【22-23夏の移籍情報】口頭合意!クリスチャン・エリクセンがユナイテッドにもたらすものとは!?

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こんにちはMasaユナイテッドです。

7月4日、The AthleticのDavid Ornstein氏が、クリスチャン・エリクセンのユナイテッド加入合意の一報を告げました。30歳のエリクセンはユナイテッドのプレー希望を伝え、メディカルチェックと契約書にサインした後、3年契約で加入する予定だということです。

そこで今回は、エリクセン加入についてサクッとまとめます。移籍の経緯やエリクセンのキャリア、ユナイテッドでの役割や起用法などについて書きました!

以下項目です。

①移籍の経緯とキャリア

選手名:クリスチャン・エリクセン(Christian Eriksen)
生年月日:1992年2月14日(30歳)
国籍:デンマーク
身長:182cm
ポジション:AM/LM/CM
背番号:
チームキャリア:オーデンセユース(2005~2008)→アヤックスユース(2008~2010)→アヤックス(2010-11~12-13)→スパーズ(13-14~2020/1月)→インテル(2020/1月~2021/12月)→ブレントフォード(2022/1月~2022/6月)→ユナイテッド(22-23~)
利き足:右
契約終了年:2025年6月30日

7月4日、クリスチャン・エリクセンはユナイテッドに加入する事に口頭合意ました。2025年までの3年契約で今週契約、メディカルチェックを行う見込みです。エリクセンは昨シーズン、1月31日にブレントフォードに加入。プレミアリーグで11試合戦い1ゴール4アシストを記録しています。ブレントフォードとは6月30日までの契約だったので、7月1日をもってフリートランスファーとなっていました。エリクセン獲得の噂はシーズン終了時点でありましたが、テン・ハーグ監督の要請を受けて、クラブはエリクセン側に獲得を打診していたようです。また、テン・ハーグ監督自らもエリクセンと話を交えたと報じられています。

オーデンセのユースで育ち、アヤックスでプロデビューを果たしたエリクセンは、アヤックスで163試合に出場、32ゴール65アシストを記録しています。10-11シーズンから3シーズン連続で10アシスト以上を記録。リーグ3連覇の原動力になりました(ちなみにエリクセンはテン・ハーグ監督とは共闘していません)。13-14シーズンからはスパーズでプレー。305試合に出場し69ゴール90アシストを記録。15-16シーズンから4シーズン連続で10アシスト以上をマークし、15-16、16-17シーズンはプレミアのアシストランキング2位に輝いています。19-20シーズンにはインテルに加入し、通算60試合8ゴール3アシストという成績を残しています。

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デンマーク代表のエリクセンは2021年6月12日、ユーロ2020グループリーグ初戦のフィンランド戦で突如心停止でピッチに倒れ、その場で蘇生処置を受けた後、病院に搬送されました。その後、意識が回復し一命を取り止めますが、植え込み型除細動器(ICD)を装着する事になります。イタリアではICDを装着したままプロスポーツを行うのは禁止となっており、インテルとの契約を解除。無所属のまま、古巣のオーデンセやアヤックスでトレーニングを積みました。この時にテン・ハーグ監督はエリクセンのプレースタイルを確認しており、今回の獲得に繋がったと見る事もできます。

②ユナイテッドでの役割

フリーとはいえ、現在30歳であるエリクセンを3年契約で加えるというのは異例といえば異例です。これまでのユナイテッドでは考えられない補強だという印象を受けます。しかし、個人的にはエリクセン獲得の噂が出た時に「今のユナイテッドにピッタリだ」と思いました。プレミアでの経験、アヤックス出身であるということ、クオリティ、ハードワーク...どれをとっても崩壊寸前のユナイテッドの助けになるとしか思えませんでした。

エリクセンは所謂10番タイプで、深い位置からのゲームメイクとライン間でのチャンスメイクの両方ができる選手です。17-18シーズンは101回のキーパスを記録。これはプレミア2位、ヨーロッパ5大リーグでは4位の好成績でした。トップ下での起用が多かったエリクセンですが、スパーズ時代は左のミッドフィールダーとしてもプレーしていますし、ブレントフォードでは4-1-4-1のインサイドハーフでプレーしてきました。ブルーノとポジションや役割が被るところもありますが、エリクセンの方がより多才であり、プレーの確実性も高いように思います。チームとしては、この2人を上手く起用し、チャンスメイクの質を上げる意図がありますが、同時にブルーノを助けるという面もあると思います。昨シーズン、ブルーノはビルドアップや守備を助けるために、自陣に降りてくることがとても多かったです。その献身性は素晴らしいですが、昨シーズンのパフォーマンス低下の一因とみる向きもあり、やはり攻撃に集中させたいというのが本音でしょう。

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エリクセンはトップ下にいても、自陣まで降りてボールを引き取り、ミドルパスでゲームメイクする能力がとても高いです。アヤックス産らしくポジショニングセンスも抜群ですし、運動量も多くハードワークもでき、ユナイテッドの中盤に足りていない質を上げる効果も見込めます。そして、個人的にもっとも期待しているのがプレースキックです。フリーキック、コーナーキックの精度の高さは、エリクセンの魅力の1つ。ユナイテッドには絶対的なキッカーが不在です。エリクセンはこの分野のスペシャリスト。ユナイテッドのセットプレーの質を上げてくれるのは間違いありません。

③エリクセンの起用法

エリクセンの加入により、ユナイテッドはブルーノ、エリクセン、ファン・デ・ベークというタイプの異なる3人のトップ下を持つことになります。テン。ハーグ監督が用いるフォーメーションは恐らく4-2-3-1と4-3-3になるでしょう。4-2-3-1の場合は基本トップ下はブルーノが務めることになり、ブルーノを休ませる時はエリクセンが入るでしょう。エリクセンは、年齢的にも肉体的にも週2で試合をこなすのは厳しいはず。ピンポイントでの先発起用、もしくは後半途中からポゼッションを安定させたり、セットプレー要員としての起用が多くなるかもしれません。

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しかし、ブルーノとエリクセンの同時起用も十分あり得る選択肢です。ブルーノをトップ下、エリクセンを左サイドに置き、ダブル10番システムとして同時起用するアイデアもあります。右にサンチョ、トップにロナウド、もしくはラッシュフォードという驚異の前線が完成する事になります!(笑)。これはポグバの起用法と同じ発想ですが、テン・ハーグ監督のパス&ムーブスタイルで実行すれば、全く違うものになるでしょう。よりポジションチェンジの激しい、組織的な連携が見られるはずです。

さらに、ファン・デ・ベークとの同時起用も見てみたいオプションです。4-2-3-1でトップ下ファン・デ・ベーク、左エリクセンという形もありですが、この2人を同時起用するなら4-3-3のインサイドハーフでの起用の方が良いと思います。2人とも運動量が多くポジショニングに優れるので、ビルドアップへの貢献と、被カウンター時の対応も期待できるからです。ただ、その際はアンカーに守備力のある選手を置きたいところ...。獲得が噂されるフレンキー・デ・ヨングをアンカーで使うというアイデアもありますが、チームとしてポゼッションを確立してからの話になりますね。

このように、エリクセンの加入はオプションを増やしてくれます。ポグバとリンガードとマタの穴を埋めると言えば、ちょっと大げさかもしれませんが、チームのバランスを見ながら、必要とされるプレーを選択できるエリクセンの加入は、かなり大きいと考えています。テン・ハーグ監督も、自身の中で確固たるエリクセンの起用法があるはずです。だからこその3年契約。「お試し」ではなく、エリクセンもタイトル奪還のための重要な選手として位置付けているという証拠でしょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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