【22-23EL/GS5回戦】FCシェリフ戦 5つのトピックスで振り返る!【マンチェスター・ユナイテッド】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

22-23ヨーロッパリーグ グループステージ第5戦はホームでモルドバのFCシェリフ・ティラスポルと対戦したユナイテッド。試合は開始からユナイテッドがボールを支配。シェリフ陣内で幾度となくチャンスを作ります。しかし、なかなかゴールを割る事ができません。先制点は44分。コーナーキックからダロトが頭で合わせてようやく決まります。後半、アントニーとマルティネスに代わってラッシュフォード、マグワイアを投入。そのラッシュフォードが65分にショーのクロスをヘディングで合わせて追加点を決めます。後半もシェリフに全くつけ入る隙を与えず。81分にはロナウドがダメ押しのゴールを奪い試合は3-0でユナイテッドが勝利。グループ首位に向けてしっかりと勝ち点3をゲットしています。

*試合のハイライトはこちら

今回はこの試合を5つのトピックスで振り返ります

以下項目です。

👿ラインナップ

22-23EL/GS5 ユナイテッドvsシェリフ ラインナップ

①ガルナチョ先発

まず最初のトピックスは、トップチーム初先発を飾った18歳のアレハンドロ・ガルナチョについて。

公式戦3試合目の出場となったガルナチョは左サイドで先発。開始から積極果敢に仕掛け11分にはドリブルでボックス内へ侵入。ロナウドへパスし、これがアントニーのシュートに繋がっています。33分にも左サイドからカットインしてシュート。78分にはコーナーキックから、ブルーノのパスをフリーで受け惜しいシュートも放っています。左サイドのタッチライン際でボールを持ち、とにかく仕掛ける姿勢を見せたガルナチョ。ドリブルは最多の7回を記録(成功は3回)、ファンが選ぶMOTMにも輝いています。特に後半に掛けて積極性が増して、本来の力を見せ始めましたが、正直まだまだこんなもんじゃないです(笑)。ガルナチョ推しの私としてはもっとできるという感じもしましたが、戦術的な動きや周囲との連携、ポジショニングなども覚えればもっともっと能力を活かせるようになるでしょう。

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テン・ハーグ監督も、「狭いエリアでのボールの扱いや、背後への飛び出し、テンポの良いドリブルといった彼の才能が見られた。彼は相手を翻弄することができるし、特に、今回のようにコンパクトな守備を見せる相手には彼の持つ能力が活きる」と高評価。今後も定期的に出場機会が得られるでしょう。ただ、シーズン当初は監督的に十分ではなかったということで、期待されながらもなかなか出番が得られなかったのには理由があったようです。まだまだ若いガルナチョ。学ぶこともたくさんありますが、フットボールの才能は間違いありません。憧れのロナウドとの共演に「夢か現実かわからない...」と発信した未来のエース候補。さらなる成長に超期待しています。

*ガルナチョに関してはこちらの記事も参照!

②ロナウドの得点

続いてはロナウドの得点について。

今シーズン、オールドトラッフォードでの初ゴールをマークしたロナウド。81分にネットを揺らしますが、そこにたどり着くまでには長い道のりでした。合計7本のシュートを放ったロナウド。28分のブルーノのヘディングでの落としにゴール前で合わせたシュートや、59分の1人で持ち込んでのシュートなどは決定機とも言え、かつてのロナウドならば決めていたはずです。やはり、今シーズンのロナウドはまだ本調子にはなっていない印象を受け、本人もフラストレーションを貯めながらのプレーしているよに見えます。しかしながら、シェリフ戦のロナウドは忍耐がありました。諦めずに前へ出続け、常に得点が取れるポジションを取りチャンスを待ちました。81分の得点は一度セーブされながらも押し込み、まさに執念のゴールでしたね。

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ロナウドと言えば、スパーズ戦の出場拒否騒動で、チェルシー戦の出場停止や、別メニューでのトレーニングを課されるなど大きな問題を引き起こしましたが、処罰を受けた後はしっかりチームに戻って、シェリフ戦の先発出場を与えられました。恐らく監督とも話をしたでしょうし、チームメイトとも何かしらのやり取りがあったと推測できますが、シェリフ戦のロナウドの態度を見る限り、チームの為に力を出そうという意気込みは伝わってきました。現在のユナイテッドはロナウドに頼らなくても勝てるチームになりつつあります。ロナウドは現状を受け入れつつも、出場する試合だけでなくロッカールームでもチームを助ける事ができるはずです。チームの中のリーダーの1人としての貢献にも期待したいところです。

③ラッシュフォードの役割

3つめは、後半から出場したラッシュフォードの新たな役割について。

後半からアントニーに代わってピッチに立ったラッシュフォードですが、本来のウィングポジションでも、トップでもなく10番としてのプレーとなりました。これに関してテン・ハーグ監督は

「後半は、クリスチアーノとマーカスが9番と10番のポジションで一緒にいるところを見たかったし、相手にとってはトラップになると思う。あような選手たちを相手に守るのは常に難しいし、それを目の当たりにしてきました。2人にとっても相乗効果だ。ブルーノ(フェルナンデス)が抜けたときの右サイドも良かった。右サイドでも違ったダイナミズムを得ることができたので、この試合ではいくつかのポジティブな要素が見られた」

ユナイテッド公式
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と語っており、ロナウドをフォローするためにラッシュフォードをトップ下に置いたと説明しています。これは、実はラングニック監督もやっていたことですが、シェルフ戦のラッシュフォードは快適にプレーしているように見えました。ボールタッチも多かったですし65分には、1億年振りのヘディングシュートを決めています(笑)。ライン間にポジショニングして、そこからバックライン裏を取る動きは鋭く、ショーを始め周囲との連携もウィングの時よりも多く見られました。ラッシュフォードは、単独で仕掛けるより、周りを使いながら自分も活きるプレーの方が良さがでます。チャンスメイク能力にも長けているので、意外に10番はありかもしれませんね。そして監督も言っているように、その結果右サイドに出たブルーノも良いクロスを上げられるので、オプションとしてはありだと思います。

④怪我人の復帰

4つ目は、怪我人の復帰です。

シェリフ戦の後半に、長らく戦列を離れていたマグワイアとファン・デ・ベークが実戦復帰しました。マグワイアは後半開始から、ファン・デ・ベークは79分からのプレーでした。キャプテン、マグワイアはパス成功率96%を記録。中でも目についたのはロングボールで、一番後方から両サイドへ精度の高いパスを通しています。4本放って4本成功となっており、マグワイの良さが見られたシーンでした。シェリフはほとんど攻撃に出る事がなかったので、守備面で多くの仕事があったわけではありませんが、復帰戦としてはまずまずの出来だったのではないでしょうか。ヴァランが戦列を離れた今、キャプテンの復活は大きいです。今後の試合でテン・ハーグ監督を納得させるパフォーマンスを見せてくれることに期待しましょう。

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そしてファン・デ・ベーク。今シーズン、かつてアヤックスで指導を受けたテン・ハーグ監督の就任で、重要な役割を担うと期待されながらなかなかチャンスが回ってこず、わずか19分間のプレーとなっていました。その後、9月初旬から怪我で戦列を離れていたファン・デ・ベークですが、遂に戦線へ復帰。シェリフ戦ではトップ下に入り10分弱の出場ながら88分にはシュートを放つなど見せ場も作りました。スペースを見つける能力は相変わらず高く、狭い局面でも細かなパスで味方を使える才能も見せてくれました。ファン・デ・ベークがユナイテッドで能力を発揮するには、味方が使ってくれるかが大きくものを言いますが、シェリフ戦の動きには可能性を感じます。というのも、今のユナイテッドにはエリクセンがいる為です。今回は時間が短すぎて判断できませんが、ファン・デ・ベークのスペースを突く動きは、エリクセンなら見逃さないと思います。シェリフ戦最多の6本のキーパスを放ったエリクセンと、復帰したファン・デ・ベーク。今後はこの2人のコンビネーションにも注目したいと思います。

⑤首位通過は可能か?

最後のトピックスは「首位通過は可能か?」ということ。

まず、個人的にヨーロッパリーグの決勝トーナメント進出に関して勘違いしており、シェリフ戦は大量得点が必要だとブログやSNSでも発信していました。しかし、これは間違っていたので多くの方に勘違いをされる結果となり、本当に申し訳ありませんでした。ごめんなさい。シェリフ戦は勝ちさえすればよく、得失点差はそこまで重要ではありませんでした。シェリフ戦に勝ったために、ユナイテッドは12ポイントとなり、2位以上が確定しました。首位は全勝のソシエダで15ポイント。ヨーロッパリーグはグループ首位のみストレートで決勝トーナメントに進出でき、2位のチームはCL落ちしたチームとのプレーオフに勝たなければなりません。そのため、ユナイテッドも是が非でも首位になりたいという状況です。

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グループリーグ最終節は11月4日にホーム、サン・セバスチャンで行われる、ソシエダとの対戦となります。9月のホームでのソシエダ戦に0-1で負けているユナイテッドですが、次戦のソシエダ戦に勝つことでポイント数は同点になります。まずは、ユナイテッドは勝つことが最低条件となるということです。さらにヨーロッパの大会では、ポイント数が同点の場合、直接対決の成績によって決定されます。つまり直接対決の合計スコアが多いチームが首位通過となるということです。したがって、もしユナイテッドが来週ソシエダに2点以上のゴールで勝った場合、ノックアウトラウンドのプレーオフではなく、ベスト16にストレートインする事が出来るということです。ただし、ユナイテッドが0-1で勝った場合は直接対決のスコアでも同点となり、リーグテーブル全体での得失点差で決まる事になります。ユナイテッドが0-1で勝った場合、ユナイテッドの得失点差が7に対してソシエダが8となり、ソシエダが首位となります。

ここがユナイテッドにとって難しいところであり、来週のサン・セバスチャンでパフォーマンスを発揮できるかがとても重要になります。メンタルもとても重要な一戦になるでしょう。

👿まとめ

アウェイチームをシュート0本、クリーンシートに抑え快勝を収めたシェリフ戦。44分のダロトのゴールはユナイテッドには珍しくコーナーから。そしてダロトはユナイテッドでの2ゴール目となりました。常にボールを握り、支配率75%、シュート24本、ビッグチャンス6回を記録し3得点というのは若干物足りない気もしますが、ガルナチョの初スタメンやロナウドのゴール、怪我人の復帰や実験的ポジションは位置など非常に収穫の多い試合となりました。トピックスには入れませんでしたが、この試合で最も輝いたのはエリクセンでしょう。最多のチャンスクリエイト数を記録し圧倒的最多の131回のボールタッチを記録。ボール保持とチャンスメイクの両面で絶大なパフォーマンスを発揮しました。エリクセンの他にも、カゼミーロ、マルティネスの新加入3選手は相変わらずの高パフォーマンスを披露。もはやチームの核と言って良いでしょう。

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ヨーロッパリーグに関しては、首位突破できるかが最大の焦点となります。つくづく初戦のソシエダ戦の黒星が悔やまれますが、最終戦でのリベンジを期待するしかありません。そういった状況の中で怪我人が復帰したのは朗報。試合の流れを変えられる選手が多くいるので、テン・ハーグ監督には臨機応変な選手起用を期待しましょう。個人的にはファン・デ・ベークをユナイテッドで輝かせてほしいっす(笑)。

*スタッツはこちら

22-23EL/GS5 試合結果

次の試合はプレミアリーグ第14節 オールド・トラッフォードでのウェスト・ハム戦。10月31日(月)1:15キックオフ。カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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