こんにちはMasaユナイテッドです。
22-23プレミアリーグ第5節 アウェイ、キングパワー・スタジアムでレスター・シティと対戦したユナイテッド。試合は23分にサンチョのゴールでユナイテッドが先制します。その後は両者なかなか決定的なシーンを作れず、前半を0-1のまま折り返します。後半に入り、ギアを上げたレスターがユナイテッド陣内に攻め込む時間が続きます。押し込まれるユナイテッドは59分にカゼミロを投入し守備強度を上げます。さらに追加点が欲しいユナイテッドはロナウドをピッチへ。ロナウドがゴールに迫るシーンもありましたが決められず。試合は0-1でユナイテッドが貴重な勝ち点3を獲得しています。
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今回はこの試合の選手評価と総括をお届け。選手評価は独断と偏見で行っていますのでご了承下さい(笑)。
以下項目です。
👿ラインナップ

👿選手評価
★Starting
①ダビド・デ・ヘア:7/10
51分にマディソンの際どいFKをファインセーブ。同点を許さず2試合連続のクリーンシートに貢献しました。過去2戦、ビルドアップの場面でロングボールを蹴ることに徹していたデ・ヘアですが、レスター戦では再び繋ぐことにもチャレンジしています。レスターのハイプレスの強度が弱かったこともありますが、状況に応じて蹴る場所をコントロールできていました。
②ラファエル・ヴァラン:8/10
レスター戦のヴァランもディフェンスリーダーとしてバックラインを統率。冷静に対応しつつも、必要とあらば、激しく潰しにいくディフェンスも見せました。空中戦勝率75%、地上デュエル勝率100%を記録。マルティネスとのコンビを成熟度を増しており、過去10年で最高のデュオという声も。
Embed from Getty Images③リサンドロ・マルティネス:7/10
2戦連続MOTMに輝いたマルティネスはレスター戦でも熱いパフォーマンスを披露。ヴァーディのフィジカルコンタクトを執拗に受けましたが、臆するとなく対応。ヴァランとの連携も良く、クリーンシートに貢献しました。時折り見せるダイレクトの楔のパスは効果的。ビルドアップでの貢献度も高いです。
④ディオゴ・ダロト:8/10
レスター戦のダロトも過去2戦同様の気合の入ったパフォーマンスを見せてくれました。得点の起点となるブルーノへのパスや、ロナウドのバイシクルシュートに繋がるクロスを上げるなど積極的なオーバーラップから攻撃にも貢献しました。バーンズとの1対1にもしっかり対応。ボールリカバリー最多の13回、タックルもチーム最多の6回を記録。軽率なプレーでイエローを貰いましたが、守備のソリッドさは確実に増しています。
Embed from Getty Images⑤タイレル:マラシア:6/10
初挑戦のプレミアながら、素晴らしい集中力と豊富な運動量でレギュラーを任されるマラシア。レスター戦も大きなミスなく堅実にプレーしました。マディソン、ティーレマンス、デューズバリー=ホールジャスティンとマーカーがコロコロ変わる状況でしたが冷静に対応。攻撃面もオーバーラップやアンダーラップで厚みを加えるなど存在感を見せました。しかし、ファイナルサードでのプレーは精度を欠きました。
⑥スコット・マクトミネイ:6/10
2試合連続スタメン出場となったマクトミネイ。レスター戦も右の守備的MFとしてプレーしました。中盤でバランスを取る事に専念したマクトミネイは、地上デュエル、空中デュエルともに最多の数字をマーク。ボールリカバリーもチーム3番目の8回を記録し、いつものように対人守備で輝きました。後半になるにつれて押し込まれる時間が続きましたが、粘り強く対応しました。
⑦クリスチャン・エリクセン:7/10
ボールプログレッシブの面で重要な役割を果たしているエリクセン。レスター戦もボランチでプレーしましたがパス本数59本はチーム最多を記録。ボールタッチもチーム3番目となる69回と、ブルーノと共に攻撃のスイッチを入れる役割を担いました。しかし決定的な仕事はできず。自身も11分の良い位置からのシュートを外しています。
Embed from Getty Images⑧ブルーノ・フェルナンデス:8/10
キャプテンとしての自覚も増してきた印象のブルーノ。前節ゴールを決めましたが、レスター戦も攻撃面で素晴らしいパフォーマンスを披露。キーパス3本を記録。サンチョのゴールに繋がるラッシュフォードへのパスも出しています。特に印象的だったのは68分にロナウドが入ると、右サイドのポジションに入ったブルーノが攻撃の起点となり、チャンスを作り出したこと。前掛かりになったレスターにスペースができていた為ですが、中央からサイドへ出る動きは効果的だったと思います。
Embed from Getty Images⑨アンソニー・エランガ:5/10
スタメン出場が続いていますが、正直効果的なプレーはほとんど見られません。ファーストタッチが乱れがちで、すぐに相手のプレッシャーに晒されボールを失うシーンが目につきます。カウンター時など、スペースがあればエランガのスピードは活かすことができますが、ボールを持った後のプレー精度に欠けているのが現状です。アントニー獲得で先発出場は難しくなるでしょう。59分にカゼミロと交代に。
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⑩ジェイドン・サンチョ:7/10
値千金のゴールを決めたサンチョ。冷静にキーパーを躱し流し込んだサンチョらしいゴールでした。この試合のMOTMにも選ばれたサンチョですが、ゴールシーン以外に見せ場は作れず。シャープさに欠け、スプリント回数も少なかった印象です。プレスもかなり緩く、なんとなくセーブしている印象も...。アーセナル戦を睨んでか68分にピッチを退きましたが、毎試合途中で下がっているサンチョです。
Embed from Getty Images⑪マーカス・ラッシュフォード:5/10
レスター戦もセンターフォワードとして多くの時間プレーしたラッシュフォード。サンチョのゴールをアシストしています。9番としてポストプレーの改善を指示されているというラッシュフォードですが、引いてきてワンタッチで捌くプレーが確かに多く見られました。しかし、ボールを持った時のプレーは精度に欠け、9番として肝心の「点を取る」という匂いは全くしませんでした(笑)。87分でシュートはわずかに2本となっています。
★Substitutes
⑫カゼミロ:7/10
59分にピッチに入ったカゼミロ。劣勢の後半においてタイトな守備と正確なパスでチームに安定感を与えたのは流石。
Embed from Getty Images⑬クリスティアーノ・ロナウド:7/10
68分から出場しシュート2本放つなど存在感を発揮しました。特にバイシクルシュートは決まったかに思えるほど完璧なシュートに。途中出場のロナウドは意外に効果ある使い方かもしれません。
⑭フレッジ:#NA
試合を終わらせるために87分にピッチへ。役目を果たしました。
👿試合の総括
開幕から勝ちのないレスターは、それが納得できてしまうほど「緩い」プレー強度でしたが、ユナイテッドは試合を通してあったスペースを上手く使うことができず、追加点を奪えませんでした。前半はファイナルサードで細かくパスを繋ぎ、ゴールに迫るシーンもありましたがシュートは6本で、ビッグチャンスはゴールになった1回のみでした。ゴールシーンもそうですが、縦に素早く攻めるというのはテン・ハーグ監督の狙いでもあります。ラインナップ的にもラッシュフォード、エランガを配する事でスピードを活かしたいという意図はあったと思います。一方で、ポゼッションに対するこだわりは現時点ではそこまで強くありません。リバプール戦、セインツ戦、レスター戦の3連勝は、ビルドアップの改善の効果も大きく、自陣ゴール付近でのボール保持はなるべく避けて、失点のリスクを抑えるような戦い方をしています。これは、テン・ハーグの理想とは違いますが、現メンバーにアジャストした戦術に変更しているのは間違いないでしょう。
後半は、レスターが攻勢に出ます。デューズバリー=ホールのポジション変更により、ボール保持が安定し動きも良くなりました。ユナイテッドは全員で引いて守る時間が多かったですが、カゼミロの投入により守備強度は上がりました。さらにロナウドを入れると攻撃に出る時間も作れるようになります。この百戦錬磨の2人の投入により、厳しい内容ながらもしっかり試合を締める事ができたと思います。後半はポゼッション率でもレスターを下回り(後半40%)、シュート数もわずかに3本(内2本はロナウド)と攻撃に関しては低調でした。これはセインツ戦と同じような内容で、見ている側はフラストレーションの溜まる内容だったと思います。個人的にも、勝ちはしましたがなにか釈然としないモヤモヤ感がありました(笑)。ただ、試合終了とともに見せた選手たちの笑顔と安どの表情、達成感などを見ると「勝ち点3を得ることが重要」ということを改めて思い出し、引き続きチーム一丸となって戦えていることを嬉しく思うに至りました。
Embed from Getty Images開幕2連敗から3連勝。まだまだ期待値に達していませんが、少しづつパズルのピースがハマり始めている気がします。内容は低調だったとしても正しい姿勢で試合に臨み、一致団結して戦えていることが今は重要で、結果もついてくるでしょう。戦術的に戦えているかはまだまだこれからですね。
この試合の結果ユナイテッドは5位浮上。中2日で首位アーセナルと対戦です。


次節はオールド・トラッフォードでのアーセナル戦。9月5日(月)0:30キックオフ。カモン!ユナイテッド!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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