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こんにちはMasaユナイテッドです。
今回は最近巷で話題のユナイテッドU-18所属、アレハンドロ・ガルナチョ(17)を取り上げます!今月に入り、ガルナチョは2つの事で大きく取り上げられました。1つはFAユースカップ5回戦エバートン戦の独走ゴールで、もう1つはアルゼンチン代表招集です。
普段アカデミーの試合もチェックしている方はもうガルナチョの名前も、プレー振りもご存じだと思いますが、17歳でトップデビューもしていない選手がこのように取り上げられるのは異例です。今回はよりガルナチョの事を知ってもらいたく記事を書きます。ガルナチョの過去、現在、そして待ち受ける未来...。Nextワンダーキッドとして期待されるガルナチョの物語をどうぞ!
以下項目です。
①過去~プロフィール・スタッツ~
選手名:アレハンドロ・ガルナチョ・フェレイラ
生年月日:2004年7月1日
国籍:アルゼンチン/スペイン
身長:180cm
ポジション:LWG、RWG
背番号:75
チームキャリア:アトレティコ・マドリー・ユース(2015~2020)→ユナイテッド(2020~)
利き足:右
契約終了年:2023年6月30日
アレハンドロ・ガルナチョは2004年7月1日、スペイン人の父親とアルゼンチン人の母親の間にマドリード(ヘタフェ)で生まれました。2015年11歳でアトレティコ・マドリーのユースに入団。インファンティルB(U-13)ではトップスコアラーに輝いています。クリスティアーノ・ロナウドをアイドルとして育ったガルナチョは、7番の背番号を背負い着実に成長。19-20シーズンには15歳にしてU-19のチームでプレーし、ユースリーグを席巻しました。
アトレティコで「アカデミーの宝石」「ゴールスコアリング・マシーン」と称されたガルナチョは、16歳の時に将来を決断します。アトレティコは全力で留まるように説得。また彼の印象的な活躍はレアルやドルトムントからの関心も引きますが、2020年クリスティアーノ・ロナウドのキャリアと同じ道を辿るために、マンチェスター・ユナイテッドのアカデミーへの入団を決意します。この時ユナイテッドはアトレティコに41.9m£を支払っています。
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ユナイテッドでの初年度となった20-21シーズンは16歳ながらU-18でプレー。U-18プレミアリーグでは7ゴール3アシストを記録。FAユースカップでも1試合に出場し1アシストをマークしています。出場3試合目のエバートンU-18戦で初ゴールをマークすると続くボロ戦で初アシスト。2021年4月のストーク・シティU-18戦ではハットトリックを記録しました。この若さで異国での適応という難しい課題に取り組む必要のあったガルナチョですが、チーム3位のゴール数を獲得し存在感を見せました。
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その活躍が認められ、2021年7月にはユナイテッドと最初のプロ契約を締結。21-22シーズンはU-18に加えてU-23でのプレー機会も与えられるようになります。2022年3月12日現在、U-18プレミアリーグでは6試合2ゴール1アシスト、U-23プレミアリーグ2では7試合2ゴールを記録していますが、惜しくもラウンド16でPK戦の末ドルトムントに敗れたUEFAユースリーグ(U-19)では7試合1アシスト、プレミアリーグカップでは9月のバームンガム戦でのハットトリックを含む4試合4ゴール1アシスト、さらに圧巻はFAユースカップで、5試合5ゴール3アシストを記録し、2011年以来のFAユースカップ決勝進出に大きく貢献しています。
②現在~プレースタイル~
ガルナチョの最大の特徴はその得点力とスピードです。今シーズン、ここまでトータル30試合15ゴール6アシストを記録しているガルナチョは、U-18では直近の21試合で17ゴールを決めており、このレベルでは頭1つ飛び抜けた存在となっています。U-18、23の両カテゴリーを合わせても、アカデミーでの最多得点者となっており、アシストも含めると得点関与率はかなり高いと思います。上記したプレミアリーグカップのバームンガム戦では、鋭いフリーキックを突き刺し、FAユースカップのスカンソープ戦では、マクニールのパスをコントロールしてアクロバティックなボレーを叩きこみました。
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WHAT A GOAL!! Garnacho, take a bow fella! Aaroen, lovely ball in to McNeill, he flicks it on first time and Garnacho with an outrageous overhead kick #MUFC #FAYouthCup pic.twitter.com/mDZfUmrakI
— The Theatre of Dreams 🏟️ (@GGMU99RED) December 13, 2021
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若かりし日のロナウド同様、右利きで左のウィングとしてプレーするガルナチョは、ドリブルテクニックも高いですが、直線的にゴールに向かうプレーを好みます。そういう意味ではロナウドよりラッシュフォードに近いプレースタイルとも言えますが、ゴール前でのポジショニングや、シュートへのアプローチはかなり高い技術を有しており、ガルナチョのボックス内への侵入と落ち着き払ったフィニッシュを止める事は容易ではありません。
スピードは、チームメイトが局面を打開するのに頼りにするほど優れています。ハイライトはFAユースカップ5回戦のエバートン戦のゴールでしょう。試合終盤の89分でしたが、カウンターの場面で自陣でボールを拾うとガルナチョはそのままドリブルでボールを運び、エバートンDFマシュー・マロンを置き去りにしゴール前へ。そのままシュートを決めてチームの4-1での勝利に花を添えました。そして話題となったのはその時のゴールパフォーマンス。憧れのロナウドの「SIUUUUU」をトリビュート。集まったオールド・トラッフォードのファンの前で披露し、印象付けることに成功しています。
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Alejandro Garnacho 🔥 pic.twitter.com/bf5EnB4EWo
— utdreport Academy (@utdreportAcad) February 9, 2022
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③未来~ユナイテッド・代表~
加入から2シーズン目にして安定したパフォーマンスを見せるガルナチョは、FAユースカップの準々決勝レスター戦で2ゴール、準決勝ウルブス戦でも1ゴールを挙げ、2011年以来の決勝進出に大きく貢献、数々のメディアに取り上げられたこともあり一躍世間に名を広めました。(ちなみに2011年はポグバ、リンガード、モリソンを有し見事優勝を飾っています)。決勝の日程はまだ決まっていませんが(4月30日までに行われる)、ノッティンガム・フォレストvsチェルシーの勝者とオールド・トラッフォードで対戦します。
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2011年の決勝もOTでおこなったユナイテッドは、11年ぶりのトロフィー獲得の為に全力で挑むでしょう。インスタグラムでも決勝で勝つことを宣言したガルナチョですが、若手の育成に定評があり、シェフィールド・ユナイテッドのアカデミーではマグワイアなどを指導したトラビス・ビニオン監督が率い、エースストライカーのチャーリー・マクニール(18)、攻撃的MFのイサーク・ハンセン=アーロン(17)、中盤のコビー・メイヌー(16)、ウィンガーのサム・メザー(17)など、歴代でも屈指の逸材が揃っている現スカッドにはその力が十分にあります。栄光を勝ち取って「22年組」として語り継がれることになると予想します。
ガルナチョはまだ17歳という年齢ですが、彼の目標は最短でユナイテッドのトップチームでプレーすることでしょう。贔屓目もありますが、この目標は早ければ来シーズンにも実現する可能性があります(笑)。現在のトップチームではエランガが地位を確立しつつあり、それに続くのがハンニバル・メジブリです。ローン組ではガーナーの潜在能力は魅力ですしU-23にもイクバルやサベージ、ショレティレなど楽しみな選手が目白押しです。しかし、これらの選手達を差し置いてガルナチョがトップチームへの切符を掴むかもしれません。それぐらい、毎試合での一貫したパフォーマンスは群を抜いています。
そうしたユナイテッドでの飛躍も楽しみですが、先日ガルナチョは驚きのアルゼンチン代表メンバー招集を受けました。アルゼンチン代表のリオネル・スカローニ監督は、3月下旬に予定されるベネズエラ代表戦、エクアドル代表戦に向けた代表候補メンバーを3月6日に発表。その中にガルナチョの名前もありました。ガルナチョはマドリー生まれで、U18スペイン代表でのプレー経験を持っています。しかし、母親はアルゼンチン人のためどちらの代表としてもプレーする資格があります。今回のアルゼンチン代表候補にはガルナチョの他にもトップチームデビュー前の若手が複数人含まれており、すでにワールドカップ出場を決めていることから、若手にチャンスが与えられる可能性も十分にありそうです。もしそうなれば、ガルナチョはメッシらと共にトレーニングをし、実際試合を共に戦う可能性すらあります。本人のキャリアにとっても大きな一歩となることは間違いないでしょう。
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しかしながら今回のアルゼンチン代表招集は、才能ある若手を早い段階で囲い込みたいアルゼンチンの狙いがあるものと思われます。最初だけ呼ばれて、定期的な招集はされない可能性もあります。本人も家族とよく話し合っての決断だとは思いますが、後悔のない選択であることを願いたいですね。一応、ワールドカップでのプレーが21歳までに3試合未満であれば代表を変更できるとのことですが、一度代表招集に応じればスペインは手を引く可能性が高くなります。
👿まとめ
ご存じの通り、過去にユナイテッドはアカデミーから数々の才能を排出してきました。現在のトップチームにもポグバ、リンガード、ラッシュフォード、マクトミネイ、エランガ、ヘンダーソン、ヒートンと6人もの選手が在籍しています。しかしながら、ベッカム、ギグス、スコールズなどの92年組ほどのインパクトを残せていないのも事実でしょう。時代が変わり、ユナイテッドの育成は相変わらず高い評価を受ける一方で、シティやリバプール、チェルシーなどのアカデミーも力をつけて追い越されている面もあります。
そういった状況を変えようと、2020年の夏にユナイテッドは多くの才能ある若手を国内外から集めました。スールシャールの改革の一つだったわけですが、その内の1人がガルナチョです。私のブログやTwitterをフォローして下さっている方はご存知と思いますが、ガルナチョがユナイテッドに来た時から期待しており、アカデミーの中で一推しの選手です。彼が次なるアカデミーの星であり、次代を担う才能だというのは間違いないでしょう。後はその能力をトップチームでいかに発揮できるか...これがユナイテッドにとっての大きな課題であり、来シーズン以降のラングニックに期待される仕事の一つです。
アレハンドロ・ガルナチョ これからも彼を見守り応援したいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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