【22-23PL第7節延期分】クリスタル・パレス戦 5つのトピックスで振り返る!【マンチェスター・ユナイテッド】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

22-23プレミアリーグ第7節延期分 アウェイ、セルハースト・パークでクリスタル・パレスと対戦したユナイテッド。試合は開始からユナイテッドがポゼッションしゲームをコントロールする展開に。バーンリーからローンで加入したヴァウト・ヴェフホルストは先発でユナイテッドデビューを飾り、早速巧みなポストプレーを披露します。何度かパレスゴールに迫ったユナイテッドですが、44分にエリクセンのクロスにブルーノが合わせて先制に成功。しかし、後半は一転、パレスがプレー強度を上げ、ユナイテッドは試合のコントロールを失います。69分にマクトミネイとガルナチョを入れ、盛り返そうとしますが、パレスもジェフリー・シュルップとジョルダン・アイェウを投入し圧力を掛けます。なんとか耐えていたユナイテッドですが、90分ゴール前のフリーキックをマイケル・オリーセに決められ同点に。ユナイテッドは最後にカゼミーロに1-2にするチャンスが来ますがミートできず。1-1のドローで試合は終了。ユナイテッドの連勝記録は9でストップしています。

*試合のハイライトはこちら

今回はこの試合を5つのトピックスで振り返ります!

以下項目です。

👿ラインナップ

22-23PL7 パレスvsユナイテッド ラインナップ

①ヴェフホルスト デビュー

1月13日、バーンリーから半年のローンで加入したオランダ代表ストライカー、ヴァウト・ヴェフホルスト。パレス戦でいきなりの先発出場を飾りました。197cmの長身ストライカーというこれまでのユナイテッドにはいなかったタイプで、どんなプレーを見せてくれるか大きな注目となりました。ヴェフホルストのプレーの特徴の1つが前線でのプレス。パレス戦では早速大きなストライドでパレスのボール保持に襲いかかります。あの体格とスピードで迫られると、ボールホルダーはかなりのプレッシャーを感じるでしょうね。また、パレス戦で多く見せたのがポストプレー。落ちて受けて、ワンタッチで叩いてレイオフを使って味方を前進させるプレーが見られました。7分のカウンターの場面や9分にも巧みなポストプレーでアタッカー陣の前進をフォローしています。

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シュートは31分のショーのクラスにヘディングで合わせた一本だけでしたが、今後はシンプルに高さを活かしたプレーにも期待があります。しかしゴリゴリの点取屋というよりは、リンクアッププレーやプレスといった味方との連携や献身性に持ち味のある選手だと思います。先制点の場面でも、ゴール前に走り込むことでパレスディフェンダー2選手を引っ張り、ブルーノがフリーになるのを助けています。半年しかないので、そういった意味でもどんどん試合に出て連携を深めてほしいところですね。

②ブルーノ2試合連続ゴール

44分にブルーノのゴールで先制したユナイテッド。自陣からの繋ぎから、ラッシュフォードがチャンネル侵入したエリクセンへスルーパス。エリクセンはマイナスのクロスを入れてブルーノはゴール前フリーでシュートを打ちました。前節シティ戦に続いての2試合連続ゴールとなったブルーノ。パレス戦はポジションがないかの如く動き回り、ピッチの至る所でボールに触れています。キーパス4本、ロングパス6/8本、地上デュエル7/9回と攻守に渡ってチームに貢献し、ハードワークでチームを牽引しました。シティ戦でもテン・ハーグ監督に絶賛されていましたが、中間ポジションを取る動きはユナイテッドの攻撃の生命線となっています。特に前半はブルーノのポジショニングとボールを持った時の素早い判断力が際立っていたと思います。

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今シーズンのリーグ戦、シティ戦まで2ゴールしかなかったブルーノですが2戦連発でようやく結果が出ました。しかしそのプレー内容は、これまでも充分素晴らしく安定したパフォーマンスを発揮していると思います。キャプテンとしてチームをまとめながら、飽くなき勝利への欲求を示して戦う姿勢は称賛に値します。怪我で離脱することもなくフル出場を続けるブルーノ。疲労はあると思いますが、次節アーセナル戦でのパフォーマンスにも期待しましょう。

*前節シティ戦の記事はこちら

③後半の采配

前半良いパフォーマンスで先制し、後半も引き続きユナイテッドが優勢に試合を進めると思いましたが、パレスは前へ出てプレー強度を上げてきました。ユナイテッドは上手くボールを保持することができなくなり、ボールロストが増えていきます。得意のネガトラは機能せず、逆にパレスの方が奪い返してユナイテッドのポゼッションを自由にさせませんでした。またユナイテッドはパスの場面でも意図が合わなかったり、ファイナルサードで余計なパスが入ったりといつものようなスムーズさに欠けていたところもあります。アウェイであること、シティとの熱戦の後であることなどから個々の集中力やインテンシティがやや落ちているのは見て取れましたが、後半のゲームプランに疑問の声もありました。

69分にヴェフホルストとアントニーに替えてマクトミネイとガルナチョを投入したテン・ハーグ監督。アントニーとガルナチョの交代はウィンガー同士の交代であり、ここ数試合のガルナチョの活躍を見ればジョーカー的に後半起用されるのは納得だと思います。問題はマクトミネイです。IHとして途中出場したマクトミネイは73分にザハと取っ組み合いになり、ボックス手前でファールを取られました。「試合を締めに出てきて何やってるんだ?」「役割を理解していない」と言われてしまうようなシーンであり、そもそも1点で逃げ切ろうとするかのような選手交代を行ったテン・ハーグ監督の采配に苦言を呈する声も上がっています。

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しかし、個人的にはマクトミネイの投入が「試合を0-1で終わらせる」ための守備固め的なものとは思えません。それはこれまでのテン・ハーグ監督のゲームの進め方や、普段から攻撃的姿勢を要求する発言から見てもそう思います。マクトミネイの投入はあくまでも、チームがインテンシティの面でパレスに対抗できていないことへの処置だったと思います(切れる攻撃カードもなかった)。試合後にも、「2点目を決めて試合を終わらせなければならなかった」と言っていることから、69分という早い段階で試合を締めようとしたとは考えられません。ただ、マクトミネイのプレーが良くなかったのは確か。結果的に73分のマクトミネイのファールを境にパレスがより攻勢に出ることになりました。

④失点シーンのミス

デ・ヘアの好セーブなどもあり、何とか失点せずに堪えていたユナイテッドですが、90分にゴール左30ヤードのところからオリーセに直接FKを決められ失点しました。オリーセのフリーキックは文句のつけようのないほど素晴らしいものでしたが、ギャリー・ネビルはこの時のユナイテッドの守備対応に疑問を呈しています。この時はカゼミーロ、フレッジ、ガルナチョの3人で壁を作っています。最も身長の高いのはカゼミーロで185cm。フレッジは169cmでガルナチョは180cmです。ユナイテッドの中で長身であるヴァラン、マクトミネイ、ラッシュフォードはクロスが入ってくるのを警戒して壁には加わりませんでした。ギャリー・ネビルはこの低い壁を見てオリーセは直接ゴールを狙う事に決めた可能性があるとしており、ユナイテッドの守備対応が十分でなかったと発言しています。

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確かに、充分直接狙える位置と距離であるにも関わらず、壁の枚数も少ないですし、ネビルの指摘通り高さも足りていません。フィジカルの強い選手が揃うパレスということもあり、直接狙うよりは誰かに合わせるプレーを選択する可能性のほうが高いと見ていたはずですし、ゴール前の警戒度合とデ・ヘアの立ち位置からも(壁を3枚と指定したのもデ・ヘア)想定外だったのではないかと思います。オリーセは裏をかき見事に仕留めたわけですが、この背景にはユナイテッドの対応が十分でなかったことがあるかもしれませんね。

⑤カゼミーロ出場停止

80分、カゼミーロはザハの突破を止めるためにタックルを仕掛け、これがイエローカードになります。パレス戦の前までに4枚のイエローカードを貰っていたカゼミーロは、この試合でイエローを貰うと次節のアーセナル戦に出場できないことは当然わかっていました。それをわかっていながらテン・ハーグ監督はカゼミーロを出場させ、それをわかっていながらカゼミーロはやや無謀なタックルを仕掛けました。好調ユナイテッドを支える替えの効かない選手の1人であるカゼミーロを欠いて、首位アーセナル戦に臨まなくてはならなくなったのは痛恨です。正直、この場面もカゼミーロの後ろにはヴァランがおり、そこまでしてザハを止める必要があったのか疑問です。まぁ、悔やんでもしょうがないですが、このタイミングで7節延期分をねじ込んできたFAを恨むことにします(笑)。

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カゼミーロ抜きで戦った前回ホームののアーセナル戦はユナイテッドが勝っていますが、チームにとって大きな役割を担っているカゼミーロの欠場は不安要素となり得ます。カゼミーロの代役としてマクトミネイかフレッジ、どちらかの起用が濃厚ですが、どちらが出るにしてもやってくれると信じましょう。と、いうかカゼミーロを欠く試合が出てくるのは当然なので、同じレベルは厳しいにしても、最低限のタスクはこなせる選手がバックアッパーにいる必要があります。今回のアーセナル戦はそのテストとなるということです。確かに負けたくはないですし、シーズンダブルを喰らわせたいですが、シティ戦の後にテン・ハーグ監督が語ったように「地に足を付けておく」必要があります。あくあまでも目標は4位以内。タイトル争いをするにはまだ力が足りません。チームはまだまだ進化の途中であり、今回のパレス戦でも見られたように課題は多く残っているということです。

👿まとめ

シティ撃破の余韻に浸る間もなく、アディショナルタイムでドローに持ち込まれ、現実に引き戻されたパレス戦。前半は素晴らしいポゼッションと連携からチャンスを作りながらも1得点に留まると、後半は一転、強度を上げたパレスに思うようにプレーさせてもらえなくなりました。シティ相手に120%を出して戦ったあとでは、少しプレー強度や集中力、プレーの精度などが落ちるのはある意味仕方ないですし、今シーズンのアウェイのパフォーマンスを振り返るとある程度予想はできたというのが正直なところです。ホームでは圧倒的なパフォーマンスでオールド・トラッフォードを要塞化することに成功していますが、今シーズンのアウェイでは5勝2分け3敗で13得点17失点(ホームは7勝1分け1敗17得点5失点)と不安定なパフォーマンスとなっています。最近は9連勝するなど好調でしたが、ワールドカップの中断期間開けの8試合(カップ戦も含む)のうちアウェイはウルブス戦と今回のパレス戦の2試合のみでした。勝ったウルブス戦も内容は良くなく、デ・ヘアの好セーブに助けられた試合でもありましたね。チームの進歩は間違いないですが、アウェイのパフォーマンスの改善は大きな課題の1つだと思います。

痛恨のドローとなったパレス戦ですが、デ・ヘアの好守や復活のマルティネスの頼もしいパフォーマンス、公式のMOTMとなったワン=ビサカの活躍、そしてユナイテッドデビューを飾った新加入ヴェフホルストなど明るい話題もありました。結果は伴わず、暫定2位浮上のチャンスを逃し、カゼミーロ不在という代償を支払う事になりましたが次節のアーセナル戦、チーム一丸で何とか勝利をもぎ取ってほしいですね。

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この試合の結果ユナイテッドは3位。2位シティとは3ポイント差、4位ニューカッスルとは1ポイント差となっています。

22-3PL7 パレスvsユナイテッド スタッツ
22-23PL7 試合結果

次節はエミレーツ・スタジアムでのアーセナル戦。1月23日(月)1:30キックオフ。カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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