルでこなせたのはマティッチのお陰です。
スタッツは
パス成功率・・・95%(42/44)
タックル・・・6
ポゼッションロスト・・・4
ボールリカバリー・・・6
インターセプト・・・2
プレス・・・16(2位)
キーパス・・・1
となっています。
マティッチに関してはパフォーマンスの波もあり、また年齢的にも90分、毎試合出場というのは厳しくなっていますが、CBと連動しての守備とビルドアップ、そして時折見せる効果的な縦パスはマクトミネイにはない武器です。コンディションを見極めて上手くマクトミネイと併用したいところです。
④アレックス・テレス
ショーもシティ戦に続いてコロナ陽性となっており、スパーズ戦も代わりにテレスが先発となりました。3得点目となるロナウドのヘッドをコーナーキックでアシスト。今シーズンのリーグ戦2アシスト目となりました。キック精度が売りのテレスはユナイテッドでその能力を遺憾なく発揮しているとは言えませんが、スパーズ戦のアシストは真骨頂だけに本人も嬉しかったでしょう。
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スパーズの先制点のPKに繋がるハンドがあったテレス。守備面では相対するのがクルゼフスキになったり、ドハーティになったりする難しい対応を強いられましたが、ボール保持の場面では積極的に上がってサンチョの仕掛けを助け、前進させるパスをサンチョ、ポグバ、ロナウドという攻撃の中心となる3人にひたすら届けました。フレッジ同様に終盤までハードワークし、攻守に於いて貢献度は高かったと思います。
スタッツは
チャンスクリエイト・・・2
ボールリカバリー・・・8(1位)
タックル・・・5
クロス・・・2/6
ドリブル成功率・・・100%(3/3)
アシスト・・・1
となっていてます。
テレスはチームの為にハードワークしようという意志がよく見える選手です。しかし、ショーが健在だとどうしてもショーの方が攻守両面で計算できる為に出場は難しくなります。テレスに関しては、スパーズ戦のようにアシストなりチャンスクリエイトの数なり結果を出していく必要がありますね。ハードワークとメンタリティとロナウド、フレッジ、ブルーノとの意思疎通ではショーを上回るだけに、持ち味であるはずのキック精度の高さをもっと見せてほしいと思います。
⑤ジェイドン・サンチョ
スパーズ戦もロナウドの2点目をアシスト。マティッチの裏へのパスに見事な駆け引きとタイミングで抜け出し、ロナウドへ丁寧なラストパスを送りました。リーグ戦直近7試合で2ゴール3アシストと好調を維持するサンチョ。左ウィングでスタートし、ドハーティの上がりにもしっかり戻って対応。守備面での貢献も大きかったと思います。試合終盤の体力的にかなりキツい場面でも、スパーズのゴール前から自陣まで守備に戻るなどハードワークも光りました。
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ラッシュフォードと左右を入れ替える時間も長く、エランガ投入後は右ウィングになりましたが、やはり右だと左ほど効果的な働きができているとは言い難いですし、SBとの連携も左の方がスムーズですね。
スタッツは
パス成功率・・・90%(36/40)
ボールタッチ・・・54
ボールリカバリー・・・7
地上デュエル勝利・・・4
チャンスクリエイト・・・4(1位)
SCA・・・5(1位)
インターセプト・・・2
アシスト・・・1
となっています。
ラングニック監督の元、ベストなサンチョに近づきつつあるのはとても心強いです。ブルーノが不調なこともあり、今のユナイテッドの攻撃の要となっているのはサンチョです。非常にディフェンダーとの駆け引きも上手く、周りの状況も良く見えています。しかし、上にも書いたように右になった時のパフォーマンスは、まだドルトムント時代と差があるように感じます。大外に張っていることが多く、本来であればもっとハーフスペースで仕掛けることができると思いますし、その方が相手からしても嫌でしょう。サンチョが右でも輝けるようになるとラッシュフォードとのポジションチェンジがより意味のあるものになると思います。
👿まとめ
ロナウドの、ロナウドによる、ロナウドの為の試合。そう言っても過言でないほどロナウドの活躍は素晴らしかったです。スパーズは引いてブロックを作り、ソンとケインでのカウンターを狙っていましたが、ロナウドの神出鬼没の落ちる動きと、それに合わせてポジションを変えるフレッジ、ポグバも含めた前の選手の動きは効果的でした。
これがラングニックの用意したプランだったのか、ロナウド独自の判断だったのかはわかりませんが、ポルトガルに戻り心身共にリフレッシュできたことが大きな要因だったのは間違いないでしょう。組織的に戦うスパーズに対してユナイテッドはユナイテッドらしく個の力で勝ち点3をもぎ取った試合と言えます。
2失点を喫しましたし、前半は何度か右サイド(スパーズの左サイド)からピンチを作ら、後半になるとパフォーマンスが落ち、60分過ぎるとスタミナが怪しい選手が出るのも相変わらずでした。プレスもキレイに連動していたとは言い難く、そういった意味ではこれまでの課題もそのまま散見された試合だったと思います。
しかし、ロナウドとフレッジが2人で3人分の仕事をしたことが大きなカギとなり、ラングニックの最後まで勝ちに行く采配も選手達にメッセージとして届きました。多くの批判を浴びたロナウドの為に、全員が力を合わせた試合。そのような印象を受けたスパーズ戦。そして見事結果を出してみせたロナウドはやはり世界屈指のプレーヤーです。
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21-22PL29 ユナイテッドvsスパーズ スタッツ 出典:プレミアリーグ公式

21-22PL29 試合結果 出典:ユナイテッド公式
この試合の結果、ユナイテッドは5位。4位アーセナルとは1ポイント差ですが、試合数はアーセナルが3試合少なくなっています。
次の試合はチャンピオンズリーグ ラウンド16第2戦。オールド・トラッフォードでのアトレティコ・マドリー戦。3月16日(水)5:00キックオフ。カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
コメント
いつも有難うございます。
ロナウドが活躍するのは嬉しいですけど、やっぱりねんれ週一がベストですかね。
ブルーノとロナウドは相性悪そうで心配ですが、ここからリーグ戦全勝を信じるしかないですよね。
ただアカデミーにCFの有望株っているんですかね?
万が一CL権がとれないと、カバーニの後釜が心配ですよね。ロナウドとサンチョは見てて楽しいですけど、ボールが収まる選手が欲しいですね。
アカデミー上がりにはガーナーとかメンギがいますけど、ラングニック流を継続するにはMasaさんはどこを補強すれば良いと思いますか?
後半が楽しみなユナイテッドに
Re.kaiaskunさん
コメントありがとうございます!
アカデミーのフォワードで期待なのはチャーリー・マクニールです!まだトップチームでは厳しいとは思いますが、期待値はかなり高いです。来シーズンの補強ポイントは、アンカー、ストライカー、ウィング(右)は必須ですかね...。補強戦略を早く立てるためにも、来シーズンの監督を早めに決めたいところです。