【22-23PL第19節】マンチェスター・ユナイテッドvsボーンマス 4つのトピックスで振り返る!

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こんにちはMasaユナイテッドです。

22-23プレミアリーグ第19節 ホームでボーンマスと対戦したユナイテッド。試合は序盤からユナイテッドがポゼッションを支配し、23分にはエリクセンのフリーキックにカゼミーロが合わせて先制に成功します。後半49分にはショーが自陣から持ち上がりガルナチョのクロスに合わせて追加点。しかし、そこからボーンマスが攻勢に出ます。57分から連続でシュートを放ちユナイテッドゴールに迫りますが、デ・ヘアのファイン・セーブで事なきを得ます。68分にフレッジ、エランガ、ダロトを投入したユナイテッドは89分にラッシュフォードが決めて3点目。アディショナルタイムにはジェイドン・アントニーに危険なシュートを打たれますがこれもデ・ヘアがしのぎタイムアップ。ユナイテッドが3-0で快勝しています。

*試合のハイライトはこちら

今回はこの試合を4つのトピックスで振り返ります!

以下項目です。

👿ラインナップ

22-23PL19 ユナイテッドvsボーンマス ラインナップ

①中盤コンビでの先制点

ボーンマス戦の先制ゴールは中盤の2人。エリクセンのフリーキックにカゼミーロが合わせて先制します。前節、アウェイのウルブス戦では本領発揮とはいかなかった中盤のコンビですが、ホームでは再びワールドクラスの実力を披露。特にカゼミーロは組み立てにおいても起点となるほど全体が見えており、楔のパスやサイドへの展開のパス、そして時にはバックライン裏へのパスやシュートに繋がるクロスも見せるなどチームに大きく貢献しています。ネガトラの場面では相変わらずの嗅覚の鋭さを見せ、広大なエリアをカバーしクリーンシートにも貢献しています。

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今シーズンのリーグ戦6回目のアシストとなったエリクセン。前々節のフォレスト戦に続いてセットプレーからの得点を御膳立てしました。個人的に、エリクセン獲得決定時に最も期待したのがセットプレー時の高いキック精度でした。コーナーやフリーキックから得点を奪えるというのは大きな武器となります。今シーズンのユナイテッドはリーグ戦で3つ、セットプレーから得点しています。これからもっと増えることに期待したいですね。昨シーズンまで弱点と言われていた中盤センターが、カゼミーロとエリクセンの加入によりストロングポイントとなっています。今回のボーンマス戦のようにこの2人が活躍している試合は、ユナイテッドのシステムが機能している証拠でもあります。まさにチームの背骨となる存在です。

②ショーの重要性

ボーンマス戦1ゴールを記録したショー。前節、前々節とCB起用でも期待に応えたショーですが、本来のポジションに戻って躍動。49分のチーム2点目となったゴールは、自陣からゴール前までショーが持ち上がりブルーノへパス。ブルーノからガルナチョへ。そしてガルナチョからのクロスにショーが合わせてゴールを決めました。ボーンマスの守備対応がお粗末だったこともありますが、ショーのドリブルのコース取りが良かったことが、長い距離を持ち運べた要因となりました。また、チーム3点目の起点となるロングパスもショーからでした。マラシアも加入初年度ということを考えるとよくやっていると思いますが、ショーがサイドバックの時の左サイドの攻撃は効率が上がります。

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今シーズンのショーの90分当たりのキーパスは1.2。これはブルーノ、エリクセンに継ぐ3番目の数字です。ボーンマス戦のショーはボールタッチ116回で1位、パス本数、成功数ともに1位、パスの総プログレッシブ距離498ヤードで1位と攻撃的なパスで違いを生み出したことがわかります。CBでも起用可能なショーの適応能力は素晴らしいですが、この攻撃力を封印するのは勿体無いですね。しかし、得点を挙げた後、ボーンマスの右サイドからの攻撃を受けてチャンスを作られるシーンが増えたのは印象が悪く、アディショナルタイムには致命的なパスミスからアントニーにシュートを打たれることになりました。スイッチを「OFF」にするのが少し早すぎましたね(笑)。

③デ・ヘアとクリーンシート

公式戦4試合連続のクリーンシートに大きく貢献したデ・ヘア。56分のビリングのシュートをビッグセーブすると、ソランケ、アントニーの連続シュートも阻止しました。ビリングのヘディングシュートは決まっていてもおかしくなく、58分のアントニーのシュートも危ない場面でした。まさにデ・ヘアがチームを救ったと言えます。この時間帯のユナイテッドの守備は非常に貧弱で、2点目を取ったことで少し気が抜けた印象を受けました。特に左サイドでボーンマスの進行を許し、再三に渡ってクロスを入れられ、逆サイドからフィニッシュに持ち込まれています。さらに終了間際のショーのパスミスからアントニーにシュートを打たれた場面など、デ・ヘアも守備陣の対応に声を荒げるシーンがありました。正直無失点で終われたのはラッキーだったところもありますね。

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久々にスタメンでユニットを組んだマグワイアとリンデロフは集中力を切らさず対応できていましたが、後半はチーム全体で個々の守備強度が落ちたと思います。56分から58分の間に3本連続でシュートを打たれた場面では、エリクセンのポジショニングにより中盤が空洞化したために起こっていますが、そもそも前線からのプレスが弱くなった時間帯でもありました。クリーンシートを続けているユナイテッドですが、ウルブス戦も危ないシーンをデ・ヘアに救われたところもあり、試合後テン・ハーグ監督が苦言を呈したのも頷けます。

*ウルブス戦の記事はこちら

④リチャとダロトが復帰

ボーンマス戦のバックラインはワン=ビサカ 、マグワイア、リンデロフ、ショーというスールシャール監督時代のラインナップになりました。ワールドカップ期間開けから先発出場を続けるワン=ビサカは素晴らしいパフォーマンスを見せており、ショーはCBもこなして評価を上げました。リンデロフは出場すれば堅実なパフォーマンスを見せ、ワールドカップで好調だったマグワイアも後半戦の巻き返しに期待が掛かります。ボーンマス戦も危ういシーンはありつつも無失点で終えましたが、そんなバックラインに朗報がありました。リサンドロ・マルティネスとダロトの復帰です。ダロトはワールドカップ後ハムストリングを負傷。戦線を離脱していました。マルティネスはアルゼンチン代表としてワールドカップを制し、少し長めのオフを貰い先週ようやく練習に復帰していました。

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69分にピッチに入ったダロトは早速存在感を見せます。素晴らしいタイミングでのインナーラップを再三見せ、81分と83分には自らボックス内へ侵入。シュートを放っています。20分弱の出場、ましてディフェンダーでありながら3回のSCAを記録。持ち前の攻撃力を久々に見せてくれました。これからはワン=ビサカとの熾烈なポジション争いが期待できるでしょう。試合前にオールド・トラッフォードのファンにワールドカップ優勝報告を行ったマルティネスは88分からプレーしましたが、本格稼働は金曜日のFAカップからになりそうです。カゼミーロやショーがコンバートで結果を出しただけにマルティネスもウカウカしてられませんね(笑)。

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👿まとめ

セットプレーから先制点を挙げ、ショーが追加点、絶好調ラッシュフォードのダメ押し点と、素晴らしい試合となったボーンマス戦。3-0というスコアだけ見れば完璧な試合だったとように思われがちですが、実際は後半かなり危ないシーンがいくつかあり、守備面でのインテンシティの低下が気になる試合でもありました。2点を奪ったことで集中力が切れたようにも思いましたし、ラッシュフォードやブルーノなど前線の選手は疲労の色も伺えました。メンタルとフィジカル両面の影響から、後半チーム全体の運動量が落ちた印象です。とはいえ、クリーンシートを続けていることは評価できますし、ローテーションしても機能不全に陥ることがなくなってきたことは素晴らしい進歩だと思います。

11月6日にヴィラに負けてから公式戦6戦全勝を続けるユナイテッドですが、今月後半にはシティ戦とアーセナル戦が控えています。これまでの試合で見せてきた進化がどれほどのものなのか、自分たちの立ち位置を確かめる意味でも重要試合となるでしょう。この2試合では、今回のボーンマス戦のような緩慢な守備対応を見せるわけにはいきません。勝ってはいますし、チームの雰囲気も良いですが、再度気を引き締める必要がありそうだと感じたボーンマス戦でした。

22-23PL19 ユナイテッドvsボーンマス スタッツ
22-23PL19 試合結果

この試合の結果ユナイテッドは4位のままですが、3位ニューカッスルとポイントで並んでいます

次の試合はFAカップ3回戦 オールド・トラッフォードでのエバートン戦。1月7日(土)5:00キックオフ。カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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