こんにちはMasaユナイテッドです。
22-23ヨーロッパリーグGS第3戦 アウェイのGSPスタジアムでキプロスのオモニア・ニコシアと対戦したユナイテッド。試合は34分にカウンターからカリム・アンサリファルドにゴールを決められる苦しい展開に。ユナイテッドは後半開始と共に、ラッシュフォードとショーをピッチに送り出します。すると53分にはそのラッシュフォードがゴールを決めて同点に。続く63分には途中出場のマルシャルがゴールを決めて逆転に成功します。さらに84分には再びラッシュフォードが決めて3点目。85分にはオモニアのパナイオトゥにゴールを割られますが、ユナイテッドは逃げ切りに成功。2-3でオモニアを下し勝ち点3を獲得しています。
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今回は、この試合の選手評価と総括を。選手評価は独自の評価で、10点満点での採点となっています!
以下項目です。
👿ラインアップ

👿選手評価
★Starting
①ダビド・デ・ヘア:5/10
ヒートン、ドゥブラフカを有しながら先発出場を続けるデ・ヘア。格下相手に2失点を喫しました。シュート自体はノーチャンスに見えますが、1失点目は飛び出していれば防げた可能性も...。ビルドアップに関しても、マークのきついダロトに出すシーンがあり、まだまだ改善が必要な印象を受けます。
②ビクトル・リンデロフ:5/10
負傷離脱のヴァランの代わって先発出場。守備に関しては「大人しく」無難にプレーしましたが、2失点目はリンデロフのボールロストから。難しいパスの処理だったのは確かですが、悔やまれるプレーに。しかし、パスに関してはパス精度93.8%でフィールドプレーヤーでは最高を記録し、ロングパスに関しては12本中10本を成功させています。得意のラッシュフォードの裏抜けへのパスも惜しいものが1本あり良さは見せました。
③リサンドロ・マルティネス:8/10
Embed from Getty Images「すべてのパスはマルティネスから」と言っても過言ではないほど、ビルドアップの起点となりました。ボールタッチは最多の113回、パスは最多の100本。縦パスもバンバン入れており、2得点目のマルシャルのゴールの起点となるパスを出したのもマルティネスでした。守備面でも最多のブロック5回、プレスもチーム3位の7回を記録。地上デュエル勝率63%とアグレッシブな守備が光りました。
④ディオゴ・ダロト:8/10
Embed from Getty Imagesダロトの良さが存分に出た試合となったオモニア戦。ビルドアップの場面ではボランチになり、アタッキングサードではボッグス内や逆サイドまで侵入。キーパスは最多の6本!ディフェンダーとしては異例の多さとなっています。試合終了間際にはロナウドへのアシスト未遂もあり、シティ戦の鬱憤を晴らす活躍を披露しました。
⑤タイレル・マラシア:4/10
シティ戦のパフォーマンスを受けてスタメンを外れるかと思いましたが、オモニア戦も先発出場を果たしました。しかし、先制点の原因となるボールロストを犯し、これまた苦い経験となりました。攻撃に関しては高い位置を取りクロスも数本上げますが、精度やオーバーラップの質でもいまひとつ...。前半のみでショーと交代となりました。
*シティ戦の記事はこちら
⑥カゼミーロ:6/10
ユナイテッド加入後、2試合目の先発出場となったカゼミーロ。ボール保持の局面ではアンカーとしてバックラインからのボールを引き取る役割を担当。ボールタッチはチーム3位の98回を記録しています。また、期待された守備面でも地上デュエル勝率83%、空中戦勝率88%と高い数字をマーク。エリクソンの守備負担軽減に貢献しました。82分にマクトミネイと交代。
⑦クリスチャン・エリクセン:8/10
Embed from Getty Imagesエリクセンもシティ戦のパフォーマンスで批判を受けた1人ですが、オモニア戦はそれを払拭するような存在感を見せてくれました。ボールタッチは2番目の106回、キーパスはダロトの6本に次ぐ5本、SCAは最多の8回を記録しています。特に前半のシュートチャンスのほとんどにエリクセンは関わっており、広範囲のポジショニングとブルーノとダブル司令塔としてのアタッキングサードでの動きは圧巻でした。ただ、セットプレーなど、持ち前のキック精度をやや欠いているのは少し気になるところ。フル出場を続けるエリクセン。疲労もあるかもしれません。
*SAC=ショット・クリエイティング・アクションズ シュートに繋がる2つ前からのプレーを指します。パス、ドリブル、ファールなど。簡単に言うとキーとなる攻撃に関与した回数です。
⑧ブルーノ・フェルナンデス:7/10
オモニア戦のユナイテッドは基本システムを4-2-3-1としながらボール保持の場面ではカゼミーロをアンカーに、ブルーノとエリクセンをインサイドハーフとした4-3-3へ可変するシステムを使いました。特に前半はブルーノとエリクセンは並ぶようなポジショニングが多く、ブルーノがボールに触れる時間も長かったです。確かにキーパス2回のみで、攻撃の中心としての存在感は見せていませんが、SCAはエリクセンと同じ最多の8回を記録。62分という出場時間を考えると悪くないでしょう。ただ、17分のループシュートがバーに当たるなど、そろそろゴールなりアシストなり結果がほしいのも事実ですね。
⑨アントニー:7/10
Embed from Getty Imagesウィンガーとして存在感を見せたアントニー。26分の右からカットインして巻くシュートはゴールの臭いを感じさせました。左サイドの攻撃が多かったユナイテッドですが、アントニーは右の大外に張ることでオモニアの5バックラインを広げる役割も担いました。また、守備面でもチーム最多の12回のプレスを記録。地上デュエル勝率も83%と素晴らしい数字を記録しています。74分までプレー。闘争心も◎。
⑩ジェイドン・サンチョ:5/10
やや存在感の薄い試合が続いているサンチョ。オモニア戦は、シェリフ戦でも見られたような積極的なボックス内への侵入も見せていましたが、決定的な仕事はできず。前半のみで交代となりました。前半左過多で攻めたユナイテッドにおいても、わずかに28回のボールタッチしかしておらず、15分以降は攻撃に絡むことができていません。後半出場から2ゴール1アシストを決めたラッシュフォードのインパクトを考えると、エバートン戦での先発落ちの可能性も...。
⑪クリスティアーノ・ロナウド:6/10
Embed from Getty Images90分フル出場となったオモニア戦のロナウド。前半から多くのシュートチャンスを得ました。合計8本のシュートを放ち、ロナウドなら決めてもおかしくないものも3、4本ありましたが結果的にノーゴールに終わっています。本人のフラストレーションもかなり大きいと思いますが、動き自体はキレが戻りつつあり、一度ゴールが決まれば量産体制に入るかも、と思わせるパフォーマンスでした。しかし、78分のダロトのパスは決めたかったですね...。
★Substitutes
⑫ルーク・ショー:7/10
後半から出場。ラッシュフォードとの左サイドの連携はスムーズで、積極的なオーバーラップはコンディションが戻りつつあることを印象付けました。経験不足を露呈しているマラシアに代わっての先発出場の可能性を高めるパフォーマンスでした。
⑬マーカス・ラッシュフォード:9/10
Embed from Getty Images後半からプレー。2ゴール1アシストの大活躍で文句なしのMOTMを獲得。左サイドでのプレーを効果的に見せたラッシュフォード。トップでの動きは改善が見られないこともあり、今後は左サイドでの起用が増えるかもしれません。終盤はロナウドへのお膳立てをかなり意識していましたが、アシスト能力の高さもラッシュフォードの魅力でしょう。
⑭アントニー・マルシャル:8/10
61分にブルーノに代わってピッチに立ったマルシャル。ピッチに立つやいなや、すぐにラッシュフォードとの連携から見事なゴールを決めました。ポジションをトップ下、右サイドと複数こなしましたが、リーグ戦ではマルシャルがトップに入る試合が増えるでしょう。
⑮フレッジ:6/10
74分から出場。8番のポジションでプレーしました。高い位置で攻守の切り替えに貢献。88分には右足で鋭いシュートを放っています。
⑯スコット・マクトミネイ:#NA
83分からピッチに入り、試合の「締め」を任されました。当たりには激しくいっており、しっかり自身の役割を理解した動きを披露しています。
👿試合の総括
シティ戦での大敗を払拭するためにも、パフォーマンスと結果の両方が必須だったオモニア戦。前半圧倒的に攻めながらも得点を奪えず、逆にカウンターから1チャンスをものにされ先制されるまさかの展開となりました。後半に入り、ピッチに立ったラッシュフォードの同点弾を皮切りに、これまた途中出場のマルシャルのゴールで逆転に成功。テン・ハーグ監督の采配が見事に当たったと同時に、サブ組もしっかり試合に入れたのはユナイテッドでは珍しいとも言えます(笑)。
Embed from Getty Imagesこの試合は、格の違いがあったとはいえ、ユナイテッドはボール保持の場面で安定しており、エリクセン、マルティネス、ダロトといったポゼッションのキーとなる選手が自身の良さを存分に発揮できていました。テン・ハーグ・ユナイテッドの特徴をよく表したボール保持を見せており、これがスタンダードの形であるのは間違いないでしょう。その一方で、多くないチャンスからあっさり2失点しており、守備面の危うさは少し気になるところとなっています。1失点目は、セットプレーからのカウンターでボールロストしてからの失点。2失点もボールロストからのネガトラが後手になり失点と、ミスを突かれているのは少々いただけません。テン・ハーグ体制においてユナイテッドは、ネガトラに大きな課題を抱えており、個々のインテンシティの強化も含め、失った時のリスクマネジメントを見直すべきでしょう。
そして、結果が出なかったロナウド。個人的には評価の項目でも書いたように、動き自体は戻りつつあるのでそこまで心配していません。長いシーズン、過密日程が続く状況で今後大きな力になってくれるでしょう。問題は出場機会は例年のように多くはないので、本人がどこまでその状況を受け入れられるかといったところだと思います。
この試合の結果ユナイテッドはグループEの2位に浮上しています。
*試合のスタッツはこちら

次の試合は、プレミアリーグ第10節 グディソン・パークでのエバートン戦。10月8日(月)3:00キックオフ。カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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