こんにちはMasaユナイテッドです。
長かった22-23シーズンも終わり、ユナイテッドはオフシーズンへ突入しました。オフシーズンはゆっくりできると思いきや、サポーターにとっては楽しみな移籍マーケットが始まります。新戦力の獲得に想いを馳せ、来シーズンのラインナップを考えるのはとてもワクワクしますが、一方でユナイテッドを退団する選手も出てきます。お気に入りの選手が退団してしまうのはいつでも辛い気持ちになりますが、それもフットボールの一部なので仕方ないところはありますね。新陳代謝を繰り返しながらチームは強くなります。テン・ハーグ体制2シーズン目となる新シーズンはスカッドのレベルアップが必至です。希望の選手が獲得できる「良い夏」になることを祈りましょう!
今回は、23-24シーズン夏の移籍情報第1弾として、ユナイテッドの補強ポイントと獲得ターゲットをサクッとまとめます。加えて現メンバーの去就も書いてますので参考にして下さい。なお、獲得ターゲットに関しては全てを網羅できていないので、参考程度にお願いします。
*今回の記事で参考にしたサイトはこちら
以下項目です。
①ゴールキーパー
まずはGKから。22-23シーズンほぼ全ての試合で出場し、リーグ戦では最多の17回のクリーンシートを達成した守護神デ・ヘア。6月10日現在、2023年で切れる契約の延長交渉はまだ完結していません。しかし、合意には達しているという報道もあり、サウジ方面からの関心にも関わらず残留が濃厚です。ローン加入していたバトランドは退団。ヒートンも契約満了で退団。ノッディンガム・フォレストにローンで出していたヘンダーソンも完全移籍が濃厚と、セカンドキーパーが1人もいなくなる可能性が高いです。このことからもキーパーの獲得は必ず必要となることもあり、今後キーパー関連の報道も熱を帯びると予想されます。
噂に挙がっているのはプレミアではブレントフォードのラヤやポルトのディオゴ・コスタ、インテルのアンドレ・オナナ、クロアチア代表のリヴァコビッチ、若手ではアンデルレヒトのオランダ人キーパー、バルト・フェルブルッヘンなどですが、テン・ハーグ監督の理想としては実力者を加えてデ・ヘアとポジション争いをさせることだと思われます。デ・ヘアの契約延長内容にもNo.1を確約しないという条項が含まれると報じられていることからも、将来的には守護神となるレベルの補強を目指したいところです。しかしながら、キーパーに余り予算を注ぎ込むというのも現実的ではないため、ある程度計算できるベテランキーパーを確保して新シーズンは凌ぎ、その次のシーズンで守護神交代となるような選手を取ってくるという選択肢もありそうです。
Embed from Getty Images現状では、トップターゲットは誰なのか推測しにくいですが、キーパーとしてのクオリティ、足元の技術、年齢などを総合的に判断するとポルトのディオゴ・コスタは理想的かもしれません。ただ、移籍金は高額(7500万ユーロの契約解除条項)で、少し現実的ではないとも言えます。プレミアへの適合性を考えると昨シーズン素晴らしい活躍を見せたラヤという選択肢もありそうですが、ラヤも残り契約数1年に対して移籍金が高額(ブレントフォードは4000万ポンドを要求)。これがネックとなりそうです。テン・ハーグの教え子となるオナナは実力的には申し分なく、プレミア経験はないですが、アヤックス出身者がいるチームへのフィットは問題ないでしょう。ただオナナは昨シーズンにインテルに加入したばかりで、CL決勝に導いた立役者でもあるため、相当な金額を積まないと獲得できない可能性が高いです。クロアチア代表としてワールドカップでも活躍したリヴァコビッチですが、ワールドカップを見た印象だと足元の技術よりはシュートストップに特化した印象があり、ユナイテッドが本気で取りに行くかは少々疑問です。おもしろい存在なのがアンデルレヒトの20歳のキーパー、バルト・フェルブルッヘン。長短のパスでビルドアップにも貢献できる現代型キーパーで、トップチームでで定位置を確保。リーグ戦17試合に出場し8つのクリーンシートを記録しています。オランダ代表にも召集された期待の若手のようですね。
【獲得候補】(年齢 国籍 所属 市場価値)
✅ディオゴ・コスタ(23 ポルトガル)ポルト €45m
✅アンドレ・オナナ(27 カメルーン)インテル €20m
✅ダビド・ラヤ(27 スペイン)ブレントフォード €25m
✅ジョーダン・ピックフォード(29 イングランド)エバートン €25m
✅ギオルギ・ママルダシュヴィリ(22 ジョージア)バレンシア €25m
✅ヤン・ゾマー(37 スイス)バイエルン €5m
✅ドミニク・リヴァコビッチ(28 クロアチア)ディナモ・ザグレブ €12m
✅バルト・フェルブルッヘン(20 オランダ)アンデルレヒト €10m
*市場価値はTranferMarktのデータ
②センターバック
当初、優先度の高い補強ポイントとは目されていなかったCBですが、ストライカーやキーパーを差し置いて報道が多くなっている印象。現状のCB人員では、ジョーンズが契約満了にて退団し、昨シーズンはローンでマルセイユでプレーしたバイリーもそのまま退団が濃厚。さらに、キャプテンであるマグワイアもオファー次第では放出の可能性を秘めており、ヴァラン、マルティネス、リンデロフの3人となる可能性があります。もちろん、ショーはCBでプレー可能なので4枚は確保しているとも言えますが、怪我がちのヴァランの穴を高いレベルで埋められるタレントを吟味しているというのが、最も納得できる理由だと思います。テン・ハーグ監督はポジション争いを奨励しているので、ヴァランやマルティネスと言えども安泰ではないということでしょう。
とは言え、やはりポイントとなるのはマグワイアの去就。トッテナムが興味を示していると報じられていますが、週給19万ポンドを支払うのは難しく、また本人の意向もユナイテッド残留だと言われています。破格の8000万ポンドでユナイテッドに加入したマグワイアの契約は残り2年。キャプテンでもあるマグワイアはプレースタイル的にテン・ハーグのスタイルにマッチできていません。序列もCBの4番手、ショーを入れると5番手となっている現状を本人とクラブはどのように考えるのかがカギとなるでしょう。報道ではテン・ハーグ監督との会談が行われると言われています。その結果次第でマグワイアの去就とCBを補強ポイントとするのかが決まりそうです。
Embed from Getty Imagesトップターゲットと目されているのがナポリのキム・ミンジェ。専らイタリア方面の報道が多かったのであまり気にしていませんでしたが、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファビリッツィオ・ロマーノ氏が「リストのトップ」と言及したこともあり信憑性が増しています。堅実な守備とボールポゼッションに積極的なキムは理想的なタイプかもしれませんが、契約解除条項が設定されており、これは7月の最初の2週間のみ有効という報道。解除金は4700万ユーロ。ニューカッスルもキム獲得を狙っているようです。アヤックスのユリアン・ティンバーは昨シーズンも獲得を目指したプレーヤー。テン・ハーグの教え子であり、アヤックスではマルティネスとコンビを組んだティンバーはFAカップ決勝をスタジアム観戦しています。アヤックスはCL出場権を失っただけに、オファー次第では売却される可能性もあるでしょう。そして、最近報じられたのがモナコのアクセル・ディサシ。非常に屈強で、ボールキャリーやパスもできるタイプのようです。
【獲得候補】(年齢 国籍 所属 市場価値)
✅キム・ミンジェ(26 韓国)ナポリ €50m
✅アクセル・ディサシ(25 フランス)モナコ €25m
✅ユリアン・ティンバー(21 オランダ)アヤックス €42m
✅ゴンサロ・イナシオ(21 ポルトガル)スポルティング €25m
*市場価値はTranferMarktのデータ
③ミッドフィールダー
続いて中盤。昨シーズン加入したエリクセンとカゼミーロはユナイテッドの中盤のクオリティを押し上げ、文字通り攻守を繋ぐ重要な役割を果たしました。新シーズンに向けて、退団が予想されているのがマクトミネイとファン・デ・ベーク、そしてフレッジもユナイテッドでの将来を話し合うと明言しています(フレッジの契約は2024年まで)。マクトミネイは1月にも獲得に興味を示していたニューカッスルが引き続き関心を示し、エバートンも興味を持っているようです。ファン・デ・ベークは昨シーズン途中に長期離脱となったことも影響し、恩師テン・ハーグの下でもチームにフィットできずにいます。本人のキャリアの為にも環境を変える方が良いでしょう。フレッジはフラムが獲得に興味を示しており、最終節の試合後にはマルコ・シウバ監督と話し込む姿が目撃されています。さらに冬にバイエルンからローン移籍していたザビッツァーは、とりあえずバイエルンに戻りましたが、こちらも完全移籍とはならないでしょう。
以上の選手に退団の可能性がありますが、選手層的にマクトミネイ、フレッジは残すのではないかと予想します。本人が移籍を希望すれば売却先を探すことになりますが、その際は売却益で新たな選手を獲得することになるでしょう。アカデミー組からイクバル、メイヌー、ハンニバルを昇格させ、サブに定着させる案もありますが、タイトル争いに絡みたい新シーズンのユナイテッドではあまり現実的ではありません。カゼミーロ、エリクセンも共に31歳となっており、将来的に戦力となる中盤の選手はスカッドに加えたいところです。噂に上がっている選手を見てもカゼミーロの代替え、もしくはエリクセンの代替えというタイプがほとんどで、クオリティの高い若手を獲得して、ローテーションしても戦力が落ちないようにしたいという思惑がありますね。
Embed from Getty Images最も報道されているのは2024年で契約が切れるチェルシーのメイソン・マウント。マウントは17-18シーズンにフィティッセ(オランダ)にローン移籍しており(39試合14G10Aを記録しクラブの年間MVPに選出)、そのときにテン・ハーグ監督は獲得を試みたことがあるようです。運動量が豊富で、高いボールテクニックと積極的な前線のプレスという特性は理想の8番タイプであり、4-3-3システムでブルーノと並んでIHに置くプランをテン・ハーグ監督は持っているのかもしれません。本人はチェルシー退団の意思があるようですが、問題はチェルシーの設定する高額な移籍金。7000万ポンド+アドオンを要求しているようです。そして、昨シーズンも獲得を試みたラビオもユナイテッド移籍が噂されています。ラビオは契約満了でユベントスを退団。フリーとなるため獲得の可能性はあると思います。クオリティは申し分なく攻守に貢献できるタレントです。1月にユナイテッドからアプローチがあったというアムラバトはユトレヒト、フェイエノールトでのプレー経験がある為、テン・ハーグ監督が目を付けている可能性はありますが、クオリティの面で少し物足りない印象がありますね。その他、ライスは移籍金、フレンキーは本人の意思的に獲得は難しいというのが個人的な見解です。
【獲得候補】(年齢 国籍 所属 市場価値)
✅メイソン・マウント(24 イングランド)チェルシー €65m
✅モイセス・カイセド(21 エクアドル)ブライトン €55m
✅アドリアン・ラビオ(28 フランス)フリー(ユベントス) €30m
✅ソフィアン・アムラバト(26 モロッコ)フィオレンティーナ €25m
✅デクラン・ライス(24 イングランド)ウェスト・ハム €80m
✅フレンキー・デ・ヨング(26 オランダ)バルセロナ €60m
✅アマドゥ・オナナ(21 ベルギー)エバートン €42m
✅テイラー・アダムス(24 アメリカ)リーズ €20m
✅テイラー・ブース(22 アメリカ)ユトレヒト €6m
*市場価値はTranferMarktのデータ
④ストライカー
最後は最優先補強ポイントとなるストライカー。12月にロナウドが契約解除で退団となり、1月にバーンリーからローン移籍したヴェグホーストも買い取ることなく契約終了となる見込み。そして怪我がちで稼働率の悪いマルシャルも、一部報道によると放出リストに入っているということで、ストライカー不在となる可能性があります。ラッシュフォードをトップで使うのはオプションと考えると、やはりストライカー1人は必ず獲得しなければならないでしょう。理想を言うと2枚はほしいところ...。しかし、オーナー問題の決着にも寄りますが、予算的には少々無理があるでしょう。放出選手の売却がスムーズに運べば2枚獲得が見えてくるかも...?
マルシャルに関しては残しても良さそうですが、契約が2024年までとなっており、この夏に売却し現金化するという方針は正しいと思います。マルシャルの意志にもよりますが、とにかく怪我が多すぎて戦力として計算できないこともあり、退団も致し方なしといった印象です。また、グリーンウッドに関しても、最新の情報が入ってきました(生粋のストライカーではないですが)。ユナイテッド上層部はグルーンウッドの復帰に関してまだ内部調査中で明確な結論は出していませんが、他クラブへのローン移籍という選択肢を考慮しているとのこと。海外のクラブも含め可能性があり、プレー機会を与え、グリーンウッドの精神的な健康状態やパフォーマンスのレベルとともに、世間の反応を見る事を可能にするというもの。とりあえずはユナイテッドが見捨てる事はなさそうですが、復帰にはまだまだ時間が掛かる事も確かなようです。
Embed from Getty Imagesストライカーのトップターゲットはハリー・ケインですが、スパーズがそう簡単に売ってくれるわけもなく、高額な移籍金(1億ポンド)に加えてダニエル・レヴィ会長との獲得交渉は一筋縄ではいかないと予想されます。次に多く報道されているのがアタランタの20歳のストライカー、ラスムス・ホイルンド。非常にアグレッシブでスピードがあり、ボックス内への侵入を得意とするホイルンドは第2のハーランドとも称されています。191cmの長身で左利き。22-23シーズンはセリエA初挑戦ながら全34試合に出場し10ゴールを挙げています。また、生粋のユナイテッドサポーターとしても知られており、獲得を望むファンも多そうです。他にはナポリのオシムヘン、フランクフルトのコロ=ムアニ、ベンフィカのゴンサロ・ラモスなど、以前から噂されているターゲットがリストに並びます。非常に魅力的な名前が並びますが、どの選手も実力は確かなだけに移籍金は高額に。ユナイテッドのスカウティングとフロントの交渉力が大きく左右することになるでしょう。
【獲得候補】(年齢 国籍 所属 市場価値)
✅ハリー・ケイン(29 イングランド)トッテナム €90m
✅ビクター・オシムヘン(24 ナイジェリア)ナポリ €100m
✅ラスムス・ホイルンド(20 デンマーク)アタランタ €35m
✅ドゥシャン・ヴラホビッチ(23 セルビア)ユベントス €75m
✅ランダル・コロ=ムアニ(24 フランス)フランクフルト €65m
✅ゴンサロ・ラモス(21 ポルトガル)ベンフィカ €40m
✅モハメド・クドゥス(22 ガーナ)アヤックス €30m
*市場価値はTranferMarktのデータ
👿まとめ
ユナイテッドの補強ポイントは現状では以上の4つかなと思います。優先度が高いのはストライカーで、以下ミッドフィールダーとゴールキーパーが続きます。センターバックは、ミンジェの報道が大半を占めており、個人的にはイタリア方面の報道を信頼していないため(笑)、名前を使われているだけなのではないかと思っていますが、報道通りテン・ハーグ監督が気に入っているのなら獲得に動く可能性はあるのかもしれません。マウントに関しても本来はトップ下が適正であり、ブルーノという絶対王者がいるなかで獲得する意味があるのか?と一部で言われていますが、個人的にはエリクセンの代役だと考えており、エリクセンの負担を考えれば納得できる選択肢ではないかと思います。ストライカーは、ケインを欲しながら現実的には難易度が高いかも...。そうなると若いホイルンドは魅力的。ユナイテッドサポーターなのも大きなポイントで、クラブの為にプレーしたいというのは株爆上げポイントですね(笑)。しかし、まだヨーロッパのトップリーグで1シーズンプレーしただけであり、プレミアへの適応性を含めてリスクがあるのも事実。しっかりとスカウティングしてから判断することが必要です。
いかがでしたか?今回は噂レベルも含めて獲得候補をサクッとまとめました。次回以降、個人的に気になる選手のスカウティングレポートを作成していくつもりです。あ、その前に22-23シーズンレビューを書いていなかったので、こちらもボチボチ書いく予定。ユナイテッドの試合はありませんが、少しでもオフシーズンの心の隙間を埋める材料になれば幸いです!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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