【23-24PSM第5戦】ドルトムント戦を総括!【マンチェスター・ユナイテッド】

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こんにちはMasaユナイテッドです。

23-24プレシーズンマッチ第5戦 アレジアント・スタジアム(ラス・ベガス)でボルシア・ドルトムントと対戦したユナイテッド。試合は24分にダロトのゴールでユナイテッドが先制します。しかし前半終了間際の43分と44分にドニエル・マレンに立て続けにゴールを許し逆転されます。後半に入り52分にアントニーのゴールで同点に追いつきますが、71分にユスファ・ムココに決められ失点。アメリカツアー最終戦となったユナイテッドですが、2-3の逆転負けを喫しています

*試合のハイライトはこちら

今回はこの試合をサクッと総括します!

以下項目です。

👿ラインナップ

23-24PSM-5 ユナイテッドvsドルトムント

①素晴らしかった前半のビルドアップ

ドルトムント戦のユナイテッドは、レアル戦の後半に出場した選手がメインで先発出場となりました。いわゆる「B」チームで試合に臨んだ形ですが、控えめに言っても素晴らしい動きを見せてくれたと思います。レアル戦の後半もメンタリティの高さを見せたメンバーでしたが、ドルトムント戦のプレスやビルドアップの連動性は今シーズンのプレシーズンマッチの中でもベストのものでした。24分にはフリーキックの流れからダロトが豪快な先制点を決めましたが、そのダロトはボール保持の場面ではほとんど右インサイドハーフのポジションを取り、攻守の繋役として機能していました。ここまで大胆なポジショニングができるのがダロトの特徴であり、ワン=ビサカとの違いの一つでもあります。これがチームのスタンダードというわけではありませんが、ダロトが出場した時にはこういった動きが期待できるということを意味します。

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さらに後方からのビルドアップではリンデロフが1列上がる、エリクセンが左右のCBに出て3バックを作る、マクトミネイが右CBになる、ショーがボランチのレーンに入るなど実に多彩なかたちが見られました。そして評価したいのがキャプテンを務めたマクトミネイです。これまでビルドアップの場面でのポジショニングに難のあったマクトミネイ。CBがプレスを掛けられても我関せず的なポジションを取り、積極的にフリーになる事がほとんどありませんでした。しかしドルトムント戦はとても細かくポジションを修正。パスコースを作る動きをおこなっていました。ドルトムント戦のマクトミネイはパス成功率94%。地上デュエル勝率100%。ドリブル成功率100%を記録しています。波のある選手なので、「このままスタメン奪取だ!」とは言えませんが(笑)、この試合の動きは間違いなくトレーニングで落とし込まれたものでしょう。昨シーズンから改善しようとする意志は十分に感じられたマクトミネイのプレーでした。

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②サンチョの偽9番システム

前半は他にもエリクセンやペリストリ、サンチョのパフォーマンスも素晴らしかったと思いますし、アシストを記録したファン・デ・ベークもプレシーズンで良いパフォーマンスを見せている選手の1人です。エリクセンはようやく本領発揮といった感じでピッチの様々な場所でボールに触り、精度の高いパスでゲームを作りました。今回も偽9番を務めたサンチョはプレスをリードし、ライン間で受けてボールをキープ、時間を作って味方の押し上げに貢献する「フォルス9」のプレーが板についてきました。プレシーズンでこれだけトップで使われるということからも、サンチョのトップ起用は怪我がちなマルシャルやプレスに難のあるラッシュフォードを差し置いて前線のプランBである可能性が高いです。アタランタFWのラスムス・ホイルンドの加入が決定的ですが、彼が出られない時の1stオプションということになりそうです。

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そんな好調だった前半ですが、43分、44分に立て続けに失点しあっさり逆転を許します。1失点目はウィリアムズの守備対応のミスからで、2失点目はリンデロフのビルドアップのミスからでした。それまでいくら良いプレーをしていても、こういった軽率なミスから失点しているようでは全幅の信頼を置くのは難しいです。試合後テン・ハーグ監督も怒っていますが、プレシーズンとはいえ擁護できない失態でした。また、こういったミスが簡単に失点に直結してしまうのもユナイテッドでは「あるある」です。

③後半のパフォーマンス

後半に入り、オナナを入れたユナイテッドですが、47分に再びビルドアップのミスから失点の危機を迎えました。話題となっているオナナがマグワイアを叱責したシーンですが、これも囲まれているエリクセンへパスを出してしまったマグワイアのまずい判断が発端となっています。奪われた後も味方にコーチングだけして自分で責任を取ろうとしなかったマグワイアの行動は批判されても仕方なかったかなと思います。まぁ、こういったことはフットボールではよくあることです。新加入のオナナが元キャプテンのマグワイアに言ったことで話題となりましたが普通のことでしょう。その後、52分にトランジッションからアントニーがゴールを決めて振り出しに戻します。ちなみにこのゴールもファン・デ・ベークのアシストとなっています。

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そして61分にユナイテッドはサンチョだけを残して「Aチーム」を投入します。交代してから明らかに変化したのはバックライン裏への意識でしょう。特にラッシュフォードは左ウィングのポジションで再三に渡って裏抜けを試みています。ラッシュフォード自身のパフォーマンスは良くなく、プレシーズンを通してコンディションがなかなか上がってきていないこともあり批判が集まっています。守備のタスクをしっかりこなさず、競り合いにも消極的。それでいてボールを持てば強引な仕掛けが目立つ状態です。それでも、ラッシュフォードが左ウィングに入ってからゴール前でのチャンスは増えており、個人的にはドルトムント戦のパフォーマンスはまだマシだったと思っています。加えて、ラッシュフォードはコンディションの影響を受けやすいプレースタイルなので、シーズンが始まってから上がってくれば問題ないとも思っています。

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しかし、試合後テンハーグ監督は

「60分までは良かったし、チームとしてプレーし、ダイナミックで、プレッシングも良かった。ハーフタイムにチームに言いたかったのはそのことだが、突然2失点してしまった。腹立たしかったが、最後の30分はひどかった。プレッシングも、ビルドアップも、攻撃も、基本原則にまったく従っていなかった」

引用元:ユナイテッド公式

とコメントし、Aチームのパフォーマンスを酷評しています。確かに先発したBチームに比べると動きが少なかったように思いますが、酷評するほど悪かったとは感じなかったので監督のコメントは少し意外でした。ただ、ルールや原則に従っていなかったと言っているので、プレスやビルドアップ、トランジッションの面で監督の意図したレベルに達していなかったということでしょう。昨シーズンの戦いでも、試合後にテン・ハーグ監督が同様のコメントをした試合が複数ありますが、プレシーズンとはいえ、Aチームでこのようなことが起こったというのは少し気になるところです。プレシーズンマッチは残り2試合。気を引き締めて臨んでほしいですね。

👿まとめ

正直、先発メンバーのパフォーマンスは予想を上回るものでした。ここまで動いてポジションを調整しながらボールを繋げるとは思ってなかったですね。プレシーズンのトレーニングで、しっかり集中して取り組んだことが伺えるパフォーマンスでした。ハーフタイム間際の2失点はいただけませんでしたが多くの選手が良いパフォーマンスを見せてくれたと思います。一方で、60分過ぎから満を持して登場した「A」チームのパフォーマンスが監督から批判されたのは少し心配です。確かに、今シーズンのプレシーズンマッチで、主力組がメインで出場して得点を挙げたのはアーセナル戦のブルーノとサンチョだけ。ドルトムント戦もラッシュフォードやカゼミーロ、ヒューギル(ヒューギルはもちろんAチームではないですが)に得点のチャンスがありましたが決められていません。監督の言うようにプレスやビルドアップといった戦術フェーズの規律の乱れは結果に現れることが多いです。開幕までにまだ時間があるので、しっかり修正してほしいところです。

プレシーズンマッチは残り2試合。今週末はダブルヘッダーになります。なぜこのようなスケジュールになったのかわかりませんが(笑)、土曜日、日曜日と連日ユナイテッドが見られます。試合はMUTVでライブ配信され、試合数時間後にはフルマッチがアップロードされます。MUTVはアカウントさえ作れば無料なのでユナイテッドファンの方は入って損はないと思います!

23-24PSM-5 試合結果

次の試合はプレシーズンマッチ第6戦 オールド・トラッフォードでのRCランス戦。8月5日(土)20:45キックオフ。カモン!ユナイテッド!!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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