こんにちはMasaユナイテッドです。
22-23プレミアリーグ第17節 ホームでノッティンガム・フォレストと対戦したユナイテッド。試合は開始からユナイテッドがボールを保持し優位に試合を進める展開に。19分にコーナーキックでのサインプレーでラッシュフォードがゴールを決めてユナイテッドが先制すると、23分にはカゼミーロのボール奪取から最後はマルシャルが決めてリードを広げます。前半終了間際にはフォレストがフリーキックからゴールを奪いますがVAR判定の結果、ウィリー・ボリーの位置がオフサイドとして取り消されます。後半に入りアントニーに決定機が訪れますが決まられず。65分にはファン・デ・ベークとガルナチョを投入して追加点を目指し、77分にはマグワイアとフレッジを入れてゲームを締めに掛かります。95分にはカゼミーロのボール奪取からフレッジが決めて3点目を奪ったユナイテッド。プレミアリーグ再開に試合で快勝。勝ち点3を獲得しています。
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今回はこの試合を4人のGoodパフォーマーに焦点を当てて振り返ります。多くの選手のパフォーマンスが良かったフォレスト戦ですが、個人的に評価したい4人を選抜しました!
以下項目です。
👿ラインナップ

①マーカス・ラッシュフォード
フォレスト戦1ゴール1アシストを記録したラッシュフォード。先週のカラバオ・カップでもゴールを挙げ、好調をアピールしている背番号10番はフォレスト戦では左ウィングで先発。先制点のセットプレーではサインプレーから見事なゴールを決め、チームの2点目は左サイドでの見事なボールコントロールからの切り返しで、マッチアップしたオーリエを置き去りにして、冷静にマルシャルにアシストパスを送りました。65分からは9番でのプレーをこなし、67分にはファン・デ・ベークからのパスをゴール前でボレーシュートするなど、どの攻撃的なポジションでも脅威的な存在となりました。
Embed from Getty Imagesフォレスト戦のラッシュフォードは、カラバオ・カップのバーンリー戦ほど裏への抜け出しを見せたわけではありませんが、ビルドアップを助ける落ちる動きから、マラシア、エリクセンとのトライアングルで連携して左サイドを制圧しました。56分のアントニーの決定機へと繋がるブルーノへの絶妙なダイアゴナルパスを見せるなど、爆発的なスピードだけでなく、ゲームの状況に合わせたプレー選択ができるようになっているのが現在のラッシュフォードの強みです。今シーズン、10ゴール4アシストを記録しているラッシュフォード。テン・ハーグ監督の指導の下、遂にエースが本格覚醒を遂げています。
*カラバオ・カップの記事はこちら
②ブルーノ・フェルナンデス
フォレスト戦、ゴールもアシストも記録していないブルーノですが、個人的には攻撃面でのアイデアはチームトップだったと思います。2得点目の起点となるラッシュフォードへのミドルパスや、先述した56分のアントニーの決定機のアシストパス。95分のラボーナでのフレッジのパス。73分には、少し前へ出ていたフォレストのキーパー、ヘネシーの位置を見てのロングシュートなど、随所にプレービジョンの高さを見せました。フォレスト戦のブルーノはキーパス3本、ビッグチャンスクリエイト2回を含むSCA最多の6回を記録し、相変わらずの攻撃関与率を示しています。
Embed from Getty Images今シーズンのブルーノはトータルで3ゴール3アシストと確かに数字的には物足りませんが、プレーの中身は明らかに昨シーズンよりも充実しています。これまでプレミアリーグで10回のビッグチャンスクリエイトを記録していますが、これはデ・ブライネの14回に次ぐ2番目の成績です。昨シーズンが15回だったことを考えると、チャンスメイクの質は明らかに向上していることがわかります。ブルーノのこのようなスタッツにはもう1人のクリエイターであるエリクセンの加入と、前線の選手の得点力不足の両方が関係しているでしょう。フォレスト戦でアシストを記録したエリクセンの存在は、ブルーノがよりファイナルサードでの仕事に専念できる状況を作り出しています。そのことが、ブルーノの攻撃のアイデアの発揮に繋がっているはずです。しかし、前線の選手はそれを活かしきれていないというのがこれまでのチーム状況です。
③アーロン・ワン=ビサカ
フォレスト戦で個人的に最も驚かされたのがワン=ビサカのパフォーマンスです。先週のカラバオ・カップのバーンリー戦でも先発出場したワン=ビサカ。エリクセンの得点をアシストこそしましたが、どこか自信なさげな印象がありました。しかし、フィレスト戦では文字通り右サイドで躍動。特に印象的だったのは攻撃面での貢献です。ビルドアップ時には偽SB的にボランチのポジションに入り、アタッキングサードでは大外に張ったアントニーを助けるようにインナーラップを頻繁に見せました。6分には「いきなりアシストか!?」というラッシュフォードへの決定的なクロスを供給し、72分にはセットプレーの場面でしたがボックス内へ侵入、カゼミーロへの絶妙のスルーからシュートをお膳立てしています。
Embed from Getty Imagesこれまでのワン=ビサカは対人守備に特化した選手でしたが、テン・ハーグのポゼッション化したチームでは高い位置を取り、ランニングの質、アントニーとの連動制でもダロトと遜色ないプレーを見せました。右足しか使えないという点でダロトの後塵を拝しますが、冬の移籍が囁かれ、新たな右サイドバックの獲得の報道も多かった状況から一転、ダロトの強力なライバルとして名乗りを上げたと言って良いでしょう。今シーズン、スタートから出遅れ、背中の怪我もあり出場機会がほとんどなかったワン=ビサカ。3試合目の出場でようやくスタートラインに立ちましたね。
④カゼミーロ
フォレスト戦の文句なしのMOTMとなったカゼミーロ。アンカーとしてその存在感は抜群でした。ビルドアップ時にはヴァラン、ショーの2CBの間に降りて貢献、ワンタッチでのパスやサイドへの精度の高い展開パス。鋭い楔のパスなどで攻撃面にアクセントを加えました。守備の面でも神がかった危機察知能力と技術の高いタックルでボールを回収。ネガトラの場面で絶大な効果を発揮しました。圧巻は2点目のボール奪取の場面と87分のチーム3点目となったフレッジのゴールへのアシストシーン。3点目のシーンはワン=ビサカのプレスに連動し、正確な読みからボールを奪取。セレソンのチームメイトに正確なラストパスを送りました。フォレスト戦のカゼミーロはショーに次ぐ2番目の104回のボールタッチ、最多の7本のロングパス、アタッキングサードへのパス11本、SCA6回、キーパス3本を記録。タックル最多の5回成功、ボールリカバリーは2位の7回など圧巻のスタッツをマークしています。
Embed from Getty Imagesカラバオ・カップではCBを務めたカゼミーロですが、チーム内での存在感、リーダーシップ、貢献度はまさにワールドクラスです。カゼミーロのプレーは周りの選手のレベルも上げている印象を受けます。中盤でコンビを組むエリクセンともロイ・キーン、スコールズのように阿吽の呼吸で、近年のユナイテッドでは最も完成度の高い中盤を形成していると思います。年齢的な不安や将来性を考えると、後継を探しておく必要性は否定できませんが、有望な若手を連れて来てもカゼミーロ、エリクセンンからポジションを奪うのは至難の業でしょう(笑)。
👿まとめ
プレミアリーグ再開の試合は文句なしの快勝でした。パススピードやポジションチェンジの頻度、連動性、トランジッションの強度、ハードワーク、チームワークなど、どれをとっても高いレベルでおこなえていたと思います。特筆すべきはどの選手も個性はそのままに、チームへ貢献できている点。ショーはCBとしてマルティネスと遜色ないプレーを見せ、ほとんど戦力外と目されていたワン=ビサカは素晴らしいプレーを披露しました。後半から出場したフレッジもゴールを決め、ガルナチョも積極的な仕掛けでフォレストディフェンスを混乱させました。テン・ハーグ監督のチームマネジメントが効果を発揮している証拠でしょう。どの選手にも平等にチャンスが与えられ、良いプレーをしている選手は使われる。当たり前だけど、これまでのユナイテッドではなされていなかったことがおこなわれ、チーム内で健全な競争が起こっている証拠です。
今回はGoodパフォーマンスとして4人に絞りましたが、フォレスト戦は安定した守備を見せたヴァランとショーのCBコンビや、今シーズンの7アシスト目を記録したエリクセン、再びゴールを決めたマルシャルやフレッジなど、高評価に値する選手は他にもたくさんいました。チームが上手くいっていることで、個のパフォーマンスも上がっていくという好循環が回り出した感のある再開後のユナイテッド。冬の移籍でのストライカー獲得という課題は消えてはいませんが、選手を魔改造することに長けたテン・ハーグ監督ならば、現有戦力で好成績をキープしていく可能性もありそうですね。
Embed from Getty Imagesこの試合の結果ユナイテッドは5位。4位スパーズとは1ポイント差に迫っています。


次節はプレミアリーグ第18節、モリニュー・スタジアムでのウルブス戦。12月31日(土)21:30キックオフ。カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
読者の皆様、良いお年をお迎えください!!
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