【21-22PL第35節】ブレントフォード戦に見るユナイテッドを去りゆく者と残る者【新陳代謝】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

21-22プレイアリーグ第35節 ホームでブレントフォードと対戦したユナイテッド。試合は9分に、エランガのクロスに合わせたブルーノの得点でユナイテッドが先制する展開に。ユナイテッドはポゼッションで上回り、再三ロナウドがチャンスを迎えますが、オフサイド判定などもありゴールに至りません。しかし、ロナウド、マタ、ブルーノの絡む創造性あふれたアタックはホームのサポーターを沸かせました。61分にはロナウドがボックス内でヘンリーに倒されPKの判定に。これをロナウドがしっかり決めてリードを広げます。さらに72分にはコーナーキックからヴァランが加入後初ゴールを決めて3点目を奪い試合を決定付けます。75分にはカバーニとジョーンズを投入し3バックに変更しクリーンシートを目指します。そのままブレントフォードの攻撃を退け、3-0でユナイテッドが勝利。ホーム最終戦を文句のつけようのないパフォーマンスで白星を飾りました。

*試合のハイライトはこちら

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今回は、ホーム最終戦となったブレントフォード戦を、今シーズンでユナイテッドを去る選手、来シーズンも残る選手、現時点でははっきりしない選手に分けて振り返ります!

以下項目です。

👿ラインナップ

21-22PL35 ユナイテッドvsブレントフォード ラインナップ

①去りゆく者

21-22シーズンのホーム最終戦となったブレントフォードとの一戦。この試合のスタメンには今シーズン限りでの退団がほぼ決定的となっている2人の名前がありました。ネマニャ・マティッチとファン・マタです。マティッチはすでに今シーズン限りでの退団を表明しており、今シーズン一杯で契約が切れるマタに関しても、退団が確実視されています。

前節チェルシー戦でも、印象的なプレーを見せた2人はブレントフォード戦でも躍動。特に10番のポジションに入ったマタは常にボールサイドへ寄り、ボールホルダーをサポートするポジションを取り続けビルドアップに貢献。ボールを持てば正確なパスと、豊富なアイデアでブルーノやロナウドと好連携を見せ、攻撃面でも大きく貢献しました。マタの動きはまさに今のユナイテッドに足りないものです。ボールを持っていない時にどこにいれば味方を助けられるのか、今のメンバーにはこの視点が欠けていると思います。ここ数年は満足な出場機会に恵まれませんでしたが、「もっとマタを活かすことができていれば...」という思いもありますね。

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*前節チェルシー戦の記事はこちら!

【21-22PL第37節】チェルシー戦に見るユナイテッドのジェネレーション・ギャップとは!?
21-22プレミアリーグ第37節 1-1のドローに終わったチェルシー戦に見るユナイテッドのジェネレーション・ギャップとは!?

13-14シーズンの冬にチェルシーからユナイテッドにやってきたマタ。まだ2試合残っていますが、これまでユナイテッドで283試合51G47Aを記録しています。バレンシアやチェルシーより多くの試合に出たマタにとっても、ユナイテッドは特別なクラブだと思います。しかし残念ながら、背番号8をブルーノに譲る時が来たようですね...。

マティッチも、ブルーノに次ぐ2番目の95回のボールタッチとパス成功率96%、ボールロストわずかに5回という素晴らしいスタッツを記録。53分にはブルーノへの決定的なミドルパスでチャンスを演出しました。71分の交代時には、サポーターからスタンディングオベーションを受けたマティッチ。ユナイテッドへは17-18シーズンに加入。これまで188試合4G11Aを記録しています。マティッチもユナイテッドが最多出場のクラブになっています。個人的には、まだ1年契約が残っていますし、手薄なポジションなだけにもう少しプレーしてほしかったという気持ちもあります。

そして、最後に出場機会を与えられたカバーニとジョーンズ。ともに75分からピッチに立ちました。カバーニはブレントフォード戦前に、一部報道で、今シーズンのロナウド加入でクラブに激怒したと報じられました。確かに、一時的にモチベーションは下がったかもしれませんが、それをいつまでも引きずるタイプには見えません。それよりも、自身のコンディションに対してナイーブ過ぎるために離脱が多く、長くなっているように感じます。少なくともピッチに立てば、常にプロとしてタスクを実行しようとしていたと感じます。カバーニは20-21シーズンに加入。ユナイテッドでの戦績は57試合19G7Aとなっています。

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ジョーンズに関しては2023年まで契約がありますが、今シーズンでの退団が濃厚でしょう。怪我に泣かされその才能を開花できなかったところがありますし、サポーターからも「ネタ」にされ、メンタル面でもつらかった時期があったPJですが、チームメイトからはプロ意識の高さを評価されていました。ピッチに立てば誰よりもがむしゃらにプレーしたジョーンズ。11/12シーズンにユナイテッドにやってきたジョーンズはデ・ヘアと共に最古参です。ユナイテッドで229試合6G10Aを記録。

そして、ベンチ入りしながら出場できなかったリンガードも退団濃厚です。リンガードも今シーズンのクラブの混乱に巻き込まれた選手と言えますが、9歳からクラブに所属する選手に、ホーム最終戦で出場機会が与えられなかったことは少々驚きでした。しかし家族の問題でチェルシー戦も不在。今週もあまりトレーニングできていなかったという理由があったようですね。リンガードはユナイテッドで232試合35G21Aを記録しています。

もう1人、退団がほぼ決定的なのがポグバです。リバプール戦で負傷、戦線を離脱。今シーズンはもう試合に出る事が難しいと予想されるポグバですが、複数から獲得オファーがあり、フリーでユナイテッドを出ることになるでしょう。代理人であるミーノ・ライオラ氏が逝去し状況が変わる可能性もありますし、一部報道ではユナイテッドがもっとも高額な給与のオファーを出したとも言われていますが、まず契約延長はないでしょう。ポグバのユナイテッドでの成績は233試合39G51Aとなっています。

②残る者

報道では多くの選手が退団すると予想されていますが、実際は売却先があるのかという問題もあり、全てが青写真通りにはいかないでしょう。確実にチームに残ると予想されるシニア選手は、デ・ヘア、ヒートン、マグワイア、ヴァラン、リンデロフ、ショー、フレッジ、マクトミネイ、ブルーノ、サンチョ、エランガ。

ブレントフォード戦、コーナーから加入後初ゴールを決めたヴァランは、怪我による離脱が目立ちますが、チームのポゼッションが安定すればディフェンスリーダーとしての役割も期待できます。マグワイアの状態が不安定なだけに、来シーズンのヴァランの出来はユナイテッドの守備においてとても重要です。

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そして、来シーズンもチームの中心として期待されるのがブルーノです。ブレントフォード戦はマタがトップ下で、ブルーノは左サイドに出ましたが、2人はダブル10番という形でポジションチェンジを繰り返し、ブレントフォード守備陣に混乱を引き起こしました。この試合のブルーノはパス成功率89%、ボールタッチは最多の101回、ロングパス成功5本、地上デュエル勝率66%を記録。そして先制点となるゴールを決めています。いつものスタッツに比べて明らかに数字が良く、快適にプレーできていたことが分かります。来シーズンブルーノの負担を減らす意味でも、マタのようなクリエイティブな選手もスカッドに加えたいところですね。

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若手の筆頭となるのが、ブレントフォード戦素晴らしい活躍を見せたエランガでしょう。裏を狙うランニングはブレントフォードの左WBリコ・ヘンリーを手こずらせ、左CBのソーレンセンを吊り出すのに有効でした。先制点のランニングのスピードとクロスの質は見事。さらにプレスも最多の11回をマークするなど、相変わらずトランジッションでも貢献しました。テン・ハフ新監督の元、どれぐらいのチャンスが与えられるかはわかりませんが、来シーズンもコンスタントにプレーできるはずです。

デ・ヘア、ショー、サンチョ、マグワイア辺りは主力として、フレッジ、マクトミネイ、リンデロフはバックアッパーとしての働きが期待されますが、CBやボランチに関しては新戦力加入も充分にあり得るポジションだけに、立場が揺らぐ選手も出てくるかもしれません。さらなるレベルアップが求められます

③はっきりしない者

当然ながら、まだ来シーズンの去就がハッキリしていない選手もいます。ヘンダーソンバイリー、ワン=ビサカ、ダロト、テレス、ラッシュフォードそしてロナウドあたりは新指揮官の判断に左右される可能性があります。

ブレントフォード戦もPKを見事決めて、今シーズンのリーグ戦18ゴールとなったロナウド。得点後、ピッチと自身を指さし「自分はここにいる」と宣言した様に見えた37歳でしたが、試合後の報道は「退団」と「残留」両方の意見が見られます。このままいけばCL出場権獲得は難しく、そうなればロナウドがユナイテッドに残る理由は弱くなるのは事実です。キャリア終盤のロナウドが、ここで1年無駄にするのは時間的に厳しいためです。ブレントフォード戦の後、サポーターへ挨拶してまわったユナイテッドの選手達ですが、確かにロナウドも感傷的になっているようにも見えました。いずれにせよ、ロナウドは近いうちにテン・ハフと話をするはずです。個人的には契約を全うするのではないか思っています。

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ブレントフォード戦、先制点の起点となるパスを出したダロト。そしてヴァランのゴールをアシストしたテレスの去就も不透明です。しかし、ワン=ビサカも含めて残留が既定路線だとも思います。サイドバックに関しては右も左も補強の噂がありますが、予算的にそこまで手が回るのか疑問です。ダロトに関しては契約が2023年までなので、オファー次第では売却に動く可能性はありますが、基本的にサイドバック陣はテン・ハフの元で1シーズンは様子を見られるのではないでしょうか。

バイリーに関しては2021年に契約を延長したばかりですが、これだけ出場機会がないというのは出た方が良いでしょう。怪我がちな体質と、CBに重要な安定したパフォーマンスを見せる事が難しかったバイリーは、テン・ハフ監督の元でも立場は変わらないと思います。

そしてラッシュフォード。目下絶不調の沼から抜け出せずにいるラッシュフォードですが、個人的には残留だと思っています。売られてもおかしくないパフォーマンスと、いつまでたっても改善されない守備意識や独善的な仕掛けはあるものの、今ここでクラブが売る判断をするとは思えません。まずはテン・ハフの指導で変化があるのか見る必要があります。出ていくことがあるとしたら、ラッシュフォード自身が望んだ場合、もしくはレンタルでしょう。

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アカデミー出身のゴールキーパー、ヘンダーソンに関しても去就は不透明です。予想では退団(レンタルも含め)するのではないかと考えています。来シーズンもデ・ヘアがゴールマウスを守る事になりそうな気配があり、そうなれば流石のヘンダーソンも他クラブにプレーする機会を求めるでしょう。ただ今シーズンの冬には、アヤックスはヘンダーソンのレンタルでの獲得に興味を示していました。テン・ハフ監督が評価している可能性は捨てきれず、レンタルでの放出しか認めない可能性も充分にあります。

現在レンタル移籍しているマルシャル、ファン・デ・ベーク、ペレイラ、アマド、ペリストリ、チョン(ユナイテッドに戻っている)、ガーナー、ブランドン、トゥアンゼベも去就は不透明。このあたりの選手に関しても、テン・ハフ監督と上層部で見極めてからの判断になるでしょう。

👿まとめ

ホーム最終戦を3-0で快勝。久々の選手たちの溌剌とした動きと、チーム一丸となったポゼッションは見ていて楽しいものでした。ユナイテッドのボールポゼッションは64%、パス本数714本(内651本)成功率91%という高スタッツを記録しました。ラングニック監督も「ポゼッションにおいてはバストパフォーマンスの1つ」と語ったように、ビルドアップからファイナルサードでの崩しまで、非常にスピーディーでスムーズなシーンが多く見られましたが、これに大きく貢献したのがマタとマティッチの2人。今シーズンでの退団が決定的な2人がチームを牽引し、存在感を見せてくれました。

守備面では9試合ぶりのクリーンシートで、エリクセンの精度の高いキックとトニーのシュートだけが警戒すべきポイントでしたが、ユナイテッドは自陣での繋ぎでの雑なバックパスが目につきました。ダロトが、ヴァランがかなり厳しいパスをデ・ヘアに返し、デ・ヘアが激怒するシーンもありましたが、こういったシーンは無くさなければなりません。

試合後、ピッチを1周しファンにあいさつを行ったユナイテッドの面々。恐らく来シーズンにはいないマタ、マティッチ、カバーニ、ジョーンズ、リンガードの姿を見ると、こみ上げるものがありました。いつも別れの時は悲しい気持ちになりますが、新陳代謝は必用です。彼らの功績を称えて、次のステップでの成功を祈りたいですね。

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来シーズン残るメンバーに関しては、チームとしても個人としてもさらなる成長が必須です。テン・ハフ新監督の要求は厳しいものになるのは間違いありません。今までと同じように、「気に入らないから言うこと聞かない」というのはもはや通用しません。まずはメンタルから入替えて欲しいですね。仮にロナウドも退団となれば、年長者はデ・ヘアしかいなくなります。来シーズン主力となるべき中堅選手は、ベテラン勢がチェルシー戦とブレントフォード戦で見せたプロフェッショナルな姿勢を是非受け継いでほしいですね。

ブレントフォード戦、ユナイテッドの選手たちはファン、サポーターの為にプレーしたと思います。これこそが求められている姿勢であるり、ユナイテッドでプレーする喜びであると思い出してくれたと願いたいですね...。

21-22PL35 ユナイテッドvsブレントフォード スタッツ 出典:プレミアリーグ公式

21-22PL35 試合結果 出典:ユナイテッド公式

この試合の結果ユナイテッドは4位アーセナルと5ポイント差の6位となっています。

次節はアメックス・スタジアムでのブライトン戦。5月8日(日)1:30キックオフ。カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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