こんにちはMasaユナイテッドです。
22-23プレミアリーグ第20節 ホームでマンチェスター・シティと対戦したユナイテッド。試合はシティがポゼッションしますが、ユナイテッドは堅守からカウンターでシティゴールに迫る展開に。10分にはブルーノがエリクセンのパスを受けてシュートを放ちますがワイド。34分にもカウンターからラッシュフォードがエデルソンを躱し決定的なシュートを打ちますがブロックされ得点できません。後半に入りギアを上げたシティは60分にデ・ブライネのクロスにグリーリッシュが頭で合わせて先制に成功。しかしユナイテッドも強気な姿勢で押し返し、78分にカゼミーロのパスに反応したブルーノが決めて同点とします。さらに82分には途中出場のガルナチョのクロスにラッシュフォードが合わせて逆転弾を撃ち込みスタジアムは大歓声に包まれます。残り時間を耐えたユナイテッドが2-1でシティを撃破。素晴らしい逆転劇で勝ち点3を挙げています。
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今回はこの試合のマッチレビュー。前後半それぞれのポイントを挙げつつ、戦術面を中心に試合を振り返ります!
以下項目です。
👿ラインナップ

大一番のマンチェスター・ダービー。この試合でテン・ハーグ監督はこれまでのスタメンとは違うラインナップを選択します。まずはCBにショーを起用。これまでも17節のフォレスト戦と18節のウルブス戦、FAカップのエバートン戦でショーのCB起用を試していますが、マルティネスがワールドカップから復帰するまでのオプションという認識でした。しかし、ダービー戦で起用したというのは意外。さらにフレッジの先発とエリクセンのトップ下。通常3列目で起用されるエリクセンを1列上げ、テン・ハーグ監督の下では8番的な役割が多いフレッジを昨シーズンまでの3列目に配置しました。ショーのCB起用はマルティネスのコンディションを考慮したとテン・ハーグ監督は説明していますが、フレッジとエリクセンの配置はシティ対策だったと思います。なお、右サイドバックにはワン=ビサカを先発させましたが、これはダロトの負傷離脱によるものです。一方のシティの方はCBの2人、ジョン・ストーンズとルベン・ディアスが負傷離脱中。アカンジ、アケという6-3ユナイテッドが敗れた今シーズン第9節の時と同じCBコンビでした。中盤から前のラインナップは様々な選択肢があったと思いますが、ほぼベストと言って良いラインナップだったのではないでしょうか?
①前半
1-1.ユナイテッドの狙い
まずはユナイテッドの狙いから見ていきます。ポゼッションを握られる時間が長くなることを見越して、非保持での戦術的準備をしっかり行ったテン・ハーグ監督。ラインナップのところで触れたように、フレッジを3列目に配しデ・ブライネを監視させます。カゼミーロはベルナルドをマークし、アンカーのロドリはエリクセンが担当。ハーランドにはヴァランが付くというようにシティのキーとなる選手には基本的にマンマーク対応を取りました。両ウィングにもマラシア、ワン=ビサカの両サイドバックが付きますが、やはり抑えたかったのは中央ラインだったと思います。ユナイテッドは極端なハイプレスは行わず、シティの4バックに対して前線3人で構える形を採用していますが、これは対シティというよりはいつも通りのやり方。そのため、カンセロ、ウォーカーの所はどうしても制限が甘くなります。しかし、これも中央を抑えていればある程度OKというスタンスだったと思います。
Embed from Getty Imagesボール保持と攻撃に関しても非常に狙いは明確で、これまで通りネガトラが生命線となる戦い方を選択。保持の時間は長くないので、シティボールになった際に奪い返し、素早くスペースを突いて少ないチャンスを仕留めるというのが狙いでした。しかし基本的なビルドアップスキルも上達しているので、シティのハイプレスをワンタッチやレイオフを巧みに使って掻い潜る場面も見られ、その際もしっかり前の選手を追い越す動きが入っており、前回対戦した時よりもボール保持に自信と勇気を持っていたことがわかります。
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