【23-24PSM第2戦】オリンピック・リヨン戦の総括!【マンチェスター・ユナイテッド】

Embed from Getty Images

こんにちはMasaユナイテッドです。

23-24プレシーズンマッチ第2戦 マレーフィールド・スタジアム(エディンバラ)でオリンピック・リヨンと対戦したユナイテッド。前半を0-0で折り返すと、メンバーを入替えて臨んだ後半、49分にファン・デ・ベークのゴールで先制に成功します。試合はそのまま1-0で終了。ユナイテッドがリヨンに勝利しています。

今回はこの試合をサクッと振り返ります!

以下項目です。

①前半の総括

👿ラインナップ(前半)

23-24PSM-2 ユナイテッドvsリヨン 前半ラインナップ

プレシーズン開幕戦リーズ戦の前半メンバーをベースに、左ウィングにアントニーを起用、キーパーはヒートンからリーズ戦の後半で好パフォーマンスを披露したマタイ・コバールが先発となりました。開始からユナイテッドが素早い攻撃でチャンスを作ります。3分にはアントニーがサンチョのパスを受けて決定的なシュートチャンスを得ますがリヨンキーパー アントニー・ロペスにブロックされゴールなりません。さらに5分、6分にはアマドが決定的なシュートを放ちますがこれも決まらず。10分間に5本のシュートを打ったユナイテッドですが、ストライカー不在のシステムということもあり得点に至りませんでした。前線のサンチョを中心にマウント、ハンニバルが積極的にアタックを仕掛けましたがファイナルサードの判断と質は基準に満たない出来でした。特にサンチョは素晴らしいボールテクニックを見せながらも判断がワンテンポ遅い場面が目につき、本職でないというエクスキューズがあるにせよチャンスメイクを得意とするサンチョには得点に繋がるプレーを期待したいところでした。アントニーも復帰しましたが、慣れない左サイドでの起用だったこと、さらにコンディションもまだまだといった印象で効果的な仕掛けはできませんでした。得点という結果は出ませんでしたが、前半のチャンスはハイプレスや素早いポジトラから生まれており、戦術的な意図に沿ったものであることは評価できるでしょう。

Embed from Getty Images

しかしながら15分ぐらいからリヨンがプレー強度を上げ、ユナイテッドのボールポゼッションは不安定になっていきました。マルティネスもセーフティでないパスをヴァランに送り、これを奪われピンチを招くシーンがありました。左サイドバックのアルバロもフィジカルコンタクトで劣勢を強いられるシーンがありましたし、アンカーとして奮闘したメイヌーもプレス回避しきれないシーンがありました。リーズ戦と少し違い、マウントが下がってきて受けるシーンは少なく、サイドバックがボランチのポジションを取ることもなかったので、もう少しビルドアップやボール保持には工夫が必要だった印象です。もちろんメンバー的な難しさがあったことは理解していますが、誰が出場しても基本戦術に関しては一定のレベルを維持できるようになるというのも新シーズントライすべき課題の1つです。しかしながら、キーパーのコバールはビルドアップの場面で存在感を見せました。リーズ戦に続いてパス成功率92%を記録。1本を除いて39本は自陣へのパスでしたが、リスキーなパスを試行せず、それでいてフリーな選手を的確に把握してパスを出していました。少し動いてパスの角度を付けたり両足でパスを出すなどその落ち着きぶりは素晴らしかったと思います。

Embed from Getty Images

②後半の総括

👿ラインナップ(後半)

23-24PSM-2 ユナイテッドvsリヨン 後半ラインナップ

後半はキーパーのコバールを除いてフィールドプレーヤー10人を交代。リーズ戦後半同様のアカデミー組中心のメンバー構成で臨みました。リーズ戦との違いは3選手。CBに短期契約でユナイテッドに復帰したジョニー・エバンスとアンカーにはフレッジ、そしてIHにファン・デ・ベークが約半年振りの実戦復帰となりました。そのファン・デ・ベークが後半開始から間もなくして見せます。右サイドのスローインからゴアが突破してゴール前にクロス。これをファン・デ・ベークがダイレクトボレーでシュート。見事にゴールネットに突き刺しました。素晴らしくきれいなゴールで、ファン・デ・ベークにとっても色々な想いの詰まった復活弾となりましたね。それ以降もビルドアップの場面で効果的なフリックでフレッジに繋ぎ、ハンセンのシュートに結びつくなど見せ場も作りました。そして、ファン・デ・ベークの得点をアシストした18歳MFのダン・ゴアも素晴らしいパフォーマンスを見せ、後半の中では最も存在感を発揮した選手となりました。得点をアシストしたクロスも非常にクオリティの高いものでしたし、豊富な運動量でピッチのあらゆる場所に顔を出していました。ハイプレスでボールを奪取するシーンもあり、運動量や積極性というゴアの良さがよく現れた試合となりましたね。

Embed from Getty Images

そして、ユナイテッド復帰を果たした35歳のエバンスもベテランらしい落ち着いたプレーでクリーンシートに貢献。7月31日までの短期契約となりますが、試合だけでなくトレーニングの場面でも良いお手本となってくれるでしょう。また、トップに入ったヒューギルもリーズ戦に続いてまずまずのパフォーマンスを見せました。シュートこそありませんでしたが、長い距離をドリブルで運んだり、アカデミー組と息の合った連携で味方にシュートチャンスを作るなど、前線の潤滑剤として機能していました。ヒューギルに関しては昨シーズンのワールドカップ後の親善試合でもトップチームで試合に出ていましたが、あの時より自信を持っていることがわかります。すぐにトップチームということはありませんが、プレシーズンでは今後もチャンスを与えられそうです。そして、放出の噂のあるフレッジもアンカー気味のポジションでプレーしましたが、鋭いプレスでボールを奪ったかと思うと、プレースキックはまともに蹴れずという良くも悪くもフレッジなプレーでした(笑)。まぁ、フレッジもまずは慣らし運転をしただけなのでこれからですね。

Embed from Getty Images

👿まとめ

リーズ戦と比べると特に前半は良さが出ていませんでしたが、リヨンのフィジカルは結構強く、タフな戦いを強いられたと言えるでしょう。繰り返しになりますが、開始から10分の間にあったチャンスを決められなかったことが大きく響きましたが、「プレシーズン2戦目だからまぁ良いか...」という側面と「やっぱり決定力が大きな課題だよね...」という側面もありました。前線に関してはクオリティのある選手を置いていたのでなおさらですね。一方でリーズ戦同様にハンニバルとメイヌーの中盤はしっかりアピールできていました。プレス回避にはまだまだレベルアップが必要ですが、新シーズン、トップチームに組み込まれることが濃厚になってきました。

Embed from Getty Images

後半は、アカデミー組を中心に勢いを持って試合に入り、早い時間帯でファン・デ・ベークのゴールで先制することに成功しました。ファン・デ・ベークは去就も不透明ではありますが、これからのテン・ハーグ監督の判断に任せることになります。アカデミー組で今回アピールに成功したゴアですが、ハードワークできるボックス・トゥ・ボックスというフレッチャーやマクトミネイの系譜に当たる選手であり、将来が楽しみな選手の1人です。トップチームのトレーニングには定期的に呼ばれているので、カップ戦などではチャンスが巡ってくるかもしれませんね。

Embed from Getty Images

リヨン戦の直前に代表招集組もチームに合流しました。リーズ戦とリヨン戦は若手の評価とシニア組の慣らし運転の意味合いが強かったですが、22日から始まるアメリカツアーからはトップチームの選手が中心となるでしょう(25日のレクザム戦はアカデミー組中心となる見込み)。新守護神であるアンドレ・オナナもツアーに合流したので、これからが本当の意味でのプレシーズンマッチとなります。戦力と戦術両面で調整が行われていくことになります。楽しみです!

次の試合はメットライフ・スタジアム(アメリカ、ニュージャージー)でのアーセナル戦。7月23日(日)6:00キックオフ。カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました