【22-23ELラウンド16 2ndレグ】レアル・ベティス戦 ローテーションメンバー評価【マンチェスター・ユナイテッド】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

ヨーロッパ・リーグ ラウンド16 2ndレグ アウェイ、エスタディオ・ベニート・ビジャマリンでレアル・ベティスと対戦したユナイテッド。試合はホームのベティスが8分、ファンミが決定機を迎えるなど鋭い出足でペースを掴みます。31分にもファンミが決定機を迎えますがデ・ヘアがセーブし得点を許しません。0-0で前半を折り返し、後半に入ったユナイテッドは一気にギアを上げます。53分にはラッシュフォードがキーパーと1対1になりますが決められず。55分にもラッシュフォードが抜け出しますがシュートを吹かしてしまいます。しかしその1分後、カゼミーロのパスを受けたラッシュフォードが、27ヤードの位置からミドルシュート。ややアウトに掛かったシュートはゴール左隅に突き刺さりゴール!ユナイテッドがエースの一撃で先制に成功します。その後、サンチョ、サビツァー、エランガ、リンデロフ、ダロトを投入したユナイテッドが逃げ切りに成功。0-1で勝利しヨーロッパ・リーグベスト8に駒を進めています。

*試合のハイライトはこちら

今回はこの試合に出場したローテーション・メンバーを評価します!

以下項目です。

👿ラインナップ

22-23EL16-2 ベティスvsユナイテッド ラインナップ

①ローテーションメンバーの評価(先発編)

1stレグを4-1で勝利しているユナイテッドは、ある程度ローテーションする余裕がありました。過密日程を戦うユナイテッドにとって、出場機会の多くない選手をプレーさせ、チームの戦力をアップする絶好の機会となったベティス戦。明確なスタメン、ベンチメンバーという区分けはないのですが、今回は先発イレブンではマグワイア、マラシア、ペリストリの3人はローテーションメンバーと見なし、途中出場をしたリンデロフ、エランガ、サビツァー、サンチョも同様にパフォーマンスを評価したいと思います。

まずはマグワイアですが、今シーズンのCBのファーストチョイスはヴァランとマルティネスであり、キャプテンを務めるマグワイアの出場機会はかなり限定的なものとなっています(トータル23試合)。ベティス戦ではマルティネスとコンビを組みましたが、まずまずのパフォーマンスを披露。クリーンシートに貢献しました。ただ、ファンニのシュートに繋がった被カウンターの場面ではスピード面でカバーが間に合わず、苦しいシーンもありました。空中戦やフィジカルという長所がありつつも、スピード面など能力的に短所がありファーストチョイスは厳しいですが、キャプテンとして、リーダーとしてピッチ内外での存在感を増すことができればローテーションメンバーとしては及第点でしょう。

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マラシアも出場した試合はハードワークし、ベティス戦でも球際でファイトしてくれました。ただ、攻撃面での貢献でショーの後塵を排するのが現状です。ビルドアップのポジショニングはマラシアの武器の一つですが、チームとしてもこの動きを効果的に使えているとは言えません。ベティス戦では特に前半、ベティスのハイプレスにビルドアップを狙われ、デ・ヘアのパスミスからロストするシーンが度々ありました。マラシアは内に絞り過ぎず、サイドに張っていることが多かったですが、デ・ヘアのパスレーンを開くためのポジショニングだったと感じます。まだプレー面で余裕がなく、効果的な働きができているとは言い難いですが、バックアッパーとしては問題ないレベルだと思います。

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そしてペリストリ。ユナイテッド加入して以来893日目での初の先発フル出場を飾りました。ガルナチョの負傷離脱とアントニーの不在で回ってきたチャンスでしたが、ペリストリのプレーは素晴らしかったと思います。どちらかというとクラシカルなタイプのウィンガーで、縦に抜けてクロスを上げるプレーが多いですが、タッチラインに張っていることは少なく、やや絞った位置でボールを待つことも多いです。チームの逆サイドからの攻撃の際はしっかりボックス内に入り得点を狙える位置を取るなど、ポジショニングセンスの高さも特徴の一つでしょう。ただ、フィジカルやボディバランスの面ではまだまだ改善が必要。ベティス戦でも突破しながら最終的にはバランスを崩すなど課題も見えました。アンソニーやサンチョと真っ向からポジションを争えるレベルにはまだまだ足りてませんが、大きく化ける可能性を感じさせる選手です。

②ローテーションメンバーの評価(サブ編)

途中したローテーションメンバーの評価も見てみましょう。まずは60分から出場したサビツァー。フレッジに代わって先制点後にピッチに入りましたが、途中出場でも2本のシュートを放つなど存在感を見せました。65分のシュートシーンは素晴らしい飛び出しでキーパーと1対1になりましたが、こういった前線への飛び出しはサビツァーの大きな武器ですね。印象では出場した試合は毎回こういったシーンを作り出しているのではないかと思います。得点はまだありませんが攻守に影響を与えられるサビツァーは、これから迎えるカゼミーロ不在の試合で重要な選手となるでしょう。そして、同じく60分から出場したサンチョ。最初はラッシュフォードに代わって左ウィングでしたが、68分にブルーノが退いてからは2列目中央にポジションを移しました。サンチョも途中出場からキーパスを3本記録するなど、役割を果たしています。ただ、個人的にはもっと決定的な仕事ができるはずだと思っています。味方を使う意識は素晴らしく、スペースもよく見えていますが、相手ディフェンダーに脅威を与えるという点ではまだ本調子ではないでしょう。これからに期待したいですね。

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エランガは68分にピッチへ。リンデロフは75分にピッチへ入りました。エランガは、テン・ハーグ体制で最も苦労している選手かもしれません。持ち味のスピードを活かした突破からのシュートは今シーズンほとんど見られず、プレスや守備意識の高さは見えるものの、効果的な働きは見せることができていません。ベティス戦では3本のシュートを放っていますが、どれもゴールを狙えるようなものではなく、動きに工夫がないため簡単にブロックされています。もちろん、絶対的な出場時間が短すぎるので(全24試合672分)評価自体が難しというのが本当のところですが、ガルナチョやペリストリに序列で抜かれている現状が今のエランガの立場を表しています。現時点ではチームを助けるような働きはちょっと期待できないかもしれません。リンデロフは体調不良から復帰しましたが、短い時間ながら安定した守備で試合を締めてくれました。CBの序列では4番手となっていますが安定感は申し分なく、計算のできるベテランの域に入りつつあります。スタメンを張るには物足りないですが、バックアッパーとしてはいて欲しい選手ではないでしょうか?

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👿まとめ

前半はホームのベティスが高いインテンシティでユナイテッドを苦しめる展開でした。8分と31分のファンミのシュートは決定機で、デ・ヘアのセーブがなければかなり苦しい展開になっていたのではないでしょうか。しかし、後半に入りギアを上げたユナイテッドは53分、55分と連続してラッシュフォードが決定機を迎えました。しかし、これをラッシュフォードが決められず、「オイ!」って思っていたら、27ヤード離れた位置から超難しいシュートを決めて見せました(笑)。もう、これだけで見る価値のある試合にしてしまったラッシュフォードはまさにエースの風格です。得点はわずかに1点でしたが、後半はユナイテッドが試合を圧倒。危なげない試合展開で準々決勝進出を決めました

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今回は、ローテーションできる試合だったこともあり、出場機会の少ない選手のパフォーマンスを評価しました。現在のユナイテッドは、デ・ヘア、ヴァラン、マルティネス、カゼミーロ、ブルーノ、ラッシュフォード、ヴェフホーストの7選手は欠くことのできない選手となっています。ベティス戦も、試合に影響を与えたのはデ・ヘアであり、カゼミーロであり、ブルーノであり、そしてラッシュフォードでした。こういった選手の代役というのはそう簡単に見つかるものではなく、ローテーションメンバーが同等のパフォーマンスを見せるのは至難の業です。しかし、テン・ハーグ監督が再三言っているように、「我々はチーム」なのです。個々のパフォーマンスに捉われ過ぎる必要はありません。ローテーションしても、今回のベティス戦のような試合展開ができるのであれば問題ないと言えます。とは言え、ローテーションメンバーのレベルアップが戦力の底上げに繋がるというのもまた事実。そういった意味では、遜色ないレベルでポジション争いを繰り広げるまでになったワン=ビサカとダロトの関係は理想的かもしれません。そして、カゼミーロが4試合出場停止となる今後の試合では、サビツァーやマクトミネイのさらなる発奮が不可欠になります。

この試合の結果、ユナイテッドはヨーロッパリーグベスト8に進出。準々決勝の相手はまたまたスペインのセビージャに決まっています。

*スタッツはこちら

22-23EL-16-2 試合結果

次の試合はFAカップ準々決勝 オールド・トラッフォードでのフラム戦。3月20日(月)1:30キックオフ。カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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